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てらまち・ねっと



 昨日の小沢事件の裁判は、小沢一郎氏本人への被告人質問。
 昨日11日のブログで「2日目の今日、裁判官が何を訊くか興味津々」と書いた。
 そこで、関連の報道を見た。

 ・・裁判官の質問をどう評価していいか・・・・
 「記憶にない」などで逃げ切られたという印象か、
 あるいは、いけないことをやったという裁判官の心証が形成されたか・・

 ちょっと微妙な感じ。
 やはり、次の注目は、共謀を認めていると取れるという「秘書の調書」を証拠として採用するるかどうかで見極めることか。
 
 (関連・昨日11日のブログ)⇒ ◆小沢氏、4億円は「もろもろの金・相続などの現金」/「秘書に一切任せていた」/裁判官は何を訊くか

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●小沢元代表 元秘書証言も否定
         東京  2012年1月12日 朝刊
 資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、政治資金規正法違反(虚偽記入)の罪で強制起訴された民主党元代表小沢一郎被告(69)の第十三回公判は十一日午後も、東京地裁(大善文男裁判長)で二回目の被告人質問が続いた。小沢元代表は元秘書が法廷で証言したやりとりについても「記憶にない」と述べ、虚偽記入への関与を全面的に否定した。 

 この日は三人の裁判官全員が質問。元秘書の石川知裕衆院議員(38)が土地購入のため、元代表から銀行融資の書類に署名をもらう際、「定期預金を担保に融資を受ける」と説明したと証言したことについて問われると、元代表は「説明はなかった。絶対にないかと言われると否定する根拠はないが、覚えていない」と述べた。

 平塚浩司裁判官が「法は正確な政治資金収支報告書を求めている。国会議員の立場で天下国家にまい進すると言っていたが、報告書を確認する責務があるのでは」と指摘すると、元代表は「責務は当然ある。責任逃れではないが、いちいち目を通す議員はほとんどいない」と釈明した。

 井下田英樹裁判官は元代表が土地購入のために四億円を秘書に渡したことについて、「一般国民の感覚からは分からないのだが、いつ返してもらえるのかと気にならなかったのか」と質問。元代表は「秘書は家族同様、子供みたいな年齢、気持ちを持っている連中なので。心配は全くしなかった」と、信頼関係を強調した。

 この四億円の原資については、元代表が強制起訴前までに説明を変遷させたが、裁判官は質問しなかった。


 公判は実質的な審理を終えた。共謀を立証する重要な証拠である元秘書の供述調書については、二月十七日に地裁が証拠採用するかを決める。三月に検察官役の指定弁護士の論告求刑と弁護側の最終弁論で結審し、四月に判決が言い渡される。

●「4億円、関心ないのか」裁判官が小沢氏ただす
            (2012年1月12日03時09分 読売新聞)
 資金管理団体「陸山会」の土地取引を巡り、政治資金規正法違反(虚偽記入)に問われた小沢一郎民主党元代表(69)の公判は11日、2日間にわたる被告人質問が終了し、主要な審理を終えた。

 この日午後には3人の裁判官が、問題の土地取引の経緯について質問したが、小沢被告はこれまで同様、「秘書に任せていた」という言葉を繰り返した。

 「政治資金収支報告書の内容を把握しないのは、国会議員になった最初からか」。この日の最後に行われた裁判官の質問では、まず左陪席の井下田英樹裁判官(42)がこうただした。

 検察官役の指定弁護士の質問にいら立ちも見せていたのとは対照的に、ゆっくりと丁寧な口調で答えた小沢被告。「最初から関与していない。大多数の国会議員はそうだと思う」と述べ、「秘書任せ」が政治家一般のやり方だと主張した。

 小沢被告は、元事務担当者・石川知裕衆院議員(38)(1審有罪、控訴)に土地代金として4億円を渡したが、それ以降、取引の経緯について一切報告を受けていないと説明した。井下田裁判官は「4億円もの大金を秘書に任せて、(その後は)関心を持たなかったのか」と質問したが、小沢被告は「本当に信頼して任せている」と説明。右陪席の平塚浩司裁判官(47)が「建物が建つまで報告はなかったのか」と尋ねても、「秘書が引っ越したので、その現象は知っていた」と答えただけだった。


●小沢氏裁判(25)裁判官の質問
     NHK 1月11日 20時42分
裁判官から小沢元代表への質問の主なやりとりの概要は次のとおりです。

(裁判官)秘書との関係についてですが、収支報告書や資産公開について提出した内容を把握したうえで正しいと言っているのではなくて、内容を把握せずに正しいということ?

