証言と映像でつづる原爆投下・全記録

2020年09月11日 07時39分13秒 | 社会・文化・政治・経済

戦後75年にあたる今年、私たちは、アメリカの原爆の開発計画の現場責任者の手記を発見。さらに、原爆を投下した爆撃機のパイロットや、当時の日本の指導者へのインタビューも入手した。

そこからはアメリカが自らの「正義」のために、投下を決定した過程や、日本が降伏を決断できないまま、あの日を迎えてしまった経緯が浮かび上がってきた。

これらの資料に、NHKが取材した膨大なアーカイブスを加え原爆投下の全体像に迫った。

NHKスペシャル証言と映像でつづる原爆投下全記録


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再生時間:59:56

投稿日:2020年8月6日


勝手な見立てで「軍部」「官僚」のみを悪者にするNHK 

2020年09月11日 07時26分12秒 | 事件・事故

(有馬哲夫早稲田大学教授・特別寄稿)
9/11(金) 6:15配信

デイリー新潮

「証言と映像でつづる原爆投下・全記録」が放送された「NHKスペシャル」(NHK公式HPより)

 前回、筆者は「証言と映像でつづる原爆投下・全記録」(8月6日放送)が、アメリカのプロパガンダ、すなわち「多くの米兵の命を救うためには原爆投下も仕方がなかった」という言い分を広めるのに一役買ったのではないか、と指摘した。

「朝日新聞」は新聞各社のなかでも図抜けてWGIPに協力的だった

 歴史的事実として、アメリカは原爆を投下しなくても、つまり多くの広島、長崎市民を殺戮しなくても、終戦に導くことができたことは前回ご説明した通りである。

 この番組には、ほかにも問題がある。今回はその点を指摘したい。

 罪深いのは、勝手につくった「シナリオ」にあわせて歴史的事実を歪め、日本人たちの証言も歪めていることだ。まず、番組は、(1)原爆によって広島・長崎が言語を絶する被害を受けたのは「軍部」のせいだとしている。これは占領軍がウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(WGIP)という心理戦において、広めたプロパガンダそのものであることは前回ご説明した。


1945年9月の広島市(Wayne F. Miller/Public domain/Wikimedia)

 番組ではさらに、(2)日本の官僚も、原爆開発の情報を得ていながら、アメリカを非難するだけだった、だから彼らにも責任がある、という見立てを紹介している。

 (1)が歴史的事実に反することはすでにご説明したが、さらに補足しておこう。

 当時アメリカ側には原爆をどこに使用するかの選択肢として三つを考えていた。

 (a)無人島 (b)軍事目標 (c)都市

 また投下にあたっては、

 (A)警告ののち投下 (B)無警告で投下

 という二つの選択肢があった。

 これらの選択肢をどう組み合わせるかについて、アメリカは、政策決定のための暫定委員会という場で議論をしていた。

 科学者たちは(a)を主張した。自分たちが作ったものを大量殺戮に使って欲しくないからだ。

 アメリカ陸軍制服組のトップであるジョージ・マーシャルは(b)、それも爆撃で廃墟になった軍事施設と(A)の組み合わせを勧告した。

 しかし、大統領の代理人として委員会に出ていたジェームズ・バーンズ(この当時は一私人)は(c)と(B)、つまり「警告なしで都市部に落とす」という大量殺戮兵器としての使い方を選んだ。大統領の権限は強い。そのためこれがアメリカの方針となってしまう。

 この残酷な決定は海軍代表も、のちに無警告投下の同意を撤回すると通告している。それほど、アメリカ側でも問題となった決定だったのだ。

 つまり広島・長崎の空前絶後の惨劇の責任は、(c)と(B)を選択したトルーマン大統領にあり、その選択に影響を与えるいかなる力も持たなかった日本側にはない。

 なお、戦後やってきた戦略爆撃調査団の報告によれば、コンクリート製建物や防空壕は勿論のこと、木造家屋であっても、屋内にとどまった人々の死傷率はきわめて低かったことがわかっている。つまり、ハーグ陸戦法規を守って、警告し、退避の時間を十分とっていたならば、原爆の人的被害はきわめて低く抑えることができたのだ。それだけにトルーマンの罪は重い。

軍部も和平を模索していた
 さて、番組では「国体護持にこだわって戦争を止めようとしなかった」として原爆投下を招いた張本人として真っ先に「軍部」をあげている。

 しかし、これもあまりに粗雑な説明だろう。番組スタッフの思い込みとは違って、海軍は米内光政海軍大臣をはじめとして早期和平に熱心で、実際、スイスで終戦工作をさせていた。少なくとも海軍関係者の名誉のためにも、この「軍部」から海軍を除かなければならない。

 さらに重要なのは、「国体護持にこだわった」のは「軍部」よりも昭和天皇だったということだ。

 天皇の重臣たちはみな、この方針を支持し、これを実現するために努力していた。したがって、「軍部」が「国体護持」にこだわり、「官僚」はそうでなかったというのは、番組スタッフが勝手につくった「シナリオ」だ。

 番組で次に原爆投下の責任者として扱っているのは、官僚である。しかし(2)の「官僚も原爆開発の情報を得ていながら、アメリカを非難するだけだった」という見立ても勝手な「シナリオ」である。

 そのシナリオの根拠として番組が引用しているのは、迫水久常(当時の内閣書記官長)の以下の証言だった。

「われわれはアメリカから投下前には警告があると考えていました。アメリカが現実にあんな無慈悲な兵器を使用するとは思いませんでした」

 しかしこれは「官僚が原爆開発の情報を得ていた」証拠としては弱すぎる。「原爆ほどの破壊力のある兵器を使うのだから、事前警告があるべきだった」という当たり前の感想を戦後述べたということに過ぎない。事前警告は、米国の軍部までもが主張していたのはすでに述べた通りである。

