14歳の帰り道、車でさらわれた性暴力

2019年06月11日 20時58分31秒 | 投稿欄

あれが「魂の殺人」だと、今の私は思わない

6/11(火) 

国際政治学者の三浦瑠麗さんが、過去に受けた性暴力や長女の死産の経験を綴った自伝を出版した。孤独だったこと、傷ついたこと、それが自分の人生にどんな意味を持ってきたのかということ。【BuzzFeed Japan /小林明子】

こんなに種類があるなんて…。実際に起きた痴漢や迷惑行為を見てほしい。

女性は、女性に生まれたというだけで、さまざまな偏見や不遇にさらされることがある。さまざまな幸せな体験もある。

国際政治学者の三浦瑠麗さんが、近著『孤独の意味も、女であることの味わいも』で、長女を死産したことや、学校で孤立していたことなどを綴った。初めての自伝だ。

そのうちの1章、「初めての経験」で、14歳のときに受けた集団性的暴行の被害について書いている。

「死ぬのだろうな」

14歳、中学3年生のとき、小説を読みながら帰宅していた三浦さんは、後ろから寄ってきたバンに乗っていた男たちに声をかけられた。

《あとはあまり覚えていない。覚えているのは痛みと、死ぬのだろうな、という非常にリアルな感覚だけだ。私の頸に手をかけたそのうちの一人ののっぺりとした眼つきが醜くて気持ち悪く、せめてもっと楽な死に方をさせてもらいたかった。少なくとも一人は知っている顔だったと思う。

殺風景な新幹線の高架下で、ほらよ、と放り出されて、私はバッグとスカーフを胸に抱えて家までよろよろと歩いた。自分がどんなにぼろぼろでも、いつも通りの田舎の風景は微塵も私の心に寄り添ってはくれなかった。

きちんと閉まった正面の門を避けて庭の戸口から入り、母が茅ヶ崎の庭から持ってきて植えたあんずの木の下で、隠れるように外水栓の水で顔と手を洗った。制服を脱ぎ捨てたのち、手負いの狼のように私は炬燵の中で唸った。下腹部の痛みが尋常ではなかった。手でさわると血がついた。

(「初めての経験」より抜粋)》

そのときは母親には言わなかった。警察に通報しなかった。産婦人科にも行かなかった。

その後、付き合った男性には言ったり言わなかったりしたけれど、この体験をもって、自ら性暴力被害の当事者だと表明したこともなかった。

性犯罪をめぐって意見表明したツイートが炎上し、謝罪したときでさえも。

なぜ今回、自らの体験を書いたのか。


暴力団の推移

2019年06月11日 20時56分02秒 | 社会・文化・政治・経済

●昭和40年代・・・暴力団の組織強化

昭和30年代を通じて拡大してきた暴力団勢力は、大規模な対立抗争を全国各地で繰り返すなど、社会に深刻な脅威を与えるようになりましたが、こうした情勢を踏まえ、警察においては昭和39年から昭和40年代前半にかけて、全国警察が一体となって「第一次頂上作戦」といわれる長期にわたる総合的、組織的な暴力団取締が展開されました。一方、この時期全国的な暴力団排除活動も最高潮に達しました。
その結果、幹部をはじめ多数の暴力団組員が検挙され、暴力団組織に大きな打撃を与え、多くの暴力団組織の解散が目立ち、暴力団の活動も停滞しました。
しかし、昭和40年代半ばから服役していた暴力団幹部らが出所してくるとともに、もとの大規模暴力団を中心に、暴力団組織の復活、再編整備の動きが強まりました。下位団体からの上納金制度が確立され、大規模暴力団は組織力を強化し、一層大規模化、系列化されて行きました。
また、暴力団としての組織防衛のために、シンジケート化の動きも始まりました。
●昭和50年代・・・暴力団の知能化と寡占化
警察の取締りと全国的な暴力団排除気運の盛り上がりによって、全体としては暴力団勢力は減少して行きました。しかし、大規模暴力団は逆に勢力を伸張させ大規模暴力団の寡占化の傾向が強まりました。
暴力団の活動の面においては、特に犯罪の悪質巧妙化、知能化の度を深めたことを指摘することができます。伝統的な不正資金獲得手段とみなされていた、覚醒剤の密売、ノミ行為、賭博、債権の取りたて名下の恐喝などの枠にとどまらず、暴力団と関係の深い総会屋等と結託した企業対象暴力や民事上の権利行使を装った民事介入暴力など、不正資金獲得の手段が多様化し、従来にも増して、一般市民生活、経済秩序に大きな脅威を与えるようになりました。
また、運動等の社会運動や右翼運動等の政治活動を仮装し、または標ぼうして不正な資金の獲得を図る活動なども活発化しました。

●昭和60年代~平成2年・・・暴力団の企業社会への進出、重武装化、国際化
この時期の暴力団勢力は、数的には横這いか減少傾向にありましたが、不正な資金を求めて、暴力的不法行為を行う、いわゆる民事介入暴力や企業対象暴力は増加し、暴力団の民事や企業社会への関与がますます顕著になりました。
また、暴力団がより安定した資金の獲得を図るため、一見合法的な各種の企業を設立し、不動産取引き、株式投資、金融事業等を行うなど、企業社会への進出も目立ちました。
一方、大規模暴力団相互の勢力争いの激化を背景とした対立抗争が多発しましたが、それらの過程を通じ、暴力団による爆発物の所持、銃器所持などのまん延、日常化といった重武装化、けん銃密輸事犯の増加といった非常に危険な事態の進展がうかがわれました。
こうした状況と同時併行して、暴力団の外国への進出、国際化の傾向が著しくなり、各種密輸事犯はもとより、外国の犯罪組織との結びつき、外国での観光、風俗営業等への関与なども活発化しました。こうしたことが、外国では「日本のやくざ」の海外進出として恐れられました。

