さよなら渓谷 Goodby a ravine

吉田修一の『さよなら渓谷』を読みました。
この作家は、登場人物が軟弱で、平和なはずなのですが、この小説は暗かった。
こんな小説も書くのかと思った。

被害者と加害者は、長い時間を経ても、事件は風化せず、その後の人生で苦しみが続くというのが、この小説の主体だと思いました。
はずみで、性的暴行事件が起こり、その後、不幸な人生を送ることになり・・・。

少年の時から、スポーツだけを求めた若者が、スポーツが駄目になった時に、社会に同化しにくい、上手く暮らせないというのも書かれていました。

吉田修一の小説は、「悪人」が出ないのが良いと思う、私の読後評価は3☆です。

I read "Goodby A Ravine" of a crime novel by Syuichi Yoshida yesterday.

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