「今日の小さなお気に入り」 - My favourite little things

古今の書物から、心に適う言葉、文章を読み拾い、手帳代わりに、このページに書き写す。出る本は多いが、再読したいものは少い。

五公五民が治まる御代 Long Good-bye 2023・08・04

2023-08-05 05:44:00 | Weblog

 

  今日の「 お気に入り 」 。

  備忘の為 、抜き書き 。

  この書を読めば 、諸々 腑に落ちる 。

  引用はじめ 。

  「 法人をめぐる税制の立場は二つある 。一つは『 法人実在説 』 、

   もう一つは『 法人擬制説 』だ 。

    前者は『 法人も公共サービスの恩恵を受けるのだから 、法人税を

   負担すべき 』というもの 。後者は『 法人は個人の集合体であるので 、

   個人ベースで完全に課税が行われれば 、法人税自体が不要である 』と

   いうものだ 。

    つまり 、前者は法人税の正当化 、後者は経済的な理由による法人税

   撤廃のそれぞれの理論的支柱だ 。

    では 、どちらが正しいのか 。法理論としてなら『 法人実在説 』も

   一理あるが 、実は経済理論では『 法人擬制説 』でほぼ決着がついて

   いる 。

    法人は個人に分解できるというのが正しい 。法人の所得は3つに分解

   できる 。従業員の給料( 労働者 ) 、配当( 資本家 ) 、内部留保だ

   内部留保も配当とおなじで 、最後は資本家にいく 。おおよその割合は

   労働者が7 、資本家が3だ 。法人は個人の集合体であるというのは 、

   こういうことだ 。

    だから 、所得税を課したうえで法人税を課すのは二重課税であり 、

   二重課税排除の点から見ると『 法人実在説 』は間違いだ 。

    二重課税というのは経済活動に悪い影響を与えるから 、なるべく排

   除するのが世界の常識だ 。だから消費税の定義でも『 二重三重に税

   がかかることのないよう 』という文言がわざわざ入るわけだ 。これ

   は政治思想の話ではなく 、経済 、税理論の『 いろは 』である 。

   ( ´_ゝ`)

  「 二重課税すれば税収が増える 。そんなのは当り前だが 、価値判断で

   凝り固まった人は『 取れるところから取ればいい 』という安易な発想

   だけで押し切ろうとする 。だが 、それは経済 、税理論とは完全に反

   している 。

   ( ´_ゝ`)

  「 【 問 法人減税をすれば日本企業の国際競争力は高まるか 】

   この答えとして 、財務省は『 日本企業の国際競争力を高めるため 』

   と法人減税の目的を説明するが 、これは真っ赤なウソだ 。 」

  「 なぜ 、法人税が世界中で下がっているのか 。それは法人税の二重

   課税を排除したいからだ 。 」

  「 海外では納税者番号などで個人の所得 、資産の捕捉ができるように

   なったから下げている 。日本で下げるのが遅くなったのは 、マイナ

   ンバー( 社会保障と税の共通番号 )制の導入が遅かったからだ 。

   マイナンバーにより個人の所得が捕捉できるようになったから 、日

   本の法人税は下がった 。これが税理論のロジックである 。

   とはいえ 、まだ個人の所得・資産は十分に捕捉できていないので 、

   やむを得ず法人課税をしているというのが実態だ 。個人の段階で捕捉

   が完璧であれば 、法人税はゼロになる 。これが正しい税理論だ 。

   法人税を下げて恩恵を受けるのは大企業だけではない 。全企業が対

   象だ 。

   ( ´_ゝ`)

  「 最高税率は住民税を含めても 50 %ちょっと 、というのが世界の常

   識だ 。日本は現在 、住民税 ( 10 % ) を含めて 55 %もある 。これ

   以上引きあげれば 、それこそ資産家は海外に逃げてしまう 。

   ( ´_ゝ`)

   ( 高橋洋一著 「 FACT を基に日本を正しく読み解く方法 」扶桑社 刊 所収 )

   引用おわり 。

    まだまだ 上がるぞ 消費税 と 匂わせ 思わせ続ける だけでいい 。

    税収伸ばす のりしろ いっぱいの 日本 は 税吏の パラダイス 。   

 

 

 

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