ワクチン接種しない選択 米女性パイロット、義務化解除求め訴訟

2022年03月30日 10時46分16秒 | 新聞を読もう

毎日新聞 2022/3/30 東京朝刊 有料記事 1436文字
オンラインでインタビューに応じるローラ・コックスさん=2月10日

 米国で仕事を失うリスクに直面しながら、思想信条から新型コロナウイルスのワクチンを接種しない選択をした女性パイロットがいる。

勤務先の米大手ユナイテッド航空は28日、感染状況が改善したとして、従業員のワクチン接種義務を暫定的に解除。女性は思想信条のほか医学上の理由などからワクチンを接種しなかった約2200人の同僚とともに職場復帰した。だが、「ワクチンを接種しない自由」が認められたわけではなく、女性は複雑な思いを抱える。

キリスト教徒であるコックさんには「免疫機能は神から授かったもの。ワクチンに干渉されてはならない」という信条がある。


ドクトル・ジバゴ (1965年の映画)

2022年03月30日 10時46分16秒 | 社会・文化・政治・経済

3月30日、午前1時30分からCSテレビのムービープラスでで観た。

これまで、1回見たが、ほとんどのストリーを覚えていなかった。

画像1

 

監督 デヴィッド・リーン
脚本 ロバート・ボルト
原作 ボリス・パステルナーク
『ドクトル・ジバゴ』

出演者 オマー・シャリフ
ジュリー・クリスティ
ジェラルディン・チャップリン
音楽 モーリス・ジャール
撮影 フレディ・ヤング

上映時間 197分

『ドクトル・ジバゴ』(Doctor Zhivago)は、1965年のアメリカ合衆国・イタリアの恋愛ドラマ映画。
監督はイギリスのデヴィッド・リーン、出演はオマー・シャリフとジュリー・クリスティなど。 原作はロシアの作家、ボリス・パステルナークによる同名小説『ドクトル・ジバゴ』。
モーリス・ジャールによる挿入曲「ラーラのテーマ」が。

米アカデミー賞で5部門を受賞した。

 

ストーリー[編集]

国境沿いのダムにて[編集]

第二次世界大戦後、ソビエト連邦の将軍、イエブグラフ・ジバゴは腹違いの弟の娘を探していた。そんな中、戦災孤児の中にその娘がいると知らされ、モンゴルとの国境近くのダムの事務所でトーニャと名乗る少女に出会う。トーニャは父と母の名前、顔、素性を知らず、イエブグラフが父と母の素性を明かしても狼狽するばかりであった。イエブグラフは彼女に、ユーリ・ジバゴの生涯を語り始める。

ユーリの出生[編集]

時は遡ること19世紀末、幼くして両親を亡くしたユーリは、モスクワに住む親戚のアレクサンドル・グロムイコ夫妻の家に引き取られる。両親の遺品はバラライカという楽器ただひとつ。寂しさを覚えながらも夫妻からの愛情を受け、ユーリは成長していく。

1913年医学生となったユーリは教授からも認められ、研究者になることを勧められる。しかし本人は医師免許を習得し、開業医になることを目指していた。本業の医者以外にも詩人としても才能を開花させ、フランスの新聞記事にも自身の詩が載った。また、ユーリはグロムイコ夫妻のひとり娘のトーニャと婚約しており、順風満帆な生活を送っていた。

美しき娘、ラーラ[編集]

一方、同じくモスクワに住む17歳の少女、ラーラは洋品店を営む母、アメリアと暮らしていた。ラーラにはボリシェヴィキに傾倒する青年、パーシャという恋人がいたが、母のパトロンである弁護士のコマロフスキーもまた、アメリアの娘であるラーラを狙っていた。

ある日の夜、貴族階級のパーティーが行われ、アメリアが出席する予定だったが、彼女は発熱してしまい、代わりに娘のラーラがコマロフスキーと共に出席することになった。会場に到着し、ダンスを踊る二人。そんな中、会場の外からインターナショナルが聴こえてきた。革命運動のデモ行進が起きたのだった。その中にはラーラの恋人、パーシャの姿もあった。彼らは群衆歌を一蹴し、パーティーの続きを楽しんだ。そのパーティーの帰り道、コマロフスキーはラーラに接吻した。一方のデモ隊は、ロシア帝国の騎馬隊により蹴散らされてしまう。家のバルコニーから様子を見ていたユーリは負傷者の手当てをしようとするが、憲兵に家に入るように命令され、仕方なく家に戻る。翌日、ユーリの婚約者のトーニャがフランスから帰国。二人は再会を喜ぶ。一方、パーシャが顔に火傷を負ってラーラの前に現れた。パーシャは官憲から追われており、ラーラに銃を預ける。その夜、ラーラは処女をコマロフスキーに奪われる。

