裁判所の「正義」とは?~「大崎事件」最高裁決定の異常

2019年06月27日 22時29分48秒 | 社会・文化・政治・経済

裁判所の「正義」とは?~「大崎事件」最高裁決定の異常


「なんとかする」子どもの貧困

2019年06月27日 21時57分26秒 | 社会・文化・政治・経済
 
湯浅 誠  (著)
 

商品の説明

内容紹介

「あの子はラッキー」で終わらせない。第一人者が取材した「解決」の最前線

ある「こども食堂」での話。
今日は鍋にしようと、大人たちが鍋料理を作ったところ、高校生の女の子が「みんなで鍋をつつくって、本当にあるんだね」と言った。彼女には、その経験がなかった。みんなで鍋をつつくというのは、テレビの中でだけ起こるフィクションだと思っていた。スーパーマンが空を飛ぶように。
同様の話を、よく聞く。大学生のボランティアに会った中三生が「大学生って、本当にいるんだね」、簡単なクリスマスパーティをしたら「これって現実なのかなぁ」。中三生でも「偏差値」という言葉を知らない。高校生がテスト中に先生を呼び止めて「『氏名』ってなんて読むの?」と聞く。
「あたりまえ」の経験や知識が欠如している子どもたちが増えている。
この子たちが世の中を回すようになったとき、世の中はどうなるんだろうか?

このような状況に腐らず、諦めず、1ミリでも対策を進める人たちが、まだこの国にはたくさんいる!
「あの子はラッキー」で終わらせない。

1ミリを動かすどんな試みが巷に溢れているか。その諸相を紹介していく。
そこには、状況の厳しさと同時に、それに立ち向かう希望が示されるだろう。
子どもの貧困は減らせる。私たちの社会は、私たちの手で変えていける。
それは、たった1ミリに敬意を払う、私たち自身の姿勢から始まるはずだ。
貧困問題の第一人者が取材した、「解決」の最前線!

内容(「BOOK」データベースより)

いまの日本の最大の問題は、“子どもの貧困”である。問題は余りに大きい。一朝一夕にすべての人を幸せにする解決策もない。だが、一ミリでも対策を進める、腐らない人たちが、この国には、まだたくさんいる!貧困は減らせる、社会は根もとから変えられる!!貧困問題の第一人者が取材した課題解決の最前線。

著者について

●湯浅 誠:社会活動家・法政大学教授。1969年東京都生まれ。日本の貧困問題に携わる。2008年末の年越し派遣村村長を経て、09~12年内閣府参与(通算2年3ヶ月)。政策決定の現場に携わったことで、官民協働とともに、日本社会を前に進めるために民主主義の成熟が重要と痛感する。著書に『ヒーローを待っていても世界は変わらない』(朝日文庫)、『反貧困』(岩波新書、第8回大佛次郎論壇賞ならびに第14回平和・協同ジャーナリスト基金賞受賞)、『正社員が没落する』(角川新書、堤未果氏との共著)など多数。

 
 
 

 

全国子ども食堂支援せんたーむすびえ

2019年06月27日 21時45分17秒 | 社会・文化・政治・経済

「こども食堂の支援を通じて、誰も取りこぼさない社会をつくる。」

私たちは、地域の交流拠点および子どもの貧困対策として全国に広がるこども食堂を支援します。子どもと、こども食堂と、応援してくれる企業・団体・個人をつなぎ、それらすべての人々とともに、こども食堂が全国のどこにでもある状態を実現します。

そして、誰もとりこぼされない地域と社会を創ります。

団体概要

私たちは、地域の交流拠点および子どもの貧困対策として全国に広がるこども食堂を支援します。

そのため、 ①全国各地のこども食堂の地域ネットワークを支え ②何か貢献できないかと考える企業・団体とともにこども食堂へ寄付等をつなぎ ③こども食堂の意義と価値を広く理解してもらうための調査・研究を行います。

それらすべてを通じて、こども食堂が全国のどこにでもあり、みんなが安心して行ける場所となるよう環境を整え、多くの人たちが未来をつくる社会活動に参加できるよう働きかけ、誰もとりこぼれない地域と社会を創ります。


増え続けるこども食堂 

2019年06月27日 21時42分57秒 | 社会・文化・政治・経済

 過去最大の年間1,400ヶ所増で全国3,718ヶ所に

湯浅誠 | 社会活動家・東京大学特任教授
6/26(水)
こども食堂3,718ヶ所に

こども食堂が増え続けている。
この一年間だけで約1,400ヶ所増えて、全国に少なくとも3,718ヶ所。
秋田県以外の46都道府県すべてで増加した。一年で8割増。
6小学校に1ヶ所の割合だ。
私が理事長を務めるNPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえが、全国のこども食堂地域ネットワーク等と合同で行った調査で判明した(調査結果の詳細は、むすびえホームページを参照)。
3年間で12倍増

こども食堂は、子どもが一人でも行ける無料または低額の食堂。
公民館等で月に1~2回程度、「どなたでもどうぞ」と地域のみんなに開かれているところが多い。
子ども専用食堂ではない。地域の交流拠点だ。

3~4年前、「○○市にこども食堂がオープン」といった報道が増えた。
まだ「オープン」がニュースになった。
あのころとは、状況は変わった。
もうオープンはニュースにはならない。
報道量は、当時に比べれば減っているかもしれない。

でも、増え続けている。
しかもペースは上がっている。
その前2年間は年平均900ヶ所増えていた。
直近1年間だけで1,400ヶ所増えた。
3年間で12倍になった。
インフラになり始めた

こども食堂はインフラになり始めたと言っていい。
インフラ=あたりまえにあるもの。
まだ物珍しく感じる人は少なくないだろう。
行ったことのある人は少ないだろう。
現状は、まだ「特別感」がある。
特別な人がやっている特別な場所というイメージ。

しかしだんだんと、そうではなくなってきている。
3,700ヶ所という数は、全国に4,000ヶ所ある児童館とほぼ同じ。
児童館くらいの身近さに、こども食堂がなり始めている。

歩いていける範囲に

こども食堂が「貧困家庭の子どもを集めて、ごはんを食べさせるところ」だとしたら、こども食堂の究極の目的はゼロになることだ。
子どもの貧困が解決すれば、自分たちは不要になるからだ。

