「夜寝られへんかった」異例の退任表明した阪神・矢野監督の開幕までの2か月

2022年03月24日 16時30分09秒 | 野球

3/24(木) 6:45配信 Full-Count

3年目の集大成へ…「嘘をつけない性格…選手を裏切りたくなかった」
阪神・矢野燿大監督【写真:荒川祐史】

 プロ野球は25日に開幕する。このオフ、野球ファンに最も大きな驚きを生んだのは日本ハム・新庄剛志監督の就任だろう。一方、退任発表で衝撃を与えたのが阪神・矢野燿大監督。球春到来を告げるキャンプイン前日に今シーズン限りの退任を発表した。異例の決断に「後悔はない」と言い切れるわけ。「眠れなかった」と吐露した沖縄キャンプ。最後のシーズンに向けた胸中を明かした。【市川いずみ】

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 阪神・矢野燿大監督にとって、最後のシーズンが幕を開ける。25日の開幕戦は京セラドームで昨シーズンの覇者・ヤクルトと対戦。キャンプイン前日の1月31日に今シーズン限りでの退任を発表して約2か月。自らの決断に「後悔はない」と言い切る。

「開幕前に退任を伝えたのは、チームのためになると判断したからです。一番良くないのは、自分が今シーズンで監督を辞めると決めていることをシーズン途中に選手が知ることだと考えました。自分自身が嘘をつけない性格なので、選手の立場だったら『最初から言ってくれよ』となります。正直な気持ちを伝えないのは選手を裏切っている気がしました」

 春季キャンプ前に監督が退任を発表する異例の判断には、理解を示す人ばかりではなかった。矢野監督は耳に入ってくる批判の声に気持ちが揺れた時もあった。

「退任を発表した直後は賛否で言うと、否の方が多かったですね。チームにとってベストな方法と判断して決めたのですが、否定的な意見を聞くと決断が正しかったのか考える時間が増えて、沖縄キャンプの期間は眠れない日もありました」

 シーズン前の退任発表は正解だったのか、矢野監督は自問自答した。批判を耳にしても「後悔はない」と言い切れるのは、3年間チームを指揮して選手の成長を感じているからだった。

湧き出る自信「退任発表がマイナスに働くような選手たちではない」
阪神・矢野燿大監督【写真:市川いずみ】

「後悔する人生を歩んでほしくないと選手にずっと伝えてきて、手本になりたいと思って監督を続けてきました。選手に『辞めると明言してから、さらにやる気になっている』『最後の1年をやり切ろうとしてる』と感じてもらえるような姿勢を示していきたいです。それに、退任発表がマイナスに働くような選手たちではないと自信を持っています。この3年間、選手たちの成長を誰よりも見てきましたから」

 矢野監督が口にする選手やチームの成長は、結果にも表れている。就任1年目の2019年は3位、2020年は2位。そして、昨シーズンはリーグ優勝こそ逃したものの、ヤクルトにゲーム差なしの2位で終えた。もし昨シーズン優勝していたら、矢野監督は続投要請を断っていた可能性があった。

「監督の要請を受けた時、どうしようか悩みました。もし、昨シーズン優勝していたら、監督を辞めたかもしれません。優勝を逃して、続投のオファーを受けたのに引き受けないのは、『責任を持て』と選手に言ってきたことと矛盾すると思いました。責任を果たそうと。ただ、監督を2年、3年と続けるのは想像できませんでした。1年と決めたら、責任を全うできると考えました」

 続投要請を承諾して、最後の1年を戦うと決めた矢野監督。決断する上で頭に思い浮かんだ選手がいた。原口文仁捕手。2019年に公表した大腸がんを乗り越えて再びプレーする姿を見て、決意を強めた。

「原口は元々、野球への取り組み方がすごい選手でしたが、病気を克服してから進化しています。死を覚悟した人間にしか分からない経験をしたと感じています。多くのプロ野球選手は『まだ現役を続けられる』『まだ生きていける』と無意識に思いながらプレーしています。原口の姿、生き方には覚悟があります。続投要請を引き受けて、あと1年、監督を目いっぱいやり切ることが覚悟であり、責任であると考えています」

○Full-Countでは今シーズン限りで退任する阪神・矢野燿大監督の独占インタビューを全3回で掲載。第2回は3年間の監督生活で生まれた変化や、最後の1年に向けたスローガンについて伝える。