●平成3年以降・・・暴対法施行に伴う新たな展開
平成3年5月、わが国で初めての本格的な暴力団取締法規である、いわゆる暴対法が成立し、平成4年3月1日施行されました。暴力団との戦いは新たな局面に入ったわけです。
暴対法は、暴力団勢力の活動を制限することに大きな役割を果たしましたが、他方、暴力団は、暴対法の適用を逃れるため、フロント企業化、政治結社を目指すなど新たな戦略を取りつつありますので、新しい観点から暴排運動を一層強力に推進する必要があります。


「ムラムラしたので」治療といつわり女性の口に…60歳歯科医の男を再逮捕 北海道

2019年06月11日 18時53分14秒 | 医科・歯科・介護

2019年6月10日
北海道文化放送

勤務していた歯科医院で治療と偽って患者の20代の女性の口を悪用しいかがわしい行為をしたとして、北海道長万部町の60歳の歯科医師の男が再逮捕されました。

 準強制性交等の疑いで再逮捕されたのは、北海道長万部町の歯科医師、近藤弘之容疑者(60)です。

 近藤容疑者は2019年2月25日、午後1時ごろ、当時勤めていた石狩市内の歯科医院で、顎関節症の治療と偽って患者の20代の女性の口を悪用し、いかがわしい行為をした疑いが持たれています。

 近藤容疑者は「ムラムラしたのでやりました」と容疑を認めています。
女性は当時布のようなものを顔に載せられていて、近藤容疑者の犯行に気付かなかったということです。

 近藤容疑者は犯行の1時間前、治療と称して別の20代の女性患者の胸を触り、カメラで服の中を撮影したとして逮捕・起訴されていて、余罪を追及したところ今回の犯行が発覚しました。

 近藤容疑者は最初の逮捕後、3月に解雇されていましたが、長万部町内の歯科医院で働いていました。


稀有な万葉の精神

2019年06月11日 18時24分27秒 | 社会・文化・政治・経済

「平和がいい。もっと互いの理解が進めばいい。明治の前半の頃には日本も外に膨張せず小国主義であれとの主張もあった。中江兆民らです。それが明治政府による勇ましい富国強兵のスローガンのもと、戦争へと突き進んでいった」
「私たちにとって憲法9条の変更はありません。世界の真珠ですよ。ノーベル平和賞クラスです。国際的でありながら自立的、このふたつを矛盾なく持つ稀有な万葉の精神、そして令和の精神をこれからの日本にどう生かすかです。選挙で改憲など争うのでなく、戦争のなかった平成の時代をさらにバージョンアップさせる方法こど政治家たちは論じ合うべきでしょう」
「老骨が身を賭すときがくるかもしれません」
国文学者 中西進さん


緊急避妊薬の「オンライン処方」容認

2019年06月11日 18時11分46秒 | 医科・歯科・介護

 厚労省検討会 受診困難なケース限定
毎日新聞 2019/06/10
性交後に服用して妊娠を防ぐ緊急避妊薬(アフターピル)について、パソコンやスマートフォンを利用した「オンライン診療」での処方を限定的に認める指針改正案が10日、厚生労働省の検討会で了承された。すぐに受診できなかったり、精神的に受診が難しかったりする場合は、対面診療なしに処方箋を郵送で受け取れる。要件を設けたため、薬が必要な人を助ける仕組み作りには課題も残る。

 緊急避妊薬は、性交から72時間以内に飲むと8割程度の確率で妊娠を防ぐ効果がある。

 2018年度の診療報酬改定で導入されたオンライン診療は、初診は原則禁止で、初めての薬の処方も対面診療が必要としている。だが改正案では、緊急避妊薬は例外的に、医療機関を受診できない「地理的要因」がある場合と、性被害などの相談窓口の医師らが「心理的な状態から対面診療が困難」と判断した場合に限り、初診からオンライン診療を認めるとした。

 処方ができるのは、産婦人科医と、所定の研修を受けた医師に限定。不正転売を防ぐために処方は1回1錠とし、薬剤師の前で服用させる。また、妊娠の有無を確認するため、服用から3週間後の対面受診を求める。

 例外的に初診のオンライン診療が認められているのは、他に禁煙外来などがある。

 厚労省はパブリックコメントを実施し、7月にも指針を改正する。【原田啓之】


2歳衰弱死 発見2日前に容体悪化か 北海道・札幌

2019年06月11日 17時39分13秒 | 社会・文化・政治・経済

6/11(火)
北海道・札幌市で2歳の女の子に虐待したとして、母親と交際相手の男が逮捕された事件で、女の子は、発見される2日前に容体が悪化していた可能性があることがわかった。

2歳の池田詩梨(ことり)ちゃんを虐待したとして、母親の池田莉菜容疑者(21)ら2人が逮捕された事件。

詩梨ちゃんは6月5日、心肺停止の状態で病院に運ばれ、死亡した。

付近の住民によると、池田容疑者の部屋からは、昼夜問わず詩梨ちゃんの泣き声が聞こえていたが、発見の2日前から、突然泣き声が聞こえなくなっていたことがわかった。

児童相談所に通報した人は、「泣き声は昼夜問わず聞こえていた。(最後に泣き声を聞いたのは?)今月3、4日は静かだったから、その前かな、今月1、2日とか」と話した。

警察は、声が聞こえなくなったころから、詩梨ちゃんの容体が急変した可能性もあるとみて、慎重に調べている。

(北海道文化放送)

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「人繰りが厳しい」児童相談所が警察要請を断る 2歳女児衰弱死

2019年6月10日

北海道・札幌市で2歳の女の子が衰弱死し母親と交際相手の男が逮捕された事件で、母親と面会しようとした警察の同行要請に対し、児童相談所が人員不足を理由に断っていたことが新たにわかった。

この事件は、池田詩梨(ことり)ちゃん(2)が、6月5日に衰弱死し、母親の池田莉菜容疑者(21)と交際相手の藤原一弥容疑者(24)が傷害の疑いで逮捕されたもの。

5月12日、近隣住民から「子どもの泣き声がする」と警察に通報があり、警察はその3日後に池田容疑者と面会、虐待の可能性は低いと札幌市児童相談所に伝えていた。

児童相談所によると、5月13日に警察から一度同行要請があったが、夜間であったため人繰りが厳しいと返答し、同行しなかったという。

札幌市は、第3者で構成する委員会を立ち上げて検証することにしている。

(北海道文化放送)


