トランスフォーマー馬鹿一代。R

トランスフォーマー及び変形ロボット玩具の研究思考ネタ等の戯言ブログ!

ブレインマスター3体合体

2010-08-25 04:35:09 | トランスフォーマー・V

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ごきげんようでござる!

トランスフォーマー・シリーズ第五弾の「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマーV」は、サイバトロンデストロンの原点にもどりつつも、メインキャラクターが合体戦士で占められる完全日本展開のシリーズでござる。

今宵はサイバトロン・ブレインマスターの3人が合体して完成する

三銃合体騎士 ロードシーザー (C-323、ロードシーザー、6900円)の登場でござる!

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本品は1989年に3体合体セットとして販売されたでござるが、同時に単品版(C-320~322)も販売されていたでござる。

商品仕様はセット版も単品版も共通で、パッケージとパッケージのベロ部分に描かれたキャラクターカードが異なるくらいでござる。

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部隊構成はレーシングバギーに変形するサイバトロン・ブレインマスター副官騎士、ブラッカー(C-320、ブラッカー、2300円)をリーダーとした地上部隊でござる。

ブレインマスターは、それぞれ正義のシンボルであるブレインを内蔵したトランスフォーマーで、ブラッカー力のブレインを有しているでござる。

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商品合体は合体パーツを必要とする合体方法でござるが、合体用パーツはロボットモード及びヴィークルモードでは余剰パーツにならないように工夫されており武装として装着されるでござる。

ブラッカーは3体合体では上半身を担当するでござる!

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続いて、カウンタックに変形するサイバトロン・ブレインマスター技能騎士、ラスター(C-321、ラスター、2300円)は、技のブレインを内蔵する戦士で、百以上の技を使うことから「戦場の魔術師」の異名もあるでござる。

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ラスターの3体合体では、右足を担当し、合体用パーツは脚部アーマーと右腕が付属するでござる。

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最後はF40に変形するサイバトロン・ブレインマスター作戦騎士、ブレイバー(C-322、ブレイバー、2300円)でござる!

ブレイバー知恵のブレインを内蔵しており、作戦や武器開発などを担当しているでござる。

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商品上はラスターブレイバーも合体ジョイントは同規格である為、左右どちらの足にも合体可能でござるが、ブレイバーは左足を担当するでござる。

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力と技と知恵のブレインマスター3体合体!

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三銃合体騎士 ロードシーザー

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約25センチの商品サイズと余剰パーツを一切出さない商品設計はコレぞ合体ロボの醍醐味と呼べたりするのでござるが・・・ 接地性を高める為に蟹股になってしまったデザインがチト情け無いでござる。

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しかし、天空の王者スターセイバー(C-324、スターセイバー、5500円)、万能型のマルチ戦隊(C-319、ランドクロス、2900円)、大地の王者ロードシーザーとキャラ分けされたデザインは説得力があるもので、蟹股も大地を踏みしめると考えれば納得もできたりするでござる。 (笑)

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設定上は、正義のシンボル「力・技・知恵」の3大ブレインを持ち、ブレインが生み出すパワーは、体力(10)、知力(10)、速度(9)、耐久力(9)、地位(9)、勇気(8)、火力(8)、技能(10)で、スターセイバーに匹敵する機動力とパワーを誇るでござる。

合体後の性格はブラッカーが主導権を握っているようでござるが、各人の意思は残されており個別の発言も行われるでござる。

武器は3本の剣が合体した合体剣ロードブレードで、戦国武将の毛利元就公を尊敬しているそうでござる。

う~む・・・ 騎士を名乗っておきながら戦国武将を尊敬するとは流石、日本産トランスフォーマーでござる。 (笑)

欧州だったら三銃士とか他の有名な騎士を尊敬していたかもしれないでござる?

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なお、本品は1989年当時の合体ロボット玩具でござるから、可動箇所が少なくポーズがつけにくいでござるが、ブラッカーの折りたたんだ脚部を伸ばせばプロポーションが好くなるでござる。

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この場合、ブラッカーの足を伸ばしきらずに途中で固定できればバランスが良くなるでござる。

が、股間部分が固定されていないので立たせにくくなる場合もあるでござるな。

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まあ、見た目重視であれば、コチラの方を御勧めするでござる。

しかしまあ、接写はロードシーザーを見るたびに、5体合体ならプレダキング(D-78、プレダキング、11000円)と互角に戦える合体戦士に成ったと思うだけにもったいない商品でござるよ。

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なお、↑の写真は股関節と頭部マスクの固定ジョイントを外してズラした状態で撮影したものでござる。

実際に実物を触らないと公式のパッケージ写真じゃ分からない魅力が隠されていたりするのでござるよな。

本品は単品のブレインマスターでは不満の残る商品でござるが、合体してこそ真価を発揮する商品でござる!


