関東地方は梅雨入りしたというニュースがありました。

いつもなら梅雨に入っている広島ですが、今年はまだです。


来週あたりに梅雨入りでしょうか?


関東地方は梅雨入りしたというニュースがありました。
霞が関の官僚と言えば、日本のエリート、選民。
しかしながら、官僚、国家公務員を目指す優秀な学生が、どんどん減っています。
国家公務員総合職(キャリア)試験の申込者は、この10年で2万5000人から1万7000人へ減少。
官僚を辞める25歳~39歳の人たちは、この10年で1500人から2000人へ。
東大の卒業見込みの学生たちに人気あるのは、外資系コンサルか総合商社・・・。
時代は変わりました。
日経ビジネス誌2022.6.6号の特集は、「官僚再興 このままでは国が沈む」。
霞が関の官僚を取れ上げています。
Contents
Part1 失われた威信と魅力 人が来ず、人が辞める 「働きがい」依存のツケ
Part2 霞が関改革の最前線 さらば不夜城 立ち上がる有志たち
Part3 霞が関を出て光る 大局観と課題解決術 企業と日本の活力に
ブラック職場・・・長時間労働、それに見合わない賃金・・・。
官僚と言えば、城山三郎さんの小説「官僚たちの夏」でも描かれたように天下国家を語るプライドと矜持をイメージします。
厳しい労働環境の中で、選びぬかれたエリートたちが競争をしながら知力を尽くす・・・。
そんなキャリア組も数少なくなっているような気がします。
安部政権や菅政権で、政治主導で官僚を抑え込むということも官僚の魅力を低減させたと思います。
Part2では、霞が関改革のプランが紹介されています。
改革1 キャリアパスと労働時間、脱拘束
改革2 民間人材を活かす 「個の犠牲」に頼らない風土づくり
改革3 やりたい仕事をやる 本業外が生むイノベーション
今では、コロナ対策として打ち出された持続化給付金を国家公務員が騙し取るというトンデモない不祥事が起きています。
それも経済産業省のキャリア組や東京国税局の職員というのですからビックリです。
モラルの低下どころか、彼らは国賊・・・厳しく罰せられなければなりません。
小職の知っている官僚たちは、本当に優秀です。
まずモノゴトを構造的にとらえ、ロジカルに考え、それをまとめるという能力、スキルはピカイチ。
とてもマネ出来ません。
こういうエリートたちが、国の未来を憂い、天下国家のために働いているということは、本当に頼もしいと考えています。
それは、国防に携わる自衛官や海上保安官、警察官や消防士、医療従事者、エッセンシャルワーカーと同じように重要な仕事だと思います。
ちなみに、霞が関ではキャリアのことを難しい試験に合格したということで「有資格」、ノンキャリは現場から叩き上げたということで「たたき」と言われているようです。
国家公務員たるキャリア組の処遇を上げる、マッキンゼーなどの外資系コンサルのようにそこで働いていたことが人材価値の向上に繋がる、民間の専門家とのコラボレーションといった変革が必要だと考えます。
ブラック職場から、幸せは生まれません。
官僚の世界にも、ワークライフバランス、ダイバーシティ、インクルージョンが必要です。
天下国家のために、才能を活かしていただきたいキャリア組です。
広島市の中心・・・広島城。
その広島城のお堀端に2台のフェラーリ。
特注のデザインの跳ね馬が2頭。
シンメトリックなすごいシチュエーションです。
この場所でのイベント、コロナ前の広島城まつりやフードフェスティバル以来です。
この2台のフェラーリは、広島市にあるフェラーリの正規ディーラーの販売店が創業20年を記念して開催したイベント。
フェラーリ社のデザイン最高責任者フラビオ・マンゾーニ氏が自ら手掛けたオリジナルのフェラーリです。
彼は広島のことを調べて3つのモチーフからデザインしたとのこと。
テーマは、「瀬戸内海の青」「広島で採れるシトラスの黄」「毛利元就」だそうです。
青色と黄色、そして「三本の矢」の逸話のある戦国武将・毛利元就の矢がデザインの中に盛り込まれています。
「三本の矢」とは、3人の子供たちに伝えたと言われる「一本の矢なら簡単に折ることが出来るが、三本の矢はチカラを入れても折れない」という伝承です。
ちなみに広島市にあるJ1チームのサンフレッチェ広島も毛利元就のこの逸話にちなんでいます。
数字の「3(サン)」+「フレッチェ(イタリア語で「矢」)」です。