通告3度 児相「認識甘く」 かれた泣き声毎日 札幌女児衰弱死

2019年06月11日 17時30分57秒 | 社会・文化・政治・経済

06/07北海道新聞

幼い子どもの命は、また守られなかった。札幌市の池田詩梨(ことり)ちゃん(2)が死亡し、傷害容疑で母親の池田莉菜(りな)容疑者(21)と母親の交際相手の藤原一弥容疑者(24)が逮捕された事件で、札幌市児童相談所や道警は、近隣住民らから、複数の虐待情報が寄せられていたが、虐待を見抜けなかった。安否確認ルールも徹底されておらず、関係機関の認識の甘さが浮き彫りになった。

 「同じマンションの子どもの泣き声が、普通じゃないんです」。4月5日、池田容疑者宅の上の階に住む会社員の30代女性は、札幌市児童相談所に電話をかけた。この日、午前7時から午前11時まで4時間近く、下の階から子どもの泣き声が止まらなかった。「さすがにおかしい」と思った。

 


死亡女児、2~3週間ほぼ食事無しか 警察の面会後衰弱進む

2019年06月11日 17時17分01秒 | 社会・文化・政治・経済

06/11 北海道新聞
札幌市中央区の池田詩梨(ことり)ちゃん(2)が5日に衰弱死し、母親と交際相手が傷害容疑で逮捕された事件で、司法解剖の結果、詩梨ちゃんが死亡する前の2~3週間、ほとんど食べ物を口にしていなかった可能性が高いことが11日、捜査関係者への取材で分かった。道警は、札幌南署員が5月15日に母子と面会して以降、食事を与えられずに衰弱が進んだとみて調べている。

 傷害容疑で逮捕されたのは、母親の飲食店従業員池田莉菜(りな)(21)=札幌市中央区南10西13=と交際相手の飲食店経営藤原一弥(24)=同市中央区南12西8=の両容疑者。

 捜査関係者などによると、詩梨ちゃんは搬送時、体重は約6キロでやせ細り、2歳女児の平均体重の半分しかなかった。道警は、詩梨ちゃんが暴行に加え、十分な食事を与えられていなかったなど育児放棄(ネグレクト)を受けていたとみて調べている。


衰弱死の女児、全身にあざ 体重6キロ、平均の半分

2019年06月11日 17時12分52秒 | 社会・文化・政治・経済

06/08 北海道新聞

 札幌市中央区の池田詩梨(ことり)ちゃん(2)が衰弱死し、母親と交際相手が傷害容疑で逮捕された事件で、詩梨ちゃんの体の一部に、たばこの火を押しつけられたようなやけどの痕や、全身に強く殴られてできたあざがあったことが7日、捜査関係者への取材で分かった。5日の病院搬送時、詩梨ちゃんの体重は約6キロとやせ細り、2歳女児の平均体重の半分しかなかったことも判明。司法解剖の結果、道警は低栄養による衰弱死と判断し、暴行に加え、育児放棄(ネグレクト)も受けていたとみて調べる。

 道警によると、傷害の疑いで逮捕されたのは母親の飲食店従業員池田莉菜(りな)(21)=札幌市中央区南10西13=と、交際相手の飲食店経営藤原一弥(24)=同市中央区南12西8=の両容疑者。

 捜査関係者によると、住民の通報を受け、札幌南署員が5月15日、池田容疑者と面会した際、詩梨ちゃんにおむつだけを付けて体を調べたところ、大きなあざはなく、体重も軽いように見えなかったことなどから、虐待はないと判断したという。しかし、詩梨ちゃんが6月5日に病院に搬送された際、頭や顔、背中など体全体に強く殴られたとみられるあざや、小さなやけどの痕があった。道警は警察官との面会以降、激しい暴行があったほか、体の衰弱の状況から十分な食事を与えていなかったとみて調べている。


体に複数のたばこ痕 札幌の衰弱死女児

2019年06月11日 17時09分42秒 | 社会・文化・政治・経済

6/11(火) 6:32配信 北海道新聞
体に複数のたばこ痕 札幌の衰弱死女児
生後4カ月ごろとみられる池田詩梨ちゃん
育児放棄、繰り返し暴行か
 札幌市中央区の池田詩梨(ことり)ちゃん(2)が衰弱死し、母親と交際相手が傷害容疑で逮捕された事件で、詩梨ちゃんの体には、たばこの火が原因とみられるやけどの痕だけで複数あったことが10日、捜査関係者への取材で分かった。また、詩梨ちゃんが1歳の時点で極端にやせていたことも判明。道警は暴行の実態を解明するとともに、育児放棄(ネグレクト)が当時から続いていた可能性があるとみて慎重に調べている。

 傷害容疑で逮捕されたのは母親の飲食店従業員池田莉菜(りな)(21)=札幌市中央区南10西13=と交際相手の飲食店経営藤原一弥(24)=同市中央区南12西8=の両容疑者。

 捜査関係者によると、詩梨ちゃんが6月5日に病院に搬送された際、たばこの火を押しつけたようなやけどの痕が複数あった。札幌南署員が5月15日、面会した際には確認されておらず、道警はその後にやけどを負ったとみている。体にはたばこの火以外とみられるやけどの痕も見つかっているという。
詩梨ちゃんが以前通っていた同市中央区の保育園の保育士によると、池田容疑者は2017年11月ごろから半年間にわたり、詩梨ちゃんを週1回ほど預けにきていた。保育園は24時間対応で、池田容疑者は2~3日たっても迎えに来ないことが度々あり、注意したこともあった。
詩梨ちゃんは当時、ほかの園児よりも極端にやせ、笑顔も少なかったが、保育園でミルクをあげるとよく飲んだという。冬場でもおむつとシャツ1枚だけの状態だけで預けられるなど養育状況を不安視されていた。保育料の滞納が続き、18年4月ごろから突然、預けに来なくなった。


