ごきげんようでござる!
今宵は前回の続き1999年販売の「ビーストウォーズ・ネオ」より、アンキロサウルスに変形するデストロン要塞守備兵、バズーカ(D-38、バズーカ、750円)の紹介でござる。
本品は完全新作のデストロン商品として販売されたのでござるが、何故かライバル商品は1997年に販売されたアルマジロに変形するアルマー(VS-X1、火山の対決、3980円)の成型色変更品であるバンプ(C-38、バンプ、750円)なのでござる。
したがって、VSセット(VS-38、極限の対決、1480円)も販売されたのでござるが・・・
新作商品のスリング(D-31、スリング、880円)や、デッドエンド(D-32、デッドエンド、880円)は880円で販売されているのに、本品は成型色変更品のバンプに合わせて750円で販売されてしまったのでござるよ?
う~む・・・ 企業努力と言うか御得品と言うか・・・
しかし!
御蔭で新作商品にも関わらずTVアニメでは、成型色変更商品と同じくゲストキャラ扱いなのでござるな・・・
勿体無い・・・
商品は、アンキロサウルスの身体を曲げた造形の為に左右非対称となった意欲作なのでござるよ。
本品最大のビーストギミックは、尻尾を持ち上げて、スイッチを押す事により振り落とされる必殺技のギガトンスタンプでござる。
更にアンキロサウルスの口は右頬より突き出た突起をスライドさせる事により開閉する、地味なれど、商品デザインを活かした侮りがたい商品なのでござる。
左右非対称となったアンキロサウルスのポーズはロボットモードではバランス良く収まるために、内側にロボット本体が折りたたまれたギッチリと収まる設計は逆転の発想なのでござるよ。
アンキロサウルスの頭部は左手であり、右後足が右腕となり、後の足は飾りと化すのでござるが、本体は骨太なデザインであり、両肩に背負ったアンキロサウルスの外皮が重装甲の騎士を想わせるナイスなデザインでござる。
そう・・・ 要塞守備兵の名に如く、城を守る重騎士のイメージそのモノなのでござるな。
ニンテンドーのシュミレーションゲーム「ファイアーエムブレム」シリーズをプレイした御仁ならお分かりでござろうが、塞の守備は重騎士(アーマーナイト系)の仕事なのでござる。
まあ・・・ 俗に言われる「留守番」でござるが、敵の進軍を1ターンでも食い止めるにはレベルの上がらないユニットを置くよりは信用に足る存在なのでござる。
商品設定でも、強い(パワー、7)固い(耐久力、9)遅い(スピード、3)と、3拍子揃った通なキャラクターなのでござるな。 (笑)
性格は、デストロンには珍しく、真面目で一途。
「男が一度口にしたことは曲げない!」無骨なサムライタイプ。
マグマトロン(D-35、マグマトロン、2980円)にも信頼されており、留守を任されている存在でござる。
正に留守番に打って付けの存在であり、TVアニメに措けるレギュラー落ちを正当化する設定でござるな。
まあ・・・ G1TVアニメ(日本版)に措けるレーザーウェーブ(49、レーザーウェーブ、3980円)と同じ様な存在と言ってしまってもいいのかもしれないでござる。
しかし・・・ バズーカの名前とは異なり、バズーカ砲のような大口径火器は装備されておらず、あくまで肉弾戦による戦いに特化しているようで、左腕のクラッシュバイトによる噛み付き攻撃と尻尾内に収納されたアックスバスター(斧)による接近戦・・・ 要塞内における室内戦闘では斧は理に適った武器だったりするでござる。
しかも、斧の持ち方を替える事により、銃(戦隊ヒーローの携帯武器と同じ様な武器)として仕様できるようでござる。
が・・・ 銃器としての威力(火力、5)は期待できそうもないでござる。
しかし! 拙者は「ビーストウォーズ・ネオ」の商品ではデッドエンドと同じくらいバズーカが好きなのでござるよ!
前線攻撃による華やかさはないももの、銃後の守りは地味ながら重要であり、ソコに魅力の有るキャラクターを配置する決断も重要と言う事でござる。
主人公側が敵陣に攻めこむ場合は、前線で戦う兵士より強い某黄金拳闘士みたいな兵士が守りを固めているのと同じ原理でござるな。