知恵のブレインマスター

2010-08-25 02:09:52 | トランスフォーマー・V

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ごきげんようでござる!

スーパーカーブームを経験した世代にはフェラーリとランボルギーニはライバルであると認識させられたお陰か、トランスフォーマーではサイバトロン陣営の同グループ(チーム)にランボルギーニとフェラーリが肩を並べることはなく、どちらかと言えばカウンタック系トランスフォーマーが幅を利かせていたでござる。

しかし、1989年展開の「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマーV」では、ランボルギーニとフェラーリが仲良く肩を並べる・・・ ちゅーか、足踏みを揃えて登場したでござる。 (笑)

今宵はフェラーリF40に変形するサイバトロン・ブレインマスター作戦騎士、ブレイバー(C-322、ブレイバー、2300円)の紹介でござる。

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本品は単品販売と、ブラッカー(C-320、ブラッカー、2300円)とラスター(C-321、ラスター、2300)の3体合体セット(C-323、ロードシーザー、6900円)が販売されたでござるが本体仕様や説明書は共通で、キャラクターカードはパッケージのベロ部分に印刷されているでござる。

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さあ本品のヴィークルモードはフェラーリの代表車である512BBではなく、当時の最新車であるF40をモデルに設計されたでござる。

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しかしまあ、ミクロマン・ダイアクロン時代よりタカラではカウンタック(04、ランボル、1600円)(05、アラート、1600円)(VSZ、サンストリーカー&スキッズVSバズソー、3980円)(D-51、ブレークダウン、880円)の商品は多数販売されていたでござるが、その他のランボルギーニーの車種は1989年時点では販売されておらず、フェラーリは512BB(TFS、オーバードライブ、980円)(C-94、チェイス、500円)や308GTB(D-53、ワイルドライダー、880円)など小型商品で販売されていたりするので、案外商品的には冷遇されていたりするでござるが、実は玩具開発側にフェラーリ好きだったりしたために、最新車F40をモデルにしたのかもしれないでござるよな。 (笑)

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まあ、当時は商標権などが大らかな時代だった故に商品化も出来たようでござるが、フェラーリとの正式ライセンスを取得していないのでパッケージ表記ではF40のままでござる。

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因みに、1992年頃からは〇〇風スポーツカーとして一部デザインを変更して設計された商品が多数販売されているでござる。

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なお、本品はレースカー仕様である為にゼッケンがシール処理でござるが、ブレイバーの性格はレーサーではなくメカニックだったりするので、合体用パーツを余剰パーツ対策で、武装として取り付けるアイデアなどもブレイバーが開発したのかもしれないでござる?

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が、商品は剣(ブレイバーブレード)のみ凸ジョイントが無いので綺麗に取り付けられず余剰パーツ扱いになるでござる。 (残念)

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さて、本品は宇宙に4人しか存在しないブレインマスターの一人であり、正義のシンボルである知恵のブレインを有しているでござる。

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知恵のブレインは、ブレイバーの分身であり、知力のパワーを掌るでござるが、単独での行動や変形はできないでござる。

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なお、ブレイバー知恵のブレインを所有しているにも関わらずパッケージに記載されたスペック値は体力(10)、知力(8)、速度(8)、耐久力(8)、地位(8)、勇気(8)、火力(8)、技能(10)、なのでござる?

う~む、ラスターと同じく表記がオカシイようで、後ほど修正されたのか合体版での表記なのか分からないでござるが、体力(8)、知力(10)、速度(8)、耐久力(8)、地位(8)、勇気(8)、火力(9)、技能(7)、というスペック値が正しいようでござる?

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まあ、速度(8)もオカシイような気がするでござるが、トランスフォーマーは外見と能力値が見合わない人が多いのでコレは納得するべきでござるかな?