2歳児衰弱死 児童相談所が夜間対応施設に依頼せず 

2019年06月11日 17時04分13秒 | 社会・文化・政治・経済

北海道札幌市(北海道)STVニュース北海道

札幌市中央区で2歳の女の子が衰弱死した事件で、児童相談所は先月、母親や女の子と面会する警察の同行要請を「夜間のため」として拒否していましたが、児童相談所は虐待通告の夜間の対応を委託している施設にも依頼していなかったことがわかりました。

国は、虐待を疑う通告がったら、48時間以内に児童の安全を確認すると定めている。
北海道警察から「児童相談が来ることを母親が嫌っている」との趣旨説明を受けた。
あざややけどの痕があり、体は同年齢の子の半分の重さしかなかった。
つまり、怠慢が招いた悲劇であった。


2歳女児衰弱死 食い違う児相と警察の説明 

2019年06月11日 16時35分19秒 | 社会・文化・政治・経済

児相「警察から面会に同行しないよう要請」北海道札幌市
6/11(火)  HBCニュース
北海道放送(株)
札幌で2歳の女の子が衰弱死した事件で、札幌市児童相談所が、2度目の面会をしなかった理由について「警察から親子への面会に同行しないよう求められた」と説明しました。

札幌の池田詩梨ちゃん2歳は、今月5日、栄養不足により衰弱死しました。
児相によりますと、先月13日の夜、警察から親子の面会に同行するよう要請されましたが人繰りがつかず、その翌日は警察から「児相からの連絡は控えてほしい」と伝えられたということです。
一方、警察側は「そのような事実はない」と話し、双方の見解が食い違っています。

 


どうなるかではなく、自分がどうするかだ。

2019年06月11日 14時50分47秒 | 社会・文化・政治・経済

すべての人が、なんらかの悩みを抱えているものだ。
いっさいに恵まれた人間などいない。
どんな立場や状況にあろうが、果敢に挑戦し、人生に勝っていくことだ。
どうなるかではなく、自分がどうするかだ。
使命に生きていこうとすることは、理想論を語ることではない。
観念の遊戯ではない。
足もとを見つめて、現実を打開していくこと、困難を乗り越えて行く姿に人生の輝きがある。
いかなる状況下にあっても、誰よりも力強く、誰よりも明るく、誰よりも清らかに生き抜くのが未来を担う若者だ。


これまでの虐待死などを防げなかった事件とその教訓

2019年06月11日 13時52分52秒 | 社会・文化・政治・経済

事件1 [神奈川県厚木市理玖ちゃん所在不明餓死事件]

2014年5月31日、神奈川県厚木市のアパートの一室で子どもとみられる白骨遺体が見つかった事件で、食事や水を十分に与えず、約7年前に男児の斎藤理玖ちゃん(当時5歳)を餓死させたとして、保護責任者遺棄致死の疑いで父親が逮捕された事件。
理玖ちゃんは3歳当時朝の4時半に路上にいたところを警察官が保護し、児童相談所に迷子として保護され、その後3歳6月乳幼児健診未受診でありながら、警察、児童相談所、厚木市ともその後の安否確認を一切行わないまま放置し、その間母親は家を出、同居していた父親から食事を与えられず、5歳当時餓死させられた。
その後就学年齢になりながら小学校に入学しなかったにもかかわらず、最初に把握してから10年間の長きにわたり児童相談所、厚木市ともまともに探しもせず、警察に届けもせず放置していた。理玖ちゃんが中学校就学年齢になりながら中学校に入学せず、厚生労働省から所在不明児童の調査要請があったことから、児童相談所がようやく警察に相談したことから発覚した。

→警察、児童相談所が迷子というよりもネグレクトの疑いが強い事案で保護した後、ほったらかしにせず、さらに、厚木市が乳幼児健診未受診であったことを把握した時点で、警察、児童相談所、厚木市のいずれかの機関が理玖ちゃんの安否確認をし、一時保護を含め適切な対応をすれば、殺害されることは防げた
→厚木市・教育委員会、児童相談所が小学校に入学していないことを把握した時点で、警察に捜索届を出し、警察が捜索すれば、早期に殺害されていたことを発見できた。

事件2 [東京都葛飾区愛羅ちゃん虐待死事件]

2014年1月30日、東京都葛飾区で坂本愛羅ちゃん(2歳)が肝臓損傷で失血死し、ろっ骨が折れ、40か所も体にあざがあり、父親が逮捕された事件。児童相談所は愛羅ちゃんを「見守り中」であったが、児童相談所から警察に情報提供はなかったため、殺害される5日前に110番通報で臨場した警察官が「夫婦喧嘩です」という親の嘘に騙され、40か所もあったあざを確認できず、虐待と認識できなかった。

→児童相談所から予め「見守り中」との情報提供があれば現場に赴いた警察官はより慎重に虐待の有無を調査でき、親に騙されることなく虐待を見抜けた
→虐待を見抜けていれば、法律上警察が子どもを保護することができるという制度であれば、警察が保護することにより殺害されることは防げた

事件3 [豊橋市望玲奈ちゃん虐待死事件]

2013年12月、豊橋市で当時7カ月の望玲奈ちゃんを父親が体を強く揺さぶるなどの暴行を加えて虐待死させたとして父親が逮捕された事件。2012年2月、病院に入院していた双子の乳児の紅玲愛ちゃん(姉)が、病室で父親が一人で看護中硬膜下血腫という傷害を負い、医師が虐待の疑いが高いと判断したにもかかわらず、双子の妹である望玲奈ちゃんを児童相談所が一時保護せず、退院を認め自宅に戻し、その5ケ月後に望玲奈ちゃんが殺害された事件。姉の紅玲愛ちゃんも2013年7月入院したまま病院で死亡している。

→児童相談所が医師の専門的判断に従っていれば、殺害されることは防げた

事件4 [栃木県芳賀町来夢ちゃん虐待死事件]

2013年12月、栃木県芳賀町で当時4カ月の来夢ちゃん(次男)を父親が体を強く揺さぶるなどの暴行を加え虐待死させたとして父親が逮捕された事件。2012年6月、来夢ちゃんの顔のあざを保育士が確認し児童相談所にも連絡。町が家庭訪問し2度目のあざも確認したが緊急性はないと判断した2日後に来夢ちゃんは意識不明の重体で入院し、その後死亡した。なお、児童相談所は長男も一時保護していたが来夢ちゃんが死亡後、養育環境が整ったとして児童相談所が長男を家庭に戻していた。

