小さなチーム、大きな仕事 働き方の新スタンダード
ジェイソン・フリード&ディヴィッド・ハイネマテヤー・ハンソン著
ハヤカワ・ノンフィッション文庫 640円+税
青山ブックセンターで、かなり長い期間売上ナンバー2に入っている文庫本。
気になり、読んでみました。
結構、面白い内容でした。
会社は小さく。
けんかを売れ。
徹夜は厳禁。
帯には、尾原和啓さんの推薦文、そして、「ITエンジニア本大賞受賞」とあります。
著者の二人は、米国のソフトウェア会社「スペースキャンプ」のファウンダー。
スモールビジネスを立ち上げ、新しいワークルールを築き上げながら、会社を発展させてきたCEOたちです。
原題は、「REWORK」。
新しい働き方を提言する一冊です。
週に60、80、100時間も、まじめに働く必要はない。
週に10時間から40時間も働けば十分だ。
貯金を使い切る必要も、目いっぱいの危険をおかす必要もない。
いつもの仕事をしながらビジネスを始めることで、必要なキャッシュフローを得ることができる。
オフィスすら必要ない。
自宅でも働けるし、何千マイルも離れたところに住む一度も会ったことのない人たちとコラボレートすることも出来る。
日本株式会社、昭和の会社で働いている人たちには、雲の上のようなお話です(笑)。
でも、働き方については、目的・手段を吟味して、日々考えていかなければなりません。
特に、日本のホワイトカラーの生産性は、世界の中でも、かなり、低い。
会議や稟議、
根回しや調整、
ムリ・ムダ・ムラのはびこる業務、
ダラダラ残業やつきあい残業・・・、
気合と根性・・・。
仕事の「目的」に立ち戻り、ゼロベースで展開していかなければなりません。
同書から、ラインマーカーを引いたところを紹介させていただきます。
計画は予想にすぎない
仕事依存症はバカげている
起業家は、もうたくさん
先に進む 世界にささやかに貢献する
外部の資金は最終手段
身軽でいること
中途半端な一つの製品より、良くできた半分の製品
キュレーターになれ
書類上の合意は幻想
会議は有害
睡眠をとろう
顧客をあなたよりも成長させよう
マーケティングは部門ではない すべてのことがマーケティングだ
会社を知人のいないパーティにしない
文章力のある人を雇う
全員を最前線へ
5時に帰宅させる
生産性の高い働き方とは、労働時間の質を追求すること・・・決して量ではありません。
ムリ・ムダ・ムラを省いて、アウトプットし続ける・・・そのためには、インプットも大切。
食べるために働くという時代は終わり、働き甲斐、やりがいを追求する時代になっているように思います。
働き方改革、ワークライフバランス、そして、ReWORK・・・。
何を目指して働くのか?・・・それが問われる時代です。