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本品は知恵のブレインブレイバーの胸部に収めて、胸部パネルを閉めると連動で顔が現れる「ブレインセット」が再現されており、まさに頭脳と呼べる変形ギミックでござる。

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ロボットモードは、やや太めでスクランブル合体戦士の拡大型のような体系である為にTVアニメの作画の様なスマート差が無いのは残念でござる。

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まあ、コレが当時の合体ロボット玩具の限界だったりするのでござるが、商品サイズからくる巨大感はブレストフォース(D-335、ライオカイザー、5800円)や恐竜戦隊(D-328、ダイノキング、4980円)を上回るもので、商品として評価したいでござる。

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武装パーツは火器内臓のブレイバーブレードと合体用パーツであるブレイバーレーザーでござる。

アニメ本編で描かれた火器(ブラスター)は付属せず、剣が短いのも残念なところでござるな。

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さて、ブレイバーの性格設定は、体力や技能より、頭を使って相手を倒す事に誇りをもって戦う戦士でござる。

普段は無口で、作戦や兵器開発設計に熱心で工作室に篭もりがちでござるが、戦闘時にはアイデアを出して困難をくりぬける一方、子供の気持ちを一番理解している優しい性格だそうでござる?

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そして、ブレイバーの必殺技は、足のすりっどからエネルギーオイルを放出して、超スピードで敵の回りをぐるぐる走り、最後に「ブレインヘルファイヤー」を発射するそうでござるが・・・ 直接的に火炎攻撃する方が手っ取り早いと思うのでござるが、考えすぎると無駄な動作も増える典型でござるよな。 

いや~ 知恵のブレインも考え物でござるな。 (笑)

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なお、3体合体時にはラスターと共に脚部を担当するでござる。

合体ジョイントは共通なので左右どちらでも合体は可能でござるがブレイバーは左足担当でござる。

正し、説明書ではブレイバーラスターの合体担当位置の一部が逆に書かれているでござる?

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まあ、造形的には同規格なので左右どちらでもOKでござるが、左右が気になる上にフェラーリとランボルギーニの派閥を気にする人間であれば、合体による同列化は許せなかったりするのでござろうな? 故に合体反対派は個性が失われるとか合併吸収とか良いイメージを持たないのでござろう。 ・・・最近は宗教倫理まで出てくるでござるが。 (笑)

しかしまあ、本品はトランスフォーマーでは最大(?)のフェラーリ属性商品になるでござる!


技のブレインマスター

2010-08-22 21:08:09 | トランスフォーマー・V

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ごきげんようでござる!

今宵も1989年展開の「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマーV」よりサイバトロン・ブレインマスター技能騎士、ラスター(C-321、ラスター、2300円)の紹介でござる!

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本品は単品販売とブラッカー(C-320、ブラッカー、2300円)&ブレイバー(C-322、ブレイバー、2300円)との合体セット(C-323、ロードシーザー、6900円)の2種が販売された出でござるが、本品仕様および説明書は共通でござる。

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さて、「トランスフォーマーV」は完全日本展開で企画されたトランスフォーマーであり、原点回帰の意味をこめて純粋なサイバトロンデストロンとの対決を軸におき、SFツックな未来カーではなく現行車両のデザインを多様したのでござるが、何故か結果的に勇者シリーズの雛形になった作品でござる。 (笑)

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本品もトランスフォーマーでは人気のイタリア産スポーツカー、ランボルギーニカウンタックLP500がモデルであり、ヴィークルモード表記もカウンタックだったりするでござる。

おそらく正式なライセンスは取得していないでござるが当時は商標・版権に煩くない時代だからこそ可能だったのでござろうな。

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さて、本品は日本販売を前提にしていたはずでござるが、炎模様がシール処理で描かれていたでござる。

日本人は無地の車の方を好む傾向に有ると言うことでござるが、同じく黄色のカウンタックなヴィークルモードのサンストリーカー(VSZ、サンストリーカー&スキッズVSバズソー、3980円)との差別化や、玩具だと多彩なカラーリングの未来カーに比べてアピール不足でござるから苦肉の策なのでござろうな?

