深夜の公表を前提に、福島第1原発2号機の格納容器から半減期の短い放射性キセノンが検出された可能性、と報道されている。
核分裂が起きている恐れが否定できないとして、原子炉に核分裂を抑制するホウ酸水の注水を始めたと発表されたらしい。
肝心なことを隠し続ける東電や保安院だから、詳しいことが公表されるのは、民間の後追いになるのか。
この件は、続報を注意しよう。
ところで、九州電力の玄海原発が運転を再開したけれど、
12月に定期点検で停止することがもともと予定されている、という。
どうしても「運転(再開)」を既成事実化したいとの思いの一心かと映る。
これらの状況も見ておいた。
ところで、今日は、10時から「行政委員の高額報酬の住民訴訟」の弁論があるし、
来週月曜日に開かれる「選挙費用の水増し問題を争っている選挙公営の住民訴訟」のための書面を仕上げないといけない。
今朝は、2時半まで書類を作って、眠り、6時半に起きた。
窓の外の快晴の朝陽が気持ちがいい。
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●福島第1原発で核分裂の可能性 キセノン検出、ホウ酸注入
2011/11/02 05:59 共同通信
福島第1原発2号機=4月(東京電力提供)
東京電力は2日、福島第1原発2号機で原子炉格納容器内の気体に放射性キセノンが含まれている可能性が判明、核分裂が起きている恐れが否定できないとして、原子炉に核分裂を抑制するホウ酸水の注水を始めたと発表した。
原子炉の温度や圧力、放射線量を測定するモニタリングポストの値には変動がないという。
放射性キセノンは、核分裂に伴いできる。2号機では、格納容器内に爆発の可能性がある水素がたまるのを防ぐため、気体の交換装置を設置しており、1日に採取した気体を分析し、キセノンが検出された可能性があることが判明した。念のため、2日午前2時48分に原子炉への注水ラインからホウ酸水の注水を始めた。
●福島第一原発2号機、核分裂の可能性 ホウ酸水を注入
朝日 2011年11月2日5時2分
東京電力福島第一原発2号機で、原子炉格納容器内の気体から半減期の短い放射性のキセノンが微量検出され、核分裂反応が起きている可能性があることから、東電は2日午前2時50分ごろ、核分裂を抑える性質があるホウ酸水の注入を始めた。原発敷地内の放射線量を測るモニタリングポストの測定値には変動はみられないという。
●2号機で核分裂反応か 注水開始
NHK 11月2日 6時38分
東京電力福島第一原子力発電所の2号機の格納容器から、核分裂反応が起きた時にできる放射性物質のキセノンが検出され、東京電力は核分裂反応が起きている可能性が否定できないとして、原子炉に核分裂反応を抑えるホウ酸水の注水を午前3時前から始めました。
福島第一原発の2号機では、先月28日から、格納容器の中から気体を吸い出しフィルターを通して放射性物質を取り除く装置の運転を始めていて、この装置の出口付近で放射性物質の種類や濃度を測定して分析しています。その結果、1日行った分析で、核燃料のウラン235が核分裂してできる放射性物質のキセノン133と、キセノン135が検出されたということです。東京電力は、核燃料が再び核分裂反応が起きている可能性も否定できないとして、午前3時前から原子炉に核分裂反応を抑えるホウ酸水の注水を始めました。東京電力によりますと、原子炉の温度や圧力、それに敷地周辺の放射線量を計測しているモニタリングポストの値に大きな変動はないため、核分裂反応が起きていても規模は小さいとしています。
●福島第1原発2号機の格納容器から半減期の短い放射性キセノンが検出された可能性
FNN (11/02 06:10)
東京電力は、福島第1原発2号機の格納容器から半減期の短い放射性キセノンが検出された可能性があり、核分裂が発生している可能性があることを明らかにした。
東京電力によると、11月1日、2号機の格納容器から採取した空気を分析したところ、放射性物質が半分になる半減期が非常に短い、2種類の放射性キセノンが検出された可能性があるという。
このため東京電力は、2号機で核分裂反応が発生している可能性が否定できないとして、2日午前3時前、念のために原子炉に核分裂を抑えるためのホウ酸水の注入を行った。
2号機の温度や圧力、周囲のモニタリングポストの放射線量に異常な変動はないということで、東京電力は今後、詳細な分析を行うとしている。
●【原発】2号機にホウ酸水注入 核分裂の可能性も
テレ朝 (11/02 05:50
| 使い方は? 福島第一原発2号機から、半減期の短い放射性物質が検出されました。東京電力は、核分裂反応が発生している可能性を否定できないとして、反応を抑えるホウ酸水の注入を始めました。
