古の人気キャラクターが時を越え、時代に適した新たなる姿で蘇る・・・
「人、それをリニューアルと云う!」
だっ! 誰だ!
「貴様等の名乗る名は無い!」
チュドーーーン!
ごきげんようでござる。
今宵はトランスフォーマーのライバルであるマシンロボのロム兄さん事、天空宙心拳の使い手。 ロム・ストール(超合金魂・GX-39、バイカンフー18000円)の紹介でござる!
マシンロボは1982年にポピーより販売され、一律600円の販売価格に統一された変形ロボット玩具だったでござるが、販売がバンダイに変わり、トランスフォーマーが逆上陸した御蔭で頭打ちとなったマシンロボをアニメ化したのが、1986年に放送された「マシンロボ・クロノスの大逆襲」であり、トランスフォーマーの集団劇とは異なり、ヒーロー活劇として製作されたでござる。 そのアニメ版主人公が、ロム・ストールであり、バイカンフー(MRC、パイルフォーメーションDXバイカンフー、6000円)でござる。
正にTVアニメは、タカラのトランスフォーマーに対する逆襲となったでござるが、本来の主役であるマシンロボ達が脇役扱いになった為に本来のマシンロボの魅力を伝えたとは云い難い作品でござる。
が! 本作品は、巨大ロボット・アニメ不在のなかで完璧なまでの正義のヒーロー像を前面に押し出し、若手アニメーターの暴走もあり、作画がバラバラだったでござるが、画面より溢れる情熱とメッセージは昨今のアニメ作品には無いパワーと魅力を持っていたでござる。
そう・・・ TVアニメ化は一概に失敗とは云えず・・・マシンロボの名前をアピールする事には成功したでござる。
しかし、トランスフォーマーと同じくマシンからロボットに変形する事が売りのマシンロボにおいて、バイカンフーは変形しない合体ロボで、その合体システムも1980年にポピー販売されたゴーディアン(超合金・DX分身合体ゴーディアン、?円)のコンセプトを受け継ぎ(?)販売されたでござるが、TVアニメと玩具のイメージが余にも異なり、カッコイイとは言えない商品だったでござる。
そして、2007年に超合金魂として、完全新設計で蘇ったでござる。
ソレが今回紹介の品でござるが・・・
いや~凄い! 箱を空けたら凄い数のオプションパーツでござる。
流石に高額商品なだけはあるでござるよ。
僅か90ミリのフィギュアながら、ほぼアニメ通りのプロポーションでフル稼働!各種オプションハンド(×10)にロム兄さん専用の「剣狼」に、ロム兄さんの生き別れの兄、ガルディ(未販売)の「流星」が付属し「運命両断剣」ツインブレードとして使用可能で、頭部もマスクの開閉状態の2種が付属と、実によくできたアクションフィギュアでござる。
更に本品には、ロム兄さんの妹にして、最強の妹キャラクターであり、別の意味で、マシンロボを盛り上げた、レイナ・ストールも付属するでござる!
いや・・・マイッタ!
コレには兜を脱ぐでござる。
放送当時でも販売されなかったキャラクターが商品化でござる!
オマケと呼ぶには勿体無い、バンダイの本気を感じる商品でござる。
しかし・・・ 流石にオマケである為に、ロム兄さんよりは可動箇所が少なく、オプションハンド(×6)でござる。
が・・・ ヘルメットを脱いだ頭部と交換できるので、「レイナ 剣狼伝説」バージョンの再現も可能でござる。
流石に解っているでござるなバンダイは! (感心)
しかし・・・ ちと残念なのが、大きさでござる。
600シリーズと並べると同じくらいでござるが、できればTVアニメと同じ劇中サイズで、ジェット族、タンク族の方が長身であってほしかったでござるな。
まあ、それでも完成度を考えればコレはコレで良いでござるな。
後はアクションフィギュアとして、リボルテックやfigmaで販売してくれると言う事無しでござるよ。
そう・・・拙者はトランスフォーマー派のコレクターとは云え、ヒーロー像としてのロム兄さんやバイカンフーのカッコ良さは素直に認めているでござるし、レイナの存在は、未だにトランスフォーマー女性キャラクターで彼女を越える人気キャラクターが登場しないことも認めているでござる。
その証が、超合金魂という高額商品で販売された結果でござる。
トランスフォーマーと同じ様なストーリー展開で御茶を濁したのではなく、差別化により異なる世界観を創造したことは認めるでござるが・・・TVアニメ終了後の展開に関してはタカラの方が一環しており、未だにトランスフォーマーがシリーズとして続いている原因でござる。
もし、海外でも「マシンロボ・クロノスの大逆襲」が展開されていたら違った形になっていたかもしれないでござるな・・・
さあ、次回は「パイルフォーメーション!」でござるよ!