しかし地域の交流拠点でもあるとしたら、話は違ってくる。
そこに人が暮らしているかぎり、あり続けたほうがよいもの。

だから私たちは、こども食堂のような居場所、家庭でも学校でもない第三の居場所(サード・プレイス)は、すべての子がアクセスできることが望ましいと考えている。

家庭の経済状態に関係なく、親でも先生でもない大人たちと出会う場所。
それを通じて、多様な価値観を身につけ、人生の選択肢を広げていく場所。

だから、目指すは小学校と同じ数、2万だ。
やはり歩いていける範囲になければ、「すべての子がアクセスできる」とは言えないから(注1)。

大量に並ぶ靴。こども食堂は義務で行く場所ではなく、行きたくて行く場所。すべての子が、望むならここに靴を並べられるようにしたい
「充足率」を見る

そのため今回、私たちは「充足率」を算定した。
充足率とは、県下の小学校数に対するこども食堂数の比率。

たとえば東京都には1,332の小学校がある。対してこども食堂は488ヶ所。充足率は36.6%。
3小学校区に1つはあることになる。
数だけをみれば、488ヶ所ある東京都は全国でもっともこども食堂が多い都道府県だが、実は子どもにとってもっとアクセスしやすい県がある。

沖縄県と滋賀県だ。
沖縄県の充足率は60.5%、滋賀県は52.5%と、ともに50%を超える。
2小学校区に1つ以上。
がんばれば、歩いていけるかもしれない(注2)。

都道府県別充足率グラフ。右端と中央で突出しているのが、沖縄県と滋賀県子どもの選択肢を広げる

なぜ歩いていけるところに、そうした場所が必要なのか。

一つは、子どもの選択肢を広げる、子どもの育ちの応援。

私自身の話になるが、私の兄は障害を持っている。
その兄のために、我が家にはボランティアの人たちが出入りしていた。
小さい頃の私も、よく遊んでもらった。
初めて大学生に会ったのもこのときだ。名前を有賀さんと言った。

「新しい生き物」に出会った感じだった。
大人でもないし、子どもでもない。
それからしばらく、私にとって大学生とは「有賀さんみたいな人たち」で、大学とは「有賀さんみたいな人が行っているところ」だった。

世の中には「大学など自分とは無縁」と思って生きている子がいる。
別に大学に行かなくても、立派な大人にはなれる。
が、大学に行くかどうかの選択が「自分にはない」と感じることは、問題だ。
貧困とは、選択肢が狭まることだから。

その選択肢を広げるのに必要なのは、学習支援だったり、キャリア教育だったり、親の経済力だったり、大学教育の無償化だったりするだろう。
同時に「生身の大学生に出会う」ことが決定的な意味を持つこともある。

それは、出会う場があって、可能になる。

誰と会ったかは忘れても、「他人はこわくない」「見知らぬ人もやさしい」という体感を積み上げることが、チャレンジをおそれない大人を育てる
誰と会ったかは忘れても、「他人はこわくない」「見知らぬ人もやさしい」という体感を積み上げることが、チャレンジをおそれない大人を育てる
親もホッとできる場所

二つめに、親たち。

いくら我が子がかわいくても、365日ずっと一緒にいれば、疲れるときもある。
特に今の子育ては、母親の孤立感が深い。
核家族だし、夫の帰りは遅いし。

子連れだと制約も多く、社会とのつながりも薄くなったりする。
でも愚痴を言うと「あんた、自分の子どもを愛してないの?」と聞かれそうで、言えない。
世の中にはすごい子育ての話が氾濫しているが、自分はそんなに完璧にはできない。

そういうふうにして、気持ち的に追いつめられていく母親は少なくない。
サザエさんは、フネさんが一緒に台所に立ってくれて、タラちゃんはカツオやワカメが遊んでくれて、それでみんな「いいね」と言うのに、家族以外を頼ろうとすると「甘えている」と言われてしまう。あんな三世代同居は、もうほとんどいないのに。

そういう中で、こども食堂は親がホッとできる場所になっている。
小さい子を他の大人があやしてくれるので、自分のペースで食事ができる。
他の親とおしゃべりができる。

子どもが食べ物をこぼしても、誰も文句を言わない。
より年上の人たちが自身の子育て経験を教えてくれる。

「こども食堂で、最後まで帰りたがらないのは、お母さんたち」とは、よく聞く「こども食堂あるある」だ。

いろんな人が見ててくれる、関わってくれる。子どもに関してちょっと気になっていたことを思い出したときに聞ける。「相談」だとかまえてしまうが、「食事しながらのおしゃべり」だったら話せる。「一緒に食卓を囲む」ことの相談機能は、なかなかのものだ
いろんな人が見ててくれる、関わってくれる。子どもに関してちょっと気になっていたことを思い出したときに聞ける。「相談」だとかまえてしまうが、「食事しながらのおしゃべり」だったら話せる。「一緒に食卓を囲む」ことの相談機能は、なかなかのものだ
こども食堂は、家庭力を上げる

ある母親は私に「ここがあるから、ふだんのおかずをもう一品増やせる」と言っていた。

仕事に休息が必要なように、子育てにも休息は必要だ。
どれだけ仕事が好きでも。どれだけ子どもが愛おしくても。

休みがあって、仕事をがんばれる。
休みがあって、子育てをがんばれる。

エンドレスにがんばりつづけるのが「仕事をする」ということではない、と唱えたのが働き方改革だった。
それにならえば、エンドレスにがんばりつづけるのが「子育てする」ということではない。

だから心配しなくて大丈夫。
こども食堂は家庭力を下げない。家庭力を上げる。

一人暮らしは、さびしい?