原爆と御聖断の関係

昭和天皇

 番組はさらに欺瞞行為を続ける。「原爆投下によって日本は無条件降伏に追い込まれた」という見立てを強化するために、事実を偽っていることだ。

 広島への投下は8月6日だが、8月10日の、おそらく朝までは、日本側の誰も広島に投下されたものが原爆だとはっきり知らなかった。これが事実である。

 番組でも紹介していたように、理化学研究所の仁科芳雄は、陸軍によって調査のために8月8日に広島に派遣された。しかし、彼が「これは原爆である」と結論を出したのは8月10日だった。これはすぐに陸軍上層部に伝えられたが、東京の上層部が受け取ったのは常識的に考えて、明け方以降だろう。

 一方で、天皇が「国体護持」のみを条件としてポツダム宣言の受諾を決意するのは8月10日未明の午前2時である。つまり、広島に投下されたものが原爆だとわかる前にすでにポツダム宣言の受諾、いわゆる「御聖断」は下されていたことになる。

 言い換えれば、日本は原爆によって降伏に追い込まれたのではないということだ。

 ここまでのポイントをまとめると、こうなる。

 (1)アメリカは日本を降伏させるにあたって、原爆投下以外のより犠牲が少ない選択肢を持っていたが、トルーマン大統領がそれを排除した。

 (2)原爆投下はポツダム宣言受諾の昭和天皇の決断に影響を与えていない(ただし、8月10日以降その決断に重臣や軍人を従わせる過程では効果があった)。

 当時の侍従武官長も「陛下は科学者であらせられるから、原子爆弾の威力を熟知しておられたでしょう。併し8月8日、9日頃までには未だ広島の情報は十分わかりませんでした。したがって陛下にそれほど大きな影響を与えるまでには至っていなかったと思います」と証言をしている。事実、御聖断が下された御前会議でも、原爆についてどう対処するかといった議論はまったくなされていない。

 原爆についてより詳しい情報を得ていた可能性のある8月12日ですら、天皇は皇室会議で、「国体護持ができなければ、戦争を継続するか」と朝香宮に聞かれて、「勿論だ」と答えている。つまり、国体護持ができなければ、原爆だとわかっていても、戦争を続けるつもりだったことになる。

「あれだけの被害を受けたのであれば、それが原爆であれ何であれ、判断に影響を与えないはずはない」と思う方がいるかもしれない。しかし、それこそが「原爆投下によって終戦が導かれた」という刷り込みの産物であることを疑ったほうがいい。8月6日以前の時点で、すでにアメリカは日本本土に度々空襲を実行しており、膨大な犠牲者を出している。東京大空襲だけでも10万人以上が殺されているのだ。

 したがって、たとえ広島で大きな被害を受けたとしても、そのことが判断に決定的な影響を与えるとは限らない。これは人命を何よりも尊重し、なおかつ原爆という存在をよく知る人からは信じられないかもしれないが、天皇以下、当時の人たちの思考とそれとは別であることには注意が必要だろう。

 元カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授の長谷川毅なども「日本を降伏に追い込んだのは、原爆投下ではない」と主張し、アメリカの学会でも支持を得ている。しかも、長谷川はそのことを書いた『暗闘』(中央公論新社、2006年)の出版以来、アメリカの歴史ドキュメンタリー番組やニュース番組に頻繁に登場するようになっている。YouTubeでもその活躍ぶりが確認できる。

軍部も和平を模索していた
 さて、番組では「国体護持にこだわって戦争を止めようとしなかった」として原爆投下を招いた張本人として真っ先に「軍部」をあげている。

 しかし、これもあまりに粗雑な説明だろう。番組スタッフの思い込みとは違って、海軍は米内光政海軍大臣をはじめとして早期和平に熱心で、実際、スイスで終戦工作をさせていた。少なくとも海軍関係者の名誉のためにも、この「軍部」から海軍を除かなければならない。

 さらに重要なのは、「国体護持にこだわった」のは「軍部」よりも昭和天皇だったということだ。

 天皇の重臣たちはみな、この方針を支持し、これを実現するために努力していた。したがって、「軍部」が「国体護持」にこだわり、「官僚」はそうでなかったというのは、番組スタッフが勝手につくった「シナリオ」だ。

 番組で次に原爆投下の責任者として扱っているのは、官僚である。しかし(2)の「官僚も原爆開発の情報を得ていながら、アメリカを非難するだけだった」という見立ても勝手な「シナリオ」である。

 そのシナリオの根拠として番組が引用しているのは、迫水久常(当時の内閣書記官長)の以下の証言だった。

「われわれはアメリカから投下前には警告があると考えていました。アメリカが現実にあんな無慈悲な兵器を使用するとは思いませんでした」

 しかしこれは「官僚が原爆開発の情報を得ていた」証拠としては弱すぎる。「原爆ほどの破壊力のある兵器を使うのだから、事前警告があるべきだった」という当たり前の感想を戦後述べたということに過ぎない。事前警告は、米国の軍部までもが主張していたのはすでに述べた通りである。

原爆と御聖断の関係

昭和天皇

 番組はさらに欺瞞行為を続ける。「原爆投下によって日本は無条件降伏に追い込まれた」という見立てを強化するために、事実を偽っていることだ。

 広島への投下は8月6日だが、8月10日の、おそらく朝までは、日本側の誰も広島に投下されたものが原爆だとはっきり知らなかった。これが事実である。

 番組でも紹介していたように、理化学研究所の仁科芳雄は、陸軍によって調査のために8月8日に広島に派遣された。しかし、彼が「これは原爆である」と結論を出したのは8月10日だった。これはすぐに陸軍上層部に伝えられたが、東京の上層部が受け取ったのは常識的に考えて、明け方以降だろう。

 一方で、天皇が「国体護持」のみを条件としてポツダム宣言の受諾を決意するのは8月10日未明の午前2時である。つまり、広島に投下されたものが原爆だとわかる前にすでにポツダム宣言の受諾、いわゆる「御聖断」は下されていたことになる。

 言い換えれば、日本は原爆によって降伏に追い込まれたのではないということだ。

 ここまでのポイントをまとめると、こうなる。

 (1)アメリカは日本を降伏させるにあたって、原爆投下以外のより犠牲が少ない選択肢を持っていたが、トルーマン大統領がそれを排除した。

 (2)原爆投下はポツダム宣言受諾の昭和天皇の決断に影響を与えていない(ただし、8月10日以降その決断に重臣や軍人を従わせる過程では効果があった)。

 当時の侍従武官長も「陛下は科学者であらせられるから、原子爆弾の威力を熟知しておられたでしょう。併し8月8日、9日頃までには未だ広島の情報は十分わかりませんでした。したがって陛下にそれほど大きな影響を与えるまでには至っていなかったと思います」と証言をしている。事実、御聖断が下された御前会議でも、原爆についてどう対処するかといった議論はまったくなされていない。

 原爆についてより詳しい情報を得ていた可能性のある8月12日ですら、天皇は皇室会議で、「国体護持ができなければ、戦争を継続するか」と朝香宮に聞かれて、「勿論だ」と答えている。つまり、国体護持ができなければ、原爆だとわかっていても、戦争を続けるつもりだったことになる。

「あれだけの被害を受けたのであれば、それが原爆であれ何であれ、判断に影響を与えないはずはない」と思う方がいるかもしれない。しかし、それこそが「原爆投下によって終戦が導かれた」という刷り込みの産物であることを疑ったほうがいい。8月6日以前の時点で、すでにアメリカは日本本土に度々空襲を実行しており、膨大な犠牲者を出している。東京大空襲だけでも10万人以上が殺されているのだ。

 したがって、たとえ広島で大きな被害を受けたとしても、そのことが判断に決定的な影響を与えるとは限らない。これは人命を何よりも尊重し、なおかつ原爆という存在をよく知る人からは信じられないかもしれないが、天皇以下、当時の人たちの思考とそれとは別であることには注意が必要だろう。

 元カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授の長谷川毅なども「日本を降伏に追い込んだのは、原爆投下ではない」と主張し、アメリカの学会でも支持を得ている。しかも、長谷川はそのことを書いた『暗闘』(中央公論新社、2006年)の出版以来、アメリカの歴史ドキュメンタリー番組やニュース番組に頻繁に登場するようになっている。YouTubeでもその活躍ぶりが確認できる。

 


福井の民家で女子高校生死亡 祖父を殺人容疑で逮捕 上半身に刺し傷

2020年09月11日 03時03分26秒 | 事件・事故

9/10(木) 23:12配信

毎日新聞


10日午前0時10分ごろ、福井市黒丸城町の住宅で「娘が倒れていて動かない」と男性から110番があった。駆け付けた警察官が2階建て住宅の1階で、男性の娘で同住宅に暮らす高校2年の冨澤友美さん(16)が倒れているのを発見。病院に搬送されたが死亡が確認された。福井県警福井南署は同住宅で友美さんと2人暮らししていた祖父で無職の進容疑者(86)を殺人容疑で逮捕した。

 同署によると、住宅は進容疑者宅。友美さんの上半身に刺し傷のようなものがあり、現場には刃物が残されていた。室内に荒らされた形跡は見当たらないことなどから、家族内の殺人事件とみて、司法解剖して死因を調べるとともに、家族らから詳しい話を聞いていた。

 近隣住民によると、友美さんとその両親が時々訪れ、1人暮らしになった進容疑者の食事を作るなど世話をしていた。7月ごろから、友美さんが進容疑者宅で同居するようになったという。

 現場は福井市北西部の田畑が広がり、集落が点在する地域。【大原翔、岩間理紀】

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熊谷事件で殺害された10歳少女に性的被害も…小川泰平氏が「心神耗弱」との矛盾点を指摘

2020年09月11日 02時52分23秒 | 事件・事故

熊谷6人殺害事件

2020年09月10日17時41分

 熊谷6人殺害事件 埼玉県熊谷市で2015年9月14~16日、3軒の民家で住民計6人が殺害された事件。50代夫婦と84歳の女性、10歳と7歳の小学生の女児と41歳の母親が犠牲となった。ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告は事件前、県警熊谷署で不審者として事情を聴かれている際に逃走。県警は、最初に殺害された夫婦の遺体が見つかった直後に被告を参考人手配したが、近隣住民に戸締まりの呼び掛けなどの情報提供をせず問題となった。 
時事ドットコム


2019.12.24(Tue)

熊谷事件で殺害された10歳少女に性的被害も…小川泰平氏が「心神耗弱」との矛盾点を指摘

 2015年9月に埼玉県熊谷市で住民6人を殺害したペルー人、ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告(34)に死刑の可能性が消滅したことを受け、妻の加藤美和子さん(41)と小学5年の長女美咲さん(10)、同2年の次女春花さん(7)=年齢、学年はいずれも当時=を殺害された遺族の加藤さん(46)が22日夜放送のBS朝日「日曜スクープ」に生出演。元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は23日、当サイトの取材に対し、番組内で明かされた美咲さんに対する「卑劣な行為」や「冷酷な手口」と、減刑理由となった「心神耗弱」との矛盾点を指摘した。
番組では、加藤さんの同意を得て、美咲さんが被告によって性的被害にあっていたことが「卑劣な行為」として裁判資料から明かされた。

 加藤さん宅に侵入した被告は美和子さんを殺害してクローゼットに隠した後、学校から帰った美咲さんと春花さんも包丁で殺害。一審の裁判員裁判で「被告は美咲さんの両腕をひものようなもので縛り、口に粘着テープを貼って、殺害前後のいずれかにおいて美咲さん着用の短パンと下着を脱がし、下着に精液を付着させた。(その後)代わりの短パンや七分丈スボンを着用させた」という内容が明示され、「欲望を満たすために大胆な行為に及んだ」という理解も含めて死刑判決に至ったが、二審判決では触れられなかった。

長女への強制わいせつについて、加藤さんは「事件から約1か月後に検察の方からお聞きした。美咲がどんなに怖くて、つらい思いをしたのかと思うと、被告を殺してやりたいと、それしか考えられなかった。『パパ、頑張ったんだけど、死刑判決にできずにごめんなさい』と、毎日お仏壇の前で謝っています」と思いを吐露。高裁で性的被害が触れられなかったことには「到底、納得できない」と訴えた。

