創作 過去・現在・未来 続編 1)

2023年04月11日 21時42分24秒 | 創作欄

和夫の過去は、忌まわしいものであった。

あろうことか、彼が15歳の時に、母親に抗うことができずに、近親相姦になってしまったのだ。

夫の信明はその夜、愛人と外泊していていて、約2年余、夫との性生活が途絶えていた優子は、身がもだえていた。

風呂場から出てきた息子の和夫の後ろ姿と童貞と思われる性器を盗み視て優子は異常に興奮し発情する。

息子の性器を凝視して「立派に育ったのね」母親は呟く。

そして、欲求不満が爆発して、体をぶつけて激しく息子に対して挑む気持ちを抑えがたくなる。

「お母さんだめだよ!やめて!」と和夫は抵抗したが、意図も簡単に覆される。

最後は、母親が息子の性器を口にくわえる行為に及ぶ。

やはり、ポルノになるので詳細は控えたい。

和夫は思春期であり、「自分のこれからの人生は、どうなるか?」と言い知れぬ不安な気持ちとなるのだ。

無邪気で性を全く知らない15歳の同期生たちとは突然、はるかに遠のく気持ちとなる。

その後、母親は振興信仰にのめり込んでゆくのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


映画 タバコ・ロード

2023年04月11日 12時20分17秒 | 社会・文化・政治・経済

アメリカ南部のプア・ホワイトを描く。

アースキン・コールドウェルの原作、ジャック・カークランドによる舞台劇の映画化。

製作はダリル・F・ザナック、監督はジョン・フォード。

撮影はアーサー・ミラー、音楽はデイヴィッド・バトルフが担当、出演はチャーリー・グレイプウィン、ジーン・ティアニーほか。

 
  • Tobacco Road DVD

タバコ・ロード』(Tobacco Road)は、アメリカ合衆国小説。およびそれを原作とした戯曲映画

アメリカドリームが謳われながらも、底辺の庶民を取り巻く救い残酷で救いのない自己責任社会。

主人公はそれでも「依然として希望を棄てていなかったのだ」

小説

アメリカ合衆国の小説家アースキン・コールドウェル1932年に発表した小説作品。

内容は、アメリカ南部ジョージア州タバコ地帯を舞台に、社会の発展から取り残されたプア・ホワイトとよばれる農民たちの生活を描いている。

ストーリー

貧しい農民ジーター・レスターは家族と共に娘婿のラヴからカブラを奪いとり食べてしまう。

ラヴは昨年嫁に貰ったこの家の末娘パールのことで話があったのだが、話もそこそこに引き上げてしまった。

未亡人の女説教師シスター・ベシーは一家の16才の息子デュードと再婚し、財産をはたいて車を買い、ジーターと薪を売りにオーガスタへいくが果たせず、その夜泊まったホテルで売春婦の真似事をする。

そののち、生活の援助を求めて長男のトムに会いに行くもすげなく扱われ、そのことからジーターとシスター・ベシーがケンカ別れとなり、また、口減らしの為にラヴに嫁がせていた末娘のパールが家出したので、こんどは兎唇の娘エリー・メイをあてがうのだった。 家族がついにジーターと年老いた妻のエーダのみとなった3月のある日、ジーターの放った野火により、ボロ家もろとも二人は焼け死んでしまう。

登場キャラクター

  • ジーター・レスター - レスター家の主、日々の糧もない貧農。
  • エーダ - ジーターの妻、17人の子持ち。
  • エリー・メイ - 18才になる兎唇の娘、のちにラヴに嫁ぐ。
  • デュード - ジーターの息子、シスター・ベシーと結婚する。
  • パール - ジーターの末娘、口減らしの為にラヴに嫁ぐ。のちに家出。
  • トム - ジーターの長男、町で成功するも一家とは絶縁状態。
  • シスター・ベシー - 未亡人の女説教師、デュードと結婚する。
  • ラヴ - 石炭落としの仕事を持つ、パールの亭主。

ガタバコ・ロードのネタバレあらすじ:承
ジーターの土地は先祖代々から100年以上に渡って守り続けてきたものですが、土地は銀行の手に渡っており、立ち退きを免れるには土地代100ドルを支払うしかないとジーターはティムやペインから告げられました。

困り果てたジーターでしたが、近所に夫に死なれた女性シスター・ベッシー・ライス(マージョリー・ランボー)が帰ってきており、信心深いベッシーはデュードを伝道活動に誘おうと思いつき、一方のジーターも亡き夫の遺産に目が眩んでしまい、20歳のデュードと38歳のベッシーは年の差がありながらも結婚することになりました。

ジーターはこれで100ドルが用意できると思った矢先、なんとデュードとベッシーは彼女の亡き夫の保険金800ドル全額をはたいて車を買ってしまっており、困り果てたジーターは神に救いを求めるしかできませんでした。

タバコ・ロードのネタバレあらすじ:転
ジーターはオーガスタに薪を売り捌きに行くため、デュード夫妻の車を借りようとしましたが、デュードは慣れない運転で買ったばかりの新車をボロボロにしてしまいました。

ジーターはやむなくボロボロの車にデュード夫妻と薪を乗せてオーガスタに向かい、街の銀行で金を借りようとしましたが、その場にペインがいたことから断念せざるを得ませんでした。

結局、薪は売れないまま夜になり、ジーターはデュード夫妻に車のスペアタイヤを売ってホテルに泊まろうと持ち掛けました。そしてジーターは夫婦が寝静まった隙に車を奪い、二人を置き去りにして走り去りました。

