脳科学者と辺境生物学者による「サイエンス対談」。
科学とは何か、社会はどうあるべきか、人はどう生きるべきか──。
「生命の起源は偶然?」「生物学は〝枚挙の学問〟」「生命はシミュレーションできない」「ウイルスの弱毒化」「なぜ人間は宗教を持ったのか」「脳にまつわる『バカの壁』」「意識とクオリア」ほか、生命の不思議と人間の可能性について、自由闊達に語り尽くす!
著者について
茂木健一郎(もぎ・けんいちろう) 1962年、東京都生まれ。東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所などを経て、現在、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。
専門は脳科学、認知科学。
「クオリア」をキーワードに脳と心の関係を研究するとともに、 文芸評論、美術評論にも取り組んでいる。
『脳と仮想』(新潮社)で第4回小林秀雄賞、『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房)で第12回桑原武夫学芸賞を受賞。『クオリアと人工意識』(講談社現代新書)、『脳を活かす勉強法』(PHP文庫)など、著書多数。
長沼 毅(ながぬま・たけし) 1961年、三重県生まれ。筑波大学大学院生物科学研究科博士課程修了。理学博士。
長沼 毅(ながぬま・たけし) 1961年、三重県生まれ。筑波大学大学院生物科学研究科博士課程修了。理学博士。
海洋科学技術センター、カリフォルニア大学サンタバーバラ校海洋科学研究所客員研究員などを経て、広島大学大学院統合生命科学研究科教授。
専門は極限環境の生物学、生物海洋学。北極、南極、深海、砂漠など世界の辺境に極限生物を探し、地球外生命を追究しつづけている。
主な著書に『世界をやりなおしても生命は生まれるか?』(朝日出版社)、『考えすぎる脳、楽をしたい遺伝子』(クロスメディア・パブリッシング)、『ゼロからはじめる生命のトリセツ』(角川文庫)などがある。
ゲンロン主催のモギケンカフェで刊行記念対談をやっていたのが面白く、すぐに購入しました。
生物とか科学について語っているようで、人生や生き方について語っているような深い内容にページをめくる手が止まりませんでした。
特に、生物が持つ反脆弱性について書かれた部分では、今のなんでも分かった気にさせられるそんな社会に対するアンチテーゼのように感じました。ついつい、わからないことがあると不安になる性格の私には大事な観点だと思いました。
特に、生物が持つ反脆弱性について書かれた部分では、今のなんでも分かった気にさせられるそんな社会に対するアンチテーゼのように感じました。ついつい、わからないことがあると不安になる性格の私には大事な観点だと思いました。