能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

メンタルヘルスマネジメント検定(Ⅱ種・第11回)を受けてきました・・・商工会議所のミッションを果たせ!

2011年11月07日 | 資格・転職・就職

昨日11月6日(日曜日)、メンタルヘルスマネジメント検定を受験してきました。


この検定は、大阪商工会議所主催で実施されている検定試験。

簿記検定や販売士検定等と同様の商工会議所主催の検定試験です。

人事労務担当や経営サイドのⅠ種、ライン管理職を対象としたⅡ種、自分自身をセルフマネジメントするⅢ種試験の3つのカテゴリーに分かれています。

私が受検したのがⅡ種。

ラインマネジャー向けの検定です。


今から3年前、私が所属する組織の人事部主催でメンタルヘルス教育の一環として管理者全員受講で実施した通信教育。

産業能率大学のメンタルヘルスマネジメント検定受検Ⅱ種対策コース。

大阪商工会議所編著のテキスト、過去問題、重要ポイント集、リポートで構成された通信教育コース。

無事、修了。

やっと時間が出来た今年、受検する運びとなりました。


試験会場に着くと、ロビーや試験会場でテキストを開く人々多数。

結構驚きました。

大阪商工会議所のプレスリリースによると過去最大の受検者数。

一万一千人を超えたとのこと。


企業を取り巻く環境変化の中で、組織の中で働く社員には、多大なプレッシャーがかかり、うつ病をはじめとする精神的な病気に罹患する人々が増大しています。

私の知人もうつ病にかかった友人がいるのですが、それはもう大変つらそうな状況でした。


ロビーでは、大企業の管理監督者のような方々が立ち話。

「勉強しなかったなあ」「会社の指示だからしょうがないなあ」・・・といった会話。

過半数の人々が、強制的、半強制的に受検されているような印象をうけました。


しかしながら、

ある意味、この「メンタルヘルスマネジメント」検定は、意味あるものだと考えています。

現実、企業内でメンタルで苦しむ人々が多々いるからです。


が、実際の検定試験の問題は、国語の問題、そして知っているか知らないかを試す知識問題が中心であり、クイズを解くような印象を受けました。

標準テキストに記述してあることから無理やり(!?)問題を作っているということもあり、問題文書がかなりヘン!?それがラインケアにどれだけ関係しているのかという観点からも大きく?・・・ちょっと疑問です。


ラインマネジャーを対象としているのであれば、部下が「いつもと違う」状況になった場合、具体的にどのような対応をするかが明快に答えられることがメインになると考えます。

しかしながら、これに関連した問題は二問程度。

細かい知識問題を問うよりも、管理監督者として何をしなければならないかをキチンと問うべきだと考えました。

現状の試験問題では、Ⅱ種試験に合格していたとしても、現場でのマネジメントは???だと思います。


試験問題は、偉い学者の先生方が作成されたものとは思いますが、メンタルヘルスの問題が起こっているのは、現場。

現場基点に本当にメンタルヘルスを健全なものとし、ワークライフバランスを実現するためには、現場視点が大事で知識レベルは二の次ということです。

偉い学者の先生方の作られる問題、ぜひご覧いただければと考えます。


さらに言うと、商工会議所の使命は、中小企業の振興

大企業対象の上から目線ではなく、原点に回帰し、中小、零細企業の従業員が救われる・・・そういう出題になればと考えました。

商工会議所や商工会も昭和の時代とは異なり、その存在意義が問われています。

会費を取り運営されている商工会議所、検定試験の問題コンテンツから、現在のその体質がよ~く見えてきました。


金儲けの検定試験ではなく、本当に中小企業の従業員のためになる施策を期待しています。

でなければ、次なる事業仕訳の対象になると思います。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする