かってトランスフォーマーはダイアクロンとミクロチェンジ商品の流用から始まったでござる。
メーカー側の商品流用は、有名・無名商品を問わず、母体作品さえ飛び越えて、名を変え姿を変えて販売されるものでござる。
無論、トランスフォーマー商品も別作品に流用された商品は数知れず・・・
今宵は1992年の勇者シリーズ「伝説の勇者 ダ・ガーン」より敵側(オーボス軍)巨大ロボットとして販売された、レッドガイスト(ドラゴン変形 レッドガイスト、4500円)の紹介でござる!
「伝説の勇者 ダ・ガーン」は勇者シリーズ3番目にあたり、レッドガイストは恒例の敵側ボス商品として販売されず、敵側の幹部レッドロンが操る巨大ロボットとして登場したのでござる。
が・・・ 商品は、1989年に販売された「トランスフォーマーV」のデスザラス(D-336、デスザラス、3980円)の成型色変更品の流用なのでござる。
しかも、本品は付属のシールデザインは一新したものの、メッキ箇所や塗装は減らされ、胸部のイーグルブレストも削除して、コストダウンを図っているはずなのでござるが・・・
何故か販売価格が3980円から4500円にハネ上がっているでござる。 何ゆえ?
因みにデスザラスはMADE IN TAIWANなのでござるが、レッドガイストはMADE IN INDONESIAだったりするのでござるな。
商品的には同じ金型なのでござるが、ゲートの切り離し後が残っているとか、プラ部品の材質が異なり、翼に貼られたシールは食いつきが悪く、剥がれがちでござる。
故に今回も付属のシールは貼っていないでござる。
そう・・・ ひじょーーーにパチモンくさい、アジアンティストの香りがする商品なのでござるな。
しかし・・・ 本品は間違いなくタカラが販売した本物なのでござる。 (笑)
番組企画時において、新商品の開発が間に合わず流用されたのか、元々開発コストを下げる為に流用を前提としていたのかは不明でござる。
胸部のレッドブレスターは、タイガーモードに変形するレッドガイストのコクピットであり、ジェットモードに変形するのでござる。
商品はタイガーブレストとカラーリングは異なっている事は良いのでござるが、目の塗装がされておらず、チープ感が漂うでござる。
武器モードもジェットモード表記に改められており、説明書では武器として腕に装着する説明が無いでござる。
そして・・・ ロボットモードは、本来ならカッコイイはずなのでござるが、TVアニメではデスザラスと同じデザインで有る事を紛らわせるために、各部を誇張して描かれていた為に、商品はTVアニメに似ず、更にパチモンくさいでござるよ。
まあ・・・劇中設定では、「ダ・ガーンX(地球合体 ダ・ガーンX、6000円)を倒す為にレッドロンが製作した巨大戦闘ロボット」なのでござるから、レッドロンの事だから、宇宙に君臨するデストロン軍団のドラゴンに変形する破壊大帝を参考にしたものでござるから、姿は似ているのでござろう! (笑)
しかし・・・ 商品は流用でもTVアニメでは使い捨てのゲストロボではなく、かなり強く描かれていた為にオイシイ存在であり、商品ギャップは辛い物があるでござる。
手持ち武器であるレッドライフルの使用方法も変わらないでござるが、持ち替えたレッドライフルをブレード(刀)と言い張る説明書の表記はちと強引すぎるデザインでござるよ。
まあ・・・ドチラにしても使いにくそうなデザインである事は変わりないでござる。
レッドブレスターを手持ち武器として使用しないのは、デスザラスとの差別化なのでござろうな・・・
しかし・・・ コレが受けたのか認知されたのか・・・
その後の勇者シリーズにトランスフォーマー商品が流用される事となるでござる。