 遺族側代理人で弁護士の高橋正人氏は同番組で「被告には(相手に)危害を加えられる妄想があったというが、美咲さんが襲ってくる妄想があったとしても、両腕を縛った段階で逃走すればいいにもかからず、強制わいせつをしている。『妄想』では全く説明できない」と分析。小川氏は「精液というものは簡単に出るものではなく、本人に意志がある。しかも下着を脱がせて着替えさせるなど証拠隠滅を図っている。二審の裁判官は何を考えていたのか」と苦言を呈した。

 この「卑劣な行為」と共に「冷酷な手口」も言及された。
高橋氏は「頸動脈を狙って確実に切れる特殊な方法を取っている。『妄想』では説明できないもう一つのポイント」と指摘。小川氏は「国際捜査課に在職時代、ペルー人やコロンビア人を担当したことがあるが、被告は軍の経験者等から知識を得ていたと思われる。プロの殺しの手口。被告本人は無抵抗の女の子を『一撃で』という思いで行動していたはず」と見解を示した。

 加藤さんは「司法に心を殺されました。もう一度白紙の状態から裁判をやり直してもらいたい。今後、妄想を装った人や、6人殺しても死刑にならないという人が出てきた時に、裁判所は被害者遺族に対して責任を取れるのか」と訴えた。

 小川氏は「被告は逮捕後の警察の取り調べで殺人容疑について黙秘したり否認していたが、雑談には応じている。娘さんの話になると頭を両手で抱えて『その話をするな』といった態度を見せるなど、普通の容疑者と変わらない態度を取っていた。公判では『自分が6人殺したと言えばその6人は生き返るのか?』『ああ、殺したよ』など独り言のような不規則発言が多々あった。公判の通訳は余計な話を訳さないので、私がスペイン語の通訳を連れて行って分かった。公判で事件の核心に触れる部分では同時通訳のヘッドホンを外すなど心神耗弱の行動ではなかった」と補足した。

 今後について、小川氏は「現在、日本全国に死刑囚は112人いますが、無期懲役は1800人近くおり、1年間で7人前後が仮釈放になっている。高裁は無期懲役という判断について、ご遺族や国民に分かる説明責任を。高検も上告しない理由を説明する責任がある」と説いた。

 まいどなニュース

熊谷6人殺害で上告断念、死刑の可能性なくなり「残念」…小川泰平氏が遺族の思い代弁

東京高検が、埼玉県熊谷市で住民6人を殺害したとして強盗殺人などの罪に問われたペルー人、ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告(34)に対し、心神耗弱を理由に一審の死刑を破棄して無期懲役とした二審判決について、上告を断念したと明らかにしたことを受け、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は20日、当サイトの取材に対し、「これで事実上、被告の死刑はなくなった」と指摘。被告側は心神喪失による無罪を主張して18日に上告している。
め、裁判は行われるが、同氏は「被告に無期懲役より重い刑が科されることはなくなった」と解説した。

 妻の加藤美和子さん(当時41)、長女(当時小学5年)と次女(同2年)を殺害された夫の加藤さん(46)は上告断念を受けて19日に行われた記者会見で「やるせない気持ちでいっぱいです。絶望しか思い浮かばない。検察の説明は全く納得できない」と言葉を絞り出した。加藤さんは「なぜ上告して闘い続けないのか分からなかった。死刑でも無期でも、どちらにしても家族は帰ってこないが、無期懲役になるのは納得がいかない」とし、「家族には謝ることしかできない。こんな危険な人を世の中に出してはいけない」と訴えた。

 高検の久木元伸次席検事は19日に「遺族の心情も踏まえ、判決内容を慎重に検討したが、適法な上告理由が見いだせず、残念ながら上告を断念せざるを得ない」とコメント。完全責任能力を認めた一審判決に対し、5日の二審東京高裁判決は心神耗弱を認め、統合失調症による妄想が犯行全般に影響を与えたと判断して刑を軽くしていた。

 二審判決によると、被告は2015年9月14~16日、金品を奪う目的で住宅3軒に侵入し、当時50代の夫婦、80代の女性、40代の女性と10歳の長女、7歳の次女の計6人を包丁で刺すなどして殺害した。小川氏は4年前の事件直後から遺族の加藤さんに寄り添い、初公判から判決まで埼玉地裁で傍聴するなど密着取材を続けてきた。

小川氏は「高裁の判決も納得できないが、高検が上告を断念したのは信じられない。被告は地裁でも高裁でも不規則発言を繰り返す態度であったが、逮捕後の警察の取り調べでは、事件に関しては全く話そうとしないものの、取り調べ官である刑事とは雑談に応じる等していると聞いている。犯行後、証拠隠滅、逃走を図っており、責任能力があるのは明らか」と指摘した。

 その具体的な内容について、同氏は「被告は犯行後、車両を盗んで逃走したり、ご遺体を浴槽内に隠し、血痕を拭き取ったりしている。加藤さん宅では、警察官が声を掛けると室内の鍵をかけている。加藤さん宅で車の鍵を盗み、自宅前に止めてある車両で逃走を考えていたことは明らか。挙げればきりがない」と例を挙げた。

 さらに同氏は「高検が上告を断念した話は、加藤さんから直接聞きました。高裁の判決後、加藤さんに高検の担当検事は私が決められるわけではないですが、上告するつもり、と話していたそうで、残念でならない」と明かした。

 


胸に刺し傷…女子高校生遺体 親族の犯行か

2020年09月11日 02時25分13秒 | 事件・事故

9/10(木) 18:23配信

日本テレビ系(NNN)

福井市内の住宅で、胸に刺し傷がある女子高校生の遺体が発見され、警察は親族による殺人事件とみて捜査を進めています。

警察の調べによると、10日午前0時10分ごろ、福井市の住宅で、遺体を発見した女子高校生の父親から「娘が倒れている。全く動かない」と110番通報がありました。遺体の胸には刺し傷があり、現場には刃物が残っていたということです。