2号機の格納容器のガスから検出されたのは、放射性物質「キセノン」133と135です。半減期が133が5日、135は9.2時間と短いことから、東京電力は、核分裂反応が発生している可能性を否定できないとして、2日午前2時48分から、反応を抑える働きのあるホウ酸水の注入を始めました。原子炉の温度や圧力のほか、周囲の放射線の値に変化はないということです。
●「県民の気持ち無視か」 玄海原発再稼働に怒りや不信の声
=2011/11/01付 西日本新聞朝刊=
人為的ミスによるトラブルで自動停止した玄海原発4号機(玄海町)について、九州電力が地元の意向を確認することなく再稼働方針を打ち出した31日、県内からは「県民の気持ちを無視するのか」と怒りや不信の声が上がった。
特別委員会で2、3号機の再稼働問題を審議中の県議会。徳光清孝県議(社民)は「やらせ問題で九電の信頼性が損なわれた中、地元を無視した再稼働は許されない」と憤慨。脱原発団体「玄海原発プルサーマル裁判の会」の石丸初美代表(60)は「1カ月先には定期検査に入る4号機を動かすのは金もうけとしか思えない。県民を危険に陥れないでほしい」と批判した。
一方、ある自民県議は「4号機は震災後も通常運転していた。国が対策を妥当と認めれば再稼働するなとは言えない」と理解を示した。
●九電「地元の了解、ある意味必要ない」 玄海4号機再開
朝日 2011年11月2日0時46分
トラブルで停止していた佐賀県玄海町の九州電力玄海原発4号機の運転が、1日深夜に再開された。「やらせメール」問題も収束しない中、「説明不足」と批判されながらの再開。慌ただしさの背景には、経済性を優先して再開を急いだ九電の姿勢がくっきりと浮かぶ。
「地元の了解は、ある意味必要ない」。午後7時半から急きょ始まった九州電力の会見。原子炉の運転再開に「地元の理解を得た」としながら根拠は示せず、「なぜ地元の理解が得られたと言えるのか」と再三問いただされた原子力発電本部の豊嶋直幸部長は、つい、こう漏らした。
原子力への見方をがらりと変えた東京電力福島第一原発事故の後、止まっている原発が運転再開するのは初めて。それなのに役員クラスは会見に姿を見せず、出席した原子力部門の2人は「定期検査中の原発とは違う」「扱いは運転中の原発と同様」と繰り返した。
だが、質問は地元との信頼関係に集中。やらせメール問題の決着も見通せないなか、なぜもっと丁寧な説明をしないのか問われても「メール問題と4号機再開の話は別」。石川伸一グループ長も「逆にこのまま止めておく理由もない」と話した。
●玄海原発4号機を再稼働 九電、知事と町長が容認
中国 '11/11/2
九州電力は1日、作業手順書の作成ミスによるトラブルで停止した玄海原発(佐賀県玄海町)4号機について、午後11時に原子炉を再稼働したと発表した。2日午後に発電を再開する見通し。東京電力福島第1原発の事故後、トラブルで停止した原発の再稼働は初。周辺住民への十分な説明がないまま強行する姿勢に、反発が広がりそうだ。
佐賀県の古川康ふるかわ・やすし知事は1日午後、記者団に「国が十分に審査し判断したことなら受け入れる」と述べ、再稼働を容認。玄海町の岸本英雄きしもと・ひでお町長も九電の山元春義やまもと・はるよし副社長から状況説明を受けた後「一定の納得はした」と述べ、再稼働を了解した。
九電によると、玄海4号機は4日ごろ通常運転に復帰する予定。電力の安定供給や火力発電用燃料の消費を減らすことが再稼働の目的とした。ただし、12月中旬には定期検査で再び停止する。
九電はまた、玄海4号機は再稼働に当たり「ストレステスト(耐性評価)」の対象にならないことを国に確認したと明らかにした。福岡市の本店で記者会見した原子力発電本部の豊嶋直幸とよしま・なおゆき部長は「今回はトラブルで停止したので、扱いは(運転中の)玄海1号機と同様と思っており、通常運転に戻す」と述べた。
九電は再稼働に当たり国から地元了解が必要との指摘はなかったとし「事業者の責任で判断した」と強調。ただ玄海町では全戸に再発防止策のチラシを配ったという。
一方、佐賀県の古谷宏ふるたに・ひろしくらし環境本部長は、県庁を訪れた九電の大坪潔晴おおつぼ・きよはる佐賀支社長に知事名で「再発防止対策に万全を期されたい」とする要望書を手渡した。大坪支社長は「危機感を持って一丸となって取り組む」と答えた。
九電によると、本店のコールセンターなどには1日夕までに「やらせメール問題などで九電は信頼をなくしている」「安心できないから玄海原発4号機を再稼働しないで」など約200件の抗議電話が殺到した。
玄海4号機は弁の補修作業の手順書に誤りがあり、10月4日に真空状態の復水器内に空気が入って原子炉が自動停止。九電は再発防止策を盛り込んだ報告書を同21日に国に提出していた。
●玄海4号機再稼働 地元の同意得ぬまま 広がる波紋
佐賀 2011年11月01日更新
