毎日、1000件以上のアクセス、4000件以上の閲覧がある情報発信ブログ。花や有機農業・野菜作り、市民運動、行政訴訟など
てらまち・ねっと



 会計検査院が毎年行っている”憲法の規定に基づく国の収入支出の検査”の結果が公表された。
 今年は、震災関係で一部の検査を見送ったけれど、それでも不当・無駄等の指摘は過去2番目の高額になった、という。
 指摘は568件で総額4283億8758万円。
 指摘額は過去最高だった前年(986件、1兆7904億8354万円)より減ったが、過去2番目という。
 この傾向は、何か、政権交代で”重石(おもし)”がとれたのかもしれない、とも思わせる。

 今回の指摘で最も高額だったのが「新規の原子力発電所が立地する自治体への交付金」。
 検査院が数年前から調べていた事案だそうで、積み立てた9割にあたる657億円の削減を求めた。

 会計検査院は、すぐにデータをインターネットにも出している。
 まずは、そこにリンクし、ここでは、最高額の原発関係の報告を抜粋しておく。
 細かく見たい人は、リンク先をどうぞ。

人気ブログランキング = 今、5位あたり
 ★携帯でも クリック可にしました →→ 携帯でまずここをクリックし、次に出てくる「リンク先に移動」をクリックして頂くだけで「10点」 ←←

 ★パソコンは こちらをクリックしてください →→←←このワン・クリックだけで10点
●会計検査院の公式Webページから
           最新の検査報告
 会計検査院は、日本国憲法第90条の規定により国の収入支出の決算を検査し、会計検査院法第29条の規定に基づいて、平成22年度決算検査報告を作成し、平成23年11月7日、これを内閣に送付しました。
 また、重松会計検査院長は野田内閣総理大臣に手交する際に、その概要を説明しました。
 この決算検査報告には、22年度の歳入歳出決算、政府関係機関の収入支出決算などについて、会計検査院が23年次中に実施した会計検査の成果が収録されています。

  ⇒ 平成22年度決算検査報告の概要

(上記から、例えば↓)
 
● 1 検査結果の大要(PDF形式:74KB)  中から


エネルギー対策特別会計の周辺地域整備資金の状況について(経済産業大臣宛て)
   平成22年度末の周辺地域整備資金残高のうち縮減可能な資金額(収入支出外) 657億円

・・・・(略)・・・
 以上のことから、原子力発電施設の着工までには今後も長期間を要し、整備資金に係る需要が増大する時期についても更に遅れが見込まれる。したがって、整備資金の積立ての対象とされている14基の原子力発電施設のうち、着工済み3基を除く11基については、当面の間は整備資金に係る需要が生じないものと認められることから、整備資金の積立対象を着工済み3基のみとすれば、22年度末の整備資金の残高1231億余円については、前記の整備資金に係る需要額1906億余円のうち当該3基分の需要額に相当する73億余円を留保しておけば足り、東日本大震災と、それに伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故等への対応のため、23年度第1次補正予算で計上された整備資金から促進勘定への繰入額500億円を考慮しても、残りの657億円は当面需要が見込まれない、縮減が可能な余裕資金であると認められる。

また、今後整備資金に係る需要額の算定が必要な場合は、電力供給計画に示された新増設に係る全ての原子力発電施設を一律に対象とするのではなく、原子炉設置許可申請を着工の確実性の指標とするなどして、算定対象を選定すれば、当面需要が見込まれない資金を滞留させない方策になると認められる。

(4) 改善を必要とする事態
上記のように、整備資金に係る需要が増大する時期について今後も遅れが想定される状況であるにもかかわらず、当面需要が見込まれない多額の資金が滞留している事態、及び積立目標額の規模を見直すことなく、電力供給計画において開発が示されたことのみをもって全ての原子力発電施設を一律に積立ての対象としている事態は適切とは認められず、改善の要があると認められる。

・・・・・・・(略)・・・

このような状況を踏まえ、経済産業省において、当面の間は、着工済み3基のみを整備資金の積立ての対象にするなどして、整備資金残高の規模を縮減させるとともに、エネルギー基本計画の見直しなどを踏まえて、今後整備資金に係る需要額の算定が必要になる場合には、原子炉設置許可申請を着工の確実性の指標にするなどし需要額の算定対象とする原子力発電施設を選定して整備資金に係る需要額を算定することにより積立目標額の規模を見直すなどして、当面需要が見込まれない資金を滞留させないよう
な方策を検討するよう意見を表示する。



