みつとみ俊郎のダイアリー

音楽家みつとみ俊郎の日記です。伊豆高原の自宅で、脳出血で半身麻痺の妻の介護をしながら暮らしています。

これまでに何度打ち合わせに使ったかわからない

2011-11-14 21:28:14 | Weblog
表参道駅前のスパイラルビル一階のカフェ。
きっとこのワコールのビルができた時から利用しているはずだが(このビルができたのはバブル期よりも前なので何十年前なのかの定かな記憶もないが)あまり雰囲気は変わらない。
内装は何度も変わったはずだがきっと印象が変わらないのだろう。
そういう店や街というのは確かにある。

スパイラルまで来たついでに自分の母校の前を通るがこの学校も全然変わらないナという印象だ。
自分がここでゴチャゴチャといろんなことをやっていた(つまり学生生活を過ごした)のはもう40年近くも前になるはずなのだが、このキャンパスの印象もさほど変わらない。
自分たちが学生だった頃と今見る学生と何が違うんだろう?と逆に聞いてみたくなるほど私の目には何も変わっていない。
もちろん私たちが学生の頃あった学生運動は今はないが「だから何?」という気もする。
むしろ、学生の頃の方が「よくお店の変わるエリアだな」という印象があった。
青山に来る女子学生はみんな「お嬢さん」という印象だったが今はどうなのだろう?
ランチに学食には絶対に行かず外のカフェやレストランで食べる同級生の女の子はたくさんいたが、そんな子たちを羨望ではなく「何だかな…」という思いで見つめていたことも確かだ。
そんな学校の同級生だった妻の恵子の病院にすぐに直行できる(千代田線の駅があるから)ということでこの場所を打ち合わせの場所に選んだ。
TV関係の旧知の方と企画について打ち合わせるも、恵子の夕食に間に合うようにそこそこで切り上げ病院に向う。
既に日もとっぷり暮れた駅の周りにはふだん病院へ行く昼間の時間帯と違い学校帰りの女子高生がたくさんたむろする(ドーナツ屋さんがあるからかナ?)。
病院に着くと、月曜と木曜には入浴があるということでサッパリした顔はしていたが「お風呂に入ってからリハビリを長時間やるとかなり疲れる」と言ってあまり元気がない。
最近気になっている右手の指のむくみもまだあまり取れていない。
むくむということは血液や水分の循環が鈍っていることの現れなのだから、やはり麻痺のために手の細胞の隅々にまで血液や水分が届かず溜まってしまったのだろう(ほとんど動かしてなかったのだから)。
これがどうやれば取れるのかは私にもよくわからないが(作業療法士の人はいつも一生懸命マッサージを施している)明らかに健常な左手と比べると痛々しいほどにむくんでいる。
あまり強いマッサージは逆効果なので軽く触るようなリンパマッサージをする。
最近は恵子もリンパマッサージがどういうものか何となく興味があるようで「心臓の方に軽くなでていくんでしょう?」と言う。
人に聞くとそのようにするようにと説明してくれるのできっとそうなのだろう。
体内の老廃物をリンパに寄せてリンパ液と一緒に流して浄化する。
まあ、きっとそんなメカニズムなのだろうが、面白いのは、このリンパマッサージをやると恵子が「ポニョポニョしてくる」と言うことだ。
以前の病院でもたくさんリンパマッサージはやっていたのだがその時にはこんな表現はしなかった(きっとあまり感じてはいなかったのだろう)。
でも、ポニョポニョという表現は何となくわかる。
宮崎アニメではないけれど、きっと得体の知れないクラゲのような軟体的な不思議な感覚なのだろうと思う(大体あのポニョって一体何だ?)。
ポニョポニョしたマッサージだろうが何だろうがむくみが一日も早く取れて欲しい。