誤った手順書に沿って作業をしたことが原因で自動停止した九州電力玄海原発4号機(東松浦郡玄海町)について、九電は31日、再稼働する方針を佐賀県や玄海町に伝えた。地元の同意なく再稼働に踏み切ることに反原発団体の関係者は「正気の沙汰とは思えない」と強く反発。古川康佐賀県知事は「国の考えを聞いてみたい」と自らの考えは示さず、岸本英雄玄海町長は「国が認めるなら仕方がない」とし、知事と同様に国に説明を求める考えを示した。
「事故を防ぐ対策について十分な説明もないままの再稼働は許されない」。プルサーマルと佐賀県の100年を考える会の共同世話人の野中宏樹さんは怒り、「九電はもっと謙虚にならなければ自らの手で未来を閉じることになる」と、強く批判した。
4号機は12月に定期点検入りを控えている。運転停止のまま定検に入ることや、定検の前倒し実施を想定する見方も多かった。玄海原発プルサーマル裁判の会の石丸初美代表は「3・11以降、状況は何も変わっていないのに再稼働に猛進するとは。正気の沙汰とは思えない。再稼働阻止を訴えていく」と言明した。
古川知事は宮崎県の九州知事会に出席していた。九電が再稼働方針を発表した午後7時半すぎに県が「自動停止の原因と対策については、国が責任を持って判断されたと認識している」とする知事コメントを発表。懇親会に参加していた古川知事は、出口で待つ報道陣を避け、姿を消した。
佐賀県は午後4時過ぎ、九電佐賀支社からの電話で再稼働方針を知った。原子力安全対策課は「判断理由など詳細な説明はなかった」と、一方的な“通告”に戸惑った様子。県の同意のない再稼働方針について今村盛史課長は「納得できるか、できないかというより、国自身がどういう考えで判断したのか聞きたい」と話した。
岸本町長は夕方、「事業者判断で運転する」と九電から電話を受けた。以前は定検前の運転再開は困難という認識を示していたが「地元の同意が必要な事案ではない。気分はよくないが、国が回しても問題ないと認めるなら異論を挟む余地はない」とした。
ただ「国はやらせ問題はあれだけしつこく言っているのに、すぐOKというのはいかがなものか」とも述べ、「理由を聞きたい」と語った。
九電幹部は「地元との相談なしに本当に再稼働できるのか」と疑問視。一方で「(4号機が動かせないことで)1日3億円の費用増になっている。本当に動かせるのならサプライズ」と語った。
●玄海原発:4号機の運転再開 対応の矛盾、浮き彫りに
毎日新聞 2011年11月1日
九州電力玄海原発4号機の運転再開問題は、原発の再稼働を巡る政府の対応に矛盾があることを改めて浮き彫りにした。震災後、正規の手続きで定期検査に入った原発の再稼働には安全評価(ストレステスト)という新たなハードルを課し、審査に「数カ月」(経済産業省幹部)をかける一方、トラブルで停止した原発には早期再開を認める形になるからだ。
ストレステストには、定期検査中の原発が対象の「1次評価」と、深刻な事故を起こした福島第1原発など再稼働の可能性がない原発を除く全原発が対象の「2次評価」の2種類がある。経産省原子力安全・保安院は玄海原発4号機を「1次評価の対象ではない」と判断したが、森山善範・原子力災害対策監は「トラブルによる停止は想定していなかった」と認めた。
その上で、森山氏は「運転再開はケース・バイ・ケースで決めていく必要がある。(今回は)相対的に軽微なミスで、原因分析と対策はクリアしている」と説明。枝野幸男経産相は「最終的な稼働は、地元と協議した事業者が決めること」と述べたが、地元首長はいずれも「安全管理は国の責任」とかみ合っていない。
玄海原発4号機は12月中旬にも定期検査に入り、ストレステストの2次評価結果を年末までに提出することになる。NPO法人「原子力資料情報室」の澤井正子さんは「原発の安全確保のためにストレステストが必要だと言うなら、トラブルを起こした炉にこそ課すべきだ。やらせ問題が片付いていないにもかかわらず、それほど必要性のないわずか1カ月余の運転を認めるなど、国の安全規制は破綻している」と批判している。【関東晋慈、西川拓】
●玄海原発4号機再開へ=12月中旬には全基停止―九電
朝日 2011年10月31日21時6分
. 九州電力は31日、作業手順の誤りで運転を自動停止している玄海原発(佐賀県玄海町)4号機の稼働を数日中に再開すると発表した。経済産業省原子力安全・保安院が同日、同社の対策などがおおむね妥当と評価したため。九電幹部は「地元からも積極的ではないものの、再開の了承を得られた」としている。
ただ、九電の原発は、玄海4号機が12月中旬、同1号機が12月上旬にそれぞれ定期検査に入り保有する6基が全て停止する。6基が停止すると九電の電力供給力は1353万キロワットとなり、冬場のピーク需要予想1420万キロワットに対して4.7%の不足が予想される。こうした状況から九電管内では5%の節電要請が実施される見込みだ。
[時事通信社]
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