そして、高齢者。

一人暮らし世帯が、過去最高の35%となった。
もう日本の世帯の多数派は「おひとりさま」だ。
しかし「だから、さびしい」とはかぎらない。

ドイツは、一人暮らし世帯が40%だ。
でも「病気のときや一人ではできない日常生活上の作業が必要な時に、友人に頼れる」とした人が45%。対して日本は18.5%。
他方「家族以外に頼れる人がいない」はドイツ5.8%、日本16.1%。
(ISSP 国際比較調査「社会的ネットワークと社会的資源 2017」より)

「家族だけ」となれば、家族と同居していない一人暮らし=さびしいかもしれない。
でも家族以外のつきあいもあれば、一人暮らし=さびしくなるとはかぎらない。

「誰かがいるから、がんばれる」ってある

人生100年と言われるようになった。
末長く健康に暮らしたいし、またそうしなければいけないようなプレッシャーも、じんわりと感じるようになった。

体操したり、散歩したり、ジムに通ったり、自分のために健康づくりにいそしめる人は、それでいい。

が、すべての人が「自分のためにがんばれる」わけではない。
自分一人のためには食事をつくる気もおきない、という人もたくさんいる。
誰かがいるから、がんばれる、と。

私がこども食堂で会った調理ボランティアの最高年齢は91歳の女性だった。
彼女は「自分が元気をもらってる」と話していた。
誰かのため、が自分の張りあいとなり、元気になり、よくしゃべり、おいしく食べられる。

それも立派な健康づくりだ。

こども食堂は高齢者パワーが「炸裂」する場所でもある。大阪市西淀川区の「朝ごはんやさん」で食事をつくる地域の高齢女性たち
こども食堂は高齢者パワーが「炸裂」する場所でもある。大阪市西淀川区の「朝ごはんやさん」で食事をつくる地域の高齢女性たち
数の問題ではないが、数「も」重要

多世代が交流するこども食堂は、このように多様な人たちにメリットがある。

子どもと同じで、こども食堂も「産めよ増やせよ」と言って、増やすものではない。
「数」だけが重要なわけではない。
が、多くの人にメリットのあるものは、たくさんあってほしい。

しかも、やりたい人は全国にたくさんいる。
そうでなければ、たった一年で1,400ヶ所も増えない。
どこかからお金が出てくるわけではないボランティア活動なのに。(注3)

だから、大事なことは「やりたい人が『やりたい』と言える空気をつくる」こと。
そのためには、どこにでもあるよね、あるのがふつうだよね、という感じにしたい。

そのためには数「も」必要だ。

まだまだだが、ここまでは来た

去年調べたときには、充足率が5%未満の県が10あった。
今年は、それがなくなって、47都道府県すべてが5%以上になった。
充足率が10%を超えている県は、36ある。

まだまだだ。
まだまだだが、ここまでは来た。

より多くの子ども、そして大人たちが、アクセスできる、その風景をあたりまえにしたい。

住宅街を歩いていて、ふと見ると、こんな看板を見つける、そんな風景が日常になるといい。「子どもの駆け込み110番」のプレートを掲げるお宅くらい、たくさん。
住宅街を歩いていて、ふと見ると、こんな看板を見つける、そんな風景が日常になるといい。「子どもの駆け込み110番」のプレートを掲げるお宅くらい、たくさん。
(注1)地方では自明のことだが、近年は小学校の統廃合が進んで、かなり広域からスクールバスで通う小学校が増えている。そのような地域では、小学校区=歩いていける範囲とは到底言えない現状があるのだが、現段階ではとりあえず、象徴的な意味合いも含め「すべての子がアクセスできる=全小学校区に」とする。

(注2)「充足率」60%(271小学校に対して164のこども食堂)の沖縄県も、小学校区ごとにあるかないかを精査すると、33%(89小学校区)まで落ちる。全国で同様の「落とし込み作業(プロット化)」を行う必要がある。この点についても、詳細はむすびえホームページを参照。

(注3)内閣府「国及び地方公共団体による「子供の居場所づくり」を支援する施策調べについて(平成30年7月25日)」によれば「子供の居場所づくり」を支援する施策を実施している地方自治体は219(うち都道府県が30)。「子供の居場所づくり」には学習支援教室なども含まれており、この調査のみから、こども食堂に補助金等を出している自治体数はわからないが、全国を訪れて聞いている実感から言うと、規模の大きな自治体を中心に1割程度(100自治体程度)ではないかと感じている。

湯浅誠
社会活動家・東京大学特任教授
1969年東京都生まれ。日本の貧困問題に携わる。1990年代よりホームレス支援等に従事し、2009年から足掛け3年間内閣府参与に就任。政策決定の現場に携わったことで、官民協働とともに、日本社会を前に進めるために民主主義の成熟が重要と痛感する。現在、東京大学先端科学技術研究センター特任教授の他、NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ理事長など。著書に『子どもが増えた! 人口増・税収増の自治体経営』(泉房穂氏との共著、光文社新書)、『「なんとかする」子どもの貧困』(角川新書)、『反貧困』(岩波新書、第8回大佛次郎論壇賞、第14回平和・協同ジャーナリスト基金賞受賞)など多数。


災害ユートピア――なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか

2019年06月27日 18時59分15秒 | 社会・文化・政治・経済
 

商品の説明

内容紹介

「お互いに助け合い、秩序を持って行動する日本人の姿はすばらしい」と言われる。しかし、実は災害時のそうした行動は、日本人だけではなく、世界中で共通してみられるという。

著者のレベッカ・ソルニット氏は1989年にカリフォルニア州でロマ・プリータ地震に遭い被災している。
その経験をもとに、1906年のサンフランシスコ地震から2005年に起きたニューオリンズのハリケーン被害までを取材・研究してまとめたのが本書である。

「大惨事に直面すると、人間は利己的になり、パニックに陥り、退行現象が起きて野蛮になるという一般的なイメージがあるがそれは真実とは程遠い」と著者は言う。「地震、爆撃、大嵐などの直後には緊迫した状況の中で誰もが利他的になり、自身や身内のみならず隣人や見も知らぬ人々に対してさえ、まず思いやりを示す」。

災害時に形作られる即席のコミュニティは「地獄の中で」他人とつながりたいという、欲望よりも強い欲求の結果である。災害を例にとり、社会や人間心理の本質に迫っている。

内容(「BOOK」データベースより)

不幸のどん底にありながら、人は困っている人に手を差し伸べる。人々は喜々として自分のやれることに精を出す。見ず知らずの人間に食事や寝場所を与える。知らぬ間に話し合いのフォーラムができる…。

なぜその“楽園”が日常に生かされることはないのか?大爆発、大地震、大洪水、巨大なテロ―いつもそこにはユートピアが出現した。『ニューヨークタイムス』2009年度の注目すべき本に選出。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ソルニット,レベッカ
ノンフィクション作家。サンフランシスコ在住。代表作『River of Shadows : Eadweard Muybridge and the Technological Wild West』で全米批評家協会賞ならびにマーク・リントン歴史賞を受賞 

高月/園子
東京女子大学文理学部史学科卒業。在英25年(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

