「トランスフォーマーは変形してこそトランスフォーマーである!」
コレは、トランスフォーマーにおける鉄則なのでござるが、中には無理に変形する必要性はないとと言いたい商品もあるのでござるよな。 (笑)
今宵はトランスフォーマー玩具で1・2を争うトランスフォーマーとしての必然性を疑う、デストロン・スパークダッシュを考えてみるでござる。
スパークダッシュは1988年度の「トランスフォーマー 超神マスターフォース」商品として販売された、火花を撒き散らしながら走行するギミックを搭載した小型商品であり、ヴィークル型のサイバトロン商品3体とモンスター型のデストロン商品3体が販売されたでござる。
先ずは!
恐竜型モンスターに変形するデストロン・火炎攻撃兵、ガズル(D-319、ガズル、580円)でござる!
本品は腹部の車輪を回転させることにより、恐竜の口から火花を噴出すフリントギミックが内蔵されているでござる。
御蔭でズングリな体型であり、恐竜と呼ぶよりは怪獣なのでござるが、本品のデザインは同じモンスター型であるシーコンズ(D-318、キングポセイドン、6200円)とは異なり、生体表現を取り入れた造形で、後のビースト戦士系トランスフォーマーとを結ぶ存在といっても間違いのない商品でござる。
まあ、恐竜でいえば・・・ 始祖鳥(?)的な存在でござるかな?
故にデザインは二足歩行でござるが、スパークダッシュたるギミックを最大限に活かすには走行モードに変形する必要があるのでござるが・・・
ただ、しゃがむだけでは車輪を回せないので足を上げるのでござる。
コレが走行モードでござる・・・
確かに走行して火花を散らすのでござるが・・・
走行モードと呼ぶ意味があるのでござろうか?
まあ、拙者的には突撃スタイルぽくて好きなのでござるが・・・
問題はロボットモードなのでござるよな・・・
変形と呼ぶよりはリバーシブルボディで、ロボットモードの腕は無可動なのでござるよな。
まあ、このロボットモードのデザインを見ると無理に変形させる必要性を考えてしまうでござる。
しかも、パッケージ説明(説明書は付属しない)では、恐竜・走行モード・ロボットの三弾変形として説明されており、トリプルチェンジャーの立場がないのでござるよな。 (笑)
なお、ガズルは、体力(8)、知力(3)、速度(4)、耐久力(6)、地位(3)、勇気(7)、火力(9)、技能(3)の能力値で設定されており、陸上及び地底での攻撃を得意とす兵士で、敵の足元より炎を噴出して奇襲をかける「アースファイヤー」が必殺技でござる。
因みに海外販売品は、紫色の成型色で、シンダーソアー(日本未販売)と呼ばれており、日本名のガズルは、元はサイバトロン側のスパークダッシュであるハードスパーク(C-313、ハドスパーク、580円)の成型色を変更した海外販売版品のガズル(日本未販売)の名前であり、恐らくはカズルと言う名前の響きが日本人には怪獣ぽいイメージがあるので変更されたのでござろうな? (笑)
続いて!
鷲型モンスターに変形するデストロン・火炎航空兵、シズル(D-320、シズル、580円)でござる!
まあ、最近はシズルと聞けば、お笑い芸人をイメージしてしまうでござるな。
本品も実は海外販売品では、フレイムフェザーと呼ばれており、商品的には日本版と大差はない(成型色の色合いは若干違うかもしれない?)ようでござるが、本来のシズルの名前もサイバトロン側のスパークダッシュであるホットスパーク(C-314、ホットスパーク、580円)の成型色変更品である海外販売品のシズルからの変更であり、こちらも怪獣ぽい名前ゆえの変更でござろうか?
まあ、確かにデザインは怪獣でござるから日本人的な感覚ではシズルの意味を考えなければ問題はないのでござろうな?
因みに、デストロン側スパークダッシュ商品のモンスターモード左足には軍団マークがシール処理で貼付されているでござるが、恐らくはこの凹みこそシークレットエンブレムを貼付するための位置だと思うのでござるが、1987年度後半商品より廃止されていったので、その名残でござろうな?