今年の皇居の歌会始のお題は、「実」。
新型コロナウイルスに日本のみならず世界中が翻弄された令和2年・・・。
世界中でたくさんの人が亡くなり、経済は疲弊し、社会は閉塞感に覆われています。
「実」は、実質、実績、実験、果実・・・。
「実」には、様ざまな意味合いがあります。
「望」から「実」へ・・・実に未来志向、ポジティブです。
令和3年は「実」・・・実のある1年になってほしいものです。
漢検の「今年の漢字」が1年を振り返る過去形であるのに対して、歌会始のお題はその年への期待が込められた未来形です。
個人的には、宮内庁の陰陽師や風水師が決めているのではないかと思っています(笑)。
風水や暦、占いなどから、新年のトレンドを漢字1文字で表す・・・。
深い意味が込められていると思います。
歌会始お題 平成20年~令和3年「実」
令和3年「実」・・・コロナ発生の翌年
令和2年「望」
平成31年 「光」・・・西日本豪雨災害の翌年
平成30年 「語」
平成29年 「野」・・・熊本地震の翌年
平成28年 「人」
平成27年 「本」
平成26年 「静」
平成25年 「立」
平成24年 「岸」・・・東日本大震災の翌年
平成23年 「葉」
平成22年 「光」
平成21年 「生」・・・リーマンショックの翌年
平成20年 「火」
宮内庁のホームページでは、昭和22年からの歌会始のお題が出ています。
ちなみに昭和22年のお題は、「あけぼの」です。
日本は、まだまだ焼け野原・・・。
戦後、新生日本に弾みをつけるために出されたお題だと思います。
令和4年のお題が、「喜」「歓」「楽」といったポジィティブワードになれば、いいなあと思います。