(小沢元代表)はい。資産の報告については把握していました。

(裁判官)というのは?

(小沢元代表)はい。沖縄の土地を買ったときもそれを報告しました。

(裁判官)新たなことがあれば、あなたから情報提供をしていたということ?

(小沢元代表)はい。

(裁判官)収支報告書を把握していないというのは国会議員が多忙だからというのもあるのですか?

(小沢元代表)はい。

(裁判官)あなたは今は把握していないということですが、最初からこういうスタイルだったのか、それともある頃から把握しなくなったのですか?

(小沢元代表)報告書については最初から関与していませんでした。大多数の議員がそうだと思います。

(裁判官)大きな役職についている人だけじゃなく、初当選の議員とかもそうですか?

(小沢元代表)そうだと思います。政策秘書が導入されたので、政策秘書のたぐいに任せる人が多いのではないかと思います。これは推測ですが。

(裁判官)弁護士や指定弁護士からの質問で、検察の取り調べで「無断」というのはちょっと違うというのがあったが、収支報告書の作成を任せていたが把握していない、これは無断とも違う?

(小沢元代表)無断という単語の響きは、秘書との関係を示すのに適切ではありません。任せていたこと、判断裁量でやっていたというほうが適切なのでそういった。

(裁判官)秘書のやったことの責任を代議士が責任を問われるという意識は持っていますか?

(小沢元代表)基本的に法律に違反するたぐいの行為を、選挙のことなんかありますけれども、特に私の場合、無理するなと、表現はあれだが、法律に反することをしてまですることないというのは常々話していますし、私自身そう思っていますし、きちんと筋道を通ったことをしないといけないと自分自身をいさめています。

(裁判官)秘書の裁量に任せているというのは分かりますが、4億という大きな取り引きでも秘書に任せていて不安はないですか?

(小沢元代表)この法廷で申す1つの例としては、選挙の際に同志への支援を行ったが、そのトータルは4億4000~5000万円になると思います。それらを候補者に渡すことはすべて秘書に任せていますので、本当に信頼して任せているという関係です。

(裁判官)個人資産を管理する秘書はいますか?

(小沢元代表)いません。

(裁判官)例えば自宅の光熱費の支払いとか細々したことは誰がやっているのですか?

(小沢元代表)そういうたぐいは、たぶん最初に自分の口座で自動引き落としになっているので、いちいち振り込みは必要なかったと思います。

(裁判官)平成16年10月ごろ、石川さんに4億円を渡したときのあなたの考えを改めて聞きます。秘書寮を建てる不動産として購入するとなると、本来、陸山会の政治資金でやるものだが、個人資産を出す気持になったのはなぜですか?

(小沢元代表)一つは秘書が十数人いて、結婚適齢期が3人、家族も増えるとのことで、身近なところに寮をという気持でありました。ただ、最初から個人のお金でという意志はまったくなく、政治団体で購入すべきものと頭では分かっていたが、運転資金に困るというので、じゃあと手持ちがありましたから、自分が用立てることになりました。

(裁判官)あくまで一時的なものという認識でいい?

(小沢元代表)寄付するというものではなかったと思います。

(裁判官)4億という巨額の金額を用立てることに一般国民がすぐに飲み込めないということでの質問ですが、いつ返ってくるのかなどについて気にはならないのですか?

(小沢元代表)書生から秘書の話を話しましたが、その意味は私からすれば家族同様の気持を持っている連中ですから心配はまったくしていませんでした。

(裁判官)いずれ戻してもらえるとの見通しでしたか?

(小沢元代表)はい、いずれは戻してもらえると思っていました。

(裁判官)4億はあくまで土地取得のために限った話との認識?

