みつとみ俊郎のダイアリー

音楽家みつとみ俊郎の日記です。伊豆高原の自宅で、脳出血で半身麻痺の妻の介護をしながら暮らしています。

11/10のコンサートも無事終わり

2006-11-14 12:35:12 | Weblog
やっと次ぎのプロジェクトに取りかかれるという感じになった。なにしろ、一つ一つかたづけていかないと、一個一個の仕事はそれなりに大事な仕事なので、おざなりにはできない。
フランス人アーティストのロレーヌ・ドゥビエンヌのプロジェクトと、フルフルを初めととしたさまざまなアーティスト企画、そして、私の1月に出版される著作に関連してのCDリリースやイベント企画など、これからやるべきことが目白押しなので、コンサートが終わってホッとしているヒマもない。
でも、私なりに、今回のコンサートの面白かったところや反省すべき点など、いろいろあるなと思った。面白かったところは、何と言っても、念願だったダンスとの即興のコラボレーションができたこと。大体イメージ通りに行ったような気がするが、おそらく、ベースの吉野さんが一番欲求不満だったんもじゃないかナ?とも思った。というのも、即興でコラボレーションをやると言っても、時間が無制限にできるわけではない。ホールを出るべき時間があらかじめ決められている。ということは、この演奏時間もちゃんと枠があるということになれば、すべて即興とは言ってもある程度の枠をはめなければならない。ジャズ畑で即興演奏をすることが多い吉野さんとしては、5分だけの即興演奏とか、10分だけの即興演奏というのは、ある意味、即興であって実は即興ではないぐらいのニュアンスなのかもしれない。私にしても、本当はまったく時間無制限で演奏できたらもっと嬉しい。でも、FM東京ホールはライブハウスではないので、そんな形の演奏ができないところがはがゆかった。
そんな意味での消化不良さは多少残ったけれども、全体的な演奏はとてもうまく行ったのではないかと思う。コンサート開始と同時に、一つの扉から私が歩きながら登場し中央の壇上(ファッションショーのようなコの字形のステージで、3方をお客さんに取り囲まれている)に上がって行き、そして、そこにもう一つの扉から踊りながらやってくるダンサーの杏奈さんが絡んでいく。こんな形のスタートは、私のイメージ通りだし(お客さんはビックリしたかもしれないけど)、こういうステージを演出するフルーティストは、おそらく世界中探してもそうザラにはいないだろうと思う。それが証拠にいただいたアンケートにも、「最初はとまどった」というようなコメントは数多く見られた。でも、どんどん舞台にじきこまれていった、というコメントも、ある意味、想定内かナ?(笑)

まあ、そんなこんなで無事終わった第一部の後の第二部は、アルパの上松美香さんとのステージ。アルパというのは、中南米のパラグアイ原産の楽器だが、上松さんにとっては、単に一つの表現手段。彼女自身の音楽性を表現するための絶好の道具(楽器)に過ぎないのだろう。そんな感じさえするほど、彼女とアルパとは一体化している。そして、チャーミング。彼女がデビューした数年前から日本でのアルパ人口は急激に増えたと言われている。それはそうだろう。彼女みたいにカワイクて、魅力的な奏者が魅力的な音楽を演奏していたら、それにハマる人が増えるのはごくごく自然なことだ。私でさえ、単なる彼女にファンになってしまいそうなほど、彼女は人柄もその音楽性もたくさんの魅力を備えている。単なるアイドルとは違う、ホンモノの音楽を持ったホンモノのアーティストだと私は確信できた今回の初共演だった。今後どれだけ彼女を共演する機会があるかわからないけれども、私としては常に気にしていたいアーティストの一人だと思った。


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