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阿南市・加茂宮ノ前遺跡 縄文後期の「水銀朱」関連遺物が大量に出土

2019年02月19日 | Weblog
 徳島県教育委員会が18日、阿南市加茂町宮ノ前の加茂宮ノ前遺跡で、「水銀朱」(赤色顔料)を生産したとみられる縄文時代後期(約4千~3千年前)の大量の水銀朱関連遺物が出土したと発表した。水銀朱の生産の始まりが縄文時代にまでさかのぼることが明らかになったとしている。
 縄文時代後期の集落が確認され、円形配石遺構(ストーンサークル)のほか、石臼や石杵(きね)300点以上のほか、朱が塗られた耳飾、土器や原料となる辰砂原石など大量の水銀朱関連遺物が出土した。
 円形配石遺構も16基見つかった。 直径約1~3mで、石が敷き詰められており、祭祀用とみられる。
 三重県度会町の森添遺跡などでも縄文後期の朱の原石や朱が付着した土器が見つかっているが、水銀朱に関連した遺物の出土量としては国内最多とする。
 現地説明会が、23日(土) 10:00からと13:00からの2回(各1時間半)開催される。
[参考:共同通信、産経新聞、読売新聞、徳島県立埋蔵文化財総合センターHP]

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