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しかしまあ、本品はミサイル発射ギミックも搭載していないので、海外販売も考えていたかもしれないでござるよな。 (笑)

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さて、本品のヴィークルモードでは余剰パーツ対策を兼ねて合体用パーツを武装パーツとして取り付け可能でござる。

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強引なデザインでござるが武装パーツらしくデザインされた合体用パーツは褒めたいところでござるが、設定上の必殺技はタイヤを高速回転させて気候を自由に操作して敵を凍らせる「ブレインブリザードストーム」だったりするので、武装パーツが全く生かされていないのでござるよな。 (笑)

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さて、ブレインマスターはサイバトロンV惑星第一方面軍を指揮する4人のエリート戦士で、正義のシンボルであるブレインを有したトランスフォーマーでござる。

ブレインはドライバー型の分身でござるが、単独での行動は出来ないようでござる。

なお、コクピットの開閉は実車のドアと異なる方式でござるが、ミクロマンの時代から受け継がれた開閉方法なのでタカラの玩具らしくて好感がもてるでござるよ。 (笑)

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ラスターの分身である技のブレインは技術や技能を掌るパワーをもち、ラスター自身が100以上の技(?)を使いこなす為に「戦場の魔術師」と呼ばれるそうでござる。

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しかし、ラスターの技能値は技のブレインを保有しているにもかかわらず8だったりするのでござるよな?

ちゅーか、単品販売版パッケージ裏に記されたスペック値はブラッカーと全く同じ、体力(10)、知力(8)、速度(8)、耐久力(8)、地位(9)、勇気(8)、火力(8)、技能(8)、だったりするのでござるが、どうもコレは間違いのようで、体力(8)、知力(8)、速度(8)、耐久力(8)、地位(8)、勇気(8)、火力(8)、技能(10)、が正しいようでござる?

正しいスペック値は修正されたのか合体版パッケージに記載されていたのか分からないでござる?

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では、ロボットモードに変形でござる!

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技のブレインラスターの胸部に収めて、胸部パネルを閉めればラスターの顔が出現するブレインセットギミックが搭載されているでござる。

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ロボットモードの体系は、スクランブル合体ロボ系の拡大型のような大味な造形でござる。

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ゆえに拙者はシールを貼るのが好きじゃないのでござるが、貼らなければ貼らないで安っぽいのでシールを貼ってみたでござる、

うむ、本品はシールを貼る方が見栄えが好いでござるよな。

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しかしまあ、足担当合体ロボの宿命とはいえ、プロポーションの悪さは仕方が無いとしても大型商品でござるから可動箇所と接地性は工夫して欲しかったでござるよな。

固体差だと思うのでござるが、拙者の購入品は膝が自重で曲がってしまうので自立できないのでござる。 大型商品としては致命的欠点でござるよな。

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実は今回の撮影では自重で開いてしまう盾や膝は見えない部分をセロテープで止めて撮影しているでござる。 (笑)

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さて、設定上のラスターは他人の観察に鋭くクールな生活で、怒り易いブラッカーの押さえ役だったり、場を和ませたりする人付き合いの技も心得ているまとめ役でござる。

またTVアニメではメカの操縦もこなしており、カウンタック属性の人達の中では人徳者だったりするでござる。 (笑)

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なお、3体合体ではロードシーザーの右足を担当するでござるが、ほぼ合体モードもスクランブル合体に酷使しており、合体用パーツで誤魔化しているでござる。

まあ、言い方を変えれば合体用パーツの使いようで、バイナルテックの様なトランスフォーマーでも強引に合体は可能なのでござる。

サイズ的には自重に耐える強度が必要とされるでござるが、それはソレで見てみたいでござるよな。 (笑)

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しかしまあ、ラスターはトランスフォーマーでは人気のカウンタックでござるが、キャラクター的には人気が高いとは言えないでござる・・・ ふむ、合体戦士でいい人だと他に人気を食われてしまう見本でござるよな。 (笑)


力のブレインマスター

2010-08-21 13:13:48 | トランスフォーマー・V

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ごきげんようでござる!

今宵も前回に続き、ちと残念なトランスフォーマー・・・

ちゅーか、1989年のTVアニメ「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマーV」が無ければ残念にならなかった商品で、宇宙に4人しか存在しないサイバトロン・ブレインマスターの副官騎士ブラッカー(C-320、ブラッカー、2300円)の登場でござる!

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本品は日本販売を前提に設計された「トランスフォーマーV」商品で、単品販売とラスター(C-321、ラスター、2300円)とブレイバー(C-322、ブレイバー、2300円)による3体合体セット(C-323、ロードシーザー、6900円)との2種が販売されており、商品仕様及び説明書は合体セット版と共通でござる。

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さて、本品のヴィークルモードはレーシングバギーでござるが、カウンタックフェラーリF40のイタリア車コンビと3体合体チームだと一人だけ浮いてしまう存在でござる。

まあ、何故かタカラの伝統と言うか何というかチーム単位だと一人だけ統一感の無いデザインが存在してしまうのでござるよな?

