おてんとうさんのつぶやき & 月の光の思案 + 入道雲の笑み

〔特定〕行政書士/知的財産管理技能士/国家試験塾講師等が生業の巷の一介の素浪人の日常

お引越し

2015-02-15 | マンション〔トラブル〕

芥川龍之介さんの小説に 次のようなものがあります

おおよその噺の流れは

初老の農家の女性の息子に やっとのことで嫁がきます
女性は これですこしは自分も楽ができそうと期待します

嫁は期待以上の働き者
女性の喜びは より強くなり
・・・・
しかし その嫁の働きぶりは尋常でない程のもの
女性は 老体に鞭打ちながらも
その働きの邪魔にならない程度には動かざるを得ず

ある意味 楽になるどころか
どんどんと心労も重なり
前以上の体の酷使で タメイキをついてばかり

『・・・ほどほどの働きで充分なのに・・・程も過ぎると
・・・』



何事にも 程(ほど)というものが

Aサンの共同廊下掃除は 常に 塵ひとつも無いほどにの
程度で終わるべきもの

だが

直ぐ隣の
B家のそれは  いわゆる世間並みのもの

一般的に 塵ひとつ無いほどに毎日毎日続ける
Aさんの掃除に近隣の賛同は大きいことでしょう

が しかし 

どうなのでしょう
マンションの廊下の掃除を 日に3・4度もミッチリと
なめるようにするAサンの隣の
仕事の関係上連日深夜帰宅のBサンの
一日おきの
朝出がけの涙ぐましい時間配分のなかの掃除
奥さんは病弱です(メニエール病)

一概に比べて B家を非難できるでしょうか

ちなみに Aサンは家に居て 奥さんが勤めています
4階のフロアーは6軒
お子さんの居る家族は2軒(お子さんといっても高校生)
いまだかって フロアーの汚れで来客者が不快感を
抱いたことは まず あり得ないだろうというのが
マンション住人のほとんどの感想

でもAサンは 自己の感覚からすると
自分の掃除こそが 掃除と言えるもの で
Bサンのそれは掃除なんぞと呼べるものではなく
とても不快である という主張
先住者たるBサンは ホトホト 弱っております

Aサンは3か月前に 当マンションに引越してきました


マンション

なやましい部分もあるワンダーランド

区分所有者
専有部分 専用使用部分
一部共用部分
専用使用権
敷地   
敷地権たる賃借権・地上権
管理者(俗に言う管理人さんではなく)
規約と標準規約と区分所有法

建替円滑化法と管理適正化法
集会
管理組合
管理組合法人
復旧
建替え
団地
管理業者
管理業務主任者
付属施設と付属の建物

などなど

マンションに関する法律語
いろいろな定義がワンサカ

[管理組合法人はその事務について区分所有者を代理する権限を有します。
・・・・・管理組合が法人化されていない場合、
これと同様の代理権は《管理者》に帰属します。
しかし、法人化されている管理組合の場合の代理権の
帰属先は、《理事》ではなく《管理組合法人》です。
理事は、区分所有者の代理人である管理組合法人を
代表して行動するという関係になります。]

マンション関係法を読んでいると 上のような表現も登場

まったく 複雑なわかりずらい法関係と見えます
法自体も判りづらいし 実態もいろいろ
(掃除関係もサマザマで業者さん担当は定期的・部分的等)
複雑な面もありますね

ほんとうの紳士・淑女的共同生活を営むことの困難さを
一歩間違えば というより 運命によっては
ある日突然味わい始める

先住者さんたちの慣例次第
越してきた隣人さん次第という 賭けのような面が
マンション選びに
特に
あるような気がします
なにしろ ある意味密着空間?世界のこと


とあるマンションで 超クレーマー対策相談を受けながら

つくづく 十人十色どころの世界でない千人千色の個性

そのあたりのことを思いました

 

どこにも 賭けの世界はあるそうな・・・・
だからこそ
ワンダーランド
我が地球

そんなこと言っていられないです
深刻な問題です

 

過剰神経質的 かつ 超々綺麗好き過ぎ隣人の突然の登場

そうして 

突風の吹き初め

 

“ どうか どうか お願いですので お静かにお暮らしのマンションさんに

風神さんが袋を抱えて越していらっしゃいませんように ”

心に思うこと 祈ることは 自由 でしょうから・・・

さまざまなタイプの超クレーマーさん登場がある 此の頃

そのように願わずにはいられません

 

(一部変更し 再掲)