"災害はわたしたちを、人間性も社会も一変したユートピアに投げ込む。

そこでは人々は平常時より大胆で、より自由でしがらみがなく、まとまりがよく充実してはいるが縛られてはいない。

"2010年発刊の本書は、災害が悲しみだけでなく、乗り越えられるものを提供してきた事を教えてくれる。

個人的には、タイトルに関しては、単純には災害を歓迎しているかのようなミスリードが人によっては起きる気がして、誤解を招くのでは?とヒヤヒヤしながら手にとったのですが。

本書を読み進めてすぐに、私たち日本人の【災害時の治安の良さ・市民の行動の素晴らしさ】が世界的にも『特筆すべき美点』として評価されている。

と私個人が信じてきた事が誤りであり、世界中のあらゆる場合でも【市民全体に共通してきた事実】であることを知り、何ともメディアや映画などに容易く洗脳されている己の無知さには恥ずかしさを、一方で、国や社会や人種や思想、宗教を越えて、人が本来的に共通して持つ『利他的な行動』の美しさには誇りを覚えました。

また本書では、災害の都度『市民はパニックに陥って、その地域は混乱し暴動や略奪やレイプが発生する』というお馴染みのイメージが『利己的な活動』を通しトップへと登りつめた【少数のエリート】による利己的な自分たちの鏡のイメージが増幅された結果『創られたもの』だと指摘。

実際起きている事とは真逆に起きた【エリートパニック】により、災害時に被害者があべこべに犯罪者扱いされて【治安維持部隊】によって殺害されたり掠奪してきた事を何度も紹介しているのですが。

こちらに関しては政治家に関しては保留するとして【自衛隊の方々】には感謝しかないな。と、実際に被災地でのボランティア活動で共にした隊員の顔を思い浮かべながら、あらためて感じました。

災害そのものへの防災や減災ではなく、歴史的に災害が政治や社会構造に【どのような変化】を与えてきたかに興味のある誰か、自然発生的なコミニュティに関心のある誰かにもオススメ。

 
 

 


 


 

自殺もまた社会現象である

2019年06月27日 18時44分47秒 | 社会・文化・政治・経済

自殺論
個人の意識外の「社会」発見 デュルケーム「自殺論」

大澤真幸が読む
 自殺ほど個人的な理由でなされるものはない。個々の自殺の背景には、人によって異なるさまざまな私的な事情がある。自殺は社会現象には見えない。
 だが、例えばプロテスタントが多い地域とカトリックが優勢な地域とを比べると、前者の方が自殺率が高い。

教義の点では、どちらも自殺には否定的である。

それなのに自殺率に差が出るのはどうしてなのか。

この事実は、自殺もまた社会現象であることを示している。
 このことに気づいたデュルケームは、あと三年で十九世紀が終わるという年に公刊された本書で、自殺を規定する社会的要因を基準に自殺は三つのタイプに分けられると論じた。着眼した要因は、社会的連帯(つまり絆)の強さである。
 第一に自己本位的自殺。個人が共同体から切り離され、孤立したことに由来する自殺である。プロテスタントの自殺率が高いのは、このタイプの自殺が多いからだ。プロテスタントはカトリックより個人主義の傾向が強いのだ。第二に集団本位的自殺。殉死や殉教のように、他者や集団の大義のための自殺である。第三にアノミー的自殺。アノミーとは、規範の拘束力が弱まり、社会秩序が不安定になっている状態である。不況時だけではなく、極端な好況期も自殺率が上昇することが、このタイプの自殺がある証拠となる。
 本書の功績は、個人の意識には還元できない、まさに「社会」を発見したことにある。人は自殺するとき、自分が属する社会の連帯の強さのことなど考えない。その人の意識は、失恋や借金のことで占められている。しかし、意識の外にある社会的要因が、ある人が自殺に向かうかどうかを(少なくとも部分的には)規定している。
 デュルケームと同じ頃、フロイトが「無意識」を発見した。「社会」と「無意識」の間には結びつきがある。通常の意識的な思考と異なるところにもう一つの思考や意志があるかのように見えるという点で、両者は共通しているのだ。(社会学者)=朝日新聞2018年12月22日掲載

エミール・デュルケーム(1858年4月15日 - 1917年11月15日)は、フランスの社会学者。オーギュスト・コント後に登場した代表的な総合社会学の提唱者であり、その学問的立場は、方法論的集団主義と呼ばれる。
また社会学の他、教育学、哲学などの分野でも活躍した。
『自殺論』[編集]
19世紀後半に欧州の自殺率の急上昇が話題になる中、デュルケームが39歳の1897年に公刊された『自殺論』には「社会学研究」というサブタイトルがあり、先述の「社会的事実」を客観的かつ実証的に分析し、その実態を具体的な事例によって明らかにしようとしたデュルケームの意欲作である。
当時のヨーロッパ各国での自殺率が短期間ではほぼ一定値を示した統計資料などから、各社会は一定の社会自殺率を持っているとし、社会の特徴によって自殺がどのように異なるかを明らかにしようとした。デュルケームは、この研究において自殺を個々の人間の心理から説明するのではなく、社会的要因(社会的事実)から4つに類型化している。
公刊の2年前に著書『社会学的方法の基準』においてデュルケームは、「社会的事実の決定要因は、個人の意識ではなく先行した社会的事実にもとめねばならない」という説明の公準をたてており、その適用を本書で試みている。
なお、デュルケーム研究者のアンソニー・ギデンズは、論文『自殺の理論』の中で、「本書は膨大な数に上る自殺未遂の問題を無視してしまった」と批評している。
自殺の四分類[編集]
利他的自殺(集団本位的自殺)
集団の価値体系に絶対的な服従を強いられる社会、あるいは諸個人が価値体系・規範へ自発的かつ積極的に服従しようとする社会に見られる自殺の形態。
献身や自己犠牲が強調される伝統的な道徳構造を持つ未開社会、さらにその延長線上にある軍隊組織に見られる自殺・殉死などが該当する(一般人よりも軍人のほうが自殺率が高く、軍隊内では工兵や後方支援部隊の兵士よりも戦闘部隊の兵士のほうが自殺率が高い)
利己的自殺(自己本位的自殺)
過度の孤独感や焦燥感などにより個人が集団との結びつきが弱まることによって起こる自殺の形態。個人主義の拡大に伴って増大してきたものとしている。
デュルケームによればユダヤ教徒よりもカトリック教徒、カトリック教徒よりもプロテスタント教徒のほうが自殺率が高く、農村よりも都市、既婚者よりも未婚者の自殺率が高いなどと言ったように個人の孤立を招きやすい環境において自殺率が高まるとしている。
ただし、宗教別の自殺率の比較は、その後の研究によって統計上の誤りが証明され、デュルケームが指摘するほどに大きな違いがないことが明らかになっている。
アノミー的自殺
社会的規則・規制がない(もしくは少ない)状態において起こる自殺の形態。集団・社会の規範が緩み、より多くの自由が獲得された結果、膨れ上がる自分の欲望を果てしなく追求し続け、実現できないことに幻滅し虚無感を抱き自殺へ至るものである。つまり、無規制状態の下で自らの欲望に歯止めが効かなくなり、自殺してしまうもので、不況期よりも好景気のほうが欲望が過度に膨張するので自殺率が高まる。
宿命的自殺
集団・社会の規範による拘束力が非常に強く、個人の欲求を過度に抑圧することで起こる自殺の形態(彼はこのパターンについては脚注において説明しているに過ぎないので、「3分類」という場合はこれを含めないので注意が必要)。デュルケーム自身は、この自殺類型に関して具体的な事例を挙げていないが、宮島喬は身分の違いによって道ならぬ恋を成就できずに自殺へ至る「心中」がこれに該当するものとしている。
アノミー (anomie) は、社会秩序が乱れ、混乱した状態にあることを指す「アノモス(anomos)」を語源とし、宗教学において使用されていたが、デュルケームが初めて社会学にこの言葉を用いたことにより一般化した。
デュルケームはこれを近代社会の病理とみなした。社会の規制や規則が緩んだ状態においては、個人が必ずしも自由になるとは限らず、かえって不安定な状況に陥ることを指す。規制や規則が緩むことは、必ずしも社会にとってよいことではないと言える。


