「今日の小さなお気に入り」 - My favourite little things

古今の書物から、心に適う言葉、文章を読み拾い、手帳代わりに、このページに書き写す。出る本は多いが、再読したいものは少い。

2014・03・10

2014-03-10 07:00:00 | Weblog
今日の「お気に入り」は、山本夏彦さん(1915-2002)のコラム集から。再録。

「どうしてこんな話が受けるかというと、おしんは修身のかたまりだからである。社会主義国にせよ資本主義国にせよ修身のない国はないのに、ひとりわが国にはない。修身を復活させようとすると新聞が必ず邪魔をする。
 実を言うと新聞の『天声人語』『余録』のたぐいは現代の修身なのであるあれには書いた当人が決して実行しない、またするつもりもない立派なことばかり書いてある。だから新聞は修身科復活と聞くと、自分のお株を奪われやしまいかと反対するのである。
 いくら反対しても人は修身を欲することをやめない。おしんは久々で天下晴れて見られる修身の権化である。
                                               〔Ⅲ『限りある身の力ためさん』昭58・8・11〕」

(山本夏彦著「ひとことで言う‐山本夏彦箴言集」新潮社刊 所収)





  Estimated noncombatant (mostly civilian) death toll:
  
  over 100,000 killed by the U.S. air raid (fire bombing) of Tokyo on March 10, 1945

   cf. Estimated death toll:
  
    90,000~166,000 killed by the U.S. atomic bombing of Hiroshima on August 6, 1945

    60,000~80,000 killed by the U.S. atomic bombing of Nagasaki on August 9, 1945

  I offer a silent prayer for the indivisual dead.




  

  
コメント
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