ごきげんようでござる。
「ジェット戦闘機系変形ロボ」を特集していると、デストロン側に傾いてしまいがちなので、今宵は、2002年に販売されたROBOTS IN DISGUISE(日本名、カーロボット)より、サイバトロン・偵察員、ストームジェット(日本ではトイザらス限定販売、1699円)の紹介でござる。
え~本商品は、2000年に販売されたビーストマシーンズの、DXサイズ・ジェットストーム(日本未販売の成型色変更品で、いわゆるヴィーコン軍団の量産型エアドローン(ソニックアタックジェット、日本未販売)の成型色変更品でござる。
そう・・・ ヴィーコン(デストロン)側よりオートボット(サイバトロン)に転職した戦士なのでござる。 しかも、TVアニメ(カーロボット)には未登場の玩具専用キャラクターなのでござるよ。
そもそも、米国で放送されたカーロボット(ROBOTS IN DISGUISE、略してRID)は、ビーストマシーンズで販売不振になった米国のトランスフォーマー市場を原点回帰させる原因となり、再人気で販売するカーロボット商品が無くなった為にビーストマシーンズで、販売中止になった商品や、成型色変更品をドサクサ紛れに販売した米国独自のシリーズでござる。(笑)
カーロボットのテーマは、地球の乗物(日常)に擬態するトランスフォーマーでござるが、RID商品は地球の乗物に擬態していないでござる。 まあ、商品的に正当化するなら、TVアニメは地球に来たトランスフォーマー達で、TVアニメに登場しないトランスフォーマーは、セイバートロン星中心に活躍したので、地球に来ていないので擬態する必要が無くセイバートロン・モードのままと解釈できるでござる。
そう・・・ RIDの世界観は、ビーストマシーンズの後日談(?)にあたるでござる。
その為にストームジェット は、スパークが戻ったエアドローンのボディを持つオートボット戦士なのでござろう。
商品はカラーリング以外、ソニックアタックジェットと同じ(?)であると思われるでござるが、本品は主翼の回転を生かして向きを反転させた状態となっているでござる。
ミサイル(×2)は、スプリング式で弱いながら発射可能、アタックギミックとして、スプリングで機首が飛び出るでござる。
ヴィーコン商品は、ヴィークルモードで、生物的アクションが盛り込まれているために、機首に目が有り、首をふる事もできるでござる。 スパーククリスタルは、赤く塗りつぶされているので、通常のトランスフォーマー扱いになるのでござろうか?
また着陸脚は車輪がダミーでござるが、折畳み可能でござる。
ロボットモードのカラーリングは派手なものの、サイバトロン側のデザインではないでござるな。 (笑)
しかも、このカラーリングは、バトロイド・バルキリー・・・ 否!1985年登場のサイバトロン・空中守護戦士、スカイファイヤー(ジェットファイアー、日本未販売)をイメージしているでござる。
まあ、白地に赤はサイバトロン航空戦士のイメージカラーでもあるでござるが・・・
ストームジェットの性格は、気が短く、高高度偵察のエキスパートで、自分が誰よりも速く飛べる事を証明するために、わざと敵に発見されたりする自信家でもあるようでござる。
・・・なるほど、そのための派手なカラーリングでござるな。
商品はカーロボットのデザインラインと異なっているので、違和感が強いでござるが、案外、劇場版トランスフォーマーとはデザインの相性が良いかもしれないでござる。
両腕のミサイルは形状は、ビーム状のエフェクト型でロボットモードでも発射可能でござる。
これが、主力武装でござるが、元がエアドローンである為に、ビーストマシーンズ劇中デザインの一本足のホバーモードに変形も可能でござる。
う~む・・・ 違和感のある変形でござる。
しかも自立できないので、スタンドが欲しいところでござるな。
まあ・・・ キャラクター的には面白いモノなのでござるが・・・
商品的には致命的な欠陥があるでござる・・・
そう・・・ 米国安全基準による軟質パーツの使用!
軟質パーツの御蔭で、一部パーツが歪んでいるでござる。
その為に翼が歪み(コレは痛い・・・)、胸部パーツがキッチリ収まらない、マニュピレーターが腕のプラスチック部とクッツいて動かない等があるでござるよ・・・
銃器所持には甘いくせに、玩具ではココまで安全に配慮するパーツではないと思うでござるが・・・ 米国の安全基準は理解できないでござるな。
せめて翼や武器(砲身や剣)のように歪んだ事でプロポーションを損なうパーツは、一考する必要があると思うでござるよ。