”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

ハウス食品静岡工場見学

2017-11-28 14:52:13 | お勉強

昨日のブログの続きです。

人見知りの性格を押し殺してでも見学したかったもう一つの場所は

ハウス食品静岡工場です。

静岡工場は袋井市にあります。

ここのメタセコイアは立派なので、元気になりたい時は

工場の横を車で通っています。

が、工場見学は初めて!!

(今まで何度も申し込んだのですが、実現したことがなかったのです。)

   

 

静岡工場で作っているものは、カレールウ、レトルトカレー、とんがりコーンです。

この中で、とんがりコーンは静岡工場だけで作られています。

   

こちらにハウス食品の製品が展示されています。

    

  

この中で、普通の店舗では売られていないものがこちら。

スペースカレーです。

JAXAが国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士に供給する宇宙食メニューで、

無重力の宇宙船内で地上とは異なる味覚反応の変化に対応するため、

スパイシーで濃い味になっています。

静岡県内では、浜松科学館、ディスカバリーパーク焼津で販売されることがあるそうです。

   

  

こちらが、製造工程を見学させていただいた

レトルトカレーの工場棟です。

咖喱屋カレーができるところを見せていただきました。

  

  

こちらが、エネルギー棟。

 

  

高い方の工場でとんがりコーンが作られ、左側の低い工場でカレールーが作られている・・・

はずですが、逆かもしれません。

見学の際は、撮影もメモを取ることも禁止されています。

  

    

工場敷地内を走る電気自走車。

もちろん人は乗っていません。

  

  

静岡工場は、国内にあるハウス食品の工場の中で最大。

サッカーグラウンド17面分の広さです。

そこで働く人は250人ということですが、交代勤務ということもあり、

見学時間内に見かけた社員の数は、10名にも満たないほど・・・。

そのくらい、人の姿がないのです。

    

一番おもしろかった製造工程をご紹介できなかったのは残念ですが、

皆さまも、ぜひ工場見学に参加し、

ご自分の目で最新の設備と技術を確かめてみてください。

 

工場見学のお申し込みはこちらです。

   

最後に、参加者全員で撮った記念写真。

写真を撮る時は、みんなで「ハウス、おいしい~♪」と言います。

   

楽しい時間をありがとうございました。(*´▽`*)

 

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栄醤油に行ってきました

2017-11-27 16:17:55 | お勉強

地元の健康づくり推進委員と福祉委員が主催する視察研修に参加しました。

どうしても行ってみたいところが2か所、入っていたからです。

好奇心は人見知りを超えるのです。

そのひとつが、我が家で長い間愛用している栄醤油。

    

 

栄醤油があるところは、掛川市(旧横須賀町)です。

横須賀城の城下町として栄えたこの場所で、

刀鍛冶の傍ら醤油づくりを始めたのがきっかけで、

200年以上、醤油づくりを受け継いできました。

    

8代目となる深谷充さんが最初に見せてくださったのが、麹です。

緑色をしていました。

    

お醤油の原料は、大豆、小麦、塩ですが、

これらが麹菌をはじめとする微生物の力で、

まろやかな塩味や香ばしい香りが作り出されます。

   

まず、小麦を炒ります。

  

   

そして、炒った小麦を砕きます。

  

  

こちらは大豆を蒸す大きな釜です。

  

   

さあ、ここから醤油づくりに欠かせない麹づくりに入ります。

蒸した大豆と炒った小麦に「種麹」を振りかけてはスコップでひっくり返していきます。

その後はコンテナに移して「室(むろ)」へ移動させます。

室の中でおよそ3日間。

その間にどんどん麹菌が増えていくので、

時々混ぜたりほぐしたりしながら手入れをして温度管理に注意します。

温度が上がりすぎると「納豆菌」が発生し、

下がりすぎると「くもの巣カビ」が発生してしまうのです。

 

    

できあがった麹を塩水を入れた木桶のなかに落とし、混ぜます。

2メートル程もある大きな木桶が立ち並ぶ、古くてうす暗い醤油蔵で

1年~1年半の熟成期間を過ごし、お醤油が完成します。

  

   

自分が毎日使っている大切なものの製造工程だけでなく、

そこに携わる人の伝統を重んじる心にも触れることができました。

視察の時間は決してゆったりとはしていなかったのですが、

お醤油の香りに包まれたあの空間は、時間の流れが違うように感じました。

 

今度は、ゆっくりと訪れたいと思います。

ありがとうございました。

 

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お見舞いに、再び花が

2017-11-25 20:29:02 | お勉強

静岡県農林技術研究所の公開セミナーに参加させていただきました。

その中で、気になったことを順に書いていきます。

 

私は、正直、花には興味がありません。

自分で買う花は、お墓参りのお花だけ・・・。

あとは、贈り物にお花を使うことはあります。

  

が、今日のお話に出てきたメンテナンスフリーの切り花には驚きました。

いや、花に驚いたというよりは、

花を取り巻く環境が変わっていたことに驚きました。

  

病院へお見舞いに伺う時、お花というのは定番だと思っていたのですが、

今は、全国の半数以上の病院が花の持ち込みを禁止しています。

 

理由は、花瓶の水に緑膿菌という菌が発生し、感染症の原因になるからです。

健康な人に感染の危険性はほとんどありませんが、

抵抗力が弱っている人は感染の危険が高くなります。

こういった理由で生花の持ち込みを禁止する病院が増えたのです。

   

