事務所にいると、いろいろな人が訪ねてきます。
ほとんどが飛び込みのセールスの方々。
新ビル完成による貸オフィス、文房具、ミネラルウォーター、先物取引、ホテル・・・中には、全国行脚のリンゴ売りなんていうのもあります。
最初は、仕事のジャマ、時間のムダ・・・とイライラしていたのですが、発想を変えて一分間だけお付き合いすることにしました。
決して買わないのですが・・・(笑)。
彼彼女たちから得られる情報もありますし、また、新しい企画発想に向けての気分転換にも弱冠役立ちます。
飛び込み訪問で売買契約が結ばれる確率は、コンマの下にゼロがいくつか続くくらいの低確率だと思います。
セールス担当者は、目標やノルマに追われ、メンタル的にもかなりのプレッシャーの中、ノルマ必達に向けての厳しい個別訪問を続けます・・・雨の日も風の日も・・・。
中小企業診断士の目からすると、「これは個別訪問じゃダメだよね」「チラシに工夫がなさすぎる」「せめてDMの宛先でもつかんだら」「価格設定が?」などの疑問が浮かびます。
これでは、受付突破はほとんど不可能なのではないでしょうか。
効果性、効率性の低い、しかもセールスの精神的、肉体的負担の大きい飛び込み訪問は、基本的にはナシだと思います。
自動車販売会社でも個別訪問、ローラー作戦はやめ、ショールームでの待ち受け作戦に変更しています。
顧客の購買までの流れ、時間的経緯を分析、サイフの紐を緩めるための工夫を随所にこらします。
どうしても飛び込みセールスということであれば、次のポイントを押さえる必要があると思います。
1.第一印象でアイキャッチを高める 基本的には清潔、爽やかさ。
2.セールスポイントを15秒で伝える力。
3.工夫されたチラシ、カタログ(帰った後にも顧客にみていただける内容)。
4.宿題をいただける力。
そんな中、昨日、すごい飛び込みセールスの男性が登場しました。
オフィスビルの中にとても似合わないコックさん姿。
真っ白なエプロンに白い帽子。
チラシを持って、不器用な挨拶。
なぜか好感が持てました。
近所にある居酒屋のコックさんで、忘年会の飲み放題プランのセールスでした。
セールストークも秀逸。
「わたしが料理を作ります!召しあがってください。」
車の販売店でツナギを着たメカニックの担当者が説明してもらう方が、より安心感があるように、専門家の語るセールストークは伝わると思います。
制服や仕事の小道具が、セールスに活きると思います。