そんな中、コマロフスキーとラーラの関係を勘ぐったアメリアが服毒自殺未遂を起こす。コマロフスキーから隠密に依頼された医師のカート教授は教え子のユーリを連れ、治療に向かう。そこでユーリはコマロフスキーとラーラの不貞関係に気づいてしまうのであった。ラーラは母のこともあり、何も知らないパーシャと結婚するとコマロフスキーに話す。そんな彼女を否定したコマロフスキーはラーラを強姦した。ラーラはショックと怒りに燃え、パーシャから預かった銃でコマロフスキーを殺すことを決意する。ラーラの向かったコマロフスキーがいるクリスマスパーティーの会場では、ユーリとトーニャの婚約が発表されていた。その瞬間、同じくその場にいたコマロフスキーに向かってラーラが発砲。ラーラは取り押さえられたが、コマロフスキーが「警察には突き出すな」と言った為、ラーラは駆けつけたパーシャと共にその場を逃れた。一方、コマロフスキーは弾が急所を逸れた為、一命をとりとめ、ユーリが彼の手当てをした。その中でコマロフスキーが彼女を軽蔑している事に対し、ユーリは不快感を覚える。パーシャのお陰でその場から逃れたラーラはパーシャと結婚。子を成した。

第一次世界大戦とロシア革命[編集]

時は流れ、第一次世界大戦が勃発。パーシャは軍に志願して前線に向かうが、帰ってこず、ラーラは看護婦として前線に向かい、夫を探していた。そんな中で同じく軍医として来ていたユーリと再会。ふたりで戦士らの治療にあたっていった。負傷者が全員退院し、ラーラに恋心が芽生えたユーリ。しかし、ラーラはそれを制止し、二人は別れる。

ユーリはモスクワに帰郷するが、ロシア革命が発生し、家の様子は一変していた。一軒家だった家は共同住宅となっており、薪ですら配当制。さらに、家の私有物まで没収されそうになる。そこに、腹違いの兄、イエブグラフが来た。共産党員であった兄だったが、兄との初対面を喜ぶユーリ。ユーリはロシア共産党を一定の評価はしつつも、入党は拒否した。イエブグラフはユーリの詩が批判されていることを伝え、ユーリは落ち込む。イエブグラフは一家の別荘があるベリキノへの疎開を勧める。

トーニャの賛同もあり、疎開を決めた一家は夜の汽車に乗り込む。その汽車の中でストレリニコフという、赤軍の将軍が民衆を苦しめていると聞くが、その正体はパーシャだった。汽車の停車中、事情聴取に呼び出されたユーリはパーシャと出会ったが、パーシャはラーラへの愛を失っており、ラーラがベリキノから遠くない、ユリアティン[注 1]という街にいることも聞く。

二人の再会[編集]

ベリキノに着いた一家は、もともと所有していた大きな家も没収され、案内人の紹介で近くのボロボロの小屋に住み、自給自足の生活を始める。そのなかで塞ぎがちになっていくユーリを心配した家族は町へ出掛けることを勧める。ユリアティンの図書館に向かったユーリはラーラと運命的な再会を果たす。二人はラーラの家に向かい、愛し合った。しかし、トーニャへの罪悪感からラーラと別れることを決め、ラーラもユーリの意思を尊重する。

ユーリはトーニャのお腹の子の薬を買うために街に向かう道中でパルチザンに拉致され、活動協力を強要される。しかし、彼らの活動はただの虐殺行為であり、危険を感じたユーリは活動から脱出。身一つで戻るが、出迎えて介抱してくれたのは、ラーラであった。トーニャやその家族はユーリが拉致されている間にモスクワに移っており、トーニャはラーラにユーリのバラライカを託していた。その後、トーニャ達はフランス国外追放された。

ラーラに看病してもらいながら、身を潜めていたユーリだったが、ある日突然、コマロフスキーが二人の前に姿を現した。今や司法大臣となっていたコマロフスキーはユーリの言動や思想が反革命的であること、ラーラもストレリニコフの妻ということで、これにより狙われていることから国外脱出を勧めるが、二人はその申し出を断る。そして、残り僅かな未来をベリキノで過ごすことを決意する。