小さな蜂の巣

2019年06月27日 18時42分33秒 | 日記・断片

何時の間にか、軒先に小さな蜂の巣が。
発見した長男夫婦が「触らないほうがいい」と言う。
見たところ、蜂は二匹のみ。
二人が帰った後、家人も「巣を触らないで」とクギを差す。
だが、他人に処理を頼めるわけではないので、ハエ叩きで蜂の巣を叩き落とし、二匹の蜂も叩いて動かなくした。
恐れて、騒ぐほどのことはなかった。


敢闘会の活動で土浦方面へ

2019年06月27日 16時20分09秒 | 日記・断片

佐々田さんと午前10時の約束であったが、午後から雨が降るのではないかと心配して、9時にした。
何処へ行くか打ち合わせをしていなかったが、とりあえず土浦方面へ行くことになる。
藤代、牛久を経て荒川沖方面へ向かう。
ところが、駅方面から表通りを経て住宅街へ向かう道ではなく、大きな道路を通り右折すると自衛隊の施設の裏通りに出てしまう。
ただ走っているだけとなる。
肝心な訪問先の医療機関などがない。
30分ほどロスとなる。
カーナビで改め土浦方面を目指す。
何とか土浦市内を30軒ほど訪問して、約12時30分に取手へ戻る。
ヤオコウの喫茶室でコーヒーを飲みながら、次回の活動の打ち合わせをした。
来週は、我孫子、柏方面へ行くことにした。


自分自身の一念がどうかである

2019年06月27日 07時46分34秒 | 社会・文化・政治・経済

条件がどうとか、環境がどうとか、情勢がどうとかではない。
あれこれ論ずる前に、自分自身の一念がどうかである。
本気で戦う炎が燃えているかどうかである。
<行き詰まり>の元凶は、外ではない。
自分の心の中である。
どうせできないと決め込むのは、自分の惰弱な心に負けている姿だ。
その己心の「一凶」を断つことだ。


伊万里市市民図書館(佐賀)

2019年06月27日 07時00分05秒 | 社会・文化・政治・経済

人づくり 街づくり 拠点らしく

平成最後の図書館記念日

 今年のゴールデンウィークは史上初の10連休となりました。
 連休真っ只中の4月30日は図書館記念日。この日、特別に開館した市民図書館では、今夏、佐賀県内で開催される「2019さが総文」のキャラクター「あさぎちゃん」を一日図書館長に任命しました。
 委嘱状を受け取り、早速、館長としての初仕事。理美容店サロン・ド・マツナガ(山代町)の松永一広さんから寄贈された絵本を受け取るという大役に挑みました。その後、館内を巡回し、さが総文実行委員会の高校生と一緒に、多くの図書館利用者と触れ合いながら「2019さが総文」と「図書館記念日」をPRしました。
 また、この日は「折り紙ワークショップ」や「図書館探検隊」が行われました。ともに親子で図書館を楽しんでいる光景が見られ、ほほえましい平成最後の一日となりました。

「図書館記念日」って?
1950年4月30日、公共図書館の設置および運営に関する法律「図書館法」が公布されたのを記念して、日本図書館協会が4月30日を「図書館記念日」と制定しました。
「2019佐賀総文」って?
2019(令和元)年7月27日(土)~8月1日(木)の6日間にわたって、佐賀県内で初めて開催される「全国高等学校総合文化祭」です。豊かな自然に恵まれ、近代日本をリードした歴史と特色ある文化を受け継いできた佐賀の地に、全国および海外の高校生たちが集い、文化活動を展開します。
伊万里市では文芸部門が開催されます。
図書館でボランティアしませんか

 伊万里市民図書館は、たくさんのボランティアに支えられ、開館して24年目を迎えています。
 そこで新たに図書館でボランティア活動を希望する方を募集いたします。まずは活動を見学して、会員の方からお話を聞いてみませんか。みなさん生き生きと楽しんで活動をされています。

 ☆伊万里おはなしキャラバン 〈土曜おはなし会〉
   こどもたちへ図書館やぶっくんの巡回でお話を届けます。
 ☆てんとうむしの家 〈毎週水曜、創作室にて活動〉
   保育園などで読み語りに使用する布の絵本などを作ります。
 ☆ブックスタートボランティア 〈主に第4木曜日〉
   月に一回、3か月児健診時に絵本のプレゼントを行います。
 ☆対面朗読 草ひばり 
   目の不自由な方と対面しながら、代わりに物語や本を朗読します。
 ☆図書館フレンズいまり
   市民の図書館を守り育てることを目的とします。
   たくさんの仲間がみなさんを待っています!


