「日本のコピーベスト500」
宣伝会議 2,000円
日本の広告史の中で、燦然と輝く広告コピーのベスト500。
コピーとは、広告文案のこと。
日本を代表する10人のコピーライターにより選出、まとめられました。
それぞれの時代の風を感じさせる名作ぞろいです。
たった2000円で、これだけ楽しませてくれる1冊です。
宣伝会議から出ている「コピーバイブル(わたしの座右の書の一冊です)」とともにお勧めです。
ベスト500のコピーを読んでいると、米国マジソン街のMBA流のマーケティングの合理性とは異なる、日本人ならではの情緒性、感性、売りに直結させない、奥ゆかしさ・・・といったものを感じさせます。
大学時代に貪るように読んだ米国広告代理店DDB(ドイル・デーン・バーンバック)社のコピーやビジュアルと比較すると、やはりアングロサクソンと日本人は違うのだなと感じた次第です。
同書のランキングを一部紹介させていただきます。
第10位 すこし愛して、なが~く愛して サントリーレッド
第9位 恋は、遠い日の花火ではない サントリーオールド
第8位 なにも足さない、なにも引かない。サントリー山崎
第7位 好きだから、あげる。丸井
第6位 触ってごらん、ウールだよ。
第5位 モーレツからビューティフルへ 富士ゼロックス
第4位 男は黙ってサッポロビール
第3位 おしりだって、洗ってほしい。TOTO
第2位 想像力と数百円 新潮文庫
第1位 おいしい生活。西武百貨店
懐かしいコピーが並びました。
糸井重里さんや仲畑貴志さんなどのスーパースターがいた時代。
日本の経済の右肩上がりを信じて疑いませんでした。
広告費の削減、テレビ番組の陳腐化、民放や新聞社の業績悪化・・・活力や発信力のない昨今の広告業界です。
もっともっと知恵やアイデアを出してほしいと思います。
最近のコピーやコピーライターに元気がないと感ずるのは私だけでしょうか?
がんばれ!コピーライター!