住宅は女子高校生の祖父の家で、近所の人によると、女子高校生は2か月ほど前から祖父と2人で暮らしていたということです。警察は親族の犯行による殺人事件とみて捜査を進めています。

 

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熊谷6人殺害、無期確定へ 一審死刑のペルー人被告 最高裁

2020年09月11日 02時04分21秒 | 事件・事故

9/10(木) 17:14配信

時事通信

ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告(中央)=2015年10月、埼玉県深谷市

 埼玉県熊谷市で2015年、女児2人を含む6人が殺害された事件で、強盗殺人などの罪に問われたペルー国籍ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告(35)について、最高裁第1小法廷(山口厚裁判長)は10日までに、被告側の上告を棄却する決定をした。

一審裁判員裁判の死刑判決を破棄し、無期懲役とした二審判決が確定する。決定は9日付。

 一審さいたま地裁は18年3月、被告が統合失調症だったと認めた上で、「残された正常な精神機能に基づき、金品入手という目的に沿った行動を取った」と完全責任能力を認定。「6人もの生命が奪われた結果は極めて重大」として死刑とした。

 これに対し、二審東京高裁は19年12月、被告は統合失調症の悪化で「スーツの男が危害を加えるため追っている」との妄想を抱いていたと指摘。被害者を「追跡者」とみなして殺害した可能性があったなどとして心神耗弱状態だったと判断し、無期懲役に減刑した。

 検察側は上告を断念し、弁護側が心神喪失で無罪として上告していた。裁判員裁判の死刑判決が高裁で無期懲役となり、最高裁で確定するのは6件目。 

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新庄剛志氏 東京都内で3階建てを借りた…家賃に坂上忍驚く、バリ島では3万円が…

2020年09月11日 01時58分57秒 | 野球

9/10(木) 22:44配信

デイリースポーツ

 48歳での現役プロ野球選手復帰を目指す新庄剛志氏が10日、フジテレビ系「直撃!シンソウ坂上」(後10・00)に出演し、東京都内に借りた賃貸物件の家賃を明かした。

【写真】筋肉バキバキすぎてヤバすぎ新庄氏

 バリ島に滞在時は家賃は3万円だった。長期滞在する観光客用のアパートの一室でキッチン冷蔵庫は共同だった。

 プロ野球のトライアウトを受けるために帰国。東京での住まいは3階建ての物件を借り切った。1階が駐車場で、2階はリビングとスタッフ用のベッド。3階にはトレーニングマシンがあり、ダンベルの重さは「41キロ」と新庄氏は紹介。MCの坂上忍が持ち上げようとすると「血管が切れる」と持ち上げることはできなかった。3階にはほかにキッチンと新庄氏のベッドがあった。屋上でネットを広げてバッティング練習ができるようにしていた。

 家賃について新庄氏は「35万円くらいですかね。月に」と明かし、坂上は驚いた。バリ島の物件に比べ家賃は高額。新庄氏は「10日くらいで数千万円稼いだ」と述べ、男性誌で上半身を見せるモデルなどを務めていることを明かした。

 

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【阪神】サンズが逆転V弾 6投手の必死のパッチ継投で連敗ストップ

2020年09月11日 01時53分55秒 | 野球

9/10(木) 21:30配信

スポーツ報知

7回、逆転の17号2ランを放つ阪神・サンズ

◆JERAセ・リーグ公式戦 DeNA7―8阪神(10日・横浜)

 阪神が4番サンズの逆転V弾と6投手の執念のリレーで、引き分けを挟んだ連敗を3で止めた。

首位とのゲーム差は…【セ・リーグ】順位表

 2年目右腕の斎藤がプロ初先発も3回3安打2失点で降板。4回から能見を送り出す前倒し起用で馬場、ガンケルとつないだ。その助っ投が6回に一時逆転を許したが、7回にサンズの17号2ランで再びひっくり返すと、8回2死から岩貞が安打を浴びたところで、守護神・スアレスをイニングまたぎで投入した。

右腕はリードを守り切り、リーグトップを独走する14セーブ目を挙げた。

 この日、巨人がドローとなったものの、依然として自力V消滅の危機は迫っている。一戦必勝で白星を積み上げていくしかない。

報知新聞社

 

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娘に性的虐待繰り返した「鬼畜父」の呆れた言い分

2020年09月11日 01時47分14秒 | 事件・事故

9/10(木) 13:02配信

FRIDAY

現在、東京地裁では、当時高校2年生だった実の娘に性交したとして、父親に対する『監護者性交等罪』(親などの監護者が、その立場を利用して18歳未満の子どもに対して性交などをした場合に問われる罪)の公判が開かれている。

◆被害者秘匿のため名前も職業も伏せられる被告人

初公判は7月20日。通常の刑事裁判では被告人名や年齢、本籍や住所、職業などといった個人情報が明らかになるが、被害者秘匿の観点から、被告人の個人情報も全て伏せられる。そのため開廷表にも被告人名は記載されず、この日の人定質問でも、名乗ることがなかった。年齢も分からないが、見た目からは40~50代に見えるジャージ姿の恰幅の良い男性だ。

起訴状によれば被告人Aは、2017年の8月、同居していた実の娘(当時17歳)に対し、被告人方において性交したという。「間違っているところはないですか」という裁判長からの問いに対し、消えそうな声で「いいえ」と起訴事実を認めた。

◆「家族がバラバラになる」恐怖で誰にも言えなかった

続けて行われた冒頭陳述で検察官は、Aによる娘への性的な行為はこの一度だけではなく、娘が小学校5年生の頃から続いていたことを明らかにした。Aは妻との間に長男と、被害者である今回の長女をもうけ、自宅で4人で暮らしていたという。教師として働いていたことがあるが、その後は自営業で生計を立てていた。

「被告は被害者が小学校5年生の頃、妻が仕事で留守の時に被害者の寝室に入り、陰部を触る、胸を揉むなどの行為をしていた。さらに被害者が高校生になると何度も性交するようになった。被害者は当初、特段抵抗しなかったが次第に嫌悪感を抱くようになり、高校生になった頃には、被告人からは逃れられない、家族が崩壊するなどの思いから周囲にこれを言えずにいた。