伊万里市民図書館設置条例(昭和29年条例第31号)の全部を改正する。

(設置及び目的)
第1条 伊万里市は、すべての市民の知的自由を確保し、文化的かつ民主的な地方自治の発展を促すため、 自由で公平な資料と情報を提供する生涯学習の拠点として、伊万里市民図書館(以下「図書館」という。)を設置する。

(構成)
第2条 図書館は、本館及び自動車図書館によって構成する。

(名称及び位置)
第3条 図書館の名称及び位置は、次のとおりとする。
 名称:伊万里市民図書館
 位置:伊万里市立花町4110番地1

 

 

 

 

 
図書館案内

図書館ツアー
館内を順にご案内します。


(館内地図)
 地図の見たい場所をクリックしてください。

館内地図<map name="map"> <area shape="poly" coords="276,21,304,21,304,42,360,127,360,152,305,152,305,65,275,66" href="https://www.library.city.imari.saga.jp/?page_id=286" alt="1.伊万里学コーナー" /> <area shape="poly" coords="306,187,362,187,362,229,334,229,335,203,325,203,325,229,306,229" href="https://www.library.city.imari.saga.jp/?page_id=287" alt="2.AVコーナー" /> <area shape="rect" coords="236,195,291,265" href="https://www.library.city.imari.saga.jp/?page_id=288" alt="3.一般開架室(A群)" /> <area shape="rect" coords="180,195,226,265" href="https://www.library.city.imari.saga.jp/?page_id=290" alt="4.一般開架室(B群)" /> <area shape="rect" coords="142,195,168,265" href="https://www.library.city.imari.saga.jp/?page_id=291" alt="5.一般開架室(C群)" /> <area shape="rect" coords="138,271,191,291" href="https://www.library.city.imari.saga.jp/?page_id=292" alt="6.くつろぎコーナー" /> <area shape="rect" coords="37,450,98,522" href="https://www.library.city.imari.saga.jp/?page_id=293" alt="7.ホール" /> <area shape="rect" coords="192,376,223,437" href="https://www.library.city.imari.saga.jp/?page_id=294" alt="8.特別展示室・展示ホール" /> <area shape="rect" coords="23,313,168,440" href="https://www.library.city.imari.saga.jp/?page_id=295" alt="9.南の庭" /> <area shape="rect" coords="23,189,92,265" href="https://www.library.city.imari.saga.jp/?page_id=296" alt="10.子ども開架室" /> <area shape="poly" coords="10,137,52,153,55,159,55,164,52,170,46,171,3,156,0,152,1,145,4,140" href="https://www.library.city.imari.saga.jp/?page_id=297" alt="11.のぼりがまのおへや" /> <area shape="poly" coords="146,166,192,166,192,189,141,189" href="https://www.library.city.imari.saga.jp/?page_id=298" alt="12.旅のコーナー" /> <area shape="poly" coords="166,41,188,41,187,123,191,128,192,165,146,165,159,77" href="https://www.library.city.imari.saga.jp/?page_id=299" alt="13.ヤングコーナー" /> <area shape="rect" coords="254,140,271,186" href="https://www.library.city.imari.saga.jp/?page_id=300" alt="14.雑誌コーナー" /> <area shape="rect" coords="219,146,251,190" href="https://www.library.city.imari.saga.jp/?page_id=301" alt="15.新聞コーナー" /> <area shape="rect" coords="362,231,390,310" href="https://www.library.city.imari.saga.jp/?page_id=302" alt="16.ぶっくん書庫" /> <area shape="poly" coords="193,14,273,14,273,65,304,65,304,166,280,166,280,125,247,125,247,136,220,146,220,170,193,170,193,126" href="https://www.library.city.imari.saga.jp/?page_id=303" alt="17.北の庭" /> <area shape="rect" coords="91,222,125,246" href="https://www.library.city.imari.saga.jp/?page_id=304" alt="18.イスの木のコーナー" /> <area shape="rect" coords="122,234,141,265" href="https://www.library.city.imari.saga.jp/?page_id=305" alt="19.くらしのコーナー" /> <area shape="circle" coords="202,514,13" href="https://www.library.city.imari.saga.jp/?page_id=310" alt="20.おむつ台" /> <area shape="poly" coords="244,355,394,357,396,370,406,370,407,557,380,600,253,599,254,552,227,552,224,480,233,479,230,436,223,434,223,385,244,384" href="https://www.library.city.imari.saga.jp/?page_id=306" alt="21.駐車場・臨時駐車場" /> <area shape="circle" coords="310,324,13" href="https://www.library.city.imari.saga.jp/?page_id=307" alt="22.本のポスト" /> <area shape="circle" coords="125,302,13" href="https://www.library.city.imari.saga.jp/?page_id=307" alt="22.本のポスト" /> <area shape="rect" coords="362,184,390,208" href="https://www.library.city.imari.saga.jp/?page_id=308" alt="23.対面朗読室・録音編集室" /> <area shape="circle" coords="104,255,13" href="https://www.library.city.imari.saga.jp/?page_id=353" alt="25.授乳室" /> </map>


 1.伊万里学コーナー  2.AVコーナー  3.一般開架室(A群)
 4.一般開架室(B群)  5.一般開架室(C群)  6.くつろぎコーナー
 7.ホール  8.特別展示室・展示ホール  9.南の庭
 10.子ども開架室  11.のぼりがまのおへや  12.旅のコーナー
 13.ヤングコーナー  14.雑誌コーナー  15.新聞コーナー
 16.ぶっくん書庫  17.北の庭  18.イスの木のコーナー
 19.くらしのコーナー  20.おむつ台  21.駐車場・臨時駐車場
 22.本のポスト  23.対面朗読室・録音編集室  24.2階書庫
 

