バブル経済崩壊に端を発する平成不況が生んだ氷河期世代は、この春で40歳以上になったそうです。
日経ビジネス誌2022.6.13号の特集は「氷河期世代をなめるな」。
多くの人が辛酸をなめた氷河期世代へのエールです。
Contents
Part1 採用抑制から20年後のリアル ゆがんだ組織の犠牲者 今や争奪戦の対象に・・・バブル、ゆとり世代の目に映る、氷河期世代の姿
Part2 組織文化を変える旗手、起業家も多数 新旧ハイブリッド人材
Part3 自己責任、甘えはウソ 氷河期の大卒就職率 落ち込んだ真の理由
氷河期世代とは、1970年~1981年生まれの人たち。
1993年~2004年頃に学卒となった人たちです。
この時代、バブル崩壊による平成不況により企業は募集人員を大幅に減らし、大就職難の時代に突入。
狭い門を潜り抜け会社に入ったものの、上にはバブル期採用の社員がおり、昇進昇格もままならず・・・さらには若手の抜擢で社内にはライバルがゾロゾロ・・・。
不幸にも就活で失敗した人たちは、非正規雇用の道を選ぶしかありませんでした。
身の回りにいる氷河期世代の人たち・・・なかなか優秀で仕事も出来ます。
多少コミュ力不足が目立つといったところでしょうか。
この特集では、氷河期時代の底力として、2つの特長を取り上げています。
氷河期時代の底力1 組織のDXとダイバーシティの旗手に
氷河期時代の底力2 起業家を大量輩出 社会にイノベーション
氷河期世代の彼彼女たちは、デジタル、昭和の規律、ソーシャル、ビジョンなどに関心が高くいポテンシャルの高い人材が多いと分析しています。
昨今の少子高齢化、人口減少、労働力人口の減少というトレンドの中で、氷河期世代にスポットが当たっているとのこと・・・。
会社のご都合主義には、あきれるばかりです。
この特集のエピローグでは、「スタートでつまずかない社会を」と提言して締めくくっています。
コロナや戦争・・・今後は、活躍の場が与えられないということがないニッポンを築いていかなければなりません。
人財の無駄遣いは、許されない今のニッポンです。
この特集でビジョナル社の南社長が話されています。
「40代までの20年間は練習試合、次の20年、40年が公式戦」
「日本は経済大国として世界で通用する基礎を築いてきました。伸びしろしかないですよ」
勇気をもらえる言葉です。