今日の「 お気に入り 」 は 、最近読み進めている 、読み応えのある
本「 安倍晋三回顧録 」の一節 。
保守本流のプリンスの役回りを 、天然で陽気なキャラで演じきった
ハンブルで 可愛げのある人だったと思う 。どこがハンブルや!? と
思う人は 思うんでしょうが 。
余人をもって替えがたし 。
備忘の為 、抜き書き 。
引用はじめ 。
「 中国は 、政治が社会主義体制を取りながら 、市場経済を導入
する『 社会主義市場経済 』を進めて大国になりました 。初代
国家主席の毛沢東が進めた計画経済が破綻した後 、『 改革・開
放 』路線を掲げた鄧小平が 、市場経済を導入し 、規制緩和を
薦め 、一部の人が先に豊かになる『 先富論 』を認めたことが
大きい 。習近平は 、その富を広げていくことで 、過去の歴史
的指導者に並ぶ地位を確立したいのでしょう 。
私の任期中 、習近平はだんだんと自信を深めていったと思い
ます 。10 年に世界第2位の経済大国となって以降 、より強
硬姿勢となり 、南シナ海を軍事拠点化し 、香港市民から自由
も奪った 。そして次は台湾を狙っている 。毛沢東が経済失政
で飢餓を引き起こした反省から 、中国は鄧小平時代に集団指
導体制が敷かれましたが 、今 、習氏は異論を封じている 。
非常に危険な体制となっているわけです 。
習近平は 、就任当初からしばらくは 、日中首脳会談を開い
ても 、事前に用意された発言要領を読むだけでした 。トラン
プが米大統領に就任して最初の米中首脳会談でも 、習近平は
下を向いて原稿を読んでいたそうで 、トランプが『 なんだ 、
習近平という男は 、あの程度か 』と驚いたそうです 。
ところが 18 年頃から 、ペーパーを読まず 、自由に発言する
ようになっていました 。中国国内に 、自分の権力基盤を脅か
すような存在はもういないと思い始めていたんじゃないかな 。 」 ・・・ 能ある鷹は爪を隠す 、されど 、侮られた 恨み 、記憶は永く残る 。
「 中国の指導者と打ち解けて話すのは 、私には無理です 。ですが 、
習近平は首脳会談を重ねるにつれ 、徐々に本心を隠さないように
なっていきました 。ある時 、『 自分がもし米国に生まれていた
ら 、米国の共産党には入らないだろう 。民主党か共和党に入党
する 』と言ったのです 。つまり 、政治的な影響力を行使できな
い政党では意味がないんだ 、ということです 。建前上 、中国共
産党の幹部は 、共産党の理念に共鳴して党の前衛組織に入り 、そ
の後 、権力の中枢を担っているということになっている 。
しかし 、この習近平の発言からすれば 、彼は思想信条ではなく 、
政治権力を掌握するために共産党に入ったということになります 。
彼は強烈なリアリストなのです 。 」 ・・・ かつて自分や自分の家族を虐げた「 共産党のトップ 」にいつか昇りつめて
見返してやろうと心に決めたんでしょうね 、 北京25中学の近平少年は 。能ある鷹が爪を隠さなくなりましたとさ 。
「 中国首脳にとって 、日本とあまりに近づくことは 、危険なわけ
です 。1980 年代 、胡耀邦総書記は 、中曽根首相と緊密な関係
を築いていましたが 、その後失脚しました 。外務省が 2017 年
に公表した外交文書では 、胡耀邦が中曽根さんとの会談で 、中
国共産党人事にまで言及していたことが明らかになりました 。
習近平の振る舞いの変遷を振り返ると 、彼は昇り竜でした 。
でも 、孤独感はものすごくあると思いますよ 。民主主義国家は
選挙で交代しますが 、独裁政権は 、ある日突然 、倒されるわけ
です 。権威主義国家の指導者のプレッシャーの大きさは 、我々
の想像を超えているんじゃないかな 。だから習近平もプーチン
も 、そして北朝鮮の金正恩国務委員会委員長も 、政敵を次々に
倒してきたのでしょう 。 」 ・・・ お三方とも 、筋金入りの独裁者 、本人も側近も頭脳明晰 、
倒されない仕組みづくりに腐心し 、ほとんど成功してるような 。人の迷惑顧みず 。
引用おわり 。
There are too many wild cards nowadays.
想像を絶するほど 。
( ^ω^)・・・明日のことは分かりません 。