暑い日が続くでござるが、如何に御過ごしでござろうか。
今宵は更に暑苦しいネタでござる。
そう・・・ 合体
動物型ロボの密着による合体は、見るからに暑苦しそうでござる。 (笑)
虎・竜・鷲によるアニマル3体合体の合体ロボは正義側だけの特権ではなく悪役側にもアニマル合体ロボは多数存在するでござる!
そこで、今宵は1991年の勇者シリーズ「太陽の勇者 ファイバード」より、唯一の敵側商品である、ドライアス(3獣合体、ドライアス、4500円)の紹介でござる!
勇者シリーズは、トランスフォーマーと違い、悪役側となる敵役の商品が少ないでござるが、勇者側を引き立たせる為にも、デザイン及びギミックも工夫され差別化により魅力的な商品となっている場合も多いでござる。
なお、今回も付属シールを貼っていないでござる。
・・・しかし・・・ ピンク色の鮮やかな説明書が目に痛いでござる。
先ずは、鷹型ロボのデスイーグルでござる!
特別なギミックは無く、ツバサの開閉と上下可動するくらいでござる。
背中にはドライアスの頭部が収納されており、合体時にはドライアスの胸部及び翼と胸部パーツに分解し合体するのでござる。
イメージとしては合体用パーツの寄せ集め的な感じがするでござるな。
お次が虎型ロボのデスタイガーでござる!
こちらも四肢は可動するものの、虎型でありながらオレンジのボディで縞模様もなく、造形的な甘さから、メスライオンに見えてしまうのでござる。
まあ・・・ デザインはタカラの動物型ロボットらしい背中に武器(合体用パーツ)を接続させたデザインであり、ドライアスの合体時には右半身を担当するでござる。
最後が竜型のデスドラゴンでござる。
こちらも四肢が可動するくらいでござるが、造形が残念なのでござる・・・
角が短いので、ドラゴンに見えず体型も恐竜(?)とかワニとか・・・ ドラゴンと呼ぶには残念な造形なのでござる・・・ コレでドラゴンの顎が開閉すればよかったのでござるが・・・
しかし・・・ ドライアスの合体時は左半身を担当し、シツポ部分はジェットモードの機首となるアイデアは称賛したいでござる。
左右合体の2体に合体用パーツで3体目のロボットを製作して、プロポーションを崩す事の無い設計なのでござる。
そう・・・ 本品は前年に販売されたウルトラレイカー(左右合体、ウルトラレイカー、4800円)の発展型なのでござるな。
ロボットモードのドライアスのデザインは正義側勇者でも通用しそうなデザインであり、プロポーションの良さは流石「ファイバード」商品でござる。
しかし・・・ 本品も可動部分が少なく、全体的に甘くTVアニメのイメージを再現しきれていないのでござるな。
両肩の虎と竜の造形が良ければ見栄えも変わるのでござるが・・・
ドライアスのシールドは、デスドラゴンの翼でござるが、右腕に持つソード(剣)は完全な余剰パーツとなっており、どの動物型ロボにも取り付けができないのでござる。
両肩のキャノン砲は両腕に取り付ける事も可能でござる。
拙者的には勇者側のファイバード(武装合体、ファイバード、5800円)やサンダーバロン(5体合体、サンダーバロン、5900円)が両肩にキャノン砲を備えたデザインなので敵側とはいえコンセプトが似ているのは、しつこいイメージが有るでござるな。
さりとて、ドライアスの武装は剣の方が好みなのでござるよ。 (笑)
更にドライアスは組み換え変形にてジェットモードであるドライアスジェットに変形するのでござる。
この組み換え変形ギミックは敵側商品(3段変形、ダイノガイスト、3980円)の第三変形モードを受け継いだモノでござるが、サンダーバロンにも、サンダージェットに組み替え変形ギミックがあるので、似すぎているでござる。
う~む・・・ 商品企画時にはドライアスも勇者ロボとして設計されたのでござろうか?
なお、ドライアスジェットの機首部分には折りたたみ式の着陸脚が有り、御丁寧に車輪がついているのでござるが、後部着陸脚や車輪は設けられていないでござる。
しかも、シールドとソードは、余剰パーツとなるので、少々不満が残るものでござる。
勇者シリーズの敵側商品は大味な造形なれど、単品で合体勇者ロボ玩具に匹敵する魅力を持っているのでござるが、合体勇者ロボと並ぶと小さくなるのが欠点でござる。