●増税の前に… 22年度は過去2番目、4200億円の無駄遣い 会計検査院が指摘
          産経 2011.11.7 21:48
 会計検査院は7日、国や政府出資法人などの平成22年度の決算検査報告をまとめ、野田佳彦首相に提出した。税金の無駄遣いなど不適切な経理処理は計555件、総額は約4283億8千万円と、前年度(986件、約1兆7904億円)を下回ったが、指摘金額は過去2番目の規模となった。

 東日本大震災を受け、検査院は3月の実地検査を見送ったほか、4月以降も被災地での検査は中止した。今後は道路の地震・津波対策、学校の耐震化対策などを全国調査する方針。

 検査では特別会計や独立行政法人に多額の余剰金があることが判明。1件あたりでは、原子力発電所の立地にあたり自治体への交付金支払いに備えた「周辺地域整備資金」が約657億円減額できると指摘したのが最多額となった。

 省庁別で最も指摘額が多かったのは国土交通省で約727億8千万円。次いで経済産業省の約661億9千万円、財務省の約654億8千万円。悪質な経理処理を示す「不当事項」は425件、計141億4千万円。このうち257件、約68億7千万円は厚生労働省だった。

●会計検査院:決算検査報告 無駄遣い4283億円 原発用657億円過大
               毎日新聞 2011年11月8日 
 会計検査院は7日、10年度決算検査報告を公表した。税金の無駄遣いや有効活用されていない基金などの指摘は568件で総額4283億8758万円。震災による検査中断もあり、指摘額は過去最高だった前年(986件、1兆7904億8354万円)より減ったが、過去2番目となった。重松博之院長は同日、検査報告を野田佳彦首相に提出した。

 今年も国や公益法人の基金を調査し、原発の新設用に積み立てられた周辺地域整備資金について、新設の見込みもなく約9割にあたる657億円が過大と指摘した。都道府県も調べ、緊急経済対策として08、09年度補正予算で設置された基金が10年度末で約2兆円積み残されていることが判明。過大な利用見込みなどが原因で、大半は不適切とまで指摘しなかったが、余剰金を国に戻すよう求めた。

 国民生活の安全性の観点からも検査。土砂災害防止法に基づく警戒区域や特別警戒区域の指定を前提に現地調査を行いながら、延べ約6万カ所も指定されていないと指摘した。

 検査院は震災の影響を考慮し3月11日から同月末まで全検査を中断。4月以降も被災地の検査を控えたため、調査対象や実地検査日数は前年を1割ほど下回った。【桐野耕一】

●会計検査院:不適切処理を指摘 618億円の国有地を塩漬け 公邸入居の大使に宿泊費
             毎日新聞 2011年11月8日 
 7日に公表された会計検査院の決算検査報告では、基準を満たさない駅のバリアフリー設備や不適切な在外公館の大使の手当など、さまざまな問題が指摘された。

 ■バリアフリー化
 障害者や高齢者が駅を利用しやすいようバリアフリー化を進める事業で、検査院は国の補助金を受け設備を整備したJR東日本や西日本、東京メトロなど全国54鉄道事業者の計929駅を調査。その結果、視覚障害者に危険を知らせる点状ブロックが階段の最上段や下段に敷設されていなかったり、手で触れることで駅の構内を案内する触知案内板にトイレやエレベーターの位置が記されていないなど、設備が国の基準を満たしていない駅が計405駅あった。うち16駅はエレベーターの乗降口のすぐ前に傾斜があり安全性が確保されておらず、国土交通省に改善を求めた。

 ■旧庁舎跡地売却
 新たな庁舎を整備し旧庁舎の跡地を売却する事業では、売却用の資産として約618億円の国有地が財政投融資特別会計に有効活用されないまま保有されていることが分かった。貨幣を製造する独立行政法人・造幣局では、保有する貴金属を記念メダルなど金属工芸品に使って販売するなどして得た収入のうち約21億円が10年度末に余剰金として滞留。検査院は、これらの資産や余剰金を一般会計に移したり、国庫に戻すよう求めた。

 ■在外公館手当
 外務省は在外公館に職員を赴任させる際、赴任先で新居を見つけるまでのホテル宿泊費などにかかる費用として「着後手当」を支給している。公邸に住む大使や家族らにも09、10年度で計158件に手当が支給されたが、うち157件は赴任先に到着後直ちに公邸に入居していた。検査院は157件の手当支給は不適切と指摘。支給しなければ1795万円削減できたとした。

 ■教職員の勤務
 北海道教職員組合の政治資金規正法違反事件を受け、北海道と石川、鳥取、沖縄各県で教職員が勤務時間中に勤務以外の活動をしていないか計277校を抽出して調べた。その結果、06~09年度に北海道で延べ172校647人、沖縄県は実数で19校208人が、勤務中に組合活動に参加したり、夏休みなど長期休業中に終業時間前に帰るなど不適切な勤務をしていたことが分かった。検査院は不適切な勤務に計約940万円の給与が支払われたと指摘。文部科学省に給与のうち国の負担分約310万円を北海道と沖縄県に返還させるよう求めた。