◇市川いずみ(いちかわ・いずみ) 京都府出身のフリーアナウンサー、関西大学卒。山口朝日放送アナウンサー時代には高校野球の実況も担当し、最優秀新人賞を受賞。学生時代はソフトボールで全国大会出場の経歴を持つ。

市川いずみ / Izumi Ichikawa

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極東ナチス人物列伝: 日本・中国・「満洲国」に蠢いた異端のドイツ人たち

2022年03月24日 13時09分59秒 | 社会・文化・政治・経済

田嶋信雄 (編集), 田野大輔  (編集), 大木毅 (著), 工藤章 (著), 熊野直樹 (著), 清水雅大 (著)

時代を左右したにもかかわらず、本国にいられなかった“怪しすぎる”面々。

防共協定締結の立役者であり終戦工作にも携わったフリードリヒ・ハック、蔣介石に協力したハンス・クライン、「満洲国」のアヘンに関わったヘルムート・ヴォータート、ゾルゲ事件の渦中にいたヨーゼフ・マイジンガー等々、「第三帝国」と東アジアのはざまで浮かび上がる奇天烈な人物たち。彼らから矛盾と対立に満ちた国際関係と歴史の実相が見えてくる。『独ソ戦』(岩波新書)大木毅氏ら、気鋭の強力執筆陣が描く、第二次大戦秘史。

1930年代から40年代にかけて、日本とドイツは加速度的に連携を深めていったように見えるが、両国の関係はきわめて多元的で、たえず緊張と軋轢をはらんでいた。
そうした複雑な外交関係のなかで、本国ドイツにいられなかった“怪しげな”政商や情報ブローカー、政治的活動家、外交官として暗躍したドイツの「異端者」たちがいた。
「満洲国」、日独防共協定、上海租界、ゾルゲ事件などを焦点として、両国の行く末を左右したこれらの知られざる「政治的投機者」たちの足取りを追い、その周辺の一群の関係者たちの動向を浮かび上がらせることで、矛盾と対立に満ちた日独関係の実相を明らかにするとともに、従来のイメージを一新する新たなナチス像を本書は提示する。

 

時代を左右したにもかかわらず、本国にいられなかった“怪しすぎる”面々。

防共協定締結の立役者であり終戦工作にも携わったフリードリヒ・ハック、蔣介石に協力したハンス・クライン、「満洲国」のアヘンに関わったヘルムート・ヴォータート、ゾルゲ事件の渦中にいたヨーゼフ・マイジンガー等々、「第三帝国」と東アジアのはざまで浮かび上がる奇天烈な人物たち。彼らから矛盾と対立に満ちた国際関係と歴史の実相が見えてくる。『独ソ戦』(岩波新書)大木毅氏ら、気鋭の強力執筆陣が描く、第二次大戦秘史。

1930年代から40年代にかけて、日本とドイツは加速度的に連携を深めていったように見えるが、両国の関係はきわめて多元的で、たえず緊張と軋轢をはらんでいた。
そうした複雑な外交関係のなかで、本国ドイツにいられなかった“怪しげな”政商や情報ブローカー、政治的活動家、外交官として暗躍したドイツの「異端者」たちがいた。
「満洲国」、日独防共協定、上海租界、ゾルゲ事件などを焦点として、両国の行く末を左右したこれらの知られざる「政治的投機者」たちの足取りを追い、その周辺の一群の関係者たちの動向を浮かび上がらせることで、矛盾と対立に満ちた日独関係の実相を明らかにするとともに、従来のイメージを一新する新たなナチス像を本書は提示する。

 


戦争の未来-人類はいつも「次の戦争」を予測する

2022年03月24日 13時00分46秒 | 社会・文化・政治・経済
 
 
サイバー戦、ロボット、ドローン、気候変動、資源争奪など、多様な手段と要因が複雑に絡み合う危機は迫っている! 近代以降、予想された戦争と実相を政治・社会・科学的視点から比較分析、未来予測の困難が、時代を追うごとに増大していることを検証、戦争の不確実性を解き明かす。歴史から得られた将来の戦争への備えと平和への「教訓」。

