日経新聞9月3日朝刊の「直言」にアンドリュー・ング米国スタンフォード大学兼任教授のコメントが掲載されていました。
アンドリュー・ング米国スタンフォード大学兼任教授は、グーグル創業者のラリー・ペイジさんとAI研究部隊を創設したディープラーニング(深層学習)の第一人者。
彼は言います。
AI活用は人類の利益
仕事の価値を磨く契機に
絶滅危機 誇張に過ぎず
AIが人類を滅ぼすといった言説を一蹴しています。
ただ、生成AIに左右される仕事はあるだろうとし、従来の自動化は低賃金の労働者に影響を与えていたが、生成AIはホワイトカラーや高賃金労働者に大きな影響を与えそうだと指摘しています。
さらに、リスキリング(学び直し)に投資し、だれもがAIが生む巨大な利益を享受できるようにすべきだと話します。
米国ゴールドマンサックスが「AIによる業務の自動化の割合」を調査しています。
1位 オフィス・事務サポート
2位 法務
3位 建築・エンジニアリング
4位 ビジネス・金融オペレーション
5位 マネジメント
6位 営業
7位 ヘルスケア支援
事務関係や法務、ビジネスやマネジメント、営業が、AIにより省力化される、つまり人がいらなくなるという結果が出ています。
逆に、調理、接客、旅客、運輸、製造、ビルメンテなどは人の力が必須となっています。
アンドリュー・ング米国スタンフォード大学兼任教授は、AIは日本にもチャンスをもたらすと指摘しています。
「日本は多くの国民がロボットや自動化、AIに好意的だ。AIが雇用を奪うことへの抵抗が少なく、AI導入を迅速に実行しやすい独自の強みがある。」
国際競争力、国力の低下が続く我が国・・・AIのチカラで復興できるかもしれません。
そのためには、一億総リスキリング体制を作っていかなければなりません。