(小沢元代表)はい。

(裁判官)陸山会で一般的に使っていいということではない?

(小沢元代表)はい、そうです。

(裁判官)石川さんもそう理解していた?

(小沢元代表)分かっていると思います。そもそも運転資金に困るというから用立てるという話であり、その趣旨は分かっていたと思います。

(裁判官)石川さんと大久保さんが頼んできたのは、その経緯から?

(小沢元代表)経緯というか実情として出すと困ると、それなら「じゃあ」となったと思います。

(裁判官)石川さんや大久保さんが、あなたの個人資産がどれくらいあるか知識あったと思いますか?

(小沢元代表)具体的にはないと思うが、私がずっと使ってきた銀行の通帳のことに関しては、およそ分かっていたと思います。歳費もその他も、大体分かっていたと思うので。

(裁判官)元赤坂タワーズの金庫に、どれくらいの余剰金額があるか話をしたことは?

(小沢元代表)ありません。彼らが私のところで仕事を始めたときには自宅の売却も終わっており、そのことも知らないし、その当時いれば知り得たかもしれないが、僕がいくら持っていたかは知らなかったと思います。

(裁判官)大久保さんや石川さんが、あなたに期待する事情は?望みがなければ相談しないと思うが?

(小沢元代表)具体的にいくらとかは全然知らないと思うが、報告すればなんとか返事があるのではないかとのことは思っていたかもしれません。


●元秘書の調書 証拠採用か決定へ
           NHK 1月12日 4時16分
 民主党の小沢元代表の裁判で最大の山場となる被告人質問は、小沢元代表がみずからの潔白を主張し続けて2日間の日程を終えました。裁判では来月、検察官役の指定弁護士が立証の柱とする元秘書らの供述調書について、裁判所が証拠として採用するかどうか決定することになっていて、判断が注目されます。

政治資金を巡って強制的に起訴された小沢一郎被告(69)の裁判は、10日と11日、2日間にわたって小沢元代表本人への質問が行われました。このなかで小沢元代表は、資金管理団体が土地を購入する際に提供した4億円の出どころについて、「個人の資産だ」としてやましい金ではないと主張したほか、収支報告書への関わりについても、「秘書を信頼し、すべて任せていた」と述べて否定し、全面的に無罪を主張しました。

 しかし、4億円の具体的な内訳については、「記録がなく、正確な記憶もない」として詳細な説明をしなかったほか、土地の登記に関する報告の内容など元秘書らの証言と食い違う発言もありました。裁判の実質的な審理は11日で終わりました。来月17日には、「うその記載について小沢元代表に報告し、了承を得た」と認めた元秘書らの捜査段階の供述調書について、裁判所が証拠として採用するかどうか決定する予定で、判断が注目されます。判決は、4月末にも言い渡される見通しです。

●小沢氏、4億円“タンス預金”世間とズレ「ない」  
 第13回公判がいったん休廷し、東京地裁を出る民主党の小沢元代表(中央) 資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる収支報告書虚偽記入事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党の元代表・小沢一郎被告(69)の第13回公判が11日、東京地裁(大善文男裁判長)で行われた。検察官役の指定弁護士が、前日からの被告人質問を続行。
 
小沢氏は、用立てた4億円は個人事務所に保管していた現金で「使い勝手もあり、ある意味安全。それほど(感覚が)離れているとは思わない」と主張し、一般人にはおよそ理解できない金銭感覚が浮き彫りになった。

 小沢氏は4億円の出どころについて「バブル時代に転居した際の土地売却費2億円」などだったと説明した。これを何と、東京・元赤坂にある個人事務所の金庫に、現金で保管していたと言う。

 「億単位の現金保管は想定できない」と追及されたが「何かの必要が出た際、さし当たってすぐに対応できる。感覚の違いかもしれませんが、手元に現金を置くのは使い勝手もありますし、ある意味安全でもある。私の感覚では、それほど(世間と)離れているとは思いません」と言い切った。