→児童相談所が一時保護していれば殺害されることは防げた。
→幸い長男は殺害されなかったが、虐待により次男の来夢ちゃんを死亡させた父親の元に長男を戻していた児童相談所の判断は極めて危険であり、児童相談所の一時保護の解除の適正化が必要。

事件5 [東京都大田区居所不明児童事件]

東京都大田区で2011年3月生後間もない次女を遺棄したとして両親が2013年10月に逮捕された事件。2004年12月次男への虐待の通報で家庭訪問した児童相談所が長男の不在を把握したが、その後転居して所在不明となった。児童相談所は所在を毎年追跡調査し、2013年8月、母親が大田区に住民登録していることを把握し、警察に通報し、検挙された。なお、児童相談所は2005年に警視庁赤羽署に長男の行方不明を届け出たとしているが、警視庁はそのような記録はないとしている。

→虐待家庭の全国データベースがあれば早期に発見できた可能性がある
→(事実関係は不明であるが)警察が捜索活動を行っていれば早期に子どもを保護することができた可能性がある

事件6 [和歌山市星涼ちゃん虐待死事件]

2013年7月、和歌山市で2歳の星涼ちゃんが父親から頭部に暴行を受けくも膜下出血で殺害された事件。父親は2011年11月当時2か月の星涼ちゃんに足骨折等の傷害容疑で逮捕されていたが起訴猶予処分を受けていた。2012年2月から児童相談所により一時保護され乳児院に入所していたが、児童相談所は一時保護を2013年6月に解除し、自宅に戻し、その約1か月後に父親により殺害された。

→児童相談所が安易に危険な保護者に引き渡さなければ、殺害されることは防げた

事件7 [横浜市あいりちゃん所在不明虐待死事件]

2013年4月、あいりちゃんが母親と同居男性から暴行を受け虐待死させられ、雑木林に埋められていたことが発見された事件。あいりちゃんは松戸市に居住中、小学1年生になったにもかかわらず母親が入学させず、それを把握していたにもかかわらず松戸市は転居先の秦野市に連絡せず、秦野市もそれを知った後も長期間調査しなかった。警察が110番通報により臨場し、児童相談所に虐待の通告をしたが、児童相談所が訪問しないうちに、警察も再度安否確認することもないまま、2012年7月あいりちゃんは殺害された。その後家族も所在不明となったため、児童相談所が神奈川県南警察署に相談したが当初警察は捜索活動を行わず、警察が本格的な捜索に乗り出したのが大いに遅れた。

→法律上警察が子どもを保護することができるという制度であれば、警察が110番により現場に臨場した時点で保護することにより殺害されることは防げた
→警察が児童相談所に通告後も巡回連絡してあいりちゃんの安否を確認していれば、殺害されることは防げた可能性が高い
→市町村が未就学であったあいりちゃんの発見・保護のために、情報提供・情報共有、警察への早期の捜索依頼をしていれば、殺害されることは防げた可能性が高い
→警察が児童相談所からのあいりちゃんの捜索依頼に積極的に対応していれば、(既にあいりちゃんは殺害されていたが)早期に逮捕し、他の兄弟を早期に保護することができた(本事案では他の兄弟に対する虐待の危険もあった)。

事件8 [広島県府中町唯真ちゃん虐待死事件]

2012年10月、児童相談所の判断により児童養護施設から母親の元に戻されていた小学5年生の唯真ちゃんが母親からゴルフクラブで殴打され殺害された事件。唯真ちゃんは母親の虐待により保護され、その後家庭復帰させられた後、再び母親の虐待により保護されていたが、再度児童相談所が母親の要請に応じて、唯真ちゃんの意思を確認しないまま家庭復帰を決定し、母親の元に戻してしまった。しかも、児童相談所はその後厚生労働省の指針に定められている安全確認も一切していなかった。

→児童相談所が安易に危険な保護者に引き渡さなければ、また、引き渡した場合でもその後定期的な安全確認をしていれば殺害されることは防げた。

事件9 [豊橋市杏奈ちゃん衰弱死事件]

2012年9月、4歳の杏奈ちゃんが衰弱死させられた事件。杏奈ちゃんと3歳年上の兄は、乳幼児健診未受診、未就学児童であったが、家族が転居の際、住民票の異動届を出さなかったため、市保健・虐待担当部局、教育委員会は所在が分からなくなり、児童相談所や警察に捜索依頼をすることもなく放置した。一方、児童手当担当課は父親に児童手当を支給し、父親は児童手当担当課には来所していたが、児童手当担当課は保健・虐待担当部局、教育委員会にその事実を連絡していなかった。

→市町村が未就学児童の発見・保護のために、情報提供・情報共有、警察への早期の捜索依頼をしていれば、殺害されることは防げた可能性が高い
→(本事案では市が郵便局に情報提供依頼をしたかどうかは不明だが)転居先の住所を郵便局が市の依頼に応じ情報提供することとしていれば、殺害されることを防ぐことができる可能性が高い

事件10 [北海道登別市みさとさん虐待死事件]

2012年6月、中学校特別支援学級に在学していたみさとさんが、母親の同居男性に暴行を受け殺害された事件。児童相談所は、知的障害者施設に入所していたみさとさんを、同居男性がいること、同居男性は母親に対してDV加害歴があること等を把握しながら、自宅に戻ることを認め、その後も安全確認をしていなかった。

→児童相談所が安易に危険な保護者・同居者に引き渡さなければ、殺害されることは防げた

事件11 [江戸川区小学生兄妹無理心中事件]

2012年4月、東京都江戸川区で、小学4年の晃輝くんと2年の鈴菜ちゃんの二人が母親と叔父による無理心中により殺害された事件。2011年12月晃輝ちゃんが上着なしで路上で泣いているのを住民が発見、区に通報。翌年1月に父親が自殺、母親が死にたいともらし、無理心中3日前には練炭のボヤ騒ぎがあるなどしていた。区は児童相談所に通告しなかった。