取り押さえられていた例の家は放置され、氷の宮殿と化していた。その家で新たな生活を始めた二人。ユーリはラーラへの愛を詩に書き始めた。「私たち、もっと前に早く出会っていたら・・・」「言うな。むなしくなるだけだ」

しかし、彼らの幸せもそう長くは続かなかった。ある日、再びコマロフスキーが姿を現した。コマロフスキーはユーリにストレリニコフが失脚して殺害されたことを話す。白軍が消滅した今、ソ連にとってストレリニコフは、ただの邪魔者でしかなかったのだ。そしてその余波がラーラに迫っていることも話し、国外脱出を強く勧める。受け入れるユーリ。支度を済ませ悲しそうにソリに乗るラーラ。しかし、ソリの座席定員が足りず、ユーリはソリに乗らず、あとからついて来ると話してバラライカをラーラに託す。一行を見送るユーリ。すると突然、ユーリは家に戻り二階に駆け上がった。窓ガラスを割り、その先の大雪原に消えるラーラを悲しく見つめるユーリ。出発した汽車にユーリの姿はなかった。「彼はあなたに助けられようなんて思わないわ」と言うラーラにコマロフスキーは「奴は馬鹿だ」と言うだけであった。

二人の最期[編集]

その後、モスクワに戻り、兄のツテで医者の仕事に就いたユーリ。ある日、街中でラーラを見つける。ひたすら呼ぼうとするが、声が出ず、持病により心臓が麻痺してしまい、ラーラに気付かれることなく、死んでしまった。

その後、ユーリの埋葬でラーラはイエブグラフと出会う。ラーラは疎開先で生き別れてしまったユーリとラーラの間に生まれた子供を捜した。二人は懸命に捜索したが、見つかることなく、ラーラは強制収容所に連行され、亡くなったという。

両親の物語を聞いたトーニャは涙を流した。「でも父とは、戦火の中ではぐれた」と言うトーニャにイエブグラフは「それは実の父ではなく、コマロフスキーだ。だから手を放してしまった。親なら絶対に離さない」と言う。そしてトーニャに今後の協力を申し出る。そこへダムの操作をしているトーニャの恋人が迎えに来た。二人を見送るイエブグラフは、トーニャの背中にバラライカがあることに気づく。事務所からイエブグラフが、「トーニャ、バラライカが弾けるのか?」と訊ねると、恋人が「えぇ、プロ顔負けです」と答えた。「誰かに教わったのか?」「いいえ、誰にも」「遺伝だな」

外のダムには美しいが架かっていた。


大人のための偉人伝

2022年03月30日 10時34分44秒 | 新聞を読もう
 
木原 武一  (著)
 

内容(「BOOK」データベースより)

面白くてためになるものといえば、まずなによりも偉人と呼ばれる人たちの物語である。これを子供たちに独占させておく手はない。子供にとっての模範は大人にとっても模範となるはずである。世のため、人のために尽した偉人たちから学ぶべきは、むしろ大人のほうである。
偉人伝を読んで感動したり、発奮したり、あるいは忘れ去った幼い日の夢と理想を思いおこしてみたりするのもときには必要なことではなかろうか。
 
 
大人が読んでためになる偉人伝。但し、偉人一人あたりの分量が約20ページ(読むのに20~30分かかります)とやや多く、忙しいビジネスマンにとってはスキマ時間にさらっと読むのにはちょっと難しいかも。本書で紹介される偉人の数も10人でやや少なめであることを考慮すると、評価はズバリ★3.5です。
スキマ時間でさらっと偉人伝を読み、教養を高めたいなら下記の2冊をオススメです。
【オススメ偉人伝】
・退屈な日常を変える偉人教室(偉人は25名)(文響社 五百田達成)
・面白すぎる天才科学者たち(偉人は17名)(講談社+α 内田麻理香)

