国交省告示に マンション管理に関する指針として 次のことが記されています
〔 ・・・・・
今後、建築後相当の年数を経たマンションが、急激に増大していくものと見込まれることから、
これらに対して適切な修繕がなされないままに放置されると、老朽化したマンションは、
区分所有者自らの居住環境の低下のみならず、ひいては周辺の住環境や都市環境の低下など、
深刻な問題を引き起こす可能性がある。
・・・・・
マンションは、今や我が国における重要な居住形態となり、その適切な管理は、マンションの
区分所有者等だけでなく、社会的にも要請されているところである。・・・・マンションを
社会的資産として、この資産価値をできる限り保全し・・・マンションの管理を行うこと
・・・
国、地方公共団体・・・・の支援
マンションの管理の適正化を推進するためには、「マンション標準管理規約」をはじめ必要な
情報・資料の提供、技術的支援等が不可欠である。
このため、国及び地方公共団体は、必要に応じ、マンションの実態の調査及び把握に努め、
マンションに関する情報・資料の提供について、その充実を図る・・・ 〕
顧問業務とか 相談業務で管理組合に助力をさせていただいているときに 思うことは
『この管理組合さんは 新規に役員に就いた方を対象とした管理規約の読み合わせとか
管理運営に関する基本的な学習会などを催したことがあったのだろうか・・・?』 と
首を傾げてしまうこと 多し ということ
管理会社が そのような集会や場を提案したり 設けたりしたことはあったのだろうか ?
適切な管理運営は 社会的にも要請されていることからすると 行政がそのようなリードを
とることも 情況によっては必要なのではないのか?
マンションはつまるところ私有財産所有者の集合体 と とらえられる
他者が私的自治に干渉することは妥当でない ましてや 行政が私的財産管理団体に関し
新役員学習会を催すことになんらかの関与 情況によっては主導することも・・・など モッテノホカ
という考え方もあるでしょうが 解釈によっては なんらはばかることなく 社会的要請に応える
べく行動することが 是認 というより 要請されることもあるのでは ?
マンション管理運営に向ける 行政のあり方の地域差を諸々思うたびに アーダコーダと
考えてしまうことがあります
ということで 述べたいことは
・ 管理会社が受託しているなら 管理会社が管理組合に提案し 定期的学習集会は困難としても
せめて新役員の就任時基本知識講習会を企画・助力などしてみる
・ 行政においても そのような催しの推進を広報する 地域情況を勘案して 自らリードすることをも
検討してみるべき
・ なによりかにより 管理組合自身が 特に新役員のために学習研修会参加の義務付けを試みてみる
『 そもそも 一介の庶民たる私ごときに マンションの管理運営役員など 務まるはずがありますか?
規約 それって 眺める人もいるのですか ?
理事会不参加なんぞを責めたりするシキタリなんぞ このマンションには ないです
なんのための管理会社です まかせっきりにして どこが オカシイのですか ?
修繕積立金の心配 って どういうことですか ?
修繕工事のことまでも 我々 関係するんですか ? 』
一人の所有権者として管理運営の主人公であるとの認識などまったくというほど無く 賃貸マンション
の感覚での日常で まるで
管理会社を大家さんのように理解している住人が多いような雰囲気に 驚くこと いまだ 多しです
最低限 一度は 標準管理規約などを参考資料として 管理の基本中の基本を マンション管理組合
の一構成員として 学習すべき です
自分だけの資産 というわけではなく 《社会的資産》 でもあるのですから
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