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南あわじ市松帆地区 弥生時代の古式銅鐸(松帆銅鐸)が7個出土

2015年05月21日 | Weblog
 兵庫県教委と南あわじ市教委が19日、同市(淡路島)松帆地区の砂利加工会社の砂置き場から、弥生時代前期末~中期初頭(紀元前3~同2世紀)のものとみられる銅鐸7個が見つかったと発表した。
銅鐸の出土数としては、
  ① 加茂岩倉遺跡(島根県雲南市、96年)39個
  ② 大岩山(滋賀県野洲市、1881年と1962年)24個
  ③ 桜ケ丘(神戸市灘区、64年)14個
に次ぎ4番目となる。
 今回見つかった銅鐸は、松帆地区の古津路(こつろ)、櫟田(いちだ)など、いろんな場所から砂を買って搬入したもので、銅鐸が埋められた場所は特定できていない。

 見つかった銅鐸はいずれも絵画が描かれていない古い時期のもので、高さは約22〜32cm、重さ1~2kg(一部は不明)。
  つり手(鈕)断面が菱形の「菱環鈕2式」が1個、 本体部分の両脇に飾り板が付いた「外縁付鈕1式」が6個
の2種類。 うち3組6個は、中に小型が入れてある「入れ子」状態で、残り1個は単独で破損した状態で見つかった。

 1、2号銅鐸 入れ子(発見時に分離されていた) 外側1号銅鐸は菱環鈕式2式 舌付属、 内側2号銅鐸は外縁付鈕式1式 舌付属
 3、4号銅鐸 入れ子 外縁付鈕式1式
 5号銅鐸 外縁付鈕式1式 (10片以上に破損) 舌付属
 6,7号銅鐸 入れ子 外縁付鈕式1式

 これらの銅鐸は松帆銅鐸と名付けられた
[参考:時事通信、産経新聞、毎日新聞、読売新聞、朝日新聞、神戸新聞]

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