能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

小松左京著「天変地異の黙示録 人類文明が生きのびるためのメッセージ」 コロナ危機を乗り越えるために

2020年04月21日 | 本と雑誌

外出自粛、営業自粛・・・新型コロナウイルスのもたらす社会の閉塞感・・・。
最近では、コロナ疲れ、コロナ鬱といった言葉も言われるようになりました。
いつまで続くかも分からない今回の事態・・・トンネルを出るまで、ただ、ただ、耐えることしかないと考えています。


こんな時は、晴耕雨読・・・。
書斎にこもって、読書です。
最近では、カミュの「ペスト」が売れているとのこと。
ウイスキーをチビチビなめながら本を読む・・・至福のひと時です。

「ペスト」の隣にあったのは、SF作家の書いた本。
書棚にあった「天変地異の黙示録 人類文明が生きのびるためのメッセージ(日本文芸社刊)」。


「日本沈没」「首都消失」などの著書で知られる小松左京さんの著書です。
その書の中に、「未知の病害との対峙」という記述がありました。
紹介させていただきます。

ウイルス病害が人類を滅亡させてしまうような事態がありうるのか。
恐らくそうはならないでしょう。
不思議なもので、歴史を振り返ると先のペストにしてもスペイン風邪にしても、ある一定の感染を示したところで終息を迎えています。
マジックナンバーというのでしょうか、死亡率がどんなに高くでも地域の三分の一を少し超えるくらいで収まってしまいます。
それは、生物の持つ不思議な秩序なのかもしれませんが、いずれにしてもむやみに災厄を恐れるのではなく、冷静な視点で対処することが重要なのだということはお分かりいただけると思います。

小松左京さんは、14年前に、すでに「集団免疫」のことを説明されていました。
同書では、ジョージ・オーウェルの「1984」も取り上げられており、著者がユートピア論を長く研究していたことを知った次第です。

お隣の国にも、ビッグブラザーが存在・・・。

小松左京さんの先見力に脱帽。

ワクチンや治療薬が出来るまで、あと1年から1年半と言われています。
ワクチンの開発者は、ノーベル賞級の賛辞が与えられると思います。


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