本書で紹介される偉人達(下記参照)は、生まれながらの天才ではありません。では、私たちとの違いは何かといえば、それは大きな理想を持ち、それを叶えるために人一倍努力と実践を継続してきた点です。つまり、私たち凡人でも努力と実践を継続することができれば、本書で紹介されている偉人みたいになれるかも?と言った具合に”元気”と”勇気”を与えてくれる物語が10本収録されています。話の構成は、基本的には時系列です。上記でオススメした2冊が語り口調も大変ユニークであることを考えると、物足りない感じはしますが、まぁ~普通です(悪くはない)。内容的には子供向けの偉人伝より、かなり詳細な内容まで記載されていますが、伝記本よりはライトな感じで、ちょうど中間的な内容になってますが、まぁ伝記1冊読む労力を考えると、適切な分量ではないかと思われます。

本書を読んで、特に印象に残ったこと内容は、ヘレン・ケラーの物語です。私たちは、障害者たちが何か私たちと同じことが出来ただけで、凄いと言ってしまいがちですが、それは彼/彼女たちを偏見の目で下に見下していることであり、障害者にとっても良くないことである。誰がではなく、また行為自体でもなく、作品そのものを正しく評価することが大事であると言うことに気づかされました。また、ヘレン・ケラーが三重苦(目が見えない、耳が聞こえない、しゃべれない)にも関わらず、大学を卒業し、本まで執筆し、各地で講演までしたことに、本当に驚愕しますが、彼女は私たち凡人にはない何か特別な才能があった訳ではなく、ただ一生懸命努力(サリバン先生と一緒に)してきただけなのです。そのことを知って、理想をもって努力を継続すれば、出来ないことなんて何もないのではないかと勇気づけられ、ヘレン・ケラーに出来たのなら自分にだって出来るはずと思えるようになりました。本書には続編「続 大人のための偉人伝」があるようなので、そちらもチェックしてまたレビューしたいと思います。

長々と最後までお読み頂きありがとうございます。ではでは
 
 
 
 
 子供の頃に読んだいわゆる偉人と呼ばれる人達に大人になって想いを巡らせるということはほとんどありませんでした。将来に対する多くの可能性があった子供の時は偉人伝を読んで自分のロールモデルにするという意味があったかと思いますが、ほぼ行く末が見えてきた今、偉人の生き方を再読してもあまり意味がないと思えるからではないかと感じます。
 しかし、中年である自分がタイトルを見て再度偉人伝を読もうと思ったのは、大人の視点に立ったとき偉人と呼ばれる人たちがなしたことよりもその裏側にある「なぜその道を選んだのか?」などに纏わる意味を理解できるかもしれないと思ったからでした。
 特に、何故偉人と呼ばれる人たちはあれほどまでに献身的に社会に尽くせるのか?という大人になったが故に思いつく疑問のヒントが本書にあるかもしれないと言う期待があったからでした。

 結論から言うと本書はその期待に答えてくれた上に、偉人といえども利己主義から派生する人間的な多くの苦悩を抱えていたことを知り、親近感が湧くとともに、今からの人生を生きてゆく勇気と自信をもらった気がします。25年くらい昔に発行された本ですが、今でも読み続けられているだけの理由がある本だと強く実感できました。「自分の社会的役割ってなんだろう」ということが頭をよぎり始めたいい大人の方々におすすめです。
 
 
 
いわゆる子供向けの偉人伝では子供たちに虹を見せる必要がある。子供にすべての
真実や事実を教えても消化しきれるものではない。ある面、美化されていなければならない。
そして子供たちに志を抱かせることも大切な役割と思う。

さて、大人のための偉人伝であるが、偉人と呼ばれた人たちの実像に迫る。
偉人と呼ばれた人々にはやはり一種の凄みがある。徹底して生涯を勉強に捧げたキュリー夫人、
性格的には破綻者としか言いようがないが、多くの人たちをパトロンとし、お金を出させた
その人間的魔力、恐るべき勤勉さと野心を持つ野口英世。この世の尺度には全く当てはまらない
子供時代のエジソンなど、とてもバランスのとれた人間でない。常軌を逸しているとさえいえる。

偉人とは同時代の人たちから見れば異常人であるのかもしれない。それくらいの異常人でなけ
れば大事は成し遂げられないのかもしれない。偉人とは個々の個性や強みを活かし、自らの想い
のままに生きたまことに幸福な人たちと言えるのではあるまいか?
 