19世紀以来「次の戦争」がどのように考えられてきたのかを、文化的・科学的背景から描く。当時の政治家の発言・行動、歴史家の分析・提言、さらに当時流行した架空戦記・科学小説と実際の科学の発展から人々は「次の戦争」についてどのように対峙し、想像し、その想像がどのような影響を与えてきたのかを三部構成で考察する。
第一部は、1871年の普仏戦争後に発表されはじめた架空戦記の影響を受けて、奇襲の恐怖が煽られ、軍事技術がどのように発展し、国家が次の戦争への備えをどのように形成してきたのかについて描く。第二部は冷戦以降の混沌とする世界で多様化する戦争の形と変化するアカデミズムの動きについて分析。三部では未来に起こり得る戦争と対策について述べる。結論としては歴史から得られた将来の戦争への備えと平和への「教訓」が説かれる。

日本語版へのまえがき
イントロダクション 次に来る戦争のリスク

第一部
第一章 決戦
第二章 勝負のつかない戦い
第三章 不和の家
第四章 残酷さによる勝利
第五章 平和の失敗
第六章 総力戦
第七章 恐怖の均衡
第八章 抜け出せない核時代
第九章 突然の平和

第二部
第一〇章 戦争の科学
第一一章 死者を数える
第一二章 民主制度と戦争
第一三章 新しい戦争と失敗国家
第一四章 古くからの憎悪と「資源の呪い」
第一五章 介入
第一六章 対反乱から対テロへ
第一七章 対テロから対反乱へ
第一八章 野蛮行為の役割
第一九章 防止策ではなく治療法

第三部
第二〇章 ハイブリッド戦争
第二一章 サイバー戦争
第二二章 ロボットとドローン
第二三章 メガシティと気候変動
第二四章 迫り来る戦争
第二五章 「次の戦争」の未来
 

著者について

ローレンス・フリードマン
1948年生まれ。ロンドン大学キングスカレッジ名誉教授。軍事史・戦争学の権威。冷戦や核戦略の歴史についての決定版を書いている他、イギリスのフォークランド紛争に関する政府の公史の編纂に関わったり、イラク戦争の是非を問うチルコット委員会のメンバーを歴任。戦略そのもののアイディアについて決定書を記した。

奥山真司
1972年生まれ。カナダのブリティッシュ・コロンビア大学卒業後、英国レディング大学大学院で博士号(Ph.D)を取得。戦略学博士。
国際地政学研究所上席研究員、青山学院大学非常勤講師。
著書は『地政学:アメリカの世界戦略地図』(五月書房)のほか、訳書に『平和の地政学:アメリカ世界戦略の原点』(N. スパイクマン著、芙蓉書房出版)、『戦略論の原点』(J. C. ワイリー著、芙蓉書房出版)、『米国世界戦略の核心:世界は「アメリカ・パワー」を制御できるか?』(S. ウォルト著、五月書房)、『なぜリーダーはウソをつくのか:国際政治で使われる5つの「戦略的なウソ」』(J. ミアシャイマー著、五月書房)、『自滅する中国:なぜ世界帝国になれないのか』(E. ルトワック著、芙蓉書房出版)、『南シナ海:中国海洋覇権の野望』(R. カプラン著、講談社)、『大国政治の悲劇:米中は必ず衝突する! 』(J. ミアシャイマー著、五月書房)、共訳に『現代の軍事戦略入門:陸海空からサイバー、核、宇宙まで』(E. スローン、芙蓉書房出版)などがある。
 
 
『戦略の世界史』ローレンス・フリードマンの邦訳第2作。邦訳の副題「人類はいつも「次の戦争」を予測する」は、レビュータイトルの格言を意識したものだろうか。本書で紹介されているように、未来の戦争の予測を好んで立てるのは職業軍人よりもむしろ、小説家や映画監督、学者、政治家といった文民に属する人の方がむしろ多いようだ。

本書は普仏戦争以降から現代のAI時代に至る未来戦争に関する様々な予測を取り上げているが、それらの多くに共通するのは、ノックダウン・ブローを狙う新しい技術が次の戦争を変えてしまう、という議論である。飛行機、戦車、核兵器からAIに至るまで皆然りである。ところが現実はこうした予測を裏切り、(東西冷戦も含めて)戦争は膠着状態に陥るのである。

以上のことから、フリードマンは新技術による決定論は採らない。同時に、例えばスティーブン・ピンカーが『暴力の人類史』(青土社)で示したような、一定の計算方法に基づく戦争・暴力の計量的把握に対しても慎重な態度を示している。