被告は(8月の)犯行後も性交を続けていたが、今年2月、被害者が自宅で硬直状態となり病院に赴いた際、主治医に相談して初めて発覚した」(検察側冒頭陳述)

娘は父親である被告の行為の意味を理解するようになると、次第に拒否感を抱くようになるが、これを周囲に打ち明けることで「家族がバラバラになる」との思いを抱き、誰にも話せないまま時が過ぎた。

「小学校の頃から胸を舐められ性器に指を入れられていた。当初はおかしいと思っていなかったが今年2月に性交された後に硬直状態となり病院に連れて行かれた。ママやお兄ちゃんが大好きで家族が壊れるのが嫌だった。好きな人がいるのにお父さんとセックスするといつか自分が壊れてしまうと感じていた」(娘の調書)

誰にも言えないまま長期にわたり父親からの性的虐待を受け続けて来た娘は、入院先で「解離性障害」と診断を下されている。実の娘の体だけでなく心も大きく傷つけた被告だったが、8月31日に行われた被告人質問で「娘を励ますために性交した」と驚くようなことを述べたのだった。

被告 「高校2年の中間考査で娘も頑張りきって疲れている時期がありました。後ろ向きな発言をしたり、わけわからないことを言うようになり、抱きしめたり添い寝したりして、少しでもできることはないかと、いろいろしていた時期があった。その中でキスしたりすると前向きな発言を聞くようになったので、性交したいという気持ちが起こったと思う」

弁護人 「被害者を励ますため?」

被告 「はい」

さらには冒頭陳述で指摘されていたような「娘が小学生だった頃からの性的虐待」を一切否定した。

弁護人 「小学5年生のころ、盆踊りの時期に娘さんの乳首をなめたことは?」

被告 「ありません」

弁護人 「小学生の頃あなたにアダルトビデオを見せられたと言っていますが事実ですか?」

被告 「ありません」

弁護人 「風呂で乳首を舐めた事実は?」

被告 「ありません」

こうして次々と、起訴状以外の過去の性的虐待を否定し続けたところで、法廷の衝い立て奥にいる被害者である娘の嗚咽が聞こえ始め、公判が中断する事態に。被告は無表情で座っていた。再開後は検察官が、被告のセックスに対する備えについて切り込む。

検察官 「あなた娘さんとセックスする時コンドームをつけたことがないんですよね? どうして?」

被告 「習慣が自分になかった……」

検察官 「ふ~~ん。娘さんのこと、考えなかったんですか?」

被告 「…………自分の中で、つけないといけない、という認識……ありませんでした」

検察官 「被害者に交際相手がいる期間があったのに、嫌がってなかったと考えるのはおかしなことではないですか?」

被告 「今考えると、おかしなことです」

検察官 「被害者から『子供ができるからやめて』と言われたことは?」

被告 「記憶にありません」

◆「罪を反省し、何もかも失ってください」

公判終盤、被害者である娘は衝い立ての奥から、意見陳述を行なった。

「幼い頃から暴力を受けていた。お父さんは怒りっぽく、勉強ができないだけで問い詰める。小学校2年生の夏、塾の受講料が高いといい、自宅で勉強を教わることになりましたが地獄の日々でした。できないことがあれば頭を叩き『バカ』『アホ』と怒鳴るので何も頭に入って来ませんでした……。

入院前、いつものようにパンツを触り『入れていい?』と膣内に指を入れて来て挿入して来ました。『赤ちゃんができるからやめて』と言っても『大丈夫だよ、男の子だから我慢できる(自分は男だから射精コントロールできる)』と言われて……誰にも相談できなかった、家族がバラバラになるのが怖かった。

今年の3月の春休みに、添い寝をされた。私には正月に出会った彼氏がいる……もう限界でした。朝になると挿入されてしまうと思い、ずっと起きていて限界でした。

お父さんは私が『抵抗したことない』と言いましたが、何度も嫌だと言いました。家ではあなたは王様気分で殴る蹴るなんて当たり前でしたね。あなたのせいで家族がバラバラになったのです。自分の罪をしっかり反省してください。何もかも失ってください。自分のしたことがどれだけ家族を傷つけたかをしっかり認識してください。これでお別れです、さようなら」

時折涙声になりながらも、自身のいまの決意をきっぱりと告げる陳述に、傍聴席では男性の傍聴人らが、何人も涙していた。

実の娘に対する性的虐待を“些細なこと”とでも言いたげな発言に終始した被告に対する論告は、9月10日に開かれる見込みだ。

取材・文:高橋ユキ
傍聴人。フリーライター。『つけびの村 噂が5人を殺したのか?』(晶文社)、『暴走老人・犯罪劇場』(洋泉社新書)、『木嶋佳苗 危険な愛の奥義』(徳間書店)、『木嶋佳苗劇場』(宝島社)、古くは『霞っ子クラブ 娘たちの裁判傍聴記』(新潮社)など殺人事件の取材や公判傍聴などを元にした著作多数。


伊勢谷友介問題 “薬物逮捕”芸能人をターゲットに…売人の「怖すぎる手口」

2020年09月11日 01時46分54秒 | 事件・事故

「文春オンライン」編集部 6時間前


「大麻は自分が吸うために持っていたものです」

 大麻取締法違反の疑いで警視庁に逮捕された俳優伊勢谷友介容疑者(44)の供述内容が明らかになった。自宅捜索の結果、大麻4袋20・3グラム(40回分)、吸引具3つ、巻紙500枚が押収されているという。

思わぬ形で近づいてくる売人たち

 押収量から常習性の疑いが強いが、今後の注目は、伊勢谷容疑者の薬物キャリアだ。何年前からどういう経緯で手を染めたのか、他の薬物は使用していたのか否か…。事件内容を鑑みると、伊勢谷容疑者は起訴され、有罪判決を受ける可能性が高く、法廷でも「二度と手を染めることはありません」と宣言するだろう。そして、一定期間の謹慎を経て、芸能活動を再開するかもしれない。