 
 
偉人達の圧倒的な行動力と功績を学べます。人にはやりたいこと、成し遂げたいことがきっとある。そこに、どれだけの熱意をもっていけるか。その道のりには、反対や非難は必ず出てくる。しかし、そんなものを気にせず行動しなければなませんね。どれだけの期間行動すればいいか分からないが、行動の先に功績があることを偉人達が証明してくれています。反対に屈しない行動力!これなしではどんな成功もあり得ないでしょう。
 
 

「偉人」と呼ばれる人に会うことはできない。
その著作や評伝、当時の意見・評価から読み解くしかない。
それには読み解く者の咀嚼力、想像力、
そして人生観、哲学が必要ではないか。
ここに取り上げられた「偉人」との出会いに、
より知識を深めながらも、
木原武一氏の“感動”に感動する。
中でも「ヘレン・ケラー」の章は熱く、秀逸。
 
 

最も幸福な人々、自分の職業を最も愛する人々、自分の人生に最も感謝の念を抱いている人々、それは私の考えでは、病人の看護に携わっている人々である。
――フローレンス・ナイチンゲール

看護婦(師)という職業の確立者であるナイチンゲールが、親しかった看護婦を偲んだ一文の一節である。「看護婦ほど、この世で素晴らしい仕事はない」、ナイチンゲールは心からそう思っていたのである。

その「私記」に「ああ、飽き飽きするような退屈な毎日」、「年毎に若さを失っていくこと以外、私が生き続けていても何も得るところはありません」と記した世間知らずの上流階級の令嬢が、看護婦という天職に出合い、大きく変身していく様が興味深い。

この期間が私に与えてくれた幸福は筆にも口にも尽くせぬほど大きなものでした。私はあらゆる雑用から解放され、学問に全身全霊を打ち込むことができました。未知の事柄を学ぶたびに喜びが胸に溢れる思いでした。
――マりー・キュリー

マリー・キュリーが、屋根裏部屋で学んだ若き日々について、『自伝』でこのように語っている。さらに、「友だちもないまま、パリという大都会の片隅にひっそりと暮らしていたわけですが、頼りにする人も援助してくれる人もないことを悲しく思ったことはただの一度もありません。時に孤独の思いにふけることはあっても、私の日常的気分は、安らかな安息、それに完全な道徳的満足のそれでした」と続く。彼女のものを学ぶ喜びがストレートに伝わってくる。

『大人のための偉人伝』(木原武一著、新潮選書)では、上記のナイチンゲール、キュリー夫人を初め、シュワイツァー、ヘレン・ケラー、リンカーン、ガンジー、エジソン、カーネギー、野口英世、二宮尊徳の10名のエピソードが、大人向けに描かれている。

木原武一特有の簡にして要を得た表現が魅力的だ。その上、それぞれの章末に参考文献がきちっと挙げられているので、その人物について、さらに知りたくなったときは大いに助かる。
 
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2020年の被害額は「280億円」!「振り込め詐欺」にダマされない「撃退トーク術」

2022年03月30日 09時48分04秒 | 事件・事故

2021.10.13 17:30  日刊 大衆

振り込め詐欺師の“魔の手”は、今日も善良な市民の懐を狙っているようだ。


「警視庁によると、昨年の振り込め詐欺などの特殊詐欺の認知件数は約1万3500件、被害額はおよそ280億円です。1日あたり約7600万円の被害額で、事件の7割が1都3県や大阪など大都市圏で起きています」(全国紙社会部記者)

 人間関係が希薄な都会だからこそ、詐欺師がつけ入るスキが生まれるのだろう。

「ただ、詐欺の手口が広く知られたこともあって、摘発件数は7424件と過去最多でした。都内杉並区に住む、ある80代の女性は騙されたフリをして、これまで4度も犯人の逮捕に貢献したそうです。今年9月にも、不審な電話を受けると、すぐに警察に通報して協力。この女性は、詐欺を見抜く“マイルール”を持っているそうです」(前同)

 詐欺に詳しいジャーナリストの多田文明氏は、こう語る。

「今の詐欺は、息子をかたる人間、実際に金を受け取る人間と分かれるなど、非常に巧妙です。事前に策を用意することが、身を守るうえで非常に効果的です」

 そこで今回、詐欺師をやり込めた実例を基に、「撃退テク」を伝授したい。

■詐欺に遭わない有効な対策
 8月12日、東京・町田市に住む70代の女性に、「誰だか分かる?」と電話があった。不審に思い、在宅中の夫の名前を告げると、男は「そうだ」と返答。これで詐欺だと見抜いたという。実は、この1週間前にも不審な電話があり、家族会議を開き、電話が来たら“夫の名前”を聞くことにしていたという。