議員の通信簿を付けてみては

2019年06月27日 06時29分38秒 | 社会・文化・政治・経済

全日本おばちゃん党・新しい形の女性の政治参加を目指して

国会の議事録を読むと、政治家が「国際人権の条約を理解していない」としか思えないことをしゃべっていた。

みずからの言葉に責任を持っているとは思えず、支持者や支援団体の主張を代弁しているだけ。
単なる「オッサンのかっこつけ」
最近問題になった発言も、「飲んだから忘れた」くらいのフワッとした居酒屋レベルといえる。
森友・加計問題も一緒。
公の場で政治家たちが「うそつき」になる瞬間を見せられたようで、吉本新喜劇かとさえ感じた。
(安部晋三首相)本人も新喜劇に出たことだし、「皆さん新喜劇の俳優にならはったらええんちゃいますか」と思った。
「女を買いたい」とか言うのは、日常的に使っているということだろう。
言葉は、話す人の日常の鏡だと思う。
言葉が軽薄な人は、もともと軽薄な考えの人なのだろう。

谷口 真由美さん 【Profile】

女性参政権が認められて70年を経ても女性議員の数が低迷する日本。フェイスブックのネットワークを通じて「オッサン支配」に反旗を翻した「おばちゃん」たちの「第二の女性参政権運動」を紹介する。
大阪国際大学准教授。専門分野は国際人権法、ジェンダー法など。
2004年、大阪大学大学院国際公共政策研究科修了博士(国際公共政策)。
2012年Facebook上のグループ「全日本おばちゃん党」を立ち上げ、代表代行となる。2015 年3月Facebookによる『世界の12人の女性』の1人に選出。著書に『リプロダクティブ・ライツとリプロダクティブ・ヘルス』(信山社、2007年)、『日本国憲法 大阪おばちゃん語訳』(文芸春秋, 2014年) など。


野村克也氏、矢野監督に期待も試合中のバンザイNG

2019年06月27日 05時57分41秒 | 社会・文化・政治・経済

6/24(月) 日刊スポーツ

阪神対西武 試合前、野村克也氏(左)と談笑した矢野監督
<日本生命セ・パ交流戦:阪神3-7西武>◇23日◇甲子園

球界のご意見番から愛情あふれるメッセージだ。阪神、楽天などで監督を務めた野村克也氏(83)が23日、テレビ番組の取材で「日本生命セ・パ交流戦」の西武戦(甲子園)を観戦した。

サムアップポーズをする阪神監督時代の野村克也氏

矢野燿大監督(50)にとって恩師の1人である同氏は優勝を狙えると断言。その一方で、ノムさん流の毒ガスも忘れなかった。チームは3連勝を逃したが、交流戦を終えてリーグ3位と好位置。ペナントレース再開から再上昇を狙う。

   ◇   ◇   ◇

久しぶりの甲子園でノムさんのボヤキ節がさく裂した。かつてのわが家に帰ってきた野村氏は、「甲子園というのは俺の野球人生、大失敗だから」と、いきなりの自虐ネタで笑わせた。99年からの3年間、暗黒時代のタテジマを率いた元指揮官は「お前らにつぶされたよ」と取り囲む報道陣をジロリ。「俺は人気にあんまり縁がないから。阪神の監督になったときはファンとマスコミ。これに参った。対応の仕方がわかんない。慣れてないから」と、自嘲気味に笑った。

訪問の目的は愛弟子との再会だった。TBSテレビのスポーツ情報番組「S1」の収録で対談。試合前に甲子園の一塁側に陣取った同氏は、矢野監督とガッチリ握手を交わした。監督就任決定の際には直接、あいさつを受けるなど義理堅さにも感激。「元気そうで良かったよ」とニコニコ。しかし恒例の? 毒ガス噴射を忘れなかった。

試合中に矢野監督は大きなアクションで喜びを表現。「矢野ガッツ」として先日グッズも発売されるほど話題だ。ただ、同氏は「大反対! 勝ってバンザイせい! ゲームセット、勝った、バンザイ! それならオッケー。試合中にバンザイをする監督はろくな監督いない。大監督になれない。俺は喜んでいられない。うれしいのは分かるけど、試合が終わるまで我慢しないと」とバッサリ。本気とも冗談とも取れない口ぶりだが、愛情たっぷりでアドバイスした。

もっとも矢野阪神には大きな期待を寄せているようで就任1年目からのリーグ優勝もあり得ると予想。「巨人がああいうチームだからチャンスはいくらでもある」と断言した。矢野監督についても「彼は中日にいたからね。名古屋も地元意識が強いから。そりゃ大丈夫。マスコミにつぶされることはない」と人気球団の監督としての素質があると期待。交流戦最終戦に敗れたが、勝負の夏を迎えるチームにとって、心強い言葉だった。【桝井聡】


野村克也氏、矢野監督に期待も試合中のバンザイNG

2019年06月27日 05時57分41秒 | 社会・文化・政治・経済

6/24(月) 日刊スポーツ

阪神対西武 試合前、野村克也氏(左)と談笑した矢野監督
<日本生命セ・パ交流戦:阪神3-7西武>◇23日◇甲子園

球界のご意見番から愛情あふれるメッセージだ。阪神、楽天などで監督を務めた野村克也氏(83)が23日、テレビ番組の取材で「日本生命セ・パ交流戦」の西武戦(甲子園)を観戦した。

サムアップポーズをする阪神監督時代の野村克也氏

矢野燿大監督(50)にとって恩師の1人である同氏は優勝を狙えると断言。その一方で、ノムさん流の毒ガスも忘れなかった。チームは3連勝を逃したが、交流戦を終えてリーグ3位と好位置。ペナントレース再開から再上昇を狙う。

   ◇   ◇   ◇

久しぶりの甲子園でノムさんのボヤキ節がさく裂した。かつてのわが家に帰ってきた野村氏は、「甲子園というのは俺の野球人生、大失敗だから」と、いきなりの自虐ネタで笑わせた。99年からの3年間、暗黒時代のタテジマを率いた元指揮官は「お前らにつぶされたよ」と取り囲む報道陣をジロリ。「俺は人気にあんまり縁がないから。阪神の監督になったときはファンとマスコミ。これに参った。対応の仕方がわかんない。慣れてないから」と、自嘲気味に笑った。

訪問の目的は愛弟子との再会だった。TBSテレビのスポーツ情報番組「S1」の収録で対談。試合前に甲子園の一塁側に陣取った同氏は、矢野監督とガッチリ握手を交わした。監督就任決定の際には直接、あいさつを受けるなど義理堅さにも感激。「元気そうで良かったよ」とニコニコ。しかし恒例の? 毒ガス噴射を忘れなかった。