だが、事件前と同じようにドラマ、映画に多く出演することは考えにくい。2009年、覚せい剤取締法違反の罪で有罪判決を受けた酒井法子の事件を境に、スポンサーの目はより厳しくなり、テレビ局、映画会社は、薬物使用歴のあるタレントの起用をためらうようになったからだ。

捜査関係者によると、罪を償っても、元の状態に戻れず、苦しむ芸能人は、再び売人のターゲットになっていくという。しかし、「2度目」の逮捕となれば、再起の可能性がさらに厳しくなることは、本人や周囲も分かっている。だからこそ、クスリに絡む交友関係を断絶するのだが、売人たちは思わぬ形で近づいてくる。

「1つは郵便ポストです。薬物に手を染めた芸能人たちの自宅は、逮捕された時などにテレビに映し出されて、ネット情報も合わせて、すぐに住所を特定されます。そこで、売人はターゲットにした芸能人が、精神的に辛くなっているタイミングを見て訪ねていく。当然、1対1になることは難しいのですが、家に1人でいる期間を見計らい、微量のクスリと連絡先を書いたメモを郵便ポストに入れておく。そして、目に触れさせる。そうすれば、当事者は、使用していた時の快感、多幸感を頭に蘇らせて、再び使用を始める。そして、そのメモに連絡を入れることになるというのです」(薬物事件取材をしてきた社会部デスク)

「みんな『大丈夫』って言うじゃないか。それが一番危ないんだよ」

 現実に売人のターゲットにされてきたのは、薬物所持、使用などでの逮捕を繰り返している田代まさしだ。2016年2月7日放送のフジテレビ系「Mr.サンデー」で、最初の服役後、2年半断っていた薬物に再び手を染めることになった出来事を生々しく語っている。

「イベントに呼ばれて行ったら、サングラスしたお兄ちゃんが、『お気持ちお察しします』って握手してきて、手渡したの、何かを。何だろうと思って楽屋帰って開けてみたら、覚醒剤のパケ(ビニールの小袋)だった」

 田代は、捨てようとはしたものの、衝動にかられて「1回だけやってみよう」と思って使用。だが、手渡された小袋には、売人の電話番号が書いてあったという。


「そしたら、次から次へと……。やめられなくなっちゃう」

 そして、2018年10月29日深夜放送AbemaTV「スピードワゴンの月曜The NIGHT」では、「芸能人ダルク」設立の可能性を問われ、「オレみたいに『クスリを目の前に出されたら、断る自信がない』って正直に言えなくて、みんな『大丈夫』って言うじゃないか。それが一番危ないんだよ。あと、売人も集まってくるから。日本じゃ、できないんじゃないか」などと話している。

「一度、手を染めさせたら、骨の髄までシャブるのが売人たち」

 田代に限らず、一般人も含めて薬物事件の再犯率が高いことは広く伝えられているが、その背景には売人の存在がある。特に若くして成功し、金を持っているアイドル、俳優たちに、クラブやバーで近づくケースが多く、複数の捜査関係者が、その怖さを口にする。

「一度、手を染めさせたら、骨の髄までシャブるのが売人たち。逮捕されて、有罪になっても、不安を抱えながら生きる芸能人はターゲットにされ続けます」

 伊勢谷容疑者は2012年2月、公式ツイッターに寄せられたユーザーからの「大麻を使用したことで人生を無駄にはしてほしくない」とのツイートに、「大麻で人生崩壊するのは難しいと思うけどな。それならお酒の方が簡単だ」と返している。

 今回の逮捕で、順調だった人生の歩みは、大きく崩れた。そして、深く反省し、後悔していることだろう。それは、同じ薬物事件で執行猶予期間中の田口淳之介、ピエール瀧、沢尻エリカも同じに違いない。しかし、気を緩めれば、売人はスッと近づいてくる……。本人だけでなく、親族や周囲もそのことを決して忘れてはならない。

 


損害賠償は5億円超? “大麻逮捕”伊勢谷友介の「翔んで埼玉」トラブル

2020年09月11日 01時26分04秒 | 事件・事故

9/10(木) 19:01配信

文春オンライン

「伊勢谷さんの場合は、現状ですでに出演映画の公開が4本も予定されている。その中には大ヒットしている映画『るろうに剣心』の“最終章”2部作もあり、影響は大きい。昨年コカインで逮捕されたピエール瀧さんの賠償金が5億円と言われていましたが、その金額が本当だとしたらそれを下回ることはないと思います」(広告代理店社員)

【画像】舌ピアスで笑顔を見せる伊勢谷容疑者

 9月8日、俳優の伊勢谷友介容疑者が、目黒区内の自宅で大麻を所持していたとして大麻取締法違反の容疑で警視庁に逮捕された。演技派俳優として映画・ドラマの人気作に多く出演してきただけに、その衝撃は各所に広がっている。

逮捕前の撮影での様子は……
 逮捕直前の6日には来年公開予定の吉永小百合主演映画「いのちの停車場」の撮影にも参加していた。

「伊勢谷さんは四肢麻痺患者のIT企業社長役。出番がそれほど多くないこともあって、撮影自体はこの日1日だけの弾丸撮影でした。当日は特に変わった様子は見せていなかったのですが……。伊勢谷さんの逮捕が報道された8日も映画の撮影中だったため、主演の吉永さんとたまたま現場にいた東映の会長が話し合いをしていました。主演の吉永さんが特段、慌てる様子を見せなかったのはさすがだと思いましたが」(撮影スタッフ)

 撮影時、伊勢谷容疑者の周囲には小さな変化もあったという。

「伊勢谷さんはいつも撮影にマネージャーとは別に“付き人”を連れてくるんです。ただ、近年の伊勢谷さんはいわゆる『意識高い系』。普段の会話もビジネスや環境問題に関する話を妙にハイテンションで語ることが多かった。そういうこともあってか最近は付き人が結構コロコロ変わるんです。この日も昨年撮影した映画『翔んで埼玉』の時とは違う人になっていて、『また変わったのか』と思いました」(同前)

