作家の成毛眞さんの推奨されていた「地球幼年期の終わり」を読みました。
ずっと気になっていた創元SF文庫。
著者は、「2001年宇宙の旅」で有名なアーサー・C・クラーク。
イギリスのSF作家です。
「地球幼年期の終わり」
アーサー・C・クラーク著 創元SF文庫 800円+税
1953年に出版された同書・・・クラークの最高傑作とも言われている一冊です。
ハヤカワ文庫からも出版されており、こちらは「幼年期の終わり」というタイトル。
原題の「Childhood`s End」は、ちょっと物足りないと思っていたのですが、読み終わってみると、その理由がよく分かります。
今から半世紀以上前に書かれたSF本。
知りませんでした。
第二次世界大戦後、宇宙を目指す人類。
ある日、世界の大都市に突如として未知の宇宙船団が降下してきた・・・。
洋画「インディペンデンスデー」を思い起こさせるストーリー。
「上主」と呼ばれる彼らは、人類とは比較にならない科学技術を備えた全能者。
国連事務総長だけを交渉相手に人類を管理し始める・・・。
ついに地球に理想社会がもたらされるのか?
それとも何かの悪意を持っているのか・・・。
これ以上書くとネタバレですので、ここでストップ(笑)。
でも、途中、大どんでん返しがあったり、驚く結末があったりと、エンターテイメント本としては対満足でした。
お薦めの一冊です。
SFは、洋画で観るものと先入観がありましたが、久々にSF小説を読んでみると、それはそれで楽しいひと時でした。
そういえば、小学生の頃、SF小説を読み漁っていたことがありました。
父親に買ってもらったSF全集・・・。
ヴェルヌやウェルズなど夜遅くまで夢中になって読んでいたことを思い出します。
「宇宙戦争」「タイムマシン」「海底二万里」「地底旅行」「月世界」・・・今では、SFではなく、現実のものになっています。
今のこどもたちは、まさにSFの世界を生きています・・・PC、iPhone、スマホ、タブレットなどの情報兵器に取り囲まれた情報戦士たち・・・。
過去、SF作家が思いもよらなかった2020年・・・さて、人類に未来はあるのでしょうか?(笑)