梯 久美子 著
栗林中将や島尾ミホの評伝で、大宅賞や芸術選奨を受賞したノンフィクション作家が、半生や、取材で各地を訪れ出会った人々について描く。解説 中島京子
- シリーズ:ちくま文庫
- 定価:本体760円+
時代に鮮烈な足跡を残した人々を、深い取材のもとに描いてきた著者が、忘れられない人々について綴る。石内都、石垣りん、森崎和江などの表現者。
島尾ミホ、吉本隆明、森瑶子など直接素顔に接した人たち。
管野スガや栗林忠道など激動の時代の証言者たち。個々の人生を通して社会を見つめるノンフィクション作家によるエッセイ。文庫化にあたり加計呂麻島紀行を収録。
1 うちの閣下―戦争を書く(少女たちの「ひろしま」―石内都の衝撃
ひめゆりの硯
宮城さんと西銘さん―沖縄戦跡紀行 ほか)
2 ミニチュアの虹―東京を生きる(東京タワー
小さな訪問者
春の別れ ほか)
3 ごんぎつねと「ヘイジュード」―家族アルバム(地図が好き
老父と娘の旅
猫を抱いた父 ほか)