高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

新米シニアのひとり旅 その6-本場ヨーロッパアルプス その2-

2019-09-25 09:00:00 | 連載
新米シニアのひとり旅 その6 byアメミヤ

ヨーロッパアルプスの二つ目は、
スイスでベルニナ急行(あるいはその路線)に乗ったこと。
イタリアのティラーノからサンモリッツで泊まってクールまで、
遠くに氷河のある山、近くに森や草地や、教会のある村、緩やかに上り下りしながら走る列車。
(天井近くまでガラス張りになっている展望列車である必要は全然ないようにおもいました)
何時間でも何日でも乗り続けていたいと思いました。
もっと東の方にも行ってみたかった、けど、資金と日数の制約に負けました。


ベルニナ急行からの眺め
氷河も見えて絵のような

サンモリッツの宿で一緒になった人は3週間の自転車旅行中だとか。
車窓からも自転車姿よくみました。
この景色のなかを行くのには自転車が一番合うかも知れない。

アルフ グリュム駅(ベルニナ急行)の日本語看板、
小さい文字で
姉妹鉄道提携 5周年記念
1984年6月寄贈 箱根登山鉄道株式会社
とあります

最後に、長年の夢だったハイジの世界。
私がハイジに出会ったのは幼い頃読んだ本の中でのこと。
(アニメは殆どみたことがない)
牧草地、山、月が見える屋根裏部屋と藁の布団!
海外旅行が夢のまた夢だった頃の時代でした。
ずっとずっと思ってはいても敢えて実現しようとしない類いの“夢”だったのが、
気がついたら時代がかわっていて叶うものになっていました。

「アルプスの少女ハイジ」はフィクションで
モデルになった建物や人物もいないということだけど、
ここだろうという村はあって、
それが、スイス東部国境にも近いマイエンフェルトの村。
マイエンフェルトの小さな閑散とした駅から山の方へ向かって、小さな町の中を抜け、
葡萄畑の中を通り(この辺りもすでに舞台です!ワクワク)“ハイジ村”に着きます。
これはいわばテーマパークだから無視してもいいようなものだけど、
家の作りやら生活用品やらあって多いに参考になりました。
藁布団を体験できるコーナーもあつて、勿論、体験しました。
寝心地は悪くなかった。

ここから二時間ほど緩やかな道を登っていくと“おじいさんの家“というのがあって、
おじいさんとハイジが暮らしたのはこんな家でした、
というように小さな平地にポツンと建っていました。
外にベンチのあるカフェになってました。
民俗衣装を着たいかにも夏休みのバイト中
といった感じの若い娘が二人店番してたのがおもしろかった。


「ハイジむら」から二時間ほどのぼった
「おじいさんの家」の店番をしていた女の子達。
アルバイトかな?
民族衣装を着てがんばってました。

とにかく、ここでゆっくりハイジの世界を眺めてきました。
思ったよりは標高差の少ない世界でしたが、
山々は高く、森と牧草地は青く、村の眺めはかわいらしく、空は青く!
私の長年の夢が現実になったひとときでした。


「おじいさんの家」から谷を見おろす。
ハイジが見ていた風景?

※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知せ』2019年9月号より転載しました。
コメント
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