ジーターはその足で土地を立ち退きになった場合にいくことになる救貧農場を下見しに立ち寄り、車をある男(ラッセル・シンプソン)に100ドルで売り飛ばそうとしました。

、男は警察署長であり、ジーターは散々説教をされた挙句自宅に送り返されてしまいます。その後、ジーターはデュードと口論になり、夫婦を家から追い出してしまいます。


タバコ・ロードの結末
すっかり心の折れてしまったジーターとエイダは救貧農場行きを決意したところ、妻(ジーター夫妻の末娘)に逃げられたというベンシーが訪れました。ジーター夫妻は代わりとしてエリー・メイをベンシーに嫁がせることにし、彼女は喜び勇んでベンシーの元に向かいました。

夫婦二人だけになったジーターとエイダは100ドルが工面できるよう神に祈りましたが叶うはずもなく、結局二人はペインに金を払えなかったことから諦めて救貧農場へと出発しました。

その途中、二人は偶然にもティムと遭遇、彼の車に乗せてもらいますが、着いた先はなんと手放したはずの自宅であり、ティムはなけなしの50ドルをペインに払って半年間の猶予で二人を元の自宅で暮らせるよう取り計らってくれたのです。

そしてティムは種や肥料代として夫婦に10ドルを用意してくれており、希望を取り戻したジーターはエイダにこれからの夢を矢継ぎ早に語り始めました。

監督

ジョン・フォード

脚本

ナナリー・ジョンソン

原作

アースキン・コールドウェル


「正義と秩序のバランス」が重要

2023年04月11日 12時03分53秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▼紛争は「善と悪」の争いばかりではない。

それぞれの「正義と正義」のぶつかり合いでもある。

だからこそ、人間主義を基調とした「正義と秩序のバランス」が重要なのだ。

▼世界の現状を知ることが、平和への第一歩となる。

▼主体的に学び、人と励まし合うなかで人間性は磨かれていく。

▼どのような状況でも希望を生み出す強い自分になろうと決意し、勉学に励む青年たちが期待される。


創作 過去・現在・未来 終わり)

2023年04月11日 10時56分27秒 | 創作欄

社長の大村寅雄は、プライベートな問題なので、部下をとがめることはなかった。

「しかし、営業マンの二人もが、不倫か」と呆れる。

自分の机に妻子の写真を置く柴田竜二は、部下の青木友花と不倫関係にあったのだ。

大村は、柴田と青木の二人が手をつないで出勤するを見かけて、不倫に気づいていた。

新宿西口から徒歩7分ほどの位置に農協ビルがあり、二人は常に他の社員とは違って30分ほど前に出勤していた。

「やれやれ、三村和夫も誰かと不倫関係にあるのだろう<問題>がおこらなけばいいが・・・」大村は苦笑する。

尚子の兄は突然、日曜日の朝に和夫のアパートにやってきた。

「尚子の兄貴だ」と相手が名乗ったので、追い返せない。和夫は覚悟を決めた。

妻と2歳の息子はその日、甲府の実家へ帰っていたのでまだ幸いであった。

ドアを開けると尚子の眼と似た大きな二重が怒りのために吊り上がっていた。

「入らせてもらうよ」と荒々しく革靴を脱ぐ。

2LDKのアパートであり、二人はベランダ沿いの6畳間でテーブルを挟んで対峙する。

「俺は、海外を2年余り放浪してきた。あんたのような中途半端な男じゃない。尚子をどうするつもりなんだ!」右手の平でテーブルを叩き威圧する。

「責任は取ります」声が震えた

「どう、責任をとるんだよ!」兄は再び声を荒げてテーブルを叩いた。

「妻と離婚してでも・・・」

「離婚だ?そんなこと本気でできるのか!」

和夫は目を伏せて押し黙るほかなかった。

「本当は、あんたを殺してやりたいんだ。だが、俺は犯罪者にはならない。金での解決にしよう。俺にはフィリピンに女と子どもがいるんだ。近く戻るつもりだ。100万円用意しろ。それで水に流そう。いいか!」

和夫はしばしの沈黙の後、顔を上げて尚子に似た兄の眼を凝視し「分かりました」と頷く。

尚子との間に心のずれも生じていた。

「彼女との別れがきたんだ」和夫はベランダへ出て、カラスが鳴く雑木林に目を向けた。

 

 

 

 

 


「モチノキ」で掃除に追われる

2023年04月11日 10時00分11秒 | その気になる言葉

近隣の各家には、いろいろな庭木がある中で、「モチノキ」ほど、葉が散る庭木はまれだ。

3月、4月、強風でおびただしく葉が舞い散る。

道路だけではな、他人の庭にまで、モチノキの葉は散乱し迷惑をかける。

モチノキ
清掃のために他人の家の庭に無断で入れない。 

道路に散乱する葉をほうきで集めながら「ご迷惑をおかけします」と庭にいる人にわびる。

「いいえ、迷惑ではないですよ」と言う人いるが、当方の心がとがめる。

「だから、木を切ろう言っての!それを止めた、あなたがいけない」と家人は怒る。

「迷惑だ!掃除しておけよ」息子も父親を厳しくうながし、庭から車で出てゆく。

もとは花が咲く庭であったが、現在はコンクリートの駐車場と化した。

「仕方ない自己責任」1日、2回、3回と掃除をするはめとなった。

小粒の赤い実にツグミやヒヨドリなどの鳥が群れる。