 昨年ヒットしたその「翔んで埼玉」でも、小さなトラブルがあったという。

ヒット作で起きた制作側とのトラブル
「実はギャラをめぐって伊勢谷さんと制作側が結構、揉めてしまっていたんです。撮影現場では入りからスタッフみんなとハイタッチするなどハイテンションでやってくれていたんですが……。作品自体は望外の大ヒットになったので、スタッフは気をよくして『続編もやりたい』みたいな話もしていましたが、仮にやっても伊勢谷さんが出ることはなかったと思いますよ」(同前)

 逮捕前から個性的な言動は目を引いていたということなのだろうか。

今後の出演作のゆくえは?
 では今後、伊勢谷容疑者の出演予定の作品はどうなっていくのか。

「『いのちの停車場』は、いまのところ公開自体は予定通りに行う予定と聞いています。ただ、伊勢谷さんの出演シーンを撮り直すかどうかはこれから決めることになると思います。配給会社の東映はピエール瀧さんの『麻雀放浪記 2020』の時もそのまま公開しているので、今回もおそらくそのまま公開するのではないか。本来は11日には映画の会見をやるはずだったのですが、今回の逮捕でそれが飛んでしまって現場は大慌てです」(配給会社関係者)

 上述の「麻雀放浪記 2020」のように逮捕者の出演作でも「作品に罪はない」ということで、公開に踏み切る配給会社もある。一方で、そういった理屈が通用しないのがNHKだ。

「NHKは公共放送という立場上、演者が逮捕されたら出演作を放送するわけにはいかなくなる。伊勢谷さんは高杉晋作を演じた大河ドラマ『龍馬伝』や『白洲次郎』などに出演している。そういった作品はすでに新規配信の停止が発表されています」(同前)

 さまざまな関係者に影響を与えた伊勢谷容疑者の逮捕。容疑を認めはじめているという本人は、これから何を語るのだろうか。

「文春オンライン」編集部

 

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伊勢谷友介容疑者 組対5課が怪しんだ愛車の〝改造ハイエース〟

2020年09月11日 01時22分06秒 | 事件・事故

9/10(木) 11:00配信

東スポWeb

疑惑の尽きない伊勢谷容疑者

 俳優・伊勢谷友介容疑者(44)が自宅で大麻を所持した大麻取締法違反容疑で現行犯逮捕された。挙げたのは通称「組対5課」と呼ばれる警視庁組織犯罪対策5課。厚労省麻薬取締部(マトリ)としのぎを削る組織だ。

 捜査関係者によると、10年以上前から伊勢谷容疑者の名前は捜査線上に上がっていたというが、事態が急転したのは今年に入ってから。当局に確度の高い情報提供があったという。一部で「別の事件の密売ルートから(伊勢谷の)名前が浮上した」とも報じられたが、捜査当局はこれを否定している。

 昨年11月に同じく薬物事犯で逮捕された女優の沢尻エリカの時も、決定打は有力な情報提供だった。「以前に比べて組対5課にはその手のタレコミが入りやすくなっているようだ」とは警察関係者。

 気になる入手先だが、十数年前にウワサが出た時は「都内のクラブや、仲の良かったタレントK経由で入手していた」(当時を知る関係者)というが、現在は全くの別ルートだという。

 使用場所はもっぱら自分の家か知人宅。自宅からは計20・3グラムの乾燥大麻と巻紙約500枚が押収されたが、これは「自分用ともとれるし、パーティー用ともとれる量」(捜査関係者)という。

 当局が入念に捜索したのは自宅だけでない。伊勢谷容疑者の愛車である〝改造ハイエース〟も重点的に調べた。

 伊勢谷容疑者は某誌で愛車を「もはや自宅の延長、4畳半が1個ついてきたようなもの」と紹介。内装にこだわり、車内をパーティー仕様にできることが自慢だった。

「2台のハイエースを乗り継ぎ、今回が3台目。よほどお気に入りだったとみえる」(同)

 当局は〝車内大麻パーティー〟を疑っていたようだが、現時点で中から大麻や使用した痕跡、吸引具などは見つかっていないというが…。

 警察庁によると、昨年の大麻での逮捕、書類送検数は過去最高の4321人。覚醒剤は減少傾向、コカインは横ばいだが、大麻だけはこの6年連続で増加し、6年前の2倍以上になっている。

 10代、20代を合わせた世代が59・2%を占め、若年層への大麻の広がりが懸念されているが、伊勢谷容疑者と同じ40代も502人(11・6%)が検挙されている。

「覚醒剤やコカインなどの薬物は密輸しないといけないが、大麻の場合は栽培、増殖ができて金になるので、倉庫やマンション、農地などで大規模に栽培する輩が増えている」(警察関係者)

 コロナ禍の今年は〝大麻市場〟にも変化が…。同関係者によると「海外からの入国が制限されたことで、密輸できなくなり〝国産〟の大麻が多く出回っている。30代以下の若い世代に売れるので、衰退した危険ドラッグを扱っていた連中が大麻栽培に移行しているケースもある」という。

 当局は伊勢谷容疑者の周辺人物も徹底的に洗うつもりだ。

東京スポーツ

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三重大病院の不正請求を認定

2020年09月11日 01時18分40秒 | 医科・歯科・介護

9/10(木) 20:15

CBCテレビ
 三重大学病院の医師による診療報酬の不正請求、第三者委員会が不正の事実を認定しました。

 三重大学医学部付属病院などによりますと、ことし3月、複数の医師が手術中に不整脈を防ぐ薬を実際は投与していないにもかかわらず、投与したかのようにカルテを改ざんしている疑いがあると、情報提供がありました。

 大学の調査で、不正の疑いがある手術は約2200件で、被害総額は2800万円を超える見込みであることが判明。

 その後、外部の医師や弁護士による第三者委員会が詳しく調査していましたが、「不正請求があった」とする報告書をまとめました。

 調査対象になっている教授と准教授は現在自宅待機となっていて、大学病院は11日会見を開き、詳しく説明するということです。

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