試合中に矢野監督は大きなアクションで喜びを表現。「矢野ガッツ」として先日グッズも発売されるほど話題だ。ただ、同氏は「大反対! 勝ってバンザイせい! ゲームセット、勝った、バンザイ! それならオッケー。試合中にバンザイをする監督はろくな監督いない。大監督になれない。俺は喜んでいられない。うれしいのは分かるけど、試合が終わるまで我慢しないと」とバッサリ。本気とも冗談とも取れない口ぶりだが、愛情たっぷりでアドバイスした。

もっとも矢野阪神には大きな期待を寄せているようで就任1年目からのリーグ優勝もあり得ると予想。「巨人がああいうチームだからチャンスはいくらでもある」と断言した。矢野監督についても「彼は中日にいたからね。名古屋も地元意識が強いから。そりゃ大丈夫。マスコミにつぶされることはない」と人気球団の監督としての素質があると期待。交流戦最終戦に敗れたが、勝負の夏を迎えるチームにとって、心強い言葉だった。【桝井聡】


阪神・鳥谷よ!このまま終わるな!矢野監督がバースデー檄

2019年06月27日 05時52分43秒 | 社会・文化・政治・経済

6/27(木) サンケイスポーツ

このまま、垂れるのか-。いや、はい上がれ! 阪神は26日、リーグ戦再開となる29日の中日戦(ナゴヤドーム)に向けて、甲子園での全体練習で再始動。矢野燿大監督(50)は今季打点&本塁打なしで38歳を迎えた鳥谷敬内野手にバースデーゲキを飛ばした。「このまま終わっていいと思っているわけない」-。5年契約最終年。引退覚悟で臨む男にさらなる奮起を促した。

 静かに幕を閉じてしまうのか。それとも、ここから、生きざまを見せつけるのか。梅雨入り特有の雲に覆われた甲子園で、虎が再出発した。矢野監督が熱視線を注いだのが鳥谷。老け込むのには早すぎる。

 「(鳥谷は)別に体が悪いとか、そんなことはないし。もちろんトリ自身もこのまま終わっていい、と思っているわけないと思うから」

 貯金1の3位。首位巨人とは3・5ゲーム、2位広島とは2・5ゲーム差と食らいついている。リーグ戦再開となる29日の中日戦(ナゴヤドーム)から、どれだけ、迫り、並び、交わせるか。今季わずか7安打の元主将をキーマンの1人に挙げ、38歳の“誕生日プレゼント”を送った形だ。

 「今は現状、代打になっているから、そこで打っていくというところで、自分(鳥谷)のテンションも気分も上がる」

 鳥谷から快音が消えて久しい。5月31日の広島戦(マツダ)で二塁打を放ったのを最後に5打席連続無安打。交流戦に入ってもヒットがなく、今季は本塁打どころか、打点もゼロ。打率・130。得点圏では25打数無安打…。並の選手ならば即2軍落ち。でも、鳥谷の場合、代打として待機させる。それは確かな理由がある。

 「タイガースの歴代の中で1番ヒット打ってる。そういう選手が(こういう状況で)やってる姿っていうのはみんな感じるものは絶対あると思うから。それはありがたいっていうか、助かる」

 年俸4億円での5年契約最終年。鳥谷は今季について「そのまま野球を続けられるのか、辞めなきゃいけないのか」と位置づけている。金本前政権時には連続フルイニング出場(歴代4位、667試合)も、連続試合出場(歴代2位、1939試合)も止まった。守るものは、もうない。2005年のリーグ優勝に貢献し、タテジマ一筋で2073安打を積み重ねたスラッガーが前を向き、土俵際で踏ん張る姿こそ、矢野監督が選手に求めているものでもある。

 指揮官も現役時代の最後は右肘痛に悩まされながらも「若い選手の手伝いをしたり、ブルペンに入ったり」とチーム愛とともに歯を食いしばった。今後の鳥谷の人生を大きく左右する。だからムチをふるったわけだ。

 フリー打撃で糸井とともに最初の組に入り、遊撃でノックを受けた鳥谷は「38(歳)になれば、わかるよ。まったく何もない日だよ」と自身の誕生日に笑ったが、今後について問われると「順位も見えたりする時期に入ってくるので。1つでも勝ちに貢献できるように頑張ります」と引き締めた。ジメジメしている場合じゃない。イバラの道であっても進むだけだ。

 矢野監督は「トリ自身が感じるところで、チームのためになるようなことをやっている感じもある」と話す。17年ぶり最下位に沈んだ昨季からの巻き返し。その象徴が鳥谷-。勝負の残り70試合が、いよいよ始まる。


セクハラやパワハラ禁止、初の国際条約を採択 ILO

2019年06月27日 05時33分12秒 | 社会・文化・政治・経済

ジュネーブ=吉武祐、編集委員・沢路毅彦 2019年6月21日
朝日新聞デジタル

働く場での暴力やハラスメント(嫌がらせ)を撤廃するための条約が21日、スイス・ジュネーブで開かれていた国際労働機関(ILO)の年次総会で採択…

働く場での暴力やハラスメント(嫌がらせ)を撤廃するための条約が21日、スイス・ジュネーブで開かれていた国際労働機関(ILO)の年次総会で採択された。仕事の上でのセクハラパワハラを禁じる初めての国際基準となる。日本政府も賛成しており、今後は条約の基準を満たす国内法の整備が課題になる。

 条約は、仕事での暴力とハラスメントを「身体的、心理的、性的、経済的被害を引き起こす、または引き起こしかねない、様々な受け入れがたい振る舞いや慣行」と定義。性別を理由とした暴力やハラスメントなどを含み、職場だけでなく出張中や通勤中の行為、SNSなどによるやりとりも対象にする。加盟国には暴力・ハラスメントを禁止し、使用者に防止措置を求める法整備や被害者の保護・救済を義務づける。

 各国間で意見が分かれた、取引先など第三者による行為や被害の扱い、暴力・ハラスメントの被害を受けやすい「特に注意すべき弱者」については各国政府の裁量を広げ、合意にこぎつけた。より細かい指針を示した勧告も採択された。

 日本では5月下旬、企業にパワハラの相談窓口設置などを義務づける改正労働施策総合推進法が成立した。ただ、条約が求める、ハラスメントを直接禁止したり、制裁したりする規定はなく、条約批准にはさらなる手当てが必要になる。