→区が児童相談所に通告し、児童相談所が一時保護等適切な対応をしていれば殺害されることは防げた可能性が高い

事件12、13、14[大阪府富田林市、大阪市東住吉区、福岡市居所不明児童事件]

小学校入学年齢となりながら小学校に入学手続きがとられていなかった子どもについて、市町村、教育委員会などの関係機関が十分な調査をせず、いずれの子どもも生後直後に殺害ないしは死に至らしめられていたことが数年後に発覚した事件。
大阪府富田林市の事件(2012年4月発覚)では、子どもが4カ月健診、1年6月健診を受診しなかったため当時両親が居住していた太子町が何回か家庭訪問したが子どもに会えないままであった。その後両親は富田林市に転居したが、太子町は富田林市に乳幼児健診未受診であることを連絡しなかった。富田林市は小学校入学前の健診を受けなかったため職員が家庭訪問したが子どもの安否を確認することなく、親族の「養護施設にいる」という説明をうのみにし、児童に医療機関の受診歴も児童手当の申請もなかったが調査せず、小学校に入学させる手続きをし、2年生になった時点で小学校から籍を抜いていた。親族から住民票から男児の籍を抜いてほしいという相談があるまで2年間何の調査もせず、警察にも相談しなかった。警察の捜査により、児童は生後すぐ死亡し、遺棄されていたことが判明した。
大阪市東住吉区の事件(2013年2月発覚)では、生きているとして児童手当が詐取されていた。大阪市は、児童が乳幼児健診を受けなかったため職員が10回家庭訪問していたが、子どもは元気にしているなどの保護者の言をうのみにし、子どもの安否を確認することなく、児童手当を支給し続けていた。
福岡市の事件(2013年9月発覚)では、就学年齢になった女児が入学しないまま2年生となり、ようやく児童相談所に連絡し、児童相談所から警察に相談があり、母親を探し出し、死亡した女児の遺体を遺棄していたことが判明した。

→市町村、教育委員会が乳幼児健診、就学前健診未受診の児童に家庭訪問しても会えない場合に速やかに警察に発見・保護依頼をしていれば、殺害は防げたか、あるいは早期に児童が殺害・死亡していたことが判明した。

事件15 [大阪府東大阪市小学6年女児殺害事件]

2012年1月、小学6年生の女児が母親に包丁で腹を刺され殺害された事件。母親は精神的に不安定で、児童相談所が2010年8月、3人の子どもを保護していたが、2011年8月母親の元に戻した。2012年1月には警察から児童相談所に虐待の通告をし、児童相談所か家庭訪問をしたが立入り調査を拒否され、その3日後に女児は殺害された。

→児童相談所が安易に危険な保護者に引き渡さなければ、殺害されることは防げた
→児童相談所が家庭訪問して調査を拒否された時点で警察に連絡し、警察から親を説得すれば、殺害されることは防げた可能性がある。

事件16 [名古屋市昌己くん虐待死事件]

2011年10月、名古屋市名東区の自宅で中学2年生の昌己くんが母親と交際し自宅に頻繁に出入りしていた男から長期間暴行を受け死亡した事件。昌己くんに対しては育児放棄等により複数回児童相談所に通報があり、一時保護も実施していた。殺害される4ケ月前から顔に殴られた跡があり、学校等から児童相談所に通報が5回もあったが、家庭訪問を繰り返すのみで一時保護せず、最終の家庭訪問から8日後に殺害された。長期間にわたる暴行を把握しながら、児童相談所は警察に通報していなかった。

→児童相談所が一時保護していれば殺害されることは防げた。

事件17 [千葉県柏市蒼志ちゃん虐待死事件]

2011年5月、当時2歳の蒼志ちゃんが両親から食事を与えられず餓死させられた事件。柏市は病院から妊娠中も母親が2回しか健診を受けていないという報告を受け、蒼志ちゃんが生まれた直後から虐待のリスクが高い家庭と判断し、児童相談所に報告していた。市の職員が家庭訪問した際も父親に面会を拒否され、市の児童相談所への報告は「介入措置」を求めるものだったが、児童相談所は家庭訪問したものの、問題なしと判断。蒼志ちゃんは6ケ月健診で体重が平均より2キロも少ない6.15キロで、その後亡くなるまで健診や予防接種を受けていなかった。死亡時の体重は平均真半分に満たない5.8キロで、体内からはのみこんだ紙切れやプラスチック片が見つかった。また、警察による捜査で父親が前妻との間に生まれた子どもに虐待を加えた疑いがあるとして、児童相談所がその子どもを一時保護していたことが判明した。

→児童相談所が一時保護していれば殺害されることは防げた。
→柏市は危機感を持って対応していたが児童相談所に従ってしまった、市の「一時保護すべき」という意見を児童相談所が尊重していれば餓死させられることは防げた。
→警察が法律上保護することができるとされていれば、このような場合に市町村から警察に連絡し、警察が保護することにより餓死させられることは防げた。

事件18 [大阪市立住吉病院不通告3歳児虐待死事件]

2011年1月、阿部颯ちゃん(3カ月)が死亡し、父親と母親が傷害容疑で逮捕された事件。
前年の11月大阪市立住吉市民病院での1カ月健診で左腕骨折が見つかり、さらに両足の骨折も見つかり入院し、医師は考えられる原因としてカルテに「先天的な骨の形成不全」、「ホルモンの病気」、「虐待」と書き込んだが、児童相談所に通告せず、12月10日に退院させたところ、翌日颯ちゃんは呼吸停止状態で病院に搬送され、約1カ月後に死亡した。

→病院が通告していれば殺害されることは防げた。

事件19 [大阪市西区桜子ちゃん楓ちゃんマンション放置餓死事件]