「実際、会話の途中で“俺の名前を言ってみろ!”と問いただし、相手が言いよどんだことで詐欺が発覚したケースもあります。ただし、名前は簡単にできる対策で、効果的である一方、詐欺集団が、家族の名前を事前に入手している場合もある。その場合、一気に信じてしまう危険性があるので、名前だけでなく、もう一つ、相手を試す“小さな嘘”を準備するといいでしょう」(前同)

息子家族と離れて暮らすA子さん(67=埼玉県在住)は、名前以外に“合言葉”を家族間で共有しているという。

「息子をかたる電話には“犬は元気にしてる?”と聞くようにしてるの。息子の家の犬は、だいぶ前に亡くなっているんですけどね。まさか詐欺犯も、もういない犬の話をするとは思わないでしょ? 実際に試したら“元気だよ”って。すぐに切ってやったわ」

 他にも、こんな問いかけも有効だという。

「実例として、アニメが好きな息子を持つ親が“好きなアニメのキャラを教えて”と言って電話を切らせています。詐欺犯は会話のペースを握って、騙そうとします。急な質問や踏み込んだ質問をして、会話のペースを乱すのも効果的です」(前出の多田氏)

 そして、会話を頼りに騙そうとする相手への究極の対策が電話を切ることだ。

「少しでも疑問に感じたら、すぐに電話を切ることが効果的。すぐに切って、息子をかたっていた場合は息子にかけ直す。これだけで十分対策になります」(前同)

 家族の間で話し合い、有効な対策を取ってほしい。

 

 


ミスターブッシュ、恥を知れ!恥を知れ!

2022年03月30日 09時13分06秒 | 沼田利根の言いたい放題
 
「僕たちは、でっちあげの選挙で選ばれたでっちあげの大統領の元で生きている。僕たちは、でっちあげの理由で僕たちを戦争に送り込む大統領の元で暮らしている。どんなでっちあげにせよ、この戦争には反対だ。ミスターブッシュ、恥を知れ!恥を知れ!」
「逆命利君」-本当の忠義とは、主君や国家の命令であっても、それが間違った命令であり結果として主君や国家のためにならないと考えるのであれば、命を懸けてでもその命令に敢えて逆らうべきではないのか?
マイケル・ムーアは、アメリカに忠義を尽くしているだけだ。
 

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余録

 「私たちは架空の理由で戦争に駆り立てる男がいる時代に生きている」「ミスター・ブッシュ。恥を知れ」。現職の米大統領を批判したのは長編ドキュメンタリー賞のオスカー像を手にしたマイケル・ムーア監督。2003年3月のイラク空爆開始から3日後だった▲09年には同性愛の活動家の生涯を描いた「ミルク」で主演男優賞を得たショーン・ペンさんが「同性婚反対が孫の目には恥と映ることを予想すべきだ」と訴えた。米最高裁は6年後に同性婚容認判決を下した▲時代を映し出すアカデミー賞授賞式。ロシアのウクライナ侵攻が続く今年は黙とうが行われ、ウクライナ出身の女優ミラ・クニスさんがプレゼンターを務めた。芸能界出身のゼレンスキー大統領のオンライン出演は実現せず、議論も出ている▲映画の祭典も政治や社会と無縁ではいられない。近年、確実に進むのは多様性への配慮である。20年に韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が英語作品以外では初の作品賞を受賞したのは記憶に新しい▲国際長編映画賞に輝いた濱口竜介(はまぐち・りゅうすけ)監督の「ドライブ・マイ・カー」には手話を含む多言語の劇中劇が登場する。米国で独立系映画館の上映からじわじわと人気が広がったというのがうれしい。普遍性の証明だろう▲作品賞の「コーダ あいのうた」では聴覚障害を持つ俳優が夫婦を演じた。ハリウッドお得意のアクション大作とは対極的な作品である。アカデミー賞の価値を支えるのが受賞作品の質であることは変わらない。

 
 

