1939年(昭和14年)7月6日、後に世界中のパイロットより恐れられる事に成る零式艦上戦闘機(ゼロ戦)の試作機(十二試艦上戦闘機)の試験飛行が行われたことにより、7月6日は「ゼロ戦の日」と定められたでござる。
と、言っても「サラダ記念日」に便乗した記念日ブームで制定されたものでござるが、奇しくも「サラダ記念日」と同じ7月6日というのは因縁を感じるでござるよな。 (笑)
まあ、プロペラ戦闘機を知らない御仁でもゼロ戦の名前くらいは聞いた事は有ると思うし、様々な媒体でも登場する日本を代表する戦闘機でござるよな。
知らない御仁の為に簡単に説明すると、零式艦上戦闘機は旧日本海軍が日中戦争後半から太平洋戦争全般を通じて使用された、1人乗りの戦闘機であり、大戦初期には航続距離・運動性能・武装などなど他国の戦闘機を上回る戦闘能力をもち、熟練パイロットと含め世界最強とまで謳われ、「ゼロ戦と戦う時には1機で戦うな」とまで恐れられたでござるが、多数の熟練パイロットと空母を失ったミッドウェー海戦の敗退後は、敵国の新型戦闘機の登場により、厳しい状況におかれ、遂にはカミカゼ特攻による自爆兵器となる道を選ばざるを得ない、栄光と衰退を具象化した正に日本を象徴する戦闘機なのでござるよな。
ちゅー事で今宵は!
1984年にバンダイより販売された、ゼロ戦ロボ(MR-39、ゼロ戦ロボ、600円)の紹介でござる。
本品はマシンロボ600シリーズの一品として販売された商品であり、マシンロボでは初となるプロペラ戦闘機でござる。
故に存在自体も珍しいのでござるが、「マシンロ・クロノスの大逆襲」には何故か選抜されず、商品ナンバーは変更される事は無く、ブリスターパック仕様のパッケージでも再販されているでござる。
なお、拙者は箱版で購入したのでござるが、箱および説明書とシールを失くしてしまったので、シールを貼っていない状態でござる。 (残念!)
なお、商品はゼロ戦らしい造形であり、おそらくは52型がモデルであると思われるのでござるが・・・
ゼロ戦の特長である引き込み脚は再現されておらず、固定式でござる。
まあ、プロペラは手動回転するものの、燃料タンクや爆弾は取り外す事はできないのでござるよな。
まあ、商品サイズを考えれば仕方が無いでござるな。
ただ、残念なのは第二次世界大戦時のプロペラ戦闘機に変形するマシンロボはゼロ戦ロボ以外は日本では販売されていないのでござる。
そう! P-51ムスタングロボ(エース、日本未販売)とかP-38ライトニングロボ(ボルト、日本未販売)や、F-4Uコルセアロボ(ベントウィング、日本未販売)は日本未販売であり、しかも三機とも米軍機なのでござるよな。 (笑)
さあ! ロボットモードは禍々しくスマートさに欠けるデザインでござるが、本品のデザインは非常に興味深いデザインでござるよな。
変形は内骨格の如きダイキャスト製パーツの腕と足及びエンジン部を繋ぐプラスチック製外装パーツの折畳み、反転などにより変化を与える凝った設計であり、カッコイイとは呼べないでござるが、昨今の萌え系武装少女キャラのデザインには少なからず影響を与えたデザインであると断言したい一品でござるよな。
しかも、メッキ処理された頭部のデザインは日本海軍のパイロットの飛行帽の用であり、胴長短足・ガニマタと当時の日本人を思わせるデザインは特徴を捉えていると見るか国辱的なデザインと見るかにより評価が分かれるでござろうな。
そう! 何せ旧日本海軍の遺物でござるから、敗戦国日本としては何かと問題が有るのでござるよな。
米国で「ゴーボッツ」商品として販売された時には、当然!悪のレネゲーズ陣営であり、名前もZEROでごさるよ。 (笑)
拙者は、てっきり零式艦上戦闘機の米軍側のコード名であるジークかと思っていたでござるが、ゼロの方が有名なのでござるよな。
因みに米軍機の3人は正義のガーディアン所属でござる。
まあ、日本のアニメに登場していれば悪人陣営に所属する事はないのでござるが、国際的には悪人なのでござるよ。
敗戦国の辛いところでござるよな。
因みに、設定上でも12.7㎜イオノイド・レーザーブラスターに7.8㎜ロムトロン粒子砲、やイオノイド・ゼロ・チョッパー及びロミトロン・ゼロ・ボンブと強力な武器を備えているようでござる。
本品も、大型商品で作り直してもらいたいマシンロボの一品であり、ゼロ戦というモチーフは、他国に遠慮する事無くトランスフォーマーでも商品化してもらいたいモノなのでござるよな。
ゼロ戦は軍事国日本の象徴であり、他国からは敬遠されるかもしれないでござるが、過去の遺産を美化して何が悪い!
零式艦上戦闘機と戦艦大和は敗戦国日本の象徴でござる!
敗戦国の滅びの美学でござるよな。
真実の日本を知らせるには遠慮する事無く、ゼロ戦の変形ロボット玩具を悪役でない世界基準で販売してもらいたいものでござる。
因みにゼロ戦の登場する映画は多数存在するでござるが、拙者的に御勧めなのが「ファイナルカウントダウン」と「零戦戦燃ゆ」でござるな。
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