今日、セミナーで紹介されたメンテナンスフリーの切り花というのは、

花がすごいのではなく、日持ちを延ばすゼリーの効果によるものなのです。

 

この写真にあるグラスに入ったピンク色のものが、そのゼリーです。

ゼリーには、食紅で色々な着色をすることができます。

このゼリーは、元々花の輸送の際に傷まないように使われていたものです。

   

ゼリーの主な効果は次の5つ

 ・水分補給

 ・抗菌効果

 ・栄養補給

 ・老化抑制

 ・蒸散抑制

 

つまり、お見舞いに花の持ち込みを禁止する一番の理由である

菌の発生を防ぐことができるのです。

 

  

 

水替えの手間もかからず、倒してもこぼれにくい、

看護師さんや付き添いの人に面倒をかけることもない、

こんな花が、再びお見舞いに使えるようになったら、

入院患者さんの気持ちもパッと明るくなることでしょう。

 

※現在、静岡市立病院では、院内の一部の場所で

 試験的にこの花が飾られています。

 

 

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変わる歯科治療

2017-11-19 16:55:41 | お勉強

今日は、「いつまでもおいしく食べるために」というテーマで

地域の歯科医からお話を伺う講座に参加しました。

講師は、富田歯科医院の富田貴之先生。

  

  

まず、歯周病はお口の中の病気というだけでなく、

体全身に影響を及ぼす病気であることを教えていただきました。

  

  

ぽっちゃりタイプの男性糖尿病患者(かなり限られたタイプですが)は、

糖尿病を治療すると歯周病も改善されるそうです。

また、ストレスがたまると、体全体の血流が悪くなり、

歯ぎしりをすることも増えてくるので歯周病になりやすくなります。

 

歯周病があると、心筋梗塞、脳梗塞になるリスクは3倍。

また、口の中が汚れていて菌が肺に入ってしまうけれども、

高齢でむせる力がない人が発症する誤嚥性肺炎も、

口腔ケアをすることで減少すると言われています。

   

歯周病を予防し、また治療することで

改善される生活習慣病も多いのではないかと思われます。

 

さて、今回一番驚いたのが、

高齢化社会になって歯科治療にも変化が起きているということです。

8020運動というものがありました。

80歳で、自分の歯を20本残そうという運動です。

 

この運動を見て、「歯を残すことが大切」と思っていました。

しかし、高齢になっても歯を残そうとすると、

その時はあごの骨が弱くなっており、いざ入れ歯を作ろとすると入れ歯が入れにくくなる

という状況に直面するのだそうです。

これからは、歯を残そうとするよりも、

弱った歯は早めに抜いて、入れ歯にすることを勧める先生が

良い歯科医というように変化していくのでしょう。

  

ご長寿というと、浮かんでくるのがきんさん、ぎんさんです。

きんさんは107歳、ぎんさんは108歳で天寿を全うされました。

お2人の食生活が素晴らしかったと言われていますが、

お2人とも歯はありませんでした。

入れ歯をしていれば、もっと長生きできたのかなぁ・・・などと想像しています。

 

富田先生、貴重なお話をありがとうございました。(*^-^*)

  

 

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すっきりした!!

2017-11-11 20:04:38 | お勉強

今月は、週末、静岡県立大学公開講座に参加しています。

 

今日のテーマは「食品とくすり ~正しい摂り方・飲み合わせ~」。

県立大学薬学部教授 吉成浩一先生のお話を伺いました。

  

健康食品は薬の代わりになるのか?

天然・自然由来のものが原料なら安全か?

など、興味深い内容でいっぱい!!

  

一番おもしろかったのは、

人間の体にとっては、薬も食べ物も「異物」「毒」と判断されるということ。

体内に入ってきた「毒」を酵素は分解しようとします。

そのため、薬は体内に入ると化学構造が変化し、

「毒」や「異物」ではない構造に変わっていきます。

ただ、人によって酵素の働きには差があります。

同じ薬を飲んでも、効果に差が出たり、

副作用が強く出たるするのはそのためです。

   

そして、ずっと疑問に思っていた「天然・自然由来のものが原料なら安全か?」

ということ。

私、以前、大病をした時に周りから、

やたらと「天然・自然由来のものが原料のサプリメント」を勧められたんですよ。

でも、効果があるどころか、気になる症状が出ることもあり、

信用はしていなかったのです。

  

答えは、やはり安全とは言えないということでした。

自然界には、毒キノコ、フグなど毒を持った動植物はたくさんいますから。(^-^;

安全性が確認されているにんじんを例に挙げた説明がわかりやすかったのですが、

にんじんを1日に1本食べることはあっても、

1日に100本食べることは、まずありません。

通常は確認されない微量の毒素も、100本食べれば有害作用を示すかもしれません。

サプリメントのように濃縮された形で体内に入った場合の安全性は疑問です。

  

トクホなどの保健機能性食品以外の多くの「健康食品」では、

販売前に人での安全性や有効性の確認がほとんど行われておらず、

どの程度の効果や有害作用があるのかわかりません。

一方、医薬品は莫大な費用をかけて開発され、健康な人だけでなく、

病気の人対象に治験も行われ、販売されます。

合成薬だから危険ということではありません。

 

人間の体にとっては、一般食品も健康食品も医薬品も「異物」。

区別はできないのです。

だからこそ、正しい知識に基づいて適切に使用していこうと思います。

 

気分がすっきりしました。

帰りの電車の中から見上げた飛行機雲さえも輝いて見えました。

良い勉強をさせていただきました。 (^-^)

 

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