能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

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広島市の中心部にサッカースタジアム・・・3年後の2024年2月に完成 広島県も広島市も借金まみれ、大丈夫かなあ?

2021年04月22日 | 社会・経済

地方紙の中国新聞の朝刊一面に、サッカースタジアムの記事が出ていました。

3年後の2024年2月に完成するとのこと。

「サカスタ」という見出しに、???

カープの本拠地マツダZoomZoomスタジアムを略して「ズムスタ」「マツスタ」と呼ぶことがあるのですが、「サッカースタジアム」を「サカスタ」とは・・・笑。

このスタジアムには、広島で開催されたアジア大会の時に造ったビッグアーチ(エディオンスタジアム)があるので不要じゃないか、近隣への騒音迷惑がある、またまた借金をするのか、10試合未満のJリーグの試合のためなら無駄・・・といった反対意見もありました。

ネットで調べてみると、総工費は271億円。

マツダスタジアムが90億円ぐらいでしたから、巨額の金額です。

カープの試合であれば3連戦を中心に年間70試合はあるのですが、わずか10試合程度のJリーグの試合・・・あとの355日は何に使うんでしょうか?

J1のサンフレッチェ広島は魅力的なチームですが、カープのもたらす経済効果には絶対に届きません。

巨額な建設費・・・。

コロナ禍の中、企業からの寄付やクラウドファンディングも期待できないので、税金投入ということになるんでしょう。

現時点でも広島県も広島市も借金まみれ・・・大丈夫なんでしょうか?

子や孫の世代に負債を残す・・・かなり心配です。

広島市の鬼門を守る二葉山にも、今、トンネルが掘られています。

JR広島駅から広島自動車道へのアクセスを約10分短縮するために、多大な税金が投入されています。

当初200億円ということでしたが、行政の契約行為も実に杜撰・・・おそらく250億円から300億円かかるのではないか?と言われています。

わずか10分短縮のために300億円突っ込み、自然を破壊し、神さまの山に穴をあける・・・多分、バチがあたると思います。

さらに笑うしかなかったのが、広島城の建て替え。

耐震性の問題で、耐震強化か建て替えかという議論が始まりました。

城好きな学者先生は、建て替えを要望・・・。

この建替費が、80億円とのこと・・・もう笑うしかありません。

いっぽうでは、最後の被爆建物と言われる陸軍被服廠の建物を保存するか、取り壊すかという議論もあります。

原爆ドームに匹敵する被爆建物・・・一度壊すと元には戻りません。

広島市の原体験を破壊することは許されないと思います。

税金は必要な所に使わないといけません。

さらには、県立広島大学の一部を分離し、県立の叡啓大学をこの4月に開校。

エイケイ大学と読むそうです。

ソーシャルシステムデザイン学部の一学部で、英語で教育するとのこと。

広島市立大学や地元私立大学もあるのに、少子化の中、定員100名の大学を開校。

私立の広島国際大学のビルを40億円!で買い取りました。

貧困のために高校に通えない家庭があったり、コロナのために経済的に苦しむ親子もいるのに・・・エリート育成を優先する・・・。

何だかなあ・・・。

本当に困っている人たち、社会的に弱い立場の人たちに優しい行政、政治であってほしいものです。

これらを全部やるとすると700億円以上・・・広島市民の数で割ると、一人当たりでもすごい金額になります。

住民税は安くなることは決してありません。

有意義に使わなければなりません。

 

広島県の政治は、裁判係争中である買収事件で、現在、日本ワーストの金権政治の県。

いろいろな利権うごめく人たちがいるんでしょうが、市民として本当に恥ずかしい状況です。

衆愚政治・・・滅びゆくローマ帝国末期を彷彿させます。

「パンと見せ物」「パンとサーカス」・・・。

スポーツを楽しみ、飲み食いをエンジョイすることは、幸せに繋がる良いことです。

でも、広島市民、広島県民・・・もっと現実を直視し、反省しなければならないと思います。

今週の日曜日は、参議院議員の再選挙です。

投票に行きましょう!


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