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小田原市 3世紀末に築造された前方後円墳がみつかる

2022年08月18日 | Weblog
 神奈川県小田原市城山1丁目の住宅建設現場で、古墳時代初期(3世紀末)に築造されたとみられる前方後円墳が発見され、16日に報道陣向けに公開された。
 小田原市内で前方後円墳が発見されたのは初めてで、県内でも3世紀後半とされる海老名市の秋葉山3号古墳(墳長51m)に次ぐ2番目の古さという。
 古墳は全体で幅25m、縦(墳長)35mの規模と推測され、発見されたのはこのうち2割程度とみられる。墳丘部分は削り取られ、棺などは発見されなかった。約120㎡に土が盛られた墳丘部分と古墳の周囲に掘られた幅4mほどの周溝が確認された。遺構内では底に穴を意図的に開けた底部穿孔(せんこう)土器も出土。
 ヤマト王権成立直後に、その勢力圏が神奈川まで及んでいたことを示す重要な証拠という。
[参考:小田原市HP、神奈川新聞、朝日新聞、テレビ神奈川]

過去の関連・情報ニュース
海老名市・常泉院 青山忠俊公終焉の地(秋葉山古墳群)
沼津市・高尾山古墳
神奈川県の西にある静岡県の3世紀の前方後円墳は、沼津市の神明塚古墳(墳長54m)が3世紀後半築造(沼津市HPより)である。また、三島市の向山16号墳(墳長約70m)は3世紀末頃と言われたときがあるが、今は4世紀初め頃とされている。



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