デニ・ムクウェゲのドキュメンタリー映画

2022年03月30日 08時50分44秒 | 社会・文化・政治・経済

ムクウェゲ 「女性にとって世界最悪の場所」で闘う医師

劇場公開日 2022年3月4日

解説
アフリカ大陸コンゴで5万人もの女性を救い、2018年にノーベル平和賞を受賞した婦人科医デニ・ムクウェゲを追ったドキュメンタリー。
「女性にとって世界最悪の場所」と呼ばれるアフリカ大陸コンゴ民主共和国東部で、性暴力によって肉体的、精神的に傷ついた女性たちを20年以上にわたって無償で治療してきた婦人科医のデニ・ムクウェゲ。
彼の病院には年間2500~3000人の女性たちが運ばれ、治療の日々は終わることがない。
レアメタルや錫(すず)などの豊富な鉱物資源を有するコンゴでは、武装勢力による利権争いが続き、それらが女性たちの悲劇を生んでいた。
根本的な問題の解決がなければ、永遠に女性たちの治療を繰り返すことになることに気づいたムクウェゲ医師は、コンゴの地で女性たちの身に起きている悲劇と、その原因を世界に向けて発信し始める。常盤貴子がナレーションを担当。監督はTBSプロデューサーの立山芽以子。

「RITA(利他)。これこそ、私が大切にしたい社会の価値です。世界中の人にRITAの考えを持ってほしい」。

- 恐怖による、支配を図る武装勢力。それに対し、コンゴの司法機関は腐敗し、法治国家としての機能を果たしていない事が、描かれる。
   懲役5年でも、刑務所長に賄賂を贈れば、4カ月で刑務所から出てくる”不処罰”の文化が生み出す負の連鎖。-

 ・その状況に対し20年以上も、傷ついた女性を保護し、長い時間を掛けてケアをするムクゥエゲ医師の姿。彼の家の周囲には国連兵士が24H、警備を行っている。過去に暗殺未遂事件に会ったからだ。
 - それでも、彼は屈せずに日本を含めた世界を飛び回り、コンゴの窮状を訴える。
   ・”皆が使っているスマートフォンは、コンゴ人の血に塗れている。”
   ・”知っているのに、知らない振りをするのは同罪である。” 

 ・劇中、元、武装勢力に所属していた20代の穏やかそうな男性が登場するシーンも印象的だ。武装勢力に家族を殺され、母や姉がレイプされ自分は強制的に武装勢力に連行され・・、いつの間にかドラッグを服用しながら、レイプする側に回っている。
 - 正に負の連鎖である。-

<大変、重く見ていて苦しい気持ちになるドキュメンタリー作品であるが、一人の崇高な医師の姿が印象的である。
 ムクゥエゲ医師は、日本を訪れ、元安倍首相とも会ったそうだが、日本はキチンとした支援をしているのであろうか・・。
 広島に落とされた核爆弾のウランが、コンゴ産だったという話も、切ない。
 法治国家として、キチンとコンゴ行政府が機能していれば、あんなに貧しい国ではなく、レアメタルを始めとした貴重な天然資源により、富める国になっていたであろうに・・。
 今作は、大きな問題提起を観る側に投げつけてくる作品である。>

 

知りませんでした。
武装勢力のレイプの実態。
助けた人、5万人以上のムクウェゲさん、ノーベル平和賞納得です。
資源がいっぱいのコンゴ、たくさん買っている日本、「利他」ですね!

 

3.0悲惨すぎる負のサイクルはどうしたら終わるのだろうか……

 
2022年3月17日

『三島由紀夫VS東大全共闘 〜50年目の真実〜』『米軍アメリカが最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯』などと同じく、TBS制作のドキュメンタリー映画。東海テレビ制作のドキュメンタリーと並んで社会派な作品も多い一方、アーティストのバックステージものなどかなりバラエテイにとんでいて、楽しみな日本のドキュメンタリー・ブランドのひとつだ。

2021年のTBSドキュメンタリー映画祭にて上映された『ムクウェゲ 「女性にとって世界最悪の場所」で闘う医師』が、ついに一般劇場でも公開されることになった。

2018年にノーベル賞平和賞を受賞した、デニ・ムクウェゲが、コンゴ民主共和国にとって、いかに必要な医師であるか……という話から、コンゴという国が抱えている大きな闇、そしてそれは日本も少なからず関係してするという事実にも迫っていく。

ムクウェゲ医師の病院には、年間で2500~3000人の女性が運びこまれる。命が助かる者もいれば、手の施しようのないほど損傷が激しく、そのまま亡くなる者も多い。

何故、こんな状況になってしまったのだというか……

コンゴという国は、40万人もの武装勢力があふれかえっている。これは『ホテル・ルワンダ』などの映画やドラマでも題材にされてきた、ルワンダの大虐殺によって、難民がコンゴに流れこんだことで、治安が極端に悪くなってしまったことが原因ともされている。

