ごきげんようでござる!
さあ今宵は、建設車両に変形するビルドチームの勇者ロボ3体が合体するビルドタイガー(建設合体、ビルドタイガー、4980円)の紹介でござる。
本品1994年に「勇者警察 ジェイデッカー」商品として販売され、クレーン車に変形するマクレーン(建設合体1、マクレーン、1980円)、パワーショベルに変形するパワージョー(建設合体2、パワージョー、1500円)、大型ダンプカーに変形するダンプソン(建設合体3、ダンプソン、1500円)の単品販売と3体合体セットが販売されており、本体の仕様および説明書は共通でござる。
販売価格はドチラも同じでありドチラが御得と云うわけではないでござるが、拙者の場合は単品版の方が箱面積が少ないので室内収納を考えた末に単品版を購入したでござる。 (笑)
さて、本品はヴィークルモードで合体用ジョイントを展開して、マクレーンを中心に前後に連結が可能でござる。
説明書では、合体建設車と表記されているでござるが、所謂コレは長距離移動モードと呼べる形体でござるな。
そう! 本形体では、マクレーンのキャタピラが浮いており、キャタピラによる舗装道路を傷つけない配慮とキャタピラ走行の弱点を補う移動形態なのでござるよな。
なるほど、コレは理に適っているでござるな。
前作の「勇者特急 マイトガイン」の影響もないことはないでござるが、キャタピラ装備の建設車両の運用法としては間違っていないでござる。
しかし・・・ 余談でござるが合体建設車のネタは・・・
コレ!
1991年ごろホワイトより販売された、工事合体 ケンセツガー(オープン価格?)の建設トレーンに遡るでござる。
奇しくもケンセツガーはブルトザー(脚部)、クレーン車(両腕)、ダンプカー(胴体)から成る組み換え合体ロボット玩具であり、チープながら先見性のあるデザインに一目ぼれした拙者がチープTOYの世界に引きずりこんだ商品なのでござるよな。
ちゅー事で、拙者が最初にビルドタイガーを見た印象は・・・
「あ、ケンセツガーのパクリ?」だったでござる。 (笑)
まあ、商品の完成度はビルドタイガーの方が高くキャラクター性も高いので当時としては建設車両系変形ロボット玩具の最高峰でござろうな。
ビルドチームのリーダーであるコンバット刑事 マクレーンは、電子ギミックを内蔵している事や合体後の胴体であるために単体の体型にはシワ寄せがきており非常に残念な商品でござるが、3体だったいにより本領を表す事になるでござる。
3体合体モードではクレーン部分が右腕となり、本体部分が胴体及び頭部となるでござる。
なお、ビルドタイガーの頭部は車体の変形に連動して現れる仕掛けには素直に称賛したいでござるよ。
続いて、パワーショベルに変形するカンフー刑事 パワージョーは、3分割され、キャタピラ部は左右の脚部に合体し、本体は左腕となるでござる。
大型ダンプカーに変形するレスラー刑事 ダンプソンは、左右に分割され両足となるでござる。
では、建設合体!
ビルドタイガーーーー
「なぜ胸に虎が?」
「それはカッコイイからだ!」 by冴島十三 警視総監
いや~ 勇者シリーズを代表する名言でござる。
建設車の黄色と黒の注意・警戒模様を虎縞に例えた意匠であり、建設車両系合体ロボの特長である左右非対称ながら、非常にバランスがよく現在でもベスト1と言っていいほどのカッコイイデザインでござる。
しかし・・・
後から見ると、チト情けないでござるが・・・
両足を分割したダンプソンとパワージョーが担当しているので、接地性は非常に高いでござる!
左右を1体ずつ担当していたら、左右のバランスは悪かったでござるな。
なお、胸部の虎は手動式で回転するのでござるが、コレはバネを利用したブレストチェンジにしてもらいたかったモノでござるよな・・・
しかし、頭部のパトランプは電子ギミック内蔵(LR-44ボタン電池2個使用)でサイレン音とパトランプが点滅するでござる。
武器パーツはマクレーンのショットガンとパワージョーのトンファーとダンプソンのダンベルを組み合わせた合体銃であり、他の武器は持たせられないでござるが警察手帳の保持は可能でござる。
しかし・・・ 本品の可動箇所は両腕のみなのでポーズも限定されてしまうのでござるよな。
当時の合体ロボの辛いところでござる。
しかしまあ、ビルドタイガーの存在は数ある建設車両系合体ロボの中では重量感も大切でござるが、素直にカッコイイを具象化できたデザインだと思うのでござるよな。