
今日の「お気に入り」は 、インターネットのフリー百科事典
「 ウィキペディア 」掲載の記事「 のっぺらぼう 」。
「 のっぺらぼう( 野箆坊 )は 、顔に目・鼻・口の無い日本の妖怪 。
また 、転じて凹凸が( ほとんど )ない平らな状態を形容する言葉 。
概 要
外見は人に近いが 、その顔には 目・鼻・口がないという日本の妖怪
である 。古くから落語や講談などの怪談や妖怪絵巻に登場してきた
比較的有名な妖怪であり 、小泉八雲の『 怪談 』の『 貉( ムジナ 、
MUJINA )』 に登場する妖怪としても知られる 。また 、しばしば本所
七不思議の一つ『 置行堀 』 と組み合わされ 、魚を置いて逃げた後
に のっぺらぼう と出くわすという展開がある 。妖怪としての害は人を
驚かすことだけで 、それ以上の危害を与えるような話は稀だが 、話
の筋立てとして『 再度の怪 』 という落ちがよく用いられる 。
八雲の『 狢 』 が表題からしてそうであるように 、タヌキやキツネ 、ム
ジナ といった人を化かすという伝承がある動物が のっぺらぼう の正体
として明かされることも多い 。また 、肉塊の妖怪『 ぬっぺふほふ 』と同
一視されたり 、それが伝承の中で変化したという説もある 。 」
「 小泉八雲の 『 貉 』
以下は 小泉八雲の 『 貉 』 のあらすじであるが 、作中に『 のっぺらぼう 』
という言葉は登場しない 。
江戸は赤坂の紀伊国坂は 、日が暮れると誰も通る者のない寂しい道
であった 。ある夜 、一人の商人が通りかかると若い女がしゃがみこんで
泣いていた 。心配して声をかけると 、振り向いた女の顔には目も鼻も口
も付いていない 。驚いた商人は無我夢中で逃げ出し 、屋台の蕎麦屋に
駆け込む 。蕎麦屋は 後ろ姿のまま愛想が無い口調で『 どうしましたか 』
と商人に問い 、商人は 今見た化け物のことを話そうとするも息が切れ切
れで言葉にならない 。すると 蕎麦屋は 『 こんな顔ですかい 』と商人の方
へ振り向いた 。蕎麦屋の顔もやはり何もなく 、驚いた商人は気を失い 、
その途端に蕎麦屋の明かりが消えうせた 。全ては狢が変身した姿だった 。 」
( ついでながらの
筆者註:「 置行堀( おいてけぼり 、おいてきぼり )は 、本所( 東京都墨田区 )を
舞台とした本所七不思議と呼ばれる奇談・怪談の1つで 、全エピソードの
中でも落語などに多用されて有名になった 。置き去りを意味する 『 置いて
けぼり 』 の語源とされる 。
概 要
江戸時代の頃の本所付近は水路が多く 、魚がよく釣れた 。ある日仲の
良い町人たちが錦糸町あたりの堀で釣り糸を垂れたところ 、非常によく釣
れた 。夕暮れになり気を良くして帰ろうとすると 、堀の中から 『 置いていけ 』
という恐ろしい声がしたので 、恐怖に駆られて逃げ帰った 。家に着いて恐る
恐る魚籠を覗くと 、あれほど釣れた魚が一匹も入っていなかった 。」
以上ウィキ情報 。
「 再度の怪 」は「 化け物が2度続けて同じ人を驚かせる 」こと。 )