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しかし、レーシングバギー登用は当時のラジコンバギーやミニ4駆ブームの影響もあり、はっきり言って便乗なのでござるが、一応は日本人子供向けにチョイスしたチーム構成でござるが・・・ 実車がモデルと玩具がモデルの混成チームは後の勇者シリーズに受け継がれるコンセプトでござる。 (笑)

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しかしまあ本シリーズは勇者シリーズの雛形と呼べる作品で、合体戦士で構成されているでござるから他の合体チームとの差別化で大型商品による合体チームでござる。

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なお、当時の合体技術では合体用パーツを必要とするのでござるが、本シリーズでは余剰パーツ対策を兼ねて武装として取り付けが可能でござる。

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なお、本品は日本販売を前提として設計されているのでござるが、武器パーツにはミサイル発射ギミックは搭載されていないでござる。

一応は海外販売も考えていたのかもしれないでござるよな? (笑)

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さて、ここまでだと普通の合体戦士と同じでござるが、ブレストマスターという商品は、ヘッドマスター、ターゲットマスター、ゴッドマスター(パワーマスター)に継ぐ第4のパートナー合体型トランスフォーマーでござるが・・・

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設定上ブレインマスターは本体トランスフォーマーの分身で、単独行動はできない組み換えパーツの一つ(?)なのでござる。

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まあ、ドライバー型のパーツは、正義のシンボルが具象化したものであり、本体トランスフォーマーと同じ顔をしているでござる。

ブラッカー付属のシンボルは、力のブレインと呼ばれており、「力のパワー」の象徴でござる。

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商品造形は、ヘッドマスターなどと比べると大雑把でござるが、キッチリとコクピットに収まる事ができるでござるが、単独での変形は出来ないでござる。

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そう、ブレインマスターは名前どおりシンボルが頭脳となるヘッドマスターの発展型なのでござる。

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商品は、力のブレインブラッカー胸部に収め、胸部パネルを閉めれば連動して力のブレインよりブラッカーの顔が現れるブレインセット・ギミックが再現されているでござる。

見た目の連動ギミックはヘッドマスター商品以上に完成度は高いでござるな。

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当時の変形ロボット玩具としてみれば良く出来た商品なのでござるが・・・

本品はTVアニメとの連動商品なので、アニメ作画のブラッカーと比べてしまうと頭部や体格などの造形が異なる為に少々残念な完成度だったりするのでござるよな。

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標準武器はブラッカーブレードでTVアニメで描かれた銃(ブラスター)は付属しないでござる。

日本人向けなので刀を主武装(ロボットチャンバラ)としたトランスフォーマーは珍しく以後の勇者シリーズに生かされる武器要素でござる。

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しかし、いくら剣を構えたところで可動範囲が狭いでござるからポーズが決まらないでござる。

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なお、余剰パーツ対策を兼ねた合体用パーツは頭部パーツをブラッカーレーザーとして使用し、胸部パーツは左手に盾として装着されるでござる。

この盾もTVアニメの作画だと折りたたまれたデザインで描かれているので商品がチャチく見得てしまうのが残念でござる。

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なお、商品コンセプトは同じく剣を使う騎士がイメージでありロボット三銃士を目指していたらしいでござる。

ゆえにブラッカーの役職も副官騎士という珍しい役職でござる。

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事実上ブラッカーは、ブレインマスターのNO.2であり、V惑星のサイバトロン第一方面軍の副官でござる。

設定上のスペックは、体力(10)、知力(8)、速度(8)、耐久力(8)、地位(9)、勇気(8)。火力(8)、技能(8)で、スターセイバー(C-324、スターセイバー、5500円)を補佐する歴戦の勇者でござるが、乱暴者で一度怒り出すとスターセイバーも止められない性格だそうでござる。

しかし、普段は気さくで中前の思いやりも強く、マルチ戦隊(C-319、ランドクロス、2900円)ら後輩の成長を楽しみにしている兄貴的存在だそうでござるな。

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まあ、それだけに商品造形(頭部)のイメージがTVアニメ作画と違っているのが残念であり、せっかくの剣を主武装とし合体用パーツを武装パーツとして装備しているにもかかわらず、必殺技が、4つのタイヤを膨らませて光の針を発射する「ブレインスーパーアタック」ちゅー設定は何とかならなかったのでござろうか?