 ■ずさん随意契約
 独立行政法人・日本原子力研究開発機構が次世代型高速増殖炉の技術開発のため三菱重工の子会社と08、09年度に結んだ随意契約(76件、計約126億円)で、契約の基になる子会社側の見積もりが実際より割高だった。人件費で実際の費用の1・8倍、機器の試験など三菱重工への外注費で1・5倍になっていたが、機構は実費と関係なく契約時に決めた金額を支払う契約を結び、作業にかかる費用や外注費を把握していなかった。検査院は「透明性や経済性が確保されず不適切」と改善を求めた。

 ■日航への融資
 不適切とは言えないが、国民の関心が高いため検査報告に記す「特定検査状況」の中に、日本政策投資銀行が09年6月、破綻前の日本航空に行った670億円の政府保証つき融資が記載された。半年後の10年1月に日航は会社更生法の適用を申請して多くが債権放棄となり、政投銀への損失補償に約470億円の税金が使われた。検査院は、国民負担につながる可能性のある融資は適切に判断するよう所見を記した。

 この融資について検査院は昨年、不適切と指摘することも検討したが、個別の経営判断の適否を断定するのは難しい上、日航が経営再建中で他の金融機関の融資に影響が出かねないため判断を見送っていた。ある検査院幹部は「国民負担が多額で無視できない。特定検査状況として記載したのは検査院としてのささやかな抵抗だ」と話した。【桐野耕一】

●国費ムダ遣いや不正経理計4283億円 会計検査院指摘
          朝日 2011年11月7日21時8分
 会計検査院は7日、国費の使い道を検証した2010年度の決算検査報告をまとめ、野田佳彦首相に提出した。無駄遣いや不正経理などの指摘は568件、計4283億円に上り、過去最高だった09年度に次ぐ2番目の額という。

 検査院の検査計画は前年秋に立てられ、検査は1年近く続く。東日本大震災はその途中の3月に起きたが報告は結果として震災色がにじみ出る内容になった。

 指摘で最も高額だったのが新規の原子力発電所が立地する自治体への交付金。検査院が数年前から調べていた事案で、積み立てた657億円の削減を求めた。

●税の無駄4283億円=大震災影響も、過去2番目-10年度決算報告・会計検査院
         時事。(2011/11/07-18:25)
 会計検査院(重松博之院長)は7日、税金の無駄遣いなどを指摘した2010年度決算検査報告書を野田佳彦首相に提出した。東日本大震災で被災地の実地検査を見送るなどしたが、指摘金額は過去2番目に大きい4283億8700万円に上った。件数は568件で、09年度の986件を大きく下回った。

 金額はJR3社の株式上場益などの剰余金1兆2000億円を指摘した09年度の1兆7904億8300万円の4分の1以下だが、3位の08年度2364億5000万円の約1.8倍。

 1件当たりでは、経済産業省に対し、新たに原発が立地される自治体への交付金支払いに備えた「周辺地域整備資金」657億円を不要としたのが最多額だった。

 省庁別にみると、ワーストワンは住宅金融支援機構への過剰出資(290億7000万円)が指摘された国土交通省で727億7600万円。件数では、厚生労働省が271件と最多で、全体のほぼ半分を占めた。

●税金の無駄4283億円 検査院の10年度報告
     2011/11/07 18:19 共同通信
 会計検査院の重松博之院長(左)から2010年度の決算検査報告を受け取る野田首相=7日夕、首相官邸
 会計検査院は7日、官庁や政府出資法人などの2010年度の決算検査報告を野田佳彦首相に提出した。税金の無駄遣いなど不適切な経理についての指摘は555件、総額4283億8千万円に上った。1兆円を超えた09年度報告には及ばないものの、過去2番目の高額となった。

 東日本大震災の発生で、3月中は官庁や地方自治体への実地検査をすべて見送り、4月以降も被災地での検査は中止した。今後は震災を踏まえ、道路や空港、港湾などの地震・津波対策と、学校や病院などの耐震化対策を全国調査する。復旧・復興関連の予算についても重点的に調べる。

コメント ( 0 ) | Trackback ( )




09:16 from web
私のブログは秋のこの時期、一番アクセスが多いのは「自然薯・ヤマイモ」のカテゴリー。ところがいつもと違う現象がある。10月19日のNHKの「あさイチ」の番組の特集のことにふれたエントリーなどに毎日、数百のアクセスが続いている。そのブログ⇒http://t.co/omuyBUcE
by teramachitomo on Twitter

コメント ( 0 ) | Trackback ( )