本書を通読して改めて思い浮かぶのは、現代の戦争の多様性である。核兵器を保有する超大国がマルチドメイン戦に備えるかと思えば、それをあざ笑うかのようにスマートフォンとIEDを両手に持ったテロリストたちが出没する。フリードマンの主張は、こうした多様な戦争の在り方を余すことなく常に把握することにある。
 
 
 

本書は、人々が「次の戦争」をどのように考えていたか、を、軍人や政治家のみならず小説や映画などまで射程を広げて考察する一冊である。
本書は三部構成で、第一部がこれまでどのように「未来の戦争」が語られてきたかの話、第二部が戦争の現在とその記述、第三部がこれからの戦争についての話である。

「次の戦争」の話がテーマの本だと思うが、それがメインとなっているのは第一部のみかなという印象である。
第一部は、第一次大戦前から現在に至るまでの「次の戦争」の語られ方を網羅的に記述している。全体の流れの提示があるというよりも個別の事象を提示していく書き方で、羅列的だという印象を受ける。

第二部では最初にネオリアリズム等への批判が述べられているが、その後は主に内戦やテロについての一般的考察の難しさについての話がメインを占めている。基本的には死者数のカウントやそもそも内戦の数の定義などの困難さを指摘し、定量的なアプローチについて極めて批判的なスタンスである。
内戦について単純な結論を得るのが難しく、個別の例を子細に見るべきだという筆者の主張は首肯できるものである。しかしそこからある程度一般的な議論(内戦の原因、それが持続する理由など)は筆者も導こうとしており、他の人の議論への反例と持論を支える多数の例の選択はいささか恣意的になっていないかは気になる。

第三部は、サイバー戦争、ドローン、気候変動などといった最近の、あるいは近未来の戦争を左右しうる話が触れられているが、ここは一つ一つの話にそれほど紙面を避けていないので、簡単な導入のみという感じである。

興味深い指摘、刺激的な記述も多い。筆者は「敵を大量殺戮する作戦」の有効性には否定的な一方、南北戦争の北軍、タミルタイガー鎮圧、チェチェンなどでそうした戦略が用いられ戦勝していることも指摘している。内戦は政治的目的で始まっても、それが短期的経済利益(資源含む)へとすり替わっていくことが多いというのも一つのありうる描写だろう。
一方、本書の一つの特徴であるはずの「小説や映画などでの戦争の描かれ方」の記述は、結局のところ中途半端に終わっているように思う。
筆者の究極的な関心は「小説などでの戦争」ではなくて「実際の戦争」にあるようであり、そうすると小説などで描かれた戦争がどうなっているかは、実際の戦争がどうであるかの論拠にはならない(筆者はしばしば小説の記述を実際の戦争の在り方の傍証に用いているようでもあるが、これはレトリックに過ぎない)。筆者がやりたかったことを推し量るなら、小説などの援用はバッサリ削った方がよかった気がする。

全体としては、一つのまとまった議論をする本というよりも、戦争の過去から未来までを書き綴ったエッセイ集に近いと感じる。
個々の記述は面白いものも多いが、全体としてみるとやや散漫な印象はぬぐえない。戦争についてある程度の背景知識を持っている人が読むとなかなか楽しめるのではないかと思う。
 
 
 
 
 
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戦争の未来-人類はいつも「次


なぜ私たちは友だちをつくるのか--進化心理学から考える人類にとって一番重要な関係

2022年03月24日 12時36分16秒 | 社会・文化・政治・経済

なぜ私たちは友だちをつくるのか--進化心理学から考える人類にとって一番重要な関係 by [ロビン ダンバー, 吉嶺 英美]

ロビン ダンバー (著), 吉嶺 英美 (翻訳)  

進化心理学から考える友だちと友情
なぜ友だちは重要なのか。

なぜ私たちは社交的なのか。家族と友人はどのように区別されるのか……ダンバー数で知られる進化心理学の大家が、心理学、人類学、神経科学など様々なジャンルから「友だち」の謎にアプローチし、私たちにとって「友だち」が欠かすことの出来ないものであることを明らかにする。