いくらレーシングバギーの特徴を生かしたとはいえ正規武装の意味がないのでござるよな。 (笑)

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しかしまあ、本品の真骨頂は3体合体だったするので単体でのプレーバリュー不足は仕方が無いでござる・・・

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なお、リーダーであるブラッカーは3体合体では上半身を担当するゴッ〇シグマな合体パターンを採用しているでござる。

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ゆえに本品は単品でもPDロードシーザー風に変形できたりするのでござるよな。 (笑)

なお、ブラッカーの名前の由来でござるが、やはり黒い車なのでござろうな?


2代目総司令官はイカレ暴走族

2010-08-19 14:22:24 | トランスフォーマー・2010

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ごきげんようでござる!

8月19日は「俳句の日」らしいので一句読ませていただくでござる。

「主人公 後を継いだら 老けた顔」

1986年展開の「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー2010」はTVシリーズ第2弾と成る訳でござるが、日本では途中の両軍のリーダー交代が描かれた劇場版「トランスフォーマー・ザ・ムービー」が公開されること無く展開されたので、当初のキャラクター関係が不可解だったでござる。

まあ、映画を観ずに「コンボイが死んだキャンペーン」を体験した御仁はファミコンゲーム「トランスフォーマー コンボイの謎」のプレイヤーキャラがウルトラマグナス(C-69、ウルトラマグナス、3980円)だったこともあり、ウルトラマグナスが2代目サイバトロン総司令官に就任するると思われていたのでござるが、コンボイ総司令官の遺志を継いだのは「ロディマス」・・・?

サイバトロン総司令官 ロディマスコンボイ(C-77、ロディマスコンボイ、2200円)なのでござるが、拙者が最初に見たのは映画用設定イラストだったので、誰?

と言った感じで、ホットロディマス(C-78、ホットロディマス、1600円)と同一人物だと分かったのはTVシリーズ放送開始後なのでござるよ。

いや~拙者は、ロディマスコンボイホットロディマスが似ているので親子なのかと思っていたでござるが、どうやらタカラ自信も同一人物だと知らずに商品設計を行ったそうで、完成後、映画版主人公のホットロディマス(海外名、ホットロッド)がマトリクスの力により姿を変えた姿こそホットロディマス(海外名、ロディマスプライム)だと知ったときには、商品を作り直すことができなかったそうでござる。 (笑)

もし、事前に映画の内容をタカラの玩具開発者に伝わっていたら別の商品が販売されていた可能性ががあるのでござるよな。

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さて本品は「トランスフォーマー2010」商品として販売されたでござるが、基本パッケージデザインは前シリーズと同様でござるが、日本版商品は先に販売された海外初期販売品と異なりタイヤパーツがゴム製からプラスチック製に変更されているでござる。

更に付属のカードは販売時期により異なっていたらしいでござる?

拙者の購入品(初期販売品?)のカードはタグ取り付け穴(?)が設けられた薄手のカードでござる。

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さて、本品のヴィークルモードはSFデザインなトレーラーだそうでござるが・・・

予備知識の無い最初の状態で見せられた時にはキャンピングカー?

みたいな印象だったでござる。 (笑)

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うむ、いくらフューチャーデザインとはいえ使用目的が伝わらないデザインは好ましくないうえに、当時は日本でも見かける機会が少なかったファイヤーパターンのマーキングがシール処理で再現されている姿は、日本人が持つトラックやトレーラーとは掛離れたデザインだったでござるよな。

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なお、本品のギミックはタカラの完全オリジナルで、商品開発の際に渡されたのはロボットとヴィークルモードが書かれた設定画2枚のみで、変形方法やギミックはすべてタカラまかせだったそうでござる。

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映画本編ではヴィークルモードの変形が描かれておらず、2010の変形は玩具版を参考にしたそうでござるな。

ハズブロ側はヴィークルモードから直接ロボットモードに変形する商品を望んでいたそうでござるが、タカラ側はトレラー(?)でコンボイとの近縁者(この時点で2代目司令官と知らされていない?)だから、ロボット本体とコンテナ(モビル・ディフェンサー)に分かれる設計を採用したようでござる。

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ふむ、確かに構造的にはコンボイ本体のヴィークルモードをフューチャー化したようでもあり、ホットロディマスと似通ったデザインでもあるでござるが、コンテナが無いと頼りがいの無いデザインでござるよな。

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なお、この時点で劇中と同じくコンテナが変形により消えたり出てきたりするのでござるが、ホットロディマス自身が姿を変えたロディマスコンボイだとすれば、コンテナはユニクロン戦争以後作られたと解釈するべきなのでござろうか?

