週末のテクテク散歩。
なんと自分の影が15メートル!
夕陽が、綺麗。
帰って書斎に籠ります。
週末のテクテク散歩。
鳥取県庁の裏手、鳥取西高校の横を少し登って行ったところに、古い神社があります。
長田神社
鳥取の創始時代に産土神として、久松山南方の山麓に神社を建立したことに始まるとされているそうです。
久松山(きゅうしょうざん)は鳥取城があったところです。
1545年には、因幡国布勢の城主・山名誠通が久松山に初めて築城した時に、この地に鎮座したという古社。
商売繁盛、交通安全、方災解除、出世開運、学業成就、合格祈願のご利益があるそうです。
本殿に向かうまで、池があり、橋があり、階段がある・・・なかなか神々しい空間が広がります。
鳥取市のパワースポットです。
二礼二拍手一礼・・・。
強いパワーとエネルギーをいただきました。
ありがとうございました。
コンビニより多い歯科医院・・・競争は激烈です。
全国にコンビニエンスストアが5万件、歯科医院は6万以上あるとのことです。
そこを襲った新型コロナウイルス・・・患者さんの来院が減っているそうです。
また、昔と異なり、今時の若者には虫歯がありません。
少子化とは言え、歯科業界は、大変な時代になってきました。
この傾向は、病院やクリニックも同じような環境になっているようです。
「中を、ご覧になりませんか?」
チラシをいただくと、「内覧会(見学会)のお知らせ」というメッセージ。
シュガーレスのデンタルグミが一つ付いています。
マンションのショールームかな、と思ったところ、実は、歯科医院の新規開業。
スゴイ時代になったものです。
ここの院長さんは、なかなかのマーケティングセンスの持ち主です。
歯科業界のコンサルタントの指導が入っているのかもしれません。
歯科医院を専門とした経営コンサルティングが成り立つ時代。
歯科業界も、たいへんな時代・・・競争の時代になっています。
昔は、歯科医と言えば、お金持ち・・・というイメージだったのですが、今は、事情が相当違うようです。
大学の歯学部を出て国家試験に合格・・・新規で開業した場合、私立大学歯学部だと学費もろもろで5000万円、開業費用で1億円・・・すごい投資額になります。
これを回収しようと思えば、20年かかるのでは???
以前であれば、その歯科医の評判や地域住民の紹介などで、なんとか経営も成り立ったのですが、今では歯科医院の林立、競合激化により、医院を存続、成長させることが難しくなっているようです。
歯科医院も、まさに、マーケティングの時代に入ったようです。
歯科医院のマーケティングという観点から、3つの道具を使っての観点を整理してみました。
サバイバルのための道具1 3C分析
マーケティングの基本の「キ」である3C分析。
「自社(カンパニー)」「顧客(カスタマー)」「競合(コンペティター)」の頭文字をとったものです。
「自社(カンパニー)」・・・自院の強み、専門性、診療技術、スタッフなどを多面的に整理していくことが出発点です。
「顧客(カスタマー)」・・・地域特性の分析です。そのエリアには、子どもが多いのか、サラリーマンが多いのか、高齢者が多いのか等の分析です。区役所などの統計データを集めて分析します。所得なども重要な要素です。お金持ちやセレブだけを顧客とすることも考えられます。
「競合(コンペティター)」・・・そのエリアに、どのくらいの歯科医院があるかを調査します。大型歯科医院なのか、個人経営なのか、駐車場のありなし等も調べます。
SWOT分析という手法もあるのですが、初めてだと分類を誤る可能性が高いため、まずは3C分析がお勧めです。
サバイバルのための道具2 4P分析
「製品・サービス(product)」、「価格(place」、「流通・立地(place)」、「プロモーション(promotion)」の頭文字をとった分析です。
「製品・サービス(product)」・・・自医院が提供できるサービスを洗い出していきます。小児歯科や矯正歯科、口内外科なども含めた専門サービスと、そのレベルを確認していきます。
「価格(place」・・・診療報酬が決められているので、価格での差異化は難しいと思います。しかしながら、保険外の特別診療などで客単価の向上も考えられます。
「流通・立地(place)」・・・小売業同様、立地は重要な要素です。医院前の通行量や地域の人口、駅や幹線道路からのアクセス、駐車場や駐輪場の有無など。
「プロモーション(promotion)」・・・マス媒体での広告宣伝は費用対効果の点、広告規制の点から難しいと思います。インターネットやソーシャルネットワークの活用、自医院まわりのCI(コーポレート・アイデンティティ)の確立、チラシやミニ新聞の発行などが考えられます。今では、ネットやスマホで調べてからの来院というパターンが多いため、アクセスのしやすさ、見やすさ等が大切になります。場合によっては、SEO対策も必要です。また、院長によるブログ開設、地場のケーブルテレビへの出演等が出来ればベストです。そのほか、お伺い葉書の定期発送、メールによる相談受付なども、よく行われています。
サバイバルのための道具3 STP分析
マーケティングプランニングの最終段階であるSTP分析。
顧客の分析です。
「セグメンテーション」「ターゲティング」「ポジショニング」の頭文字をとったものです。
「セグメンテーション」・・・そのエリアの人口動態や年齢別、男女別、職業別、ライフスタイル別等の分析から得られた情報から、顧客の分析をしていきます。
「ターゲティング」・・・セグメンテーションで得られた分類の中から、自医院の強み・専門性を加味しながら、標的とする顧客を絞り込んでいきます。「子ども(0歳~6歳)を持つ30歳の主婦」といった顧客定義を行います。
「ポジショニング」・・・ターゲティングした顧客に対して訴求するために、自医院のコンセプト・・・一言で言えるキャッチフレーズにまとめ上げます。
「子ども(0歳~6歳)を持つ30歳の主婦」というターゲットであれば、「キッズとともに診療できる明るいデンタルクリニック」という感じです。
この場合、医院内でのキッズコーナーの設置、クマやウサギといったキャラクターやぬいぐるみの導入、広めの駐車場や駐輪場の準備、バリアフリー設計、ベビーカーや車いす対応などが求められます。
高齢社会を考えると、シルバー層へのアプローチも考えられます。
地場の老人会や町内会などにPRしたり、老人ホームのアドバイザー医になったりということもアリだと思います。
現在は、法律的に難しいと思うのですが、これから高齢者を対象にした往診や出前、遠隔診療などの時代が来るかもしれません。
キッチンカーならぬ、デンタルカーが走る日が来るかもしれません。
ただし、マーケティングで成功しても、最終的には、リピーター、紹介客をいかに確保するかということ。
当然ですが、技術、腕、サービス力が土台となります。
厳しい歯科医院業界・・・サバイバルに向けた良質なサービス競争をしていただきたいものです。