進化心理学者ロビン・ダンバー

ロビン・イアン・マクドナルド・ダンバー(Robin Ian MacDonald Dunbar 1947年6月28日 - )はイギリスの人類学者、進化生物学者。

専門は霊長類の行動。彼はダンバー数の定式化でよく知られている。人間にとって、平均約150人(100-230人)が「それぞれと安定した関係を維持できる個体数の認知的上限」であると述べている。

ダンバーはエンジニアの息子としてリバプールで生まれた。ノーサンプトンシャーで育ち、オックスフォード大学モードリン・カレッジに入学した。

そこでニコ・ティンバーゲン、リチャード・ドーキンスらに学んだ。卒業後は2年間をフリーのサイエンスライターとして過ごした。

ダンバーは1977年から1982年までブリストル大学、ケンブリッジ大学に所属していた。

1987年から1994年までユニバーシティ・カレッジ・ロンドンにおり、1994年に進化心理学教授としてリバプール大学へ移った。

2007年にリバプールを離れ、オックスフォード大学の認知・進化人類学研究所の所長に就任した[5][1]。1989年から1993年までイギリス霊長類学会の会長を務めた。

ダンバーは英国学士院の「ルーシーから言語まで」プロジェクトの責任者を務めている。彼が執筆したか共同執筆した論文のうちいくつかはデジタル化され、リバプール大学の進化心理学・行動生態学リサーチグループから入手可能である。

受賞歴等
1998年 英国学士院会員
1994年 心理学アド・ホミネム教授、リバプール大学[6]

 

 
『動物園の飼育係にホモ・サピエンスに適した檻を作ってくれと頼んだら、考慮に入れるべき事項のトップに「群居せざるをえない」ことを挙げるだろう
砂漠にペンギンを住まわせることができないのと同じで、我々人類を孤立して住まわせることはできないのだ。』

細かいニュアンスは異なるかもしれないが、上記のような一文をかつてどこかで読んだことがある。

本書は、”群居せざるを得ない” 種たる我々人類にとって最も重要な問題、「他者との関係性」について、進化心理学、脳科学、人類学などさまざまな分野の視点から掘り下げた一冊。

膨大な調査や実験から得られたエピデンスを基に、友だちをはじめ家族、恋人同士など、人間関係のさまざまな側面が縦横無尽に論じられている。

ヒトが社会的なつながりを求める遺伝的傾向や、それが失われているときに感じる社会的な痛みを感じる傾向が、いかに我々の内奥に刻み付けられているのか、本書を読み進めればよくわかる。

群居せざるを得ない種たる我々人類必読の書。
 
 

「1人が持てる友人の数の限界は150人」
ダンバー数として知られる説の提唱者である、心理学者・動物学者・進化生物学者のロビン・ダンバーの2021年の本。

ダンバー数に加えて、これまでに発表した次の3つのアイデアがベース。
1. 社会集団の規模は脳の大きさに制約される「社会脳仮説」
2. 霊長類の社会的な絆つくりとしての「毛づくろいの重要性」
3. 毛づくろいの制約を超え集団規模を拡大した「ゴシップによる言語進化論」

タイトルは「友だち」だが実態はコミュニティであり、その中に家族・親友・恋人・夫婦など自分が交流する人間関係の全てが含まれ、人間の社会性についての根源的な洞察となっている。

「私たちの生物としての認知能力と時間的制約が、社会ネットワークのサイズと構造を制限している」「デジタルメディアで新しい人間関係をつくったり、古い人間関係を修復することはできない」という知見が、コロナ感染症とデジタル技術の広がりの中で重い。

ロヒンギャ迫害は集団虐殺 米認定、ミャンマー国軍に圧力

2022年03月24日 12時19分24秒 | 社会・文化・政治・経済

2022年03月22日00時55分【ワシントン時事】

ブリンケン米国務長官は21日、首都ワシントンのホロコースト記念博物館で演説し、ミャンマー国軍による西部ラカイン州のイスラム系少数民族ロヒンギャへの迫害について、バイデン政権がジェノサイド(集団虐殺)に認定したと発表した。

 バイデン政権は認定を通じ、ミャンマー国軍に対する国際社会の圧力を強め、さらなる迫害の防止を目指す。
 ブリンケン氏は演説で「ロヒンギャへの攻撃は大規模かつ組織的で、人道に対する罪に当たると決定付けるものだった」と強調した。また「広範囲にわたる残虐行為の裏に存在した明白な意図を指し示す証拠がある」と述べ、国軍兵士が上官の指示に基づき、射殺や強姦(ごうかん)などに及んでいたと断定した。