2010年7月、大阪市西区のマンションで母親に養育されていた3歳の桜子ちゃんと1歳の楓ちゃんの姉弟が、母親が友人と遊ぶため鍵を閉めて部屋を出て、1ケ月の間帰宅せず餓死させられた事件。マンションの住民から子どもの泣き声がするとの通報を受けた児童相談所がマンションを5回訪問するも所在が分からず、警察に所在確認依頼をすることもなくそのまま放置していた。また、大阪に転居する前に居住していた名古屋で警察が子どもを保護し、児童相談所に通告していたが、大阪に転居したため、この家族の情報を大阪の児童相談所、警察とも把握していなかった。

→児童相談所が通報されたマンションの部屋が分からない場合に警察に通報し、所在確認依頼をしていれば餓死させられることを防げた可能性がある
→本事案では住民票の異動の届け出がなかったが、虐待家庭の全国データベースが整備されていれば、住民票の異動など何らかの手かがりがあれば対応できた可能性がある

事件20 [久留米市萌音ちゃん虐待死事件]

2010年6月、母親と二人暮らしの5歳の保育園児の萌音ちゃんがマンションで母親に立たされたまま首に7キロものペットボトルをかけられ苦しみのあまりもがいて心臓が破裂し殺害された事件。保育園から児童相談所に虐待通告があり、その後も何回もあざができているのを把握し、母親が虐待を自認し、アルコール依存症のおそれもあったにもかかわらず、児童相談所は一時保護しなかった。

→児童相談所が一時保護していれば殺害されることは防げた。

事件21 [大阪府内病院不通告1歳児虐待死事件]

2010年4月14日、岩本隆雅ちゃん(1歳)が内臓損傷による出血性ショックで死亡し、母親の内縁の夫が傷害致死容疑で逮捕された事件。
同月3日、母親が松原市の病院を受診。隆雅ちゃんの額が内出血で変色して膨れ上がっており頭蓋内出血が疑われ、同市内の総合病院を紹介。同病院は虐待を疑ったが母親が「絶対に違う」と強く否定したため通告しなかった。同病院でも手に負えず、堺市内の総合病院に搬送された。いずれの病院も児童相談所に通告しなかった。

→いずれかの病院が通告していれば殺害されることは防げた。

事件22 [兵庫県三田市夏美ちゃん虐待死事件]

2009年11月、5歳児の夏美ちゃんが同居する継母により頭部を強く揺さぶられ硬膜下血腫により殺害された事件。同年5月継母による身体的虐待により一時保護されたが、わずか1ケ月で解除し、自宅に戻し、その後も二度も子どもに傷があることを確認しながら、一時保護しなかった。

→児童相談所が安易に危険な保護者に引き渡さなければ、さらに、引き渡した後でも一時保護していれば、殺害されることは防げた。

事件23 [大阪市西淀川区聖香ちゃん虐待死事件]

2009年4月、小学4年生の聖香ちゃんが母親の同居男性により連日暴行を受け殺害された事件。学校は聖香ちゃんの顔にあざがあるのを確認しながら、「見守り」が適切と判断し、児童相談所、警察に通報しなかった。殺害される直前に、近隣住民から騒がしいからDVでないかと110番通報があり、警察官が臨場したが、母親から夫婦喧嘩と弁明され、虐待を確認できず、その2週間後札がされた。

→(本事案は児童相談所が虐待の情報を把握していないケースであるが)、児童相談所が把握しているケースの場合には警察に情報提供がなされていれば、現場に赴いた警察官が親に騙されることなく虐待を見抜けた
→警察が虐待を見抜くことができていれば、法律上警察が子どもを保護することができるという制度であれば、警察が保護することにより殺害されることは防げた

事件24 [川崎市愛芽ちん虐待死事件]

2008年11月、3歳の愛芽ちゃんが母親と同居男性から殴られる、水ぶろに長時間つけられる、水の入ったペットボトルを持った手をガムテープで固定したまま立たせられたままにされるなどの凄まじい虐待被害を繰り返し受けていたが、腹部を強打され、殺害された事件。児童相談所は、保育所から通告がなされ、男性との同居も知りながら、リスクアセスメントの見直しもせず、親と面談もせず、一時保護もしなかった。

→児童相談所が一時保護していれば殺害されることは防げた。
→保育所は危機感を持って対応していたが児童相談所に従ってしまった、保育所の意見を児童相談所が尊重しなければならないという制度としていれば虐待死させられることは防げた。
→警察が法律上保護することができるとされていれば、このような場合に保育所から警察に連絡し、警察が保護することにより虐待死させられることは防げた。

事件25 [兵庫県伊丹市明日香ちゃん虐待死事件]

2008年5月、5歳の明日香ちゃんが母親から暴力的に揺さぶられ、揺さぶられ症候群で殺害された事件。明日香ちゃんは生後すぐネグレクトにより乳児院に保護され、その後家庭に戻されたが、右腕骨折により虐待によるものとして一時保護され、児童養護施設に入所。その後再度自宅に戻された。その直後から、あざがあるなどとして3度も住民から通報があったが、児童相談所は面接するのみで一時保護しなかった。

→児童相談所が安易に危険な保護者に引き渡さなければ、さらに、引き渡した後でも一時保護していれば、殺害されることは防げた。

事件26 [大阪府岬町景介ちゃん虐待死事件]

2008年2月、生後5ケ月の景介ちゃんが父親に殴り殺された事件。景介ちゃんが右足骨折した際に児童相談所に虐待通告され、その直後に頭部骨折で景介ちゃんが入院し、医師から虐待の疑いありとして一時保護すべきと児童相談所に通告されたが、児童相談所は親が否認したことから一時保護せず、その2週間後に殴り殺された。なお、本事件は大阪地裁で懲役15年の有罪判決が出されたが(平成24年11月6日)、2014年4月30日、大阪高裁で無罪判決が出された(確定)。

→児童相談所が医師の専門的判断に従っていれば、殺害されることは防げた

事件27 [寝屋川市6歳保育園児虐待死事件]

2008年2月、6歳の保育園児が母親と同居の男性から殴り殺された事件。児童相談所に対して、保育所から女児の顔に青あざがあること、母親と同居する男性がいること、養育困難であるという情報を何度も寄せられながら、家庭訪問もせず、保育所に親に注意してくれ、主任児童委員に見守り依頼をしただけであった。