フェラーリと言えば、イタリアのナショナルカラーであるイタリアンレッド。
現在のF1のカラーリングは、スポンサー企業の色ですが、もともとは国別のカラーが決まっていました。
英国はモスグリーン、ドイツはシルバーメタリック、フランスはフレンチブルー、米国は青、日本は白に日の丸、そしてイタリアはイタリアンレッド。
今でもスクーデリア・イタリアは、イタリアンレッドをつけて伊太利のプライドを誇っています。
血の色を彷彿される情熱的な赤に比べれば、ちょっと地味ですが、シックなフェラーリもなかなか魅力的です。
広告代理店に勤めていた若き日、先輩がフェラーリのオーナーでした。
同じ職場で働くその先輩は、早稲田大学水泳部で活躍したキャリアを持っていました。
水泳部ではレギュラー、もう少しで五輪というレベルだったそうです。
お父様も日本水泳連盟ということで、小さなときからプールにブチこまれ、スパルタ教育を受けたそうです。
その先輩が結婚することになりました。
先輩が言いました。
「君にお願いが2つある。聞いて欲しい。一つは結婚式の司会をしてほしい。かわいい女性をアシスタントにつけるから・・・そしてもう一つはフェラーリを買いたいので妻を説得してほしい。頼む!」
その時、先輩に言いました。
「エッ、フェラーリを買うんですか?結婚されるんであれば、マンションを買うんじゃないですか?」
「男の夢とロマンだ。」
先輩のお願いということで、体育会系のノリでこれを受けることにしました。
高輪プリンスホテルのプリンスルームで行われた結婚式で、「かわいい女性のアシスタント」はいませんでした(涙)。
しかも、結婚式訪れた参加者は、250名。
すごい緊張の中、一人で仕切りました・・・そして、結婚式も無事終了。
一難去ってまた一難。
今度は、先輩の奥さんにフェラーリを買うオーケーをいただくための説得です。
クライアントに対して行う企画やプレゼンテーションより難易度が高いです(笑)。
まずは、フェラーリの基礎を本を買ってきて勉強。
ネットもなかった時代ですので、本を読んだり、人から聞いたり・・・。
作戦を考えました。
ベースは、「先輩は小さな頃から、フェラーリに乗るのが夢。幼いころからプールで練習の日々を続けてきたので青春がなかった。今、フェラーリを買ってあげると彼の人生は大きく変わる」というシナリオです。
さらには、「なぜ、フェラーリなのか?」というストーリーです。
いろいろ調べてみると、フェラーリには様々な物語がありました。
・フェラーリ社の創設者エンツオ・フェラーリ氏は、最大手自動車会社アルファロメオ社のテストドライバーをしていた。
・自分の夢を実現させるために、アルファロメオを退社してフェラーリ社を創設。
・F1にチャレンジしたが、資本力の違いで敗北。
・それでもあきらめず自動車レースの最高峰F1に参戦、とうとうアルファロメオや英国チームにも勝利。
・アルファロメオはF1から撤退。
・エンツオ・フェラーリは「コマンダトーレ(総統)」と呼ばれていた。
先輩の奥様には、男の夢と浪漫をとつとつと語りました。
奥様は言われました。
「今フェラーリを買わなければ、ウチの主人は小さな男になるかもしれない・・・それであれば夢をかなえてあげて、明日に期待したい。」
凄い奥様です・・・こちらも感動しました。
そして、買ったのがフェラーリGTB。
ドイツのオーナーからイタリアンレッドのフェラーリを購入。
当時、1500万円くらいしました。
通常フェラーリは12気筒エンジンを搭載していますが、このフェラーリは8気筒。
それでも、フェラーリミュージックと呼ばれるエンジン音は最高の調べを奏でていました。
先輩からは、「お前だけには、運転させてやる」という言葉をいただきました。
実際にフェラーリに乗ってみると、車内には皮の匂いが充満していました。
カバン屋さんや靴屋さんに入った感じです。
椅子は固いし、クラッチは重いし、空調しイマイチでしたし、ラジオもカーステもついていません。
でも、背中から響いてくるエンジン音と響き・・・これぞフェラーリ。
あまりのパワー・・・怖くて首都高でも三速までしか上げられなかったことを覚えています。
シートは黄色。
でも、何といってもイタリアンレッドの朱色。
情熱の血の色をイメージしているそうです。
先輩と銀座までドライブした時に、銀座の街灯が照らす眩しいくらいの赤色を今でも覚えています。
フェラーリと広島城・・・いろいろ楽しい思い出を振り返ることが出来ました。
ありがとう!フェラーリ