 小沢件氏によると、巨額の現金保管を開始したのは「かなり以前」。保存方法は、1億円のビニールパック(10キロ)に加え「バラのものもあった」。元私設秘書の石川知裕衆院議員(38)=1審有罪、控訴=に渡す際は、自分で新聞紙で包んだという。


 4億円の原資については「説明が二転三転している」と批判されてきた。主張通りなら「小沢家の押し入れを開けると、札束がぎっしり詰まっているらしい」という、永田町で時々聞かれる都市伝説は半分、本当だったことに。小沢氏は総選挙前、手元の現金から候補者に500万円ずつ「支援」したという、豪快な使用例も紹介した。

 「秘書は家族のようなもの」「秘書を信頼して任せていた」と繰り返した小沢氏。指定弁護士から「人生で、人を信頼して行動するのか?」と、生き様まで問われたが「どなたでも信頼して付き合っている」とサラリ。「秘書に裏切られたことは?」の質問にも「裏切られたという思いで人様を見たことはない」と平然と言った。

 指定弁護士の質問には、時折いらだちも見せたが、裁判官に対しては丁寧に対応。それでも最後は「最初からこの事件は、何ら不正はないし、なぜこんなことになったのかと思ってきた」と、ぶ然とした様子。主任弁護人の弘中惇一郎氏は閉廷後「(原資の説明は)二転三転どころか一転もしていない」。法廷での実質審理はこの日で終了した。

●「4、5億円の現金は以前から手元に」 不可解な会計処理浮き彫り
         産経 2012.1.11 22:21
 被告人質問で小沢一郎被告は「4、5億円の現金は以前から手元に置いていた」と述べ、“浮世離れ”した金銭感覚を明かした。これまでの公判では、問題となっている土地購入をめぐる資金移動以外にも小沢被告の周辺で不可解な会計処理が繰り返されていたことが判明しており、小沢事務所側の政治資金への認識の甘さが次々と露呈している。

支部迂回し資金移動
 10日の被告人質問でも追及の対象となったのは、政治団体「改革フォーラム21」をめぐる処理だ。

 改革フォーラムには旧新生党の資金がプールされているが、政治資金収支報告書によると、衆院が解散した平成21年7月、小沢被告が代表を務める政党支部を迂回(うかい)して陸山会に3億7千万円を寄付した。さらに陸山会は民主党候補計91人に計4億4900万円を配っていた。

 一方、陸山会は19年に小沢被告に用立ててもらった4億円を返済。指定弁護士は、候補者に配る資金が不足したため、改革フォーラム側から寄付を受けたとみて経緯を尋ねた。

 政治資金規正法は政治団体間の寄付の上限を年間5千万円と定めており、小沢被告は「制度上、支部で受けなくてはならない金額だった」と脱法的処理だったことを暗に認めた。


 また、小沢被告が処理方法について池田光智元私設秘書(34)へ相談した時期について、指定弁護士が「実際には選挙後だったのではないか」と“後付け”で収支報告書の記載方法を検討した可能性を指摘したが、小沢被告は「それはないと思う」と否定した。

外貨預金で多額損失
 また、指定弁護士は池田元秘書の証人尋問で、小沢被告の関係政治団体「誠山会」(解散)が1億円超の外貨定期預金を保有し、年末に普通預金に切り替えていたことも追及した。

 同法は政治資金についてリスクを伴う運用を原則禁じているが、誠山会などは21、22年に外貨預金の運用で、計約2300万円の損失を計上していた。

 一方、同法は収支報告書の資産欄に年末時点の定期預金残高記載を義務づけているが、普通預金の記載は求めていない。池田元秘書は「慣例で期末に解約するよう言われていた」と主張した。

 いずれも起訴内容に直接関係はないが、会計処理のずさんさが浮き彫りとなった形で、裁判官の心証に影響を与える可能性がある。




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「記憶にない」・・立場に窮した時の政治家がのよく使う言葉。小沢一郎氏は、法廷で使ったらしい。今日は裁判官がどんな質問をするか興味津々だ⇒◆小沢氏、4億円は「もろもろの金・相続などの現金」/「秘書に一切任せていた」/裁判官は何を訊くか⇒bit.ly/wehpIh

by teramachitomo on Twitter

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