ウクライナ侵攻 民間3000人超死亡か マリウポリ「住居8割損壊」 人権団体告

2022年03月24日 12時13分46秒 | 新聞を読もう
ロシアによる侵攻が続くウクライナ南東部マリウポリ市で、人道状況が深刻化の一途をたどっている。国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」(HRW)は21日、同市幹部の話として、攻撃開始から3000人以上の民間人が死亡した可能性があると報告した。
露軍侵攻前の同市の人口の半分にあたる少なくとも20万人が市内にとどまっているという。住民の多くが水や食料、医療、電気、通信などにアクセスできない状況が続いている模様だ。

 HRWは、同市を脱出した複数の市民の証言として、学校や病院、商業施設などが無差別に攻撃を受け、道路には遺体が放置されているなどの惨状を伝えた。

市当局は、露軍の攻撃で居住用建物の8割が損傷または破壊されたと主張しているという。またインタファクス・ウクライナ通信によると、22日には露軍により「強力な爆弾」2発が同市内に投下されたという。

 

 

赤べこで歌う

2022年03月24日 03時36分41秒 | 日記・断片

取手のふれあい通りに面したカラオケ喫茶の<赤べこ>、家人は常連のお客の一人。
通称の<アイちゃん>は、毎日のように<赤べこ>に取手駅に近い住まいのマンションから電動自転車で通っているそうだ。
時にはタクシーに乗って。
気遣いの人であり、いわゆる気前の良い人なのだ。
抜群に歌が上手で、ユーチューブにも紹介されている。
家人は、何時ものように歌わないし、エビちゃんは「喉がいたいから」と1曲の歌わない。
エビちゃんは待ち合わせ場所では、「カラオケ楽しみ」と言っていたのにであるが。
そこで、アイちゃんと交互のように当方が歌う。

カラオケ「赤べこ」で歌う加藤大知さん2022年3月23日

10曲以上以上か、それ以上か?
ビールと酒を飲んで、この場を楽しむ。
次はエビちゃんの歌を聴きたい。


散った木の葉がを回収

2022年03月24日 03時09分04秒 | 日記・断片

雨と強風、家の前の道路の2軒先まで、我が家の庭の木の葉が散乱していた。
1日、3回も散った木の葉がを回収しているが、この日の木の葉の数は尋常ではない。
約30分かけて、水溜りに沈んだ木の葉を清掃する。
濡れた道路に張り付いた木の葉も丁寧にほうきで集めた。
実は昨日は、カラオケの「赤べこ」に行く日である。
家人の友人のエビちゃんの車に乗せてもらうために、待ち合わせのガストの駐車場へ向かう。
待ち合わせは午前11時30分の予定であるが、木の葉が我が家の前の道路に、再度散乱している。
掃除に5分要した。
遅れまいと小走りになって、待つ合わせのガストの駐車場へ向かう。
当然であるが、人を待たせることに神経質になる性格なのだ。
前回のカラオケでも、待ち合わせ時間に遅れそうになり、小走りになったのだ。
冬のような寒い日であったが、小走りで体が汗ばんできた。


阪神アルカンタラ、岩貞祐太が2軍戦で実戦復帰 ともに1回無失点に抑える

2022年03月24日 03時05分58秒 | 野球

3/23(水) 19:48配信 日刊スポーツ


ウエスタン・リーグ オリックス対阪神 7回裏、3番手で登板する阪神アルカンタラ(撮影・前田充)

<ウエスタン・リーグ:オリックス0-3阪神>◇23日◇杉本商事BS

阪神2年目のラウル・アルカンタラ投手(29)と岩貞祐太投手(30)が、そろって実戦復帰を果たした。

2月春季キャンプで左足関節を捻挫していた助っ人右腕は、7回に4番手で登場。先頭大下に左中間への二塁打を許したが、最速148キロの直球を中心に緩急を有効的に使って無失点に封じた。

3月中旬に左太もも裏の張りで2軍再調整となっていた岩貞は、8回に登板。スライダーとチェンジアップを中心とした投球で、園部、来田から空振り三振を奪うなど、1回1安打無失点に抑えた。