今日の「お気に入り」は、山本夏彦さん(1915-2002)のコラム集から。
「千人の指さす所 病(やまい)なくして死すというのは中国の古い諺(ことわざ)である。老舎も劉少奇も千人の指さす所となって死んだ。これに対して眉(まゆ)を横たえて冷やかに対す千夫の指という言葉がある。魯迅の言葉で、いくら千夫に指さされても魯迅は冷やかに対すという覚悟のほどを示したのである。」
(山本夏彦著「つかぬことを言う」中公文庫 所収)
「千人の指さす所 病(やまい)なくして死すというのは中国の古い諺(ことわざ)である。老舎も劉少奇も千人の指さす所となって死んだ。これに対して眉(まゆ)を横たえて冷やかに対す千夫の指という言葉がある。魯迅の言葉で、いくら千夫に指さされても魯迅は冷やかに対すという覚悟のほどを示したのである。」
(山本夏彦著「つかぬことを言う」中公文庫 所収)