武装勢力は、コンゴに住む女性たちをレイプしては虐待、酷い場合は殺害もしてしまう。その手は、幼い8歳の少女にも及ぶという異常な治安の悪さだ。

武装勢力にとって、女性をレイプすることは、性のはけ口というわけではなく、それによってトラウマや恐怖を植え付け、精神的に支配することが目的である。それを行っている男性も、逆らえば上官に虐待や処刑されることもあって、嫌々でもしなければならないという。

隙を見て逃げ出した兵士のインタビューから感じたのは、誰もが恐怖によって支配されている現状だ。その虐待をする上官も、もともとは、そうやって叩き込まれてきたのだ。ミルグラム効果による、悲惨すぎる負のサイクルは、どうしたら止まるのだろうか……

国の政権自体もほとんど機能していない、無法地帯。

日本が無関係だと言えない理由は、パソコンやスマートフォンに使われるパーツの原料がコンゴでとれることで、そこに集まってくるから治安悪化が進んでいるからだという。これに関しては、ミネラルウォーターやダイヤモンド、動物毛・革製品など、様々なものに言えてしまうことでもあるため、極論すぎるようにも感じられるが、他人事ではないという意識は誰もが持つべきものだと痛感させられる。

 

4.0原因が人間なら、きっと無くならないのだろう

 
2022年3月16日

TVのドキュメンタリー番組的な作りだよなぁ、映画にしなくても・・・とは思いましたが、この目を背けたくなるような現実をTVで放送するのは無理だと思いました。淡々と語られる尋常じゃないコンゴの現実、ムクウェゲ医師が語る異常なレイプ被害の現実。どうしてこんな酷いことをしようと思う生き物がいるのでしょう。あぁ、愚かだ。なんて愚かなんでしょうね、人間は。いつも思います。人間って欲望があると地球上で最悪の獣になれるんだと。

ムクウェゲ医師の存在も、コンゴの現実も本作で初めて知りました。何度かマスコミには取り上げられていらっしゃるのでしょうが存じ上げませんでした。そして、コンゴと日本の関係性ももちろん。
どれだけ我々が国外で祈っても頑張ってもコンゴの悲しみが癒えることはないと思うし、劇的に改善することはないのでしょう。国家自体が自浄することができなければ、強者の顔がすげ変わるだけのような気がします。しかし、今使っているスマホが完全に壊れるまで機種変更は見送ろうと決めました。それしかできることがないのです。知ること以外は。

果たしてコンゴに自浄はできるのだろうか?元武装勢力に属し、200人以上をレイプをした男性のインタビューが流れますが驚愕しました。選択しようが無かったという事情はわかりますが、被害者への謝罪の意が全く語られず、罪の意識が全くないように見えるのです。この人たちは<自分の事しか考えていない><自分がされて嫌なことをしたという意識がない>という道徳的、人道的に根本的な違和感を感じました。その違和感こそが元凶なのではなかろうか?

【他人のことを自分のことのように考えられない】、、、という決定的欠落があるような気がします。
だからこそ、ムクウェゲ医師は「利他」が大事、それが救うと言ったのではないだろうか?まだまだ闇は続きそうで嫌になる。

 

4.0日本への問い

 
2022年3月9日

鉱山の独占と村人の支配のために、武装勢力(テロリスト)たちが老若男女問わずレイプ・暴力・見せしめの殺人を行っているコンゴのえげつなさを、そこで治療にあたる医師・ムクウェゲ氏を通してとくとくと説明するドキュメンタリー。
鉱山は黄金や、スマホに使われる錫やレアメタルの採掘場であり、モノによっては日本がその輸出のかなりの割合を占めていると。
日本も加害者側として加担しているのではないのかという問いに満ちていて、なかなか考えさせられます。

ところで、良質なドキュメンタリー制作では、NHK、TBS・系列(富山チューリップテレビ)、フジテレビ・系列(東海テレビ)などが良質な作品を送り出している印象。
ゆえに、いつ作ってくれるのか?
『1968 TBS報道班が成田闘争の中核派系過激派の支援の背景』

『1989〜90 TBS オウム真理教の坂本弁護士一家殺害幇助 の実態』
『1995阪神大震災「温泉街」発言 事件』
『NEWS23 捏造報道』
などの作品をずっと私は待ってるんですよ、TBSさん!