能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

跳べ!ホンダ 普通の会社にならないで!日経ビジネス誌から本田技研工業へのエール!が熱い!

2019年12月01日 | 本と雑誌
「Hっぽい」「ホンダらしさ」がなくなって、一体、どれくらいたったんだしょう。
今やフツーの大企業になってしまいました。

小職、友人からはBMWを2台廃車にした男として知られています(笑)。
事故って潰したわけではなく、2台のBMWの廃車の手続きを取ったということです。

1台目は職場の先輩が転勤になるのに伴い「維持できなくなったので、愛車のBMWをあげるよ」と打診を受けた時・・・古い3シリーズの青色のBMWでしたが、丁重にお断りして、結局廃車に・・・。

そして、2台目は運転をやめた高齢だった父親の所有していたBMW・・・こちらも残念ながら廃車に・・・涙。
ドイツ好きの数学者だった父は、ドイツ製品を愛していました。
ライカのカメラ、ゾーリンゲンのはさみ、そしてBMW・・・しかも独逸ナショナルカラーのシルバーメタリック色のBMWを転がしていました。

BMWは精巧な機械仕掛けの安定感抜群の名車・・・大好きな車です。
でも、2台のBMWとサヨナラ・・・。

Why?
理由は、その間、ずっと、ホンダ車に乗っていたからです。
広告代理店時代に本田技研工業を担当・・・ホンダ教とも言える不思議な魅力に惹かれたからでした。
「現場現物現実主義」「ワイガヤ」「人に迷惑をかけるな」「must・want」「Aゼロゼロ」「人に迷惑をかけるな」「大部屋」・・・青山一丁目ではホンダ語が飛び交っていました。
宣伝担当だった主査や主任からホンダイズムを植え付けられました。

ホンダの聖地・鈴鹿のF1や八耐にも毎年パドックパスを持って観戦に行っていた時期があります。

吉田拓郎が好きで何だか変わらないけれどギターを持って新幹線に飛び乗り広島のフォーク村まで行ったという主任さん、F1が大好きで半年間休職してヨーロッパF1ツアーをしても首にならなかった主査・・・いろいろな奇人変人が青山1丁目に生息していました。
本田宗一郎、藤沢武夫の遺言、DNAが引き継がれていました。

そういった環境の中で、クルマはマークしか選択肢はありませんでした。
シビック、CR-X、SM-Xローダウン・・・。
ホンダ車を乗り継いできました・・・。
でも、そのホンダ・・・平成の失われた30年の中で、すっかりと、その「らしさ」が亡くなってしまいました。
ホンダ車を買いたいのに、買いたいHONDA車がない・・・。
HONDAファンに対する裏切りですね。
「Hっぽい」「HONDAらしい」・・・切り口の鋭いコンセプト、斬新なデザイン、高回転のエンジン、キビキビ動くハンドリング、魅惑のカラーリング・・・。
本田宗一郎さんも草葉の陰で泣いておられると思います・・・「お前たち、何しとんじゃ!しっかりせい!」


そんなHONDAに、日経ビジネスが「」を入れる・・・。
ホンダファン必見の今週号の日経ビジネスです。

日経ビジネス2019.12.2号
特集「跳べ!ホンダ 普通の会社にならないで
PART1 スピード・規模・独創性 いつも間にか「平凡企業」
革新イメージ 1位グーグル・2位アマゾン・3位アップル・37位トヨタ・圏外ホンダ
国内のイノベーション企業 1位キーエンス・2位トヨタ・3位LINE・105位ホンダ
PART2 再成長への荒療治 動き出した八郷改革
PART3 すり合わせがMaaSに生きる 3200万台を融合 移動の価値を再発明
PART4 マン島に残る原点「挑戦」「スピード」取り戻せ

ホンダへの提言として、藤本東大教授は「自前主義は気概だけにせよ」、野中郁次郎一橋大名誉教授は「知のスクラムでミドル復権を」と呼びかけます。


ミニトヨタになりつつあるホンダ。
役員、部課長層が若手社員を使いこなせない、チカラを引き出せないことにあるのではないか?と考えています。
犠打で二塁にランナーを送ることだけで進める安定第一、前例踏襲の仕事は、つまらない結果しか出せませんし、また、やっている人もヤラサレ感満載でつまらないと思います。
青山1丁目のエライさんは、どうか若手の邪魔だけはしないでほしいものです。



また、個人的には、もう一方のふがいないニッポンの若者たちにあると思います。
草食系、安定志向、大企業指向、無ドリーム、ハングリー無経験、野望皆無・・・
偏差値の高く真面目で指示命令を従順に聞く人たちだけで構成された組織・・・メーカーや役所、サービス業が、今どうなっているかを真摯に再考することが求められていると思います。

「ホンダらしさ」は、もう取り戻せないのか?
今回の日経ビジネスの特集を受けて、ホンダの役員、若き社員たちの奮起を期待するばかりです。
がんばれ!HONDA


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