まあ、タカラも最初から同一人物だと知っていれば直接変形で設計したそうでござるよ。 (笑)

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更に困ったのがロボットモードで、設定画通りの細身のプロポーションでござるが、ハズブロから変形の簡略化の要請が有った為に、商品サイズの割には可動部が少なく背中の構造は悲しすぎる造形なのでござるよ。

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膝部分もパーツ分割から見れば動きそうでござるが、自立性を優先した結果無可動になったそうでござる。

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そして、何ともしがたいのは商品の老け顔でござる。

如何見てもチャー(C-82、チャー、1400円)と同世代にしか見えない設定画を参考にしたのでイケメンの若き戦士ホットロディマスと同じである顔が老齢のベテラン戦士な顔にしか見えないのでござるよ。

まあ、如何みてもコンボイより老けて見える顔は大変問題があるでござるよな。

確かにパワーアップで責任感を感じて凛々しい顔つきになったと解釈すればよいのでござるが・・・ 老け過ぎでござる。 (笑)

う~む・・・ 米国人には繊細なサジ加減がデザインに反映できないのでござるな?

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まあ、標準的な日本設定の例だと次期司令官候補に求められるのは、最前線に立つ強さと正義感を持ち、責任感及び空気感を読めるマジメで叩上げな人物で、よく言えば伝統を守りつつ革新して行く完璧超人が求められるでござるが、米国だと伝統に縛られず破天荒で正義感あふれるリダーが求められるわけでござる。

まあ、人格や行動には多少問題があれど、迷う前に行動するスピードと牽引力がリーダーの資質らしいでござるな。

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さて、アニメでは描かれる事は無かった玩具オリジナル・ギミックのコンテナ部はモビル・ディフェンサーと呼ばれる移動砲台でロディマスコンボイ最大の武器となるでござる。

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普通に日本設計の商品だと砲台にミサイル発射ギミックを仕込むのが通例でござるが、本品も米国安全基準のおかげでミサイル発射ギミックが廃止されているので大味な造形になっているでござる。

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なお、本品は砲台部の防護盾(×2)とロディマスコンボイの手持ち武器であるフォトン・エリミネーターは完全な余剰パーツとなりコンテナ内に収納することは不可能でござる。

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モビル・ディフェンサーによる連動攻撃はタカラがコンボイと同じような司令官専用ギミック(?)をイメージしたものでござるが、ハズブロやアニメ製作側には不評だったのかアニメ本編で描かれることがなかったでござる。

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しかしまあ、本品はプレイバリューが乏しい商品なのでコレくらいのギミックは持ち合わせていても良いと思うのでござるよな。 (笑)

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まあ、商品は如何あれ設定上は戦略のエキスパートで、戦闘中でも見事な動きをみせるが時々感情的に成る。 すべての生命を守る使命感が彼のパワーの源だそうでござるが、大部分はマトリクスの英知とコンボイの意思なのでござるよな。 (笑)

アニメでも放送会により顔が違ったりするでござるが、暴走族上がり(笑)の能天気でイケイケ司令官ではなく、自分の使命感の重さに悩む若い司令官として描かれいたのが好感を呼んだようで人気もあるのでござるが商品完成度はホットロディマスに劣るため2001年には復刻版(復刻版C-77、ロディマスコンボイ、3500円)が販売されたものの再販には恵まれない商品でござる。

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まあ確かに映画版主人公として設計したホットロディマスとは商品の力の入れようが異なることが実感できる商品でござる。

タカラも本品に関しては最もリメイクしたい商品だそうでござるがチャンスを逃し続けていたりするそうでござる。 (笑)

しかし、今年は2010年でござるから今度こそクリスマス商戦には難とかなるでござるかな?

なお、ホットロディマスのカラーリングは若さあふれる情熱の赤だそうでござるが・・・ 拙者には紅葉枯葉を思い起こせるシニアな赤に見えるのでござるよな。 (笑)