日経ビジネス誌で、ユニクロの柳井社長がインタビューに答えていました。
「今から、ユニクロの強敵は、アマゾンだ。」
えっ、ファストファッションとネットの本屋さんが、なぜ、競合するの?
完全におじさんです(笑)。
アマゾンは、今では、ヴァーチャルな世界の総合小売業。
生活に関わる、ほとんどすべてのものを売っています。
ネットの世界を最大限に活用し、そしてロジスティック(物流)の網の目のメッシュをどんどん細かくしている・・・そのうち、本当にドローンを飛ばしてデリバリーしてくるかもしれません。
Amazonは、単なるネット通販屋ではなく、インテリジェンス企業、カルチャー企業を志向しているのだと思います。
土曜日、表参道ヒルズ・スペースオーで開催された「アマゾン・ファッション・ウイーク01 YUIMA NAKAZATO」を観てきました。
アマゾン・ファッション・ウイークは、昨年も実施・・・ちょっと尖がった情報発信を続けています。
今年は、若きファッションデザイナーYUIMA NAKAZATO(ユイマ・ナカザト)氏を起用。
東京のド真ん中で、新たなカタチのファションショーを開催しました。
YUIMA NAKAZATO(ユイマ・ナカザト)氏は、1985年生まれの31歳。
新進気鋭のファッションデザイナー。
ベルギーのアントワープ王立芸術アカデミーファッション科を日本人最年少で卒業した逸材です。
米国の女性ボーカルのFergieやEXILEや三代目JSoulブラザーズのPVやツアー衣装をデザインしています。
パリ・オートクチュールでも、森英恵さん以来12年ぶりの公式スケジュール参加を果たしたとのことです。
これらの作品群のタイトルは、「UNKNOWN」。
照明には、LEDなどの日本らしいテクノロジーがフル活用されています。
素材や機能にこだわらず、「新しさ」「時代の最先端」「エッジ」を追求しているように思います。
アマゾンのファッション界への殴り込み戦略は、時代の尖がったところのイメージを定着化させて、ネット、IT技術、ロジスティクス戦略を融合させた陣取り合戦に入ってくるのだと思います。
日本のファッションリーダー、オピニオンリーダー、トレンドセッターを巻き込み、ネットの世界で、他社を圧倒するという戦略戦術をとるのでしょう。
おそるべし、アマゾン!
あと、数年後には、日本においても「Amazon Fashion」も確固たる地位、ポジションを構築していると思います。
Amazonは、Googleなどとともに、新たな時代の流れ、うねり、トレンドを築き、あっという間に、市場を制覇することができる企業だと思います。
クールJAPANの先頭を走っているのは、ファッション・デザインの世界。
アニメやゲームなどのソフト・ビジネスも、あとに続いています。
若きファッションデザイナーYUIMA NAKAZATO(ユイマ・ナカザト)氏の、今後の活躍にも期待大です。