愛媛県宇和島市 八坂石鹸の増田明宏です。
今 石けんだけを扱っている生協は、四国の中では、
愛媛県の有機生協と、事業連合コープ自然派だけだと思っています。
30年前に大きな生協が宇和島に支所を構えました。
それまで「身体や環境に良い石けんを使おう」と、
八坂石鹸を使われていたお客様も生協の会員になり、経営の危機に陥りましたが、
漁協やゆうき生協や婦人会の御蔭で何とか、やってこられました。
しかし、日生協は20年程前に、界面活性剤のLAS以外は認めるとして、
非イオン系の洗剤と石けんを混ぜた複合石けんを販売するようになりました。
八坂石鹸も又その影響を大きく受け、
対抗策として、液体石けんや各種粉石けんを製造するようになりました。
その頃から御社にも販売をしています。
ところが去年あたりから、原因不明の売り上げの低下。
日生協が、合成洗剤を販売しているのが原因ではなかろうかと思っています。
「身体と環境を守る生協」が、
こともあろうに、合成洗剤を販売しているのです。
ビックリしています。
日生協の販売方針で
八坂石鹸のような小さな石鹸屋は、影響を左右されています。
それでも手作り石鹸等を焚きながら、何とか経営を保っています。
国の政策も大きな生協も安全性より経済性の方が優先されているようです。
「合成洗剤は、毒だ」と思い、
廃業予定の石鹸屋を継いで40年、長く釜を焚いていますが、
経営を安定させるために、いろんな種類の石けんを焚いてきました。
面白いもので、「うどん鹸」や「抗酸化物質配合粉石けん」、バケツ石鹸等、
依頼のある石鹸を、作ってきました。
初心があってこその八坂石鹸ですので、石けん以外は作りません。
そのことは、お客様、一人一人に理解してもらい、経営を支えてもらっています。
釜焚きのリサイクル石けんを使ってください。
※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』2016年6月号より転載しました。