「今日の小さなお気に入り」 - My favourite little things

古今の書物から、心に適う言葉、文章を読み拾い、手帳代わりに、このページに書き写す。出る本は多いが、再読したいものは少い。

抜き書き 習近平 評 Long Good-bye 2023・06・29

2023-06-29 05:25:00 | Weblog



  今日の「 お気に入り 」 は 、最近読み進めている 、読み応えのある
  本「 安倍晋三回顧録 」の一節 。
   保守本流のプリンスの役回りを 、天然で陽気なキャラで演じきった
  ハンブルで 可愛げのある人だったと思う 。どこがハンブルや!? と
  思う人は 思うんでしょうが 。
   余人をもって替えがたし 。

   備忘の為 、抜き書き 。

   引用はじめ 。

  「 中国は 、政治が社会主義体制を取りながら 、市場経済を導入
   する『 社会主義市場経済 』を進めて大国になりました 。初代
   国家主席の毛沢東が進めた計画経済が破綻した後 、『 改革・開
   放 』路線を掲げた鄧小平が 、市場経済を導入し 、規制緩和を
   薦め 、一部の人が先に豊かになる『 先富論 』を認めたことが
   大きい 。習近平は 、その富を広げていくことで 、過去の歴史
   的指導者に並ぶ地位を確立したいのでしょう 。
    私の任期中 、習近平はだんだんと自信を深めていったと思い
   ます 。10 年に世界第2位の経済大国となって以降 、より強
   硬姿勢となり 、南シナ海を軍事拠点化し 、香港市民から自由
   も奪った 。そして次は台湾を狙っている 。毛沢東が経済失政
   で飢餓を引き起こした反省から 、中国は鄧小平時代に集団指
   導体制が敷かれましたが 、今 、習氏は異論を封じている 。
   非常に危険な体制となっているわけです 。
    習近平は 、就任当初からしばらくは 、日中首脳会談を開い
   ても 、事前に用意された発言要領を読むだけでした 。トラン
   プが米大統領に就任して最初の米中首脳会談でも 、習近平は
   下を向いて原稿を読んでいたそうで 、トランプが『 なんだ 、
   習近平という男は 、あの程度か 』と驚いたそうです 。
    ところが 18 年頃から 、ペーパーを読まず 、自由に発言する
   ようになっていました 。中国国内に 、自分の権力基盤を脅か
   すような存在はもういないと思い始めていたんじゃないかな 。 」 ・・・ 能ある鷹は爪を隠す 、されど 、侮られた 恨み 、記憶は永く残る 。
         


  「 中国の指導者と打ち解けて話すのは 、私には無理です 。ですが 、
   習近平は首脳会談を重ねるにつれ 、徐々に本心を隠さないように
   なっていきました 。ある時 、『 自分がもし米国に生まれていた
   ら 、米国の共産党には入らないだろう 。民主党か共和党に入党
   する 』と言ったのです 。つまり 、政治的な影響力を行使できな
   い政党では意味がないんだ 、ということです 。建前上 、中国共
   産党の幹部は 、共産党の理念に共鳴して党の前衛組織に入り 、そ
   の後 、権力の中枢を担っているということになっている 。
    しかし 、この習近平の発言からすれば 、彼は思想信条ではなく 、
   政治権力を掌握するために共産党に入ったということになります 。
   彼は強烈なリアリストなのです 。 」 ・・・ かつて自分や自分の家族を虐げた「 共産党のトップ 」にいつか昇りつめて
                           見返してやろうと心に決めたんでしょうね 、 北京25中学の近平少年は 。
能ある鷹が爪を隠さなくなりましたとさ 。

  「 中国首脳にとって 、日本とあまりに近づくことは 、危険なわけ
   です 。1980 年代 、胡耀邦総書記は 、中曽根首相と緊密な関係
   を築いていましたが 、その後失脚しました 。外務省が 2017 年
   に公表した外交文書では 、胡耀邦が中曽根さんとの会談で 、中
   国共産党人事にまで言及していたことが明らかになりました 。
    習近平の振る舞いの変遷を振り返ると 、彼は昇り竜でした 。
   でも 、孤独感はものすごくあると思いますよ民主主義国家は
   選挙で交代しますが 、独裁政権は 、ある日突然 、倒されるわけ
   です 。権威主義国家の指導者のプレッシャーの大きさは 、我々
   の想像を超えているんじゃないかな 。だから習近平もプーチン
   も 、そして北朝鮮の金正恩国務委員会委員長も 、政敵を次々に
   倒してきたのでしょう
。 」 ・・・ お三方とも 、筋金入りの独裁者 、本人も側近も頭脳明晰 、
                       倒されない仕組みづくりに腐心し 、ほとんど成功してるような 。人の迷惑顧みず 。

   引用おわり 。

    There are too many wild cards nowadays.
    想像を絶するほど 。
   ( ^ω^)・・・明日のことは分かりません 。



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