→児童相談所が一時保護していれば殺害されることは防げた。

事件28、29、30 [埼玉県蕨市力人ちゃん餓死事件(2008年2月)・京都府長岡京市拓夢ちゃん餓死事件(2006年10月)・福島県泉﨑村広ちゃん餓死事件(2006年5月)]

いずれの事件も、同居の保護者等から食事を与えられず餓死させられた事件。いずれも、児童相談所、警察とも虐待していることを把握していたが、児童相談所は一時保護を行わず、児童相談所、警察とも家庭訪問、巡回連絡等による子どもの安否確認、保護者等への指導、検挙等をしていなかった。

→児童相談所が一時保護権限を適切に行使すれば、餓死させられることは防げた。
→警察は巡回連絡等により子どもの安否を定期的に確認するようにしておけば、餓死させられることは防げた。また餓死させる前に親を検挙し子どもを助けるべきであった。

事件31[岸和田市中学生餓死寸前事件]

2004年1月、当時15歳の中学生の男子が父親と同居の女から1年半にわたり食事を十分に与えられず餓死寸前で救出されたが、重度の知能障害、身体障害が残った事件。不登校が続いていたことから学校が家庭訪問したが父親らに会わせてもらえず、中学校から児童相談所に2度相談したが、児童相談所は全く何の対応もとらなかった。

→児童相談所が一時保護していれば餓死寸前になることは防げた。

さらに、生後すぐ殺害された事件を除いたすべての事件については、児童相談所から警察に対して被虐待児の情報提供がなされ、警察が児童相談所と連携しつつ定期的に子どもの安否確認と保護者に対する支援を行っていれば、虐待死を防げた可能性が高い。
生後すぐ殺害された事件については、妊娠中・産後直後から、リスクの高い妊産婦であることを把握した病院から市町村保健部局、児童相談所に連絡がなされ、妊産婦に対する適切な支援(養子縁組あっせんを含む)がなされていれば、生後すぐ殺害されることは防げた可能性が高い。

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2歳女児衰弱死…なぜ幼い命は“またも”救えなかったのか…?児相と警察で食い違う言い分

2019年06月11日 13時45分02秒 | 社会・文化・政治・経済

2019年6月10日 月曜 午後6:32

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女児が衰弱死 母親と交際相手の男性が傷害の疑いで逮捕された事件
警察からの面会同行を拒否…児相の対応に問題は?
児相が強制力持つ立ち入り調査「臨検」に踏み切れない理由とは
女児衰弱死…一連の対応に児相が会見

今月5日、札幌市で池田詩梨(ことり)ちゃん(2)が衰弱死し、母親の池田莉菜容疑者(21)と、交際相手の藤原一弥容疑者(24)が傷害の疑いで逮捕された事件。
10日、児童相談所が一連の対応についての会見を行った
5月13日午後10時ごろ、池田容疑者と面会しようとした警察の同行要請に対し「夜間のため人繰りが厳しい」ことを理由に同行しなかった児相側。
その2日後、警察から「池田容疑者と面会する約束がとれた」との連絡が入った際には…
札幌市児童相談所・高橋誠所長:
児相が一緒にいると、また機嫌を損ねて会うことすらできない。児相が一緒に入ることを最終的には遠慮してくれというかたちで、我々は同行しておりません。

最終的に、警察から同行を拒否されたという児相側。
その後、単独で面会をした警察から「詩梨ちゃんに小さな怪我やあざはあるが、虐待の疑いはない」との報告を受け、虐待なしと判断したという。

強制力持つ「臨検」はなぜ行われなかったのか

一方で、取材を進める中で警察側が「臨検」を提案していたにも関わらず、児相側が応じていなかったことも判明。
「臨検」とは、虐待の疑いがあり親が面会を拒否している家庭にも、裁判所の許可を得て強制的に行える立ち入り調査のこと。
2014年に行われた茨城県警と児童相談所が行った訓練では、立ち入りを拒む母親に対し、職員がドアチェーンを切って踏み込む様子が見られたが、このように強制力を伴う臨検が、なぜ今回行われなかったのか。
児相側は「(警察とやりとりした)当人は、臨検捜索をしませんかというふうには、少なくとも受け取っていない状況」と説明。
また、連絡そのものが取れない状態が続いた池田容疑者に対し、臨検の前段階である「家庭への立ち入り」を行っていないため「臨検にはいきなりは飛びつきません」と説明した。

増加する虐待…一方で「臨検」実施はわずか

児童相談所による虐待への対応件数を見てみると、2008年の段階では5万件以下だった対応件数が2017年には約13万4000件と、10年近くで約3倍まで増加。
一方で、臨検が実施された件数は、最も多かった2017年でも5件となっている。
では、児相が臨検に二の足を踏む理由には一体どんなものがあるのだろうか。

約20年間児童相談所に勤務し、自身も臨検に立ち会ったことがあるという山脇由貴子さんによると「これまで築いてきた保護者との関係が壊れ、その後の対応が困難になる」ことを懸念し、臨検に踏み切ることができずにいるのだという。
しかし同時に「今回のケースのように警察からの同行要請があることは数少なく、それを拒否したことはあり得ない対応」と指摘する。

風間晋解説委員:
保護者との関係が崩れることが懸念されるから、というが(詩梨ちゃんの場合は)児相にとって保護者と連絡が取れていない関係なわけですよね。それを崩さないということがそんなに大事なことなのかな、というのがまず疑問じゃないですか。

それと、児相の任務というか仕事の基本というのが、やはり今、そこに児童虐待があるかどうかを直接確認するということだと思うんです。それに対する気概が全然、伝わってこないんですね。
警察に言われたから警察にお任せしましたということだったら、ある意味「児相なんかいらない」という話になりかねないので、そこはもう一度考え直してもらわないといけないなと思いますけどね。

少なくとも臨検の前段階である「立ち入り」というステージにすぐにも行こうという、そういう気持ちがなかったのはおかしくないかと思いますよね。

児相の“切り札”ともいえる「臨検」をめぐり、食い違う認識。
なぜ幼い命は救えなかったのか